アーカイブ:2021年8月13日

8/13

♬「今日もコロッケ、明日もコロッケ これじゃ年がら年中 コロッケコロッケ」毎度、お馴染みの…チリ紙交換ならぬ、海運株の話題です。

日経平均株価の月足推移

基本認識を…整理してみようと思います。そもそも日本株はデフレの関門(22750円=1996年6月)を抜けてデフレの出口(27270₌1991年3月)まで回復してきました。本来は日銀が量的緩和をした2013年4月から回復する筈なのですが…チビチビした対応と清貧思想が染みついた日本人の「負け組精神」の為に、「流動性の罠」に陥りました。

それでも徐々に…マネタリーベースの増加が、経済活動を支え回復していましたが、今回のコロナ禍がマネーストックを押し上げる「起爆剤」になり、デフレから完全離脱したのです。

しかし…日本人の大勢はオリンピック反対に見られるように…未だにデフレ社会に馴染んでいます。その遷り変わりの時間が、この株式の「保ち合い」場面です。

米国は新高値を追っていますが、日本株は38915円の壁を前に最後の値固め調整をしています。ですが、度々…登場させる日立が、子会社を売却してROE経営に動いたように…「変わらぬことが我が社の社風」…と言った日立が、自らの壁を破り行動したように…大きな時代変革の波が、社会に浸透し始めました。株価は正直です。世相を反映して株価は動いています。

ところが…株式投資をしない人は、この変化に気付きません。

日銀の資金循環表

我が国の個人の現預金残は1056兆円も眠っています。1%にも満たない金利に甘んじているのです。この2月からの調整過程を見ても分かりますが、日証金の回転率は80日台に入り、最近は改善傾向にありますが、それでも…昨日は72日台です。この回転日数の意味は、株を買ったが、儲からずに…玉の回転が鈍っている現象を示しています。

日証金の「回転日数」の推移

既に…様々な条件は、新しい時代を暗示しています。今回の決算を見て明らかなように…第一四半期が判明した段階で、清貧思想に染まっている慎重な日本人が、自分達が失敗した時の布石を打たずに…この時期に、通期の企業業績予想を増額修正する現象が相次ぎました。これだけでも…過去、カタルはこの時期での通期の業績修正を見た経験がないのに…更に、さらに驚くのは、「増配」や「自社株買い」が相次いでいるのです。

この背景にあるのが…企業の内部留保です。

実にGDPに匹敵する475兆円も積み増しています。もうこれ以上内部留保を積み増すことが出来ないのです。つまり今期の儲けは…株主に還元するか? 設備投資や研究開発費に充てるしかありません。だから…日開平均株価は38915円を超えて、4万円、5万円、そうして…10万円に向かうのです。アジア圏の躍進も背景にあります。

しかも…この投下資本は「未来社会」の為の投資に使われます。DXなど…効率化投資に使われ…その乗数効果は高くなります。後ろ向きの投資ではなく前向きの投資に変わります。1990年代の公共事業投資などと、投資の意味が違います。

1兆円のお金は、次々に新たな需要を生み出して…10回転以上するのでしょう。つまり総額での投資は10兆円規模に膨らみます。お金が、お金を生むのです。これを「貨幣乗数効果」と言います。これまで地価の値下がりや社員の年金積立金に消えたのです。つまり…マイナス面の埋め合わせに、そのお金は使われました。同じお金の投資でも「死んだお金」と、「生きるお金」があります。

何故、実質経済より、名目経済の方が、社会が明るくなるか? 

成功者が増えるからです。実質成長の時代は「後ろ向き」の社会ですから…みんなが架空の「安全・安心」を求め、貯蓄をします。故に企業の内部留保が溜まりに、貯まって…475兆円にもなりました。

東芝問題では、「ものを言う株主」のお陰で…110円の特別配当が実施されました。このお金がカタルの懐に入り…カタルはもう500株しか持ってないので、それでも税金を引いても43827円のお金が消費に向かいます。分かりますか?

東芝問題の意味を理解してないと…日本の未来が見えません。

こんな時に「商船三井」(9104)の「550円配当」の記事が、目に飛び込んできたのです。カタルは早速、100株だけですが8月2日の寄り付きの5930円で株を買いました。この考え方の下地が、自分のものになっているか…なってないか? このような違いは大きいですよ。そうして毎日、毎日、カタルは海運株特集を組んで…皆さんにレポートしています。

様々な条件を考えると、直ぐに全面高にはなりません。

故に「ゲリラ戦」を当初から覚悟していました。だから個別の「仕手材料株」物色の相場と述べていました。本当は…今でも「エーザイ」が相応しいと思っている自分が、こころの中に居ます。しかしこれではカタルは理解できても、多くの市場参加者の心には響きません。故に、これなら…行けると踏んだのが「海運株」相場です。

ワザワザ…1970年から始まった三光汽船の話題を持ち出しました。65円の株価は50倍程度になった大相場です。当時は時価総額で、新日鉄(日本製鉄)を抜き、日本一になったそうです。50年ぶりの大相場です。良い響きでしょう。「50年ぶり」です。

商船三井の日足推移

この時間軸の経過が、人々の心を動かします。チャートを見ると…短いチャートでは急騰しているように見えます。故に買い辛いでしょうが…まだ相場が始まってたった2週間です。これからですよ。ここでは月足で理解を進めましょう。

商船三井の月足推移

カタルは毎日、商船三井を買い続け…ようやく2100株になりました。ですが…昨日は、とうとう、おかしいな…と思いつつ、諦めきれずに買えなかった「川崎汽船」(9107)を後場寄りと大引けで100株ずつ買いました。

カタルは間違っていたようです。カタルのいい加減な性格が、こんな所にも表れています。もともと…高額配当の新聞記事を見て取り敢えず…100株だけ買ってみたカタルですが…その後、調べると色んなことが分かります。それを毎日書いて…「コロッケの唄」になりました。

いくら好きでも…毎日、コロッケじゃ…飽きると思いますが、なかなか飽きません。また新たな発見をしました。読者からメールを貰った時に、もっと真剣に調べるべきでした。流石、カタルの読者層は質が高いのです。カタルに色々教えてくれます。これがカタルの血となり肉となります。レポート屋をやっているから…「学ぶ」ことも多いのです。

実は昨日カタルは不思議に思ったのです。川崎汽船の前日の引け値は4385円でした。故に4500円の指値では簡単に買えると思っていました。同様に郵船は7860円だったので8000円まで、そうして商船三井は7100円だったので7300円まで買いに行ったのです。

ところが…川崎汽船は買い気配で、昨日は午前中に指値を上げて4525円で指値をしていましたが…駄目でした。だから後場寄りと大引けに100株ずつ買ったのです。株を買ってみて…初めてカタルは決算短信を調べます。そうしたら…やはり読者の指摘は正しいのです。

海運3社の決算短信(オレンジ)の予想と四季報予想(青)の違い

その様子を、此方の表に纏めました。故に本日は、寄り値と言うか…5300円までの指値で川崎汽船を買い増しに行っています。それにしても…機関投資家と言うのは、馬鹿なのでしょうか? それとも…日本には決算短信を読む専門家が居ないのでしょうか? 

馬鹿ですね。こんな「ぼろ儲け」の話があるのに、お金を動かさないなんて…。故に、本日は残り800株を寄り付きで買って…川崎汽船の持ち株を1000株に高めました。だって…ストップ高でも…安いと思います。ひょっとすれば…株価と同じく位の利益を計上しても…不思議ではありません。でも本当に、そんな馬鹿な話があるのでしょうか?

小手川君のジェイコムの誤発注と同じ心境です。彼も、きっとこんなバカなことがあるのか?…と何度も計算をしたはずで、情報源を見直したことでしょう。カタルは川崎汽船の決算短信を見て…何度も見直したのです。此方です。

自分で確かめてください。確かに配当予想は発表していませんが…それでも安いのです。場合によれば…郵船の株価を抜いても不思議ではありません。やはり「海運祭り」です。

祭りだ!祭りだ!ワッショイ、わっしょい。

北島三郎の唄でも聞きながら…お別れしたいところですが…もう少し他の解説をしないと読者は満足をしないかな? 

だって常識で考えてください。商船三井は2008年の3月の1903億円が過去最高利益なのです。ところが既に1Qの段階で1041億円の利益ですよ。これから2Q、3Q、4Qの利益が上乗せされます。いきなり赤字になる道理がありませんから…確実に過去最高水準を上回るでしょう。それなら…株価は2万円を超えても良いですね。

ここから株価は3倍ですよ。こんな「ぼろ儲け」の話があるのに…機関投資家と言うのは馬鹿ですか? もうGPIFも、日本生命も、海上も…担当者はみんな首ですよ。

そんな訳でカタルは、本日の川崎汽船の高値を、果敢に買っています。もう…どうにも止まらない…山本リンダの心境です。困ったな? もっと買いたい。どうしたら買えるかな?

世の中はケセラセラ…いつも気ままに、思いのまま果敢に行動をしましょう。また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2021年8月
« 7月   9月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
株式投資関連の本