アーカイブ:2019年10月

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日経新聞に「景気敏感株」の低迷ぶりがスクランブルに載っていました。カタル自身、良く聞く言葉ですが…その定義は変化しており、一般的な解説が当たっているかどうか…。

使っている側の主旨が、何処にあるかにより…意味合いが変わるようにおもいます。現状の景気循環波動は、日銀よりFRBのスタンスに、より強く影響を受けるように思います。でも難しいですね。日銀が量的緩和を実施したのは2013年4月です。当初は2年で物価が上がると自信を持っていた黒田総裁ですが…現実は「流動性の罠」の中にあり、既に6年以上が経過しました。

でもこの金融緩和効果が効かない訳ではなく…非常に緩やかに効き始めています。その動向は地価動向に現れています。最近になりインバウンド(訪日外国人旅行)需要の高まりから…日本にお金が落ち始め…その為の需要が「相乗効果」を発揮しています。通常、公共事業投資でも何でもそうですが…「貨幣相乗効果」と言うものがあります。

「風が吹けば桶屋が儲かる」…つまり、大風で土ぼこりが立つと、その土ぼこりが目に入って盲人(めくら)が増える。盲人は三味線を買う。三味線に使う猫の皮が必要になり、猫が殺されるとネズミが増える。ネズミは桶をかじるから桶の需要が増えて桶屋が儲かると言う連想です。

貨幣相乗効果は、ある人にお金が入るとそのお金を使うから、周りの人は潤う発想です。この貨幣乗数が、以前は非常に高かったのですが、近年はこの効果が低下しています。だからいくら日銀がマネタリーベースを増やしてもマネーサプライ(マネーストック)は増えませんでした。この比率を貨幣乗数(信用乗数)と言います。

本来、日銀がベースマネーを増やせば…その効果が波及する筈でした。しかし失われた時代に置いて、失敗体験が重なり、誰もが積極的に動かなくなったのです。これが「失われた時代」です。30年にも及ぶ実質経済重視の時代が続くと、何も行動しない方が安全で…良いと言う発想が蔓延しました。だから日本の企業の内部留保は増え続けたのです。通常は「風が吹けば桶屋は儲かる」のが道理なのです。

でもダヴィンチを上場廃止に追い込むような政策が続く訳です。バブル期にやるなら分かりますよ。でも下げ続ける地価がようやく収益還元法で採算に合うようになったのに…リーマンショックで、一時的な投げ物が付けた価格を基準にして…全体の担保価値を変えるように金融庁は銀行に圧力をかけたのです。利払いが止まった訳でないのです。株式市場の追証に似ています。

日経平均株価のデフレの関門の位置(22750円)

そのような厳寒体制が長く続き、みんなアホらしくなり誰も政策を信じなくなったのです。だから日銀が土地や株を買っても、バカバカ売るバランスが続いています。ようやく、日銀の不退転の決意が浸透し始めています。これが「流動性の罠」からの脱出に繋がります。株価で言うと、カタルは1990年代の高値水準である22750円を「デフレの関門」をと呼び…境界線として考えています。

地価動向は、先日も示しています。渋谷の商業地は23%の上昇で東京地区は10%以上の上昇です。流石、孫正義です。彼がティファニービルを買ったのが2013年です。彼は日銀と行動を共にしています。この年に東京の商業地の地価はようやく下げ止まり、僅かにプラスになっています。それから6年が経過し…インバウンド需要の効果が、回り…回って。ホテル建設を刺激して地価が上昇しています。

今でも日経新聞の社説にあるように…不動産バブルを連想させる記事を掲載し、不動産融資が過去最高を超えたので、どうのこうの…と揶揄します。日経新聞の社説ですよ。一般的な解釈では、識者と呼ばれるエリート集団のグループに位置する人間です。そんな人は、毎度、建設需要が重なり…ビルが飽和状態になるから空室率が高まると…不動産投資を批判します。でも日本橋の新築ビルは空室になっていますか?

あのビルが完成する時にも、ドンドン新築ビルが出来て…空室が増えるとの架空のデータを示し、危ない…と強調していました。毎度、おなじみのちり紙交換です。中国の不動産をバブル、バブルと喚き、10年も20年も経過するとバブルの定義って、なんなの?…と思いますね。

つまりカタルの株式見通しと同じで、未来は誰も分かりません。そのような清貧思想の蔓延が…企業の使わないお金、内部留保を463兆円も積み上げました。

問題は此処です。此処に、近年はコーポレートガバナンス(企業統治)の話しが湧きおこっています。株式の保ち合いの影響が消え、経営者が、一所懸命に頑張らないと首になります。レオパレス21やLIXILの話しは、そういう事例です。最近は日立、ソニーと日本を代表する企業にも影響を与えています。経営者が一所懸命になる目標は? 

それがROE経営です。この基準は必要のないお金を持たないのです。逆に効率が高ければ…借金を増やすのです。アップルが自社株買いを実施して、社債を発行するのはそういう事です。米国では15%越えが一般的です。

だから、これからガンガン長期投資の外人投資家が、日本の資金を投入するようになるでしょう。二つの条件が揃っています。尚且つ、日銀も量的緩和を続けています。

三菱UFJの株式配当利回りは5%水準ですよ。日本の家計には1860兆円のお金が眠っています。その内、現預金残は991兆円ですよ。この1割が配当利回り投資に向かうと…株価はどうなるでしょう。最近、会員の読者からメールで指摘を頂きました。外人だけではなく、個人の資金も移動すると…言うのです。

新日本建物(8893)の業績は、四季報によれば…一株利益は今期の予想は75.4円で、配当は20円から23円の予想です。それで株価は401円なのです。

しかも業績推移は33.6円→54.1円→58.6円→75.4円と伸び続けています。更に四季報は、来期予想を87.9円と予測しています。 PER10倍で754円です。現状の配当利回りは20円として4.98%、23円なら5.73%です。

991兆円も眠っているお金があるのに…可笑しいですね。こんなバカな「ギップ」が、いつまでも…市場で放置される訳はありません。必ず、正常な株価水準に訂正されるでしょう。

冒頭の景気敏感株の話ですがシクリカル株とも呼ばれます。シクリカル? 「cyclical stock」を調べると市況産業株となっていました。出遅れの循環株だそうです。

でも一般的な景気敏感株の解説によると…大和証券では『景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄のこと。「景気循環株」と呼ぶ場合もあります。鉄鋼、化学、紙パルプなどの素材産業や工作機械などの設備投資関連などの銘柄が該当します。好況時にはモノが売れるため、多くの素材や設備、工場が必要になりますが、不況時には在庫調整で需要が低迷し、生産が落ち込むことなど、景気の波によって受注が大きく左右され、業績に直結する銘柄群のことです。』と解説されています。

SOX指数の推移

でもホンマかいな…と思いますね。景気動向に敏感に反応するのは、今の時代では半導体でしょう。半導体株は米国のPHLX Semiconductor(SOX指数)はこんな感じです。昨日のSUMCOの株価とレーザーテックの株価を合わせて考えると良いですね。

此処では…何が言いたいか? わかりますか。

時代は大きく変化しており、従来の知識が陳腐化して常に勉強をしないと、対応できない…と言いたいのです。カタルの友達が、日本IBMに長く勤務しており途中が変わりましたが、彼は、常に先端のプログラミングの勉強をしており、なんでも対応できました。

勉強しない上司は、日本の村論理に守られ、ノホホンと…社説を書いています。新聞記事やネットの情報なども、自分で精査しないと使えないと言う事を述べたかったのです。僕らは賢い投資家を目指しており…日々、勉強しています。

やはり理屈に合わない株価は、何れ…大きく修正されるのが市場原理でしょう。あとは皆さんが自分で判断して、行動するわけです。



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