アーカイブ:2021年8月21日

何かがおかしい…。

昨日は本日書く予定の会員レポートを前倒しで、初めて…昨日の午前10時30分前後から書き始めて、後場の相場模様を組み込み…実況中継を交えて、原稿を綴っていました。その過程で気づいたのですが…何か、最近「市場の整合性」のルールが歪んで見えます。

「何か」が、おかしいのです。

何しろ…カタルにしては珍しく…年初からあまり強気ではありませんでした。実際は昨年末からかもしれません。どちらかと言えば…腰が引けておりました。

しかし…「新電元」の相場の後から「狂い始めた」ようにも感じています。この時まで…カタルは過剰なほど、相場に対して警戒感を持って相場を見ていました。「薄利多売買説」を唱えて、何しろ…運用途中で「資金を引き揚げた」ほどです。

この現象は、初めての試みでした。それほど…警戒感を持って相場を見ていたのに…新電元の動きは意外な展開で、利食いをした後に、本格的な株価上昇を迎えました。

新電元(6844)の日足推移

この過程で「空売り」をした程です。滅多にしたことがない「空売り」ですが、成功ではありませんでした。損はせず…僅かな利益でしたが、空売りの試み(6月の初めの動き)は、実質的な失敗です。 

何しろ…利食いをした後、株価は1000円ほど上がる状態でしたから…。この株価上昇を見て、カタルは、自分の「相場観の修正」を余儀なくされ…相場は、やはり強い…と、考え方を改めたのです。その相場が5月末から6月の展開です。

マネーストック(M2とM3)の伸び率推移

同時にマネーストックが大きく伸びたことを知っていますから、日本は「本格的な名目時代」に入ったと思ったのです。だからこそ…エーザイの失敗は精神的な打撃です。

会員の方は、カタルが書いている順番通り、先ずは、「会員レポート」を読んでから…この原稿を読んでください。その方が、相場の理解が進むと思われます。しかし…昨日、原稿を書いている途中に「奇妙な事」に、今朝になって…気づきました。僅か…6時間ほど経過しただけなのに…。

やはり「何かが」おかしいのです。

ここでは…最近比較している「東京エレクトロン」(8035)の評価と、昨日会員レポートで採り上げた…カタルのコロナ禍での「推奨株」(カタルは利用していません)で大成功した「救済株」評価の「フェローテック」(6890)の話と川崎汽船(9107)の比較をしています。半導体も市況により業績の影響を受けますから、利益の質は高くありませんが、ここに来て「安全保障問題」が取り上げられ…格上げされた評価に変わっています。

上記3社の1Q決算短信からの比較

一方、一時的な利益評価の船株ですが…ここに来てカタルは大推奨をしています。あまりに大きな業績の「変化率」と「配当」の為です。通常、この第1四半期の時点での…通期の増額修正は珍しいのです。ましてや…増配です。それも尋常な額ではありません。それでも配当性向は…25%程度なのでしょう。ここでは…川崎汽船を比較します。その状態が此方です。

エレクトロン(8035)の日足と200日乖離状態の推移
エレクトロン(8035)の四季報数字の推移

更に日足推移と200日線の乖離率変化も載せて置きます。そうして最近の四季報の業績観測も載せて置きましょう。

フェローテック(6890)の日足と200日仮の推移
フェローテック(6890)の四季報数字
川崎汽船(9107)の日足と200日線乖離の推移
川崎汽船(9107)の四季報数字

最近の相場はいくつかの整合性が欠けて見える現象を感じられます。このギャップは時間軸が経過すると徐々に修正されるのか? それとも…何か、他の事態が水面下で進んでいるのかどうか…。気になる続報は此方です。本日はお休みの予定でしたが…カタルの疑念を取り上げ…この後の相場でこの不都合な事実がどう修正さるのか? 

それとも、目に見えない何かが…水面下で進行しているのか?

カタルは「追証」で、野村証券を外したように…このような大型株まで売られる理由が、ここでは「謎の一つ」でもあります。それとも…昨年のコロナ禍で追証になったように…この後、急速に、この不可解な現象が解消され、船株は一大「仕手株」の誕生となるのかどうか…興味は尽きません。

ITバブル期のソフトバンク(9984)の200日線乖離の様子

船株の今後と…想定しているソフトバンクのITバブル期の日足と200日線乖離の推移も掲載しておきます。

もう少し解説しましょうか…何故、「一大」仕手株の誕生かと言えば…エレクトロンは四季報との変化率は、通期で僅か12% 増、程度です。つまり決算数字は株価に織り込まれています。しかし…フェローテックは61%増です。まだ株価にこの変化は織り込まれていないでしょう。

しかし川崎汽船は…更に違います。会社側の控えめな観測でも「7.5倍」も、四季報の数字と実際の一株利益が変わります。つまり新しい四季報が発売される9月15日前後は、その事実が「一般化」します。故に乖離が大きくなっても可笑しくありません。過去ITバブル期のソフトバンクは200%を超えていました。100%割れ乖離が買い場だったのです。

明日のアップは夜遅くになりますが…帰りが遅くなれば…お休みになるかもしれません。ご了承ください。

会員の方は新しい原稿をアップしました。お読みください。



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