カタル:日銀総裁の敗北宣言は、ある意味で当然と言えば当然の帰結です。本来なら、マネタリーベースをここまで増やせば…マネーストックも伸びて経済は活発化する筈ですが…基本的に、金利の裁定概念も働かない日本市場に於いて、「流動性の罠」は、思った以上に、根深いと言う事なのですね。
何しろ、ユニクロの柳井さんが、読みを間違うのです。一度は、製品価格を値上げし、業績不振で直ぐに値下げをしました。この背景は失業率などの推移を、観ると良く分かります。だから馬場レポートの存在は、価値があるのです。実際にカタルも…ケネディクスの株価見通しを、誤って解釈しました。何しろ、3年以上も「鳴かず、飛ばず」なのです。仮にファンドの運営者だったら…間違いなく失格です。
アナリストの評価には企業業績の読み、実際の数字と株価の予測精度を求められます。企業業績の読みは合っていたが、株価はさっぱりだった…では失格です。逆に業績見通しが誤っていたが、株価予測は正しかった…と言うケースは余りありませんが、全ては結果主義です。理屈など…どうでも良いですからね。でも第三者を説得する場合、理由を説明する必要があります。何故、その見通しに至ったか? その背景を、確り、語らないとセールスは出来ません。何しろ、お金は貴重ですからね。
カタルの失敗は、たびたびありますが、最近では…グリーでしょうか? 先日、チャートを示して、三角フラッグを形成しており、間もなく離陸するとカタル自身も少し買いました。しかし、そのボックスをすんなり離れずに…一度、下に行き、下値を確かめてからの上昇ですね。本日は減益発表との話ですが…、株価は12円高の600円となっています。カタルはクラウドワークスの在庫を増やすために、僅かな利益で先日、離脱しました。目先の読みを間違いましたね。このようなケースは、実は良くあります。
先日来、次はアドバンテストが、良いんじゃないかと思い、当時の株価は、なかなか下がらず、カタルは1400円台でも買っていました。本当は、カタルは1382円より下を買いたかったのですが…なかなか下がらない為、既に買い始めていたのです。ところが…日経新聞の観測報道で、株価は1300円割れの1297円まで…大きく売られました。その時点では買い余力がなく、買い増しが出来なかったのです。しかしやはり予測は正しく1500円台に入っています。おそらく直ぐに上昇するのは難しいかも知れませんが、高値保ち合い後に、再び上昇を加速するのでしょう。このような目先のアヤの読み違いは結構あります。数え上げれば、キリがありません。
しかし、絶対に犯してはならない間違いもあります。今年、カタルはカイオムなどのバイオ株の最後で引っ掛かっており、その後のソフトフロントの仕手相場でも、読み違いをしています。これは痛かったですね。大幅な損失です。ただ考えてみると…概ね、よく相場が見えている様に感じています。つまりカタル自身は、今の所は…若干、儲かっています。ケネディクスの損も、かなりあるのです。でも持ち株は減らさずに…逆に増えています。
このケネディクスに対し…読者から大量保有報告書の提出が在ったと教えて頂きました。ご連絡を頂き、誠にありがとうございます。2014年以来の動きのようです。調べてみると2016年8月5日にウエリイントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピーが5.24%、そうして2014年10月21日にみずほ信託銀行が5.51%、更に最近発表された10月28日にバークレイズ証券が5.32%の大量保有報告書を提出しているようです。でも、カタルの感触では、直近ではそんなに買っていたのかどうか…。
それなら、もっとアクティブな動きが出たと思うのですが…。ただ信用買い残は5000万株ほど減っていますから、その玉がまともな投資家に吸い上げられていることは事実でしょう。実は株価が4000円台に乗った2006年1月の背景は、外人投資家による仕掛けでしたね。当時はリーマンなどが、日本の不動産を漁っていた時期です。
カタルは、今度は急激な上昇ではなく、緩やかな上昇が続くのだろう…と考えています。簡単に日本人の意識に土地神話は芽生えません。しかし確実に、上昇を続けると考えています。でも最近、日本株を見直し始めている外人評価の反応次第では分かりませんね。まだ馬場レポートの考え方は、一般的ではありません。カタルは団塊の世代などの大量退職が背景にあり、人件費の高騰が、年を追って進むと考えています。つまり人件費が上昇し続けると考えています。このような背景があるから、今度は確実にインフレの名目時代に向かうと思っています。
今までのアベノミクスの方向性は、間違っていませんが、あまりに需給ギャップが大きかったのです。ちょっと、待っていてくださいね。今、クラウドワークスが下げて来たので、少しだけ、買いに行きます。ハイ、1267円のお買い上げです。昨日も買ったのにトホホ…。いよいよ最後の叩きかな? この所、毎日、買っています。大丈夫かいな…。こんなに買って…。「馬鹿は、馬鹿なりに…馬鹿になれ!」とレポートで書いている手前、有言実行を宣言していますからね。男に、二言は有りません。トホホ…。まぁ、今週は2週目ですからね。来週は3週目になり、決算数字が出ます。どうなりますか…。
実は今週後半にも、銘柄を掲げると宣言している半導体の後工程の株も…、何故か…先週末に下げて出来高が出来ていました。10月28日の全体市況は、良かったのです。それにも拘らず…ですからね。その様子を、本日はチャートで掲げておきますね。目先の数字がそんなに良いとは思いません。だって後工程のアドバンテストは優良株ですからね。
こっちは同じ後工程でも、3流銘柄です。でも四季報を観ると…DRAMシェア世界2位のSKハニックスと取引があり、間違いなく、これからの需要は、増えるのでしょう。加えて大幅な赤字だった為に、損益分岐点を下げる努力を続けており、低迷していた半導体相場の局面でも、黒字転換できるほどリストラをしていたようです。その為に大幅に損益分岐点が下がっている筈で、そこに…今回のブームが来ますからね。間違いなく4ケタ台復帰は時間の問題なのでしょう。
ただ…ね。早過ぎても駄目なのです。カタルは述べています。たぶん、半導体の本格的な相場は、年が明けてからです。だって…日経新聞の報道のような見方(年内一杯の活況)が、現時点では一般的なのです。だから、この根拠が崩れる…来年になれば分かります。来年になっても…何も市況が上がる必要はないのですよ。今の水準で充分なのです。大きく価格が落ち込まなければ…、来春にも早ければ、本格的な第一波の相場がやってくると思っています。SUMCOを観ていると、かなり半導体株が上昇しているように感じるかもしれませんが、まだ、こんなのは序盤なのです。半導体株全般の動向を見れば分かります。
前工程の優良株のエレクトロンも2014年の高値を抜いたばかりで…信越化学に至っては、まだ抜いていません。だからボチボチ取り組めばいいのでしょう。安く買うなら、早めに仕込む必要はありますが…本格的に株価上昇が見込まれるのは、やはり来年なのでしょう。カタルは、そう考えています。でも初めての取り組みで、市況高と設備投資の因果関係がカタルには、事前知識がなく…いい加減な、証券マン時代を過ごしていたのでしょう。だから…あてになりませんからね。早めの行動が、意外に正しいのかも知れません。
あらら…先ほど、クラウドワークスを1267円で買ったばかりなのに…、実は1280円も本日は買っているのですが…、なんと驚くことに1210円まで安値が在ったのですね。原稿を書いていて注文を出すのを忘れていました。トホホ…。まぁ、明日もまた買えば良いか…。何しろ、上げ出したら、気配値だけで…大幅に飛ぶような株ですからね。故に無理して買う必要もないのですが…ある程度、バカになって在庫を手配しておいた方が、正解かも知れず…。どっちに、転ぶのでしょう。まぁ、25日線(1179円)を割れるようなら、あまり強くはありませんね。
カタルは市場経済の仕組みを支持しており、市場は未来に資金を提供する場なのです。故に2100円の転換越えは、既に、決まっていると信じて…馬鹿になって、行動しようと思っています。こんなバカだから、かみさんの世話になる始末になったのです。皆さんは、程々にして下さいね。既にカタルが推奨してから、株価は2倍以上になっているのです。馬鹿が…漫才をやっている程度の感覚で、丁度、良いのでしょう。それでは…また明日。