アーカイブ:2021年8月17日

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カタルの仮説の中で…内部留保が475兆円に積み上がり、既に常識的に考えて…これ以上増やすことは出来ないと述べています。企業が持っている資産で…買収できる会社が増えています。基本的に買収対象の資産を担保にして買収することが可能なのです。お金がなくても…僅かな資金で「経営権」を手に出来ます。そんな株価水準なのです。

故に、これからはどんどん「株主還元率」は上がっていきます。既に、たぶん30%近くは「当たり前」の水準でしょう。更に50%も珍しくなくなると思います。何も、株主還元率が80%を超える通信の「ソフトバンク」(9434)だけの話ではありません。

もう一つ…日本が成長をできる要素として、「設備投資」を掲げています。日立の改革や東芝のケースを観ると…積極的に「未来社会への投資」をしないと、経営者失格の烙印を押されますから、全体的に見て…民間の設備投資は盛んになると思われます。

この投資資金の「貨幣乗数効果」にも、カタルは言及しています。

「失われた時代」は「負の遺産」整理にお金が使われました。株式持ち合いから資産価格の下落…そうして、それに波及する年金の積み立て不足など…です。同じお金でも、消える効果のお金です。溝にお金を捨てていたので、投下資本の効率が悪く…「貨幣乗数効果」が大きく落ちていました。ようやく…負の整理も終わり、475兆円もの内部留保が蓄積され…お金が動き始めてきました。

昨日、内閣府から四半期別のGDP速報値が発表され…消費はコロナで大きく伸びませんが…設備投資は「1.7%」(前期比)の伸び率になっていました。昨年の4Qでは「4.3%」でしたが、1Qは「-1.3%」に落ち込んでいました。基本的に2018年、初めから下降気味でしたが、ようやく…本調子に戻るのでしょう。此方のサイトの5ページ(PDFでは11番目)に、その伸び率の変化の様子が載っています。実質季節調整系列(前期比)の項目です。

基本的に…NYのランチが3000円で、日本が500円の違いは、人口も大きく影響をしますが…全ての物価水準を上げることです。

地価と株価の資産価格の上昇は、生活圏の経済の車輪も回します。所得も徐々に上がります。ところが「失われた時代」は、この資産効果を「逆回転」させたのです。故に最後は、こんな「他人批判」ばかりする社会になったのです。この壮大な実験を…日本は世界に示しました。清貧思想など…「糞喰らえ!」なのです。

この時期の株価の下げ方は、個人投資家が高値で買った投げ物が中心と思われます。広範囲に個人好みの株価が、理由もなく下げています。追証の連鎖もあるのでしょう。逆に一部の株は高値を追っています。 指数絡みの銘柄が弱いので…コロナ感染の増加もあり、投資マインドが弱くなっていると思われます。

「NPC」(6255)などを観察していて…思います。最近、買った株は、悉く…やられています。だから…こそ、ここでラッセルして、局面を打開できる海運株は「スター株」に育つ可能性があります。本当はエーザイだと思っていましたが、日本人のネガティブ思考を観ると目先の企業業績の良い、海運株が選択されるのでしょう。どう考えても…安い株価水準です。

ですが乖離率が高く…全体相場が弱いので、どうしても…「利食い急ぎ」になります。「商船三井」の株価が1万円を付けるのは、いつなのか? 既に「秒読み」だろう…と考えています。

前期末の川崎汽船の単体決算数字

昨日、読者から「川崎汽船」の配当について教えてもらいました。カタルは知りませんでしたが…川崎汽船は単体では、つまり個別では、資金余剰金が348億円のマイナスなのです。(ただし3月期末の数字で…)故に…この解消が先で、それからでないと…配当が実施できないと言うメールを貰いました。

川崎汽船の1Qの持ち分法の投資利益

でも1Qの段階でONEより投資利益が888億円も入り…しかも連結では、3月末も利益余剰金は1307億円のプラスで、1Qでは2366億円のプラスです。

川崎汽船の連結の利益余剰金の推移

この辺り…カタルも専門家でないために、はっきりしませんが、連結会計は見込み分が計上され、実際のお金が動いているのかどうか…。仮に9月にONEから中間期の投資利益が得られるなら、同日中なら…余剰金はプラスになり、配当の実施も出来るんじゃないかな?…とも考えます。この辺りは経営者と公認会計士の判断になるのでしょう。

でも昨日の相場を見る限り…日本郵船の安定度を買っているように見えました。

カタルは川崎汽船の選択も、面白いと思っています。その理由は発行済み株式総数から見て、ONEの一株利益の寄与率が最も高いからです。目先は商船三井の300円配当に分があり、長期では川崎汽船の変化率に分があると言うイメージで「安全パイ」なら日本郵船の選択かもしれません。

ここでの海運株は乖離率が高く買いにくいのですが…一段高は必死で、「時間の問題」と言う感覚です。「下押す」かもしれませんが…意外に小幅上昇から、一気に「ストップ高」と言う展開もあり得ます。全く…需給バランスですから、カタルには分かりません。

この辺りは…皆さんの方が「得意分野」でしょう。ただ言えていることは、いつも板状況はアンダーの買い物が優勢で…押し目を待っている人が多いと言う現実が分かります。こんな時は、大概は、勇気ある積極的な攻撃が「功」を奏します。8月中に「1万円」の掛け声が、掛かっても不思議ではありません。

ここでは同時に狙っている株が、安くなっているものもあり…時間軸は先ですが、安値を拾うチャンスです。目先を追うか…中長期を狙うか難しい選択です。

あの日、木曜日の寄り付きですが…郵船は7990円、商船三井は7200円、そうして川崎汽船は4525円でした。本日の寄り付きは郵船は8340円、商船三井は7330円で川崎汽船は5000ですから、4.38%、1.80%、10.49%です。やはり変化率は株価の安い川崎汽船に軍配が上がります。

ただ路線を外れた個別株は、まだ底入れをしたとは言い難いですね。

「ロコンド」(3558)は二番底の模索、「シックHD」(7365)も昨日は785円でカタルは株を買いましたが、その後は売られていました。S君は、この所上昇していましたから、下がるのは当たり前です。ですが今は、「仕込み」のチャンスでしょう。エーザイは、どうも…新たな「買い手」が参加したようにも感じています。もしこの考えが正しいなら9000円割れはもうないかもしれません。「NPC」は好材料も出ていますが、反応せず、個人の打撃の大きさの方が優勢のようです。

やはり…ユニクロ(ファストリ=9983)やソフトバンク(9984)の指数銘柄の底入れが待たれます。

8月中に海運株が「1万円相場」に波及するなら個人の担保価値も増して…「買い余力」が生まれますから全体相場も上昇します。この海運株のラッセル効果が、全体相場を押し上げます。果たして、そんな展開になるかどうか…。

前回、「エーザイ」を狙ったときは、敢えなく、日本人の「負け組根性」に敗北を喫したカタル君、今回は「船株」で「敵討ち」ですが…また返り討ちに遭うなら、全体相場の一段安は必至です。ですが…27270円の「デフレの出口の関門」を死守して…ここで指数も二番底になるかどうか…。ここが今の「相場の見処」でしょう。

冒頭の掲げたカタルの構想は「遠大」なのです。

カタルは成長が著しいアジア圏を、日本企業が「席巻する構想」を頭に描いています。今、先物指数からの買いが入って来ました。こんな誘導は、少し資金があるなら簡単なんです。日本市場には、「相場心」を知っている「仕掛け人」が育っていません。

カタルに資金力があるなら「鬼に金棒」ですが…貧乏人の戯言では意味がありません。まぁ、世の中どうにかなります。故に、いつもケセラセラ…。あまり金儲けなんか真剣に考えないで「なるようになるさぁ~」の心持ちで、世の中を「楽しめば」良いのでしょう。その為には無理をしない投資をすることです。それでは…また明日。



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