アーカイブ:2016年11月

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カタル:それにしても…すごい相場になりましたね。昔から「三空」は売りと言いますが、三菱UFJは、なんと…本日で4空です。歴史的な転換点と言う見方が、きっと正しいのでしょう。何しろ、一気に下値ボックス相場を離脱し、天井の高さが覗えるチャートになっています。やはり野村の方が需給バランスは悪いのか…、株価は未だに590円台までで600円に届いていません。まぁ、何れ、野村らしい動きになるのでしょうが…。あのトランプ勝利を受けた1000円下げが、良い狼煙になった感覚です。このチャート形成は、きっと良い歴史的な参考書になりますね。金融相場は、理屈を捏ねずに…馬鹿になって、行動したものが勝ちなのです。

4空を形成する三菱UFJの日足推移

4空を形成する三菱UFJの日足推移

 

一方、昨日は半導体株なども上昇していたようです。アドバンテストは確実に、ファンドに組み込まれている様子です。目先の業績推移が良い為に、機関投資家なども…買いやすいのでしょう。しかし株の基本ですが…買いやすい株は旨味もありません。もっとも買いにくい株を買うのが、実践的なセオリーです。

おそらく…機関投資家の多くは、金融セクターを組み入れておらず、こいつらは、何れ、仕方なく買わされる事でしょう。過去、かたる銘柄で推奨した日揮のように…此処から相場が始まり、数年間の上昇相場が、これから続く可能性が非常に高いのです。まだ序盤の初動に過ぎません。年初にカタルは、配当利回り投資で「みずほ」株を推奨しましたが、あれは190円前後では、なかったでしょうか?

しかし日経新聞を読んでいると…頭が狂いますね。昨日はGDPが発表されていますが、「危うい外需頼み」との見出しです。これで3四半期連続のプラスですから、この局面では懐疑的な表現ではなく、立派だとの…評価をすべきです。マズマズと考えるのが普通です。トランプ大統領に対しても、メディアは、概ね、彼に対し批判的です。しかし…株は急展開しています。

まさに金融相場特有の「強弱感が対立する」局面ですね。きっと…来年の1月に行われる一般教書演説では、メディアの主張は、ガラリと変化するのでしょうが、その時まで「理想買い」を続ける公算が高いのでしょう。

しかしトランプ氏は「ドッド・フランク法」に対し…公式表明をしてないと思いますが…これが世界経済の核ですから、この進展に期待する限りです。人間と言う動物は、既存の慣れ親しんだ概念に染まり、新しい風をなかなか受け入れません。先ずは拒絶なのです。だから証券セールスは苦労します。三菱UFJの場合だと…もうこんなに上がっているとか…急騰し過ぎているとか…先ず、拒絶に合います。おそらく証券マンの多くはそうでしょう。論理的に純資産価格以下であり、配当利回りも合いますし…更に、つい最近、昨年の春までは、900円台の株価だったのです。

それが…流動性の罠や日銀の金融政策の失敗など…様々な批判で、アベノミクスの失敗説が急浮上していました。この根底にあるのは「金融規制」です。ここで昨年を想い出してください。

カタルは6月のHSBCの大量リストラを観て、株は下がると思い、大きくポジションを減らしましたね。案の定、8月には…急落しました。カタルの買い出動は早かったけれど…それでも正解でした。ただパイオニアを選んだのは良かったのですが、綺麗に伸びず…撃沈しました。この背景は中国懸念と原油安を背景にしたソブリンファンドの売りと言われました。基本は金融規制が過ぎているから…原油価格が急落し、中国などへの新興国への資金提供が止まったために起ったのです。原因は金融規制なのです。でも誰も…識者は、この原点を指摘していません。残念です。クリントン勝利しか見えない評論家ばかりです。

そもそもブレグジットの背景も、トランプ勝利の背景も、表面上の回復だから不満が貯まるのです。雇用は改善し、失業率が低下したと言う数字しか観ていません。幸い、イエレン議長は、雇用の専門家らしく賃金の上昇率を指摘し、数回の予定の利上げを未だに実施して居ません。だからダリオ時間が、当初は懸念されましたが…、何とか…ここまで持ったのです。

これをメディアは、グローバリズムによる格差の拡大と言いますが…カタルに言わせれば…金融規制が強い為に、景気が燻っているのです。だから、なかなか火がつかなかったのです。だって自己資本比率を上げる為に、世界中で総資産を圧縮しているのですね。故に原油価格が、良い事例ですが、下げていました。

しかし中国も、原油価格も浮上し始め…カタルは、ここに来て急速に「金融規制克服論」を展開し始めました。ようやく峠を超えはじめたように感じていました。ドイツ銀行への制裁金問題でも大問題になりませんでしたからね。イタリアなど…まだ残っていますが…。ようやく…離陸しそうなタイミングで、金融規制強硬派のクリントンが落選し…金融規制緩和派のトランプ氏が当選です。まさに青天の霹靂です。

まぁ、カタルも電通事件で、肩入れしたクラウドワークスが沈む構図だから、多額の損失を受け追証対策をして混乱していますが、でも心の中は…「晴れ晴れ」しています。たった500株ですが、本日は、ケネディクスを買った次第です。428円でのお買い上げです。

眠れる当座預金残の推移

眠れる当座預金残の推移

日経新聞には、金利上昇で、「云々」(うんぬん)となっていました。秀才様は考えることが目先的です。今まで「流動性の罠」に陥っており、ここで、その様子として…日銀の当座預金残高(月末)の推移を示しておきますね。カタルはこの「流動性の罠」を問題にしています。折角、日銀が量的緩和などの強攻策をとっても…資金が、動かない原因は、何か? 様々な理由がありますが、基本は清貧思想の浸透ですね。そうして新たに、課されている金融規制(自己資本比率の達成)です。既に当座預金は9月末現在で311兆円も積み上がっています。まさに異常ですよ。

リートの金利は、当面は日銀の管轄下で大きく浮上しません。その前に不動産価格は失われた時間を埋めに行きます。その資金は311兆円ですよ。ケネディクスは基本的に鞘を抜く会社ですね。証券のディーラーのようなものです。不動産のディーラーは、ケネディクスです。何しろ都心に1兆円を超える在庫を持っています。

野村証券の営業が強かったのは、在庫が豊富だったのです。板が薄くても…直ぐに100万株程度の玉を揃えてくれます。逆に板が薄い銘柄を売りに行っても、野村は自己で一旦、保持してくれますね。だから全然、仕事のやりやすさが違います。投資信託を1億でも5億でも、あるいは10億円でも、野村なら、簡単にさばけます。

でもカタルが勤めた末端の小さな証券会社では商売はできません。バック・オフィスの力が違います。カタルは仮に、三菱UFJの1000万株の買い受注を受けても…中小はそのまま場に流し…株価が飛びますが、野村は1000万株程度なら、投信などから玉を引っ張って来て、対応してくれます。この違いは非常に大きいのです。仕事をした奴だけが知る…越えられない壁ですね。

これは本当の話ですからね。昔、ミサワバンと言う会社があり、野村証券の人間から、知り合いの歩合外務員に、数百万の玉を買いたいとの…要望があったのです。その外務員は半分だけ、時価で野村証券に分けました。そうしてその後、馬鹿になって市場で、さらに高い所を買い集めたのです。自らも借金をしまくって株を買ったのです。

野村は何処に玉が眠っているか…。すべて管理してあります。だから法人が強かったのですね。日経新聞と野村証券は、お仲間企業です。故に情報操作も簡単です。まぁ、人間の考えることは、いつの時代も同じですね。でも日経新聞が嘘を言っている訳ではありません。確かにリートは金利が掛かります。でもこれは賃料が上がらない前提の話です。当座預金に311兆円ですからね。呆れる清貧思想です。

だからカタルは、トランプ就任でダムが決壊する「例え話」をしたのです。並々と水を蓄えた「流動性の罠」と言うダムが、決壊するのです。そもそも、日本国のGDPが500兆円程度なのですよ。ダムにも容量と言うものがあります。限度を超えれば…何れ決壊します。

この引き金である金融規制解除の意味が、分かる人が、どの程度市場に居るか…。確かに、カタルはクラウドワークスを読み間違え…ここに来て1万株以上の買い増しをして、大損をしました。1300円前後でかなり買いました。 何しろ電通事件には、心が痛みましたからね。でも既に適性値に落としました。本日も僅かにですが、売りましたね。しょうがありません。何しろ、トランプ勝利は、カタルも念頭にありませんでした。仕掛け筋も弱いようですからね。でもこの銘柄は、良い資質を秘めており、必ず開花しますから、心配は要りません。4ケタ以下なら、何処を買っても大丈夫でしょう。

トランプに対する信認は、一気に広がらず…必ず、懐疑の場面が生まれ全体が緩みます。その間隙を縫って、反騰しますね。でも信用では買わないようにしてください。既に903円を割っており、短期の上昇路線(2100円越え)は、きっと…消えたのでしょう。もしこれで、やれるなら…本物の成長株への変身ですね。おそらく皆さんは、ユビキタスで、おなじみの光景でしょう。でも今回の動きで、かなり出来高も出来ており、これからが楽しみです。僕らが参加した時は、いつも10万株未満でした。カタルは、また機会を観て…参加します。

既に相場はステージアップしているから…、きっと600円なんか…と言う株価には、戻りません。せいぜい神主さんが、売った辺りでしょう。下値は、本日付けているこの800円台の筈です。当面は、ボックス相場かな?…と理解しています。手痛い失敗です。下手糞ですね。まぁ、下値の買いで、ずいぶん儲けさせてもらったので合計するとチャラでしょうが…。やはり、トホホ…には、違いありません。この仇をケネディクスで、とってやる。 本命なら三菱UFJだけれど…この株は、せいぜい当面は、4桁水準だからね。面白くありません。2倍程度なら、他に腐るほどありますからね。むしろ、同じ2倍程度でも…激変がある可能性がある「シャープ」の方が面白そうに見えます。

でもカタルは、散々、「1300兆円の逆襲」を訴えていたので、ここでケネディクスに、集中させない手は、ないですね。本日は僅か500株ですが、毎日、買えば…いつかは、山のように膨らむでしょう。ケネディクスの大台をめざし、買い増しに、買い増しを、繰り返し、最終的には…10万株を目指したいものです。そんなに資金が膨らむと良いですね。

そうして本当に…上場来高値の4000円台になれば、本物の投資家に開花できます。「トホホのカタル」を、完全に卒業できます。日経新聞の記者も、書かされているのだと思いますが…、株の出来高が、出来ると言うのは…売っている人もいるが、逆に買っている人もいるのです。クラウドワークスも、三菱UFJもそうですね。ケネディクスも1000万株は、越えなかったけれど…9日に890万株、そうして昨日は757万株ですね。

本日は、眠れる「当座預金残高」と言うダムが決壊する話をしました。このカタルの幻想を、皆さんは、どう評価するか…それぞれの読者が、自分の頭で真偽を考えれば、いいだけの話です。カタルは428円で500株だけ買いました。それでは…また明日。



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