アーカイブ:2021年4月4日

富を分配をする市場原理主義

市場には様々な考え方が存在します。嘗ての日本は「共産主義」を理想とした有識者が多く存在していました。どの形が正しいのか…「時代の模索」は続きますが、今は、米国が主導する「資本主義」が世界の主流を占めています。

しかし中国の台頭で共産党政権の「全体主義」が幅を利かせています。米国の目指す自由で平等な民主・資本主義は、「格差の拡大」から疑心暗鬼に落ちっています。米国第一主義を掲げたトランプ政権の誕生や、イギリスのEUからの離脱の「ブレグジット」などは、その現象の一つです。グローバル化の否定でもあります。

しかし多様な考え方が世界にはありますが、カタルは、何れ…世界は一つの「地球連邦」構想に移行する過程だろうと思っています。スタートレックなどのSFの世界です。

基本的に「富の分配」を、どう采配をするか? 

今回のコロナ禍でも意見対立が激しいですね。旅館などの旅行業や飲食店などの比率は全体の産業から見ると…どちらかと言えば、少数派かもしれません。自分が関係ないから、コロナの「自粛」をもっと延ばせ…と、人間はいつも自己中心的に物事を考えます。株式相場でも同じです。自分が選択した株だけが上がればいい。他の株など、どうでも良い…と人間は考えがちです。誰でもそうなのです。人間は「自己中心的」に物事を考えます。

だからアンケート調査では、コロナに対して「もっと厳しく」政策運営をすべきだと言う意見が多く…小池都知事の支持率は高いのでしょう。しかし…カタルは違う見方をしており、その為に昨年のコロナ禍でも、意外に早く「追証地獄」から立ち直り復帰しています。もし…小池知事と同じような考え方なら、株式市場の上昇に対して、疑心暗鬼ですから「空売り」を支持していたことでしょう。

世の中は様々で…多様な考え方があります。

しかしカタルは市場の選択が、一番、公平で正しいと思う「市場原理」主義者でもあります。先ほどの「富の配分」は、実際に株式市場で行われています。未来に夢のある会社は、喩、今が…赤字でも、その成長度合いが評価されて、株価は市場から注目されて高株価になります。その人気を活かし…お金が動き、更にその開発や生産などの行動を、市場が後押しします。

市場に溢れる富の配分を、株式市場に委ねる考え方が「市場原理」主義です。しかし日本は違います。「株価や土地が下がっても、実体経済には何も影響はない」と、現役の日銀総裁が暴言を吐いたのです。それが…「長~い、トンネル」への入り口でした。そうしてバブルは崩壊を加速させて、「実質成長」を重視した政策に移行しました。

物価が下がっているから、自分の賃金の手取りが、名目上の金額は減っているが、実質的な価値は逆に増えていると…政策官僚は説明をしてきました。これが実質成長時代です。

この背景では、日本独自の「村社会」構造の崩壊も、追い風の環境にありました。「内外価格差」と言う市場価格に目を向けず、関税や補助金で村社会構造を維持してきたのです。コメ問題を考えると、分かりやすいと思います。

まるで鎖国ですよ。

建設業界を観ると…その「村社会」行動が、良く分かります。仲間だけの談合を繰り返して…仲間の生活権を守ります。業界の「虐め」などは…当たり前です。学校などの「いじめ」で自殺をする生徒もいますが、もともと日本の社会は、江戸時代から、この「村社会」構造意識が非常に強いのです。島国ゆえ…長く江戸時代は「鎖国政策」を実行してきました。

そうして黒船来航から、体制転換が行われ明治維新が始まりました。

今の変化も同じ構造です。中国の台頭までは…日本は安い労働力対価の提供により輸出によりGDPを稼いできました。ここでは1985年の「プラザ合意」の意味を理解してください。

昨日は、GDP構成比の話をしています。米国は68%なのに…日本は53%です。より遥かに低いのが中国の実態です。しかし日本は既に輸出入の総額では…中国が断トツの一番です。輸出も、米国と拮抗しており、激しい争いになっています。

話を戻しますが…村社会の掟を守るために権力闘争をしている姿が、日本医師会などの存在で…日教組も同じです。このような団体は当たり前のことですが…時代の進化より自分たちの利益が優勢されます。

だから「オンライン診療」など、消費者の利便性が失われているのです。仕組みで自分たちの利益権を維持しようとしています。故になかなか…実質成長時代から抜け出せずに、日銀が旗を振っても「流動性の罠」と言う…底なし沼に転落して、ようやく…何とか脱出をしたのが昨年末の話です。27270円をクリアしました。株価にはそれぞれ意味があるのです。

2012年末から2020年末まで…政策転換をして、ようやく…本格的な名目時代を迎えたのです。このような「歴史的な時代背景」を、自分の頭で理解してないから、相場に迷いが生じます。

カタルは神様が平等に「幸せ」の配分をすると考えています。

先ほどの「富の分配」の話に戻りましょう。今回のコロナ禍で市場は粋な計らいをします。その一つが此方の報道です。

コロナ禍により、ドイツの「ビオンテック」社や、米国の「モデルナ」社に、市場は富の配分をしました。何れも「mRAN」と言う新技術の開発企業です。不安定な免疫システムをお金の力で…開発を早めることが出来ました。まもなく…この成果は様々な病気でも応用され、実際に「人類の進化」に役立つことでしょう。

このリンクした記事は、ドイツのビオンテック社の話ですが、モデルナも同様の開発をしています。その黎明期に膨大な資金を投入できたのは…市場原理のお陰です。そのモデルナの発展に過程をWSJでは特集をしていました。

残念ながら有料記事かもしれませんが…、5億ドルの資金調達をする人達がいたから…このような人類の進化が加速されたのです。

ソフトバンクのビジョンファンドと同じ理屈です。成長の芽はあるが…競争などに勝てるかどうか分からない段階で、通常の常識ではお金を投じることは出来ませんが、夢に投資をする孫氏は、経営者の人物像を買い、多額のお金を投資します。数百億円も投資をすれば…大概の夢は、実現に向かいます。

このmRANと言う技術開発は、そういう事です。このWSJの記事では黎明期に5億ドルを調達する金融マンが実際に居たのです。

だから今回のアルケゴス事件のビル・ファン氏のような冒険をする金融マンを、一概に…責めることは出来ません。このように「儲けを追求する」冒険する人間がいるから、人類の進化が加速するとも言えます。

テスラを見ても分かります。赤字で従来の基準では…株価を買うことは出来ません。しかし夢に投資をする潤沢なマネーがあるから、人類は進化を加速させているとも言えます。これから、どんどん…AIなどの進化が進み、まもなく運転者が必要ない「コンセプトカー」時代が到来をします。市場は公平に「富の分配」を決めていきます。

これが「市場原理」です。日本のように、政策官僚は意図的に無駄な予算を配分するのではなく…市場が予算の分配を決定するのです。だから皆さんは、ジャンジャン…株式投資をしなくてはなりません。我々が儲けようとするお金が、その行動が、社会に貢献をしているのです。

「空売り」でも、良いのですよ。株式市場は、富の分配権を争う裁定の場なのです。

その結果が「株価」と言う評価になって現れます。本日は、アルケゴスの問題から…ビオンテック社の記事を読み…市場価格を意味を考えて、市場原理を解説しました。

モデルナ(MRAN)の株価推移

米国ではこれから経済対策が実行され…お金が「人類の進化」を更に早めます。最後にモデルナの株価推移を見て…「市場原理」主義を、カタルと共に考えてください。それでは…また明日。

株式相場の行方は、こちらのレポートが参考になるかな?

会員の方は、昨日の深夜に新しい原稿をアップしましたから…お読みください。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2021年4月
« 3月   5月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
株式投資関連の本