カテゴリー:コラム

時代考察

多くの皆さんは、「近視眼的」な発想に終始しますが、「時代の流れ」は一旦、始まると…何年も続くものです。昨日は会員レポートを書いていて…今の「時代」を検証しました。

カタルは清貧思想が溢れる時代を、長く…卑下し続けています。江戸時代も「寛政の改革」などの「清貧思想」の時期がありました。このメディアを中心に広がる…風潮は、時代を良く表しているのでしょう。未だに大相撲界は「白鵬虐め」です。カタルは、彼にも「非」はありますが、もっと「寛容な態度」を取るべきだと思っています。どの事件も同じです。

安倍派閥の政治資金規正法問題もメディアの「裏金報道」の視点で、世論は動いています。でも最初に「政策活動費」と言う報道なら、「記載漏れ」程度の話しでしょう。だから検察は「アドバルーン報道」を繰り返したのです。いったい…「政策活動費」と、何処が違うのでしょう。カタルには、「サッパリポン」なのです。

やはり今の時代は、まだ「他人の叩く構造」が残っています。自分が「不幸な環境」に置かれているから「他人の不幸が、蜜の味」なのでしょう。あのような不運な人と比較すれば、自分は、まだマシかも知れないと…自分を慰めることが出来ます。

基本的に人間の感情は、他人との比較感で、自分の「立ち位置」を判断する考え方が一般的かもしれません。よくお母さんは「○○ちゃんは…」と、自分の子供を、優等生と比較します。そうして…子供に「早く勉強をしなさい」…と強要をします。

株式投資の場合は、インデックスとの比較です。日経平均株価の上昇率やTOPIXなどの指数が比較対象になります。その基準値より、どの程度、優れているか?

株式投資は「事の本質」の是非を、問う世界です。

市場原理は、優秀なところに資金を流す仕組みです。そうして先駆して成長した企業から、ドンドン資金が流出して…人類の成長に寄与する「新しい産業」に向かう仕組みです。「ESG投資」と言うのは、そのような考え方に基づいた人類共通の課題です。過剰な成長を追うと「歪み」が生まれます。そうして、その「歪み」を修正します。そこで視点を変えて…本日は、自分の「立ち位置」を確認できる方法を探ります。

冒頭の一説の「近視眼的な発想」では…目先のアヤに騙されますから、視点を変えて客観的な視野で、「物事」を見ないと駄目なのです。そこで…「時間軸を延ばす」ことを、皆さんに提案をしています。

超長期の日経平均株価の月足推移

日経平均株価の超長期の月足推移を観ると…こんなイメージです。日本は戦後の荒廃から米国の支援の下で「成長」を続けてきたのです。基本的に、名目成長率を重視して政策を実施してきました。

池田勇人の「所得倍増論」、田中角栄の「日本列島改造論」などはその構想でしょう。先日、北陸新幹線が金沢と敦賀間が開通しましたが、基本的に全国の高速道路や新幹線の計画は、この角栄の列島改造論が元になっています。既に、彼は故人になっていますが、歴史観が分かる事例の一つです。世代を超えた計画です。「万里の長城」なども同じです。

このような視点で株価も眺めます。

今回のバブル崩壊から…立ち上がる「新しい時代」に入ったことを、皆さんの多くは未だに実感をしてないのでしょう。

でもこの月足を観ると…過去の名目成長経済と「同じ軌道」を、既に描いています。1985年のプラザ合意からの「政策の選択」を間違っているのです。あの時は、内需拡大の前川レポートの時代です。しかし…「総資産経営」を選択して…バブルに突入したのです。そうして…崩壊しました。それから「34年間の悲哀」の時代が続きました。

しかし…この月足を見ても分かりますが、安倍政権の誕生から、既に「株価波動」が変わっています。その事が分かると思います。基本的に資産投資を加味した「名目成長経済」が正しい政策なのです。人口が8470万人のドイツに…人口が11913万人の日本はGDPで抜かれたのです。本来なら30%ほど上の数字の筈ですが、逆転されました。恥ずかしいことです。

日本人はお山の大将で…村社会論を仲間に強要し、そうして脅します。日産自動車のゴーン逮捕は、そんな事例にも感じられます。

伝統的な「しきたり」を重視する「村社会論」です。大相撲界は文化の世界ですから…ある程度の「縛り」があるのは仕方ありません。何しろ…相撲は「神事」とも言います。日本の村々で農作物の収穫を占う神事として行われてきたそうです。平安時代初期には、宮中が儀式として取り入れ、「相撲節会」として発展したとも言われています。

でも時代はグローバル論理です。「M7」の活躍において…国の時価総額を上回る事例が多く出ています。「やせ薬」(糖尿病の薬)を提供している「ノボノルディスク」(NVO)の時価総額は4407億ドルです。しかし、そのノボノルディスクの本社があるデンマークのGDPは4002億ドルに過ぎないのです。

先日はオランダに本社を置くEUVの半導体製造装置の「ASML」は、国に対し環境を整備するように求め…嫌なら「本社を他国に移す」と国に注文を付けました。そうしてオランダ政府は、その要望に従って…社会資本整備をするそうです。

分かりますか? この一連の意味を、理解しないとなりません。

何故、政府(金融庁)が慌てて…損保各社に持ち合い株の解消を求めたか? みんなバラバラのパーツですが一つの流れに繋がっています。そうして急速に敵対的買収が発生しているのも似た世界環境なのです。

それを、「金持ち」と「企業」に税金をかけろ…と述べている「日本共産党」の主張は「時代錯誤」も甚だしい…と思います。カタルの基本主張である「地球連邦」への道を、着々と歩んでいる現象です。だからテーマは「宇宙の時代」かもしれません。仮に「スペースX」が上場されたなら…売らない株として100万円分ほどの株を買って、20年ほど持っているなら、大きな資産になる可能性があります。

分かりますかね。世界中の様々な現象は「一つの道筋」を暗示しています。カタルが述べる「時代投資」とは、そういう事なのです。

その大きな流れを先ず、確り…自分の頭の中にインプットされているかどうか…。この違いで、運用成績の差が生じます。株式投資で儲かる人、同じ株を買っても株式投資で損をする人も居るでしょう。銘柄なんか…時代に合っているなら何でも構いません。

先ほど提示した日経平均株価の軌跡の意味は、「ペルーの黒船来航」(1853年7月)と同じ時間軸なのでしょう。そこから江戸幕府は崩壊の道を歩み「大政奉還」の1867年10月までの14年間も時代の変化が始まっています。安倍政権の体制転換が2013年なら2027年まで…株高が続き、そうして時代変革の「劇的な現象」が起こるのかもしれません。

まぁ、間違いなく、既に「新しい時代」が到来したのでしょう。カタルは昨日の会員レポートで、この「黒船来航」と「投資術」の話を書きました。「薄利多売買」から、「雪だるま投資」への転換です。正しい…時代認識が出来ている人と、どうして劇的な変化が起きているか…分からない人とでは、「投資の成果」に差が生じるのは仕方ありません。

カタルは良くメールを貰います。「三菱UFJ」を早く売り過ぎた…「野村証券」を早く売り過ぎた…でも利食いなら、それで良いのでしょう。自分が「売りたい」と思ったら、それが自分の力量なのでしょう。相場と言うのは、先ずは相場観より、自分自身の力量問題が問われます。この見極めが、なかなか…難しいのです。皆さんは、「儲かる銘柄」を探すことばかりを考えますが…同じ銘柄を買っても、成果を上げる人と、損をする人も、なかには居るのです。

この差は、正しい「時代考察」が出来ているかどうか…。その基本的な概念を育んでください。上手に株を買った、売ったなんか…些細な事なのです。カタルは今年に入ってから、何度も「クックパッド」(2193)の話をしていますが…皆さんは充分に…その成果を得ていますか?

「クックパッド」(2193)の 日足推移

たまたま…自社株買いの発表で、株価が「ストップ高」したように見えますが、カタルは事前にキャッシュリッチ企業の話をして、「赤字から黒字」に転換する話をしています。そうして、必ず…カタルが「株を買いたくなった衝動が抑えられない」で…先ずは、最初にこの株を買った155円と言う株価も紹介しています。

その後、株価はドンドン下がり、最安値は105円まであったのです。そうして…ストップ高する前にも…自分自身が135円で1万株を利食いした後の「不思議な現象」を伝えており「MBOの観測」まで、披露していました。「豚に真珠」でしょう。


「ジェイドG」(3558)の 日足推移

時代考査が、ちゃんと把握できている人は…「ピン」ときた…可能性があります。今は「ジェイドG」(3558)の話をしており、まもなく大きく羽ばたく…と述べており、そうしてその次は「BASE」(4477)じゃ…ないかと、「事前告知」をして「率先垂範」をしています。

「BASE」(4477) の日足推移

「野村証券」(8604)を金曜日に大引けでも5000株を買い直し、元の55000株に戻した報告もしています。カタルが正しいとは思っていませんが、毎日、書くレポートを読んで…せめて参考になるなら嬉しいのです。

単に板状の1買い、2ヤリのゲームとは違います。株式投資のイロハを伝えているつもりです。チャート論では、時間を急ぐなら…既に「200日線」が上昇過程に入っている「ジェイドG」が、最も早く…株価は上昇するのでしょうが…「BASE」が、次の順番になるのは未だに200日線の傾きは、明確な「上昇過程」に入っていません。横ばい圏は終わり…上昇に移行する段階です。

こんなチャートの基本概念も知らずに…株式投資をしている素人が、如何に多いか?

もう少し色んな経験を積んで…自分の観方ばかりではなく…「空売り」をする側の「心理」も考える投資家に成長しましょう。本日は「時代考察」の話を展開しました。それではまた明日。

会員の方は、新しい原稿をアップしたのでお読みください。



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