アーカイブ:2021年8月19日

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これまで…カタルはデフレの出口(27270円)が下値の目安と考えてきました。ただし…全体相場の調整期間は10月から11月まで続く可能性もあると思ってきましたが、個別の「仕手材料株」で乗り切れる可能性を示唆してきました。故に、その代表格で…「夢」が大きな「エーザイ」(4523)を指定して取り組みましたが、あえなく挫折です。一時は4000株を超えるほどの冒険とも思える金額に投資を格上げして…この株だけで1000万円程度を飛ばすのかな? トホホ…。

この読み筋は、丸っきり…外れました。想定以上に相場が「ネガティブ」だったのです。基本は、なんども話していますが…個別株要因より全体相場の要因である外部要因に、日本株は大きな影響を受けます。だから折角、増額修正をしても…多くの株価は、そこが天井で株価は伸びずに…再び下落路線を歩んでいます。全て…そうです。全部、ヤラレ状態です。別に「ロコンド」(3558)だけが売られたわけではなく、基本的に「個人投資家好み」の株式全体が下げています。

基本的に昨年のコロナ禍からの株価上昇で、夏ごろがピークを打ち、一貫してこれら個人投資家好みの株式は調整波動を続けています。小型現物株は既に1年以上の調整波動です。しかし…カタルは「個別仕手材料株」でも乗り切れる…と、この第一四半期の現象を見て考え直しています。その代表格が「海運株」です。想定以上に好業績です。1Qの途中で2度も増額修正を発表し、決算会見では、通期の大幅増配を発表しました。こんな事例をカタルは、今まで見たこともないのです。

日経平均株価の日足推移

ここで日経平均株価の日足チャートを見てください。基本的に昨年の12月に揉み合いを続けた26900円台が大きな壁です。しかしカタルが述べるデフレの出口の27270円は「意味のある株価水準」です。1991年の3月に付けた最高値を抜いたのです。

バブル崩壊後の下げ相場は仕方ありませんが、あの時に正しい政策を実行していれば…ここまで酷くならず…2万円台を死守して横ばい波動でも整理が進み…再び成長路線に戻れたのです。

しかし…パイオニアの指名解雇事件が起きた時に、メディアは「終身雇用を守れ!」と村社会論理を求めました。パイオニアは、あれほど超優良企業だったのに、世情に潰されました。市場からパイオニアが消えたのは…村社会構造の犠牲です。幻の終身雇用と年功序列の破綻は明らかでした。日本は「改革」を畏れ…日本人が自然に諦める時間闘争である「成田闘争」を選択しました。

その分岐点が、この27270円の意味です。故にこの高値を、昨年末から今年にかけて抜けたことは、大変な意義があるのです。

もう「新しい時代」が幕開けしている筈です。しかし馬鹿は、丁寧に株価を観察していません。この「狼煙」に気付かないのです。たぶん…海運株は50年ぶりの大相場の筈です。昨日は、何処かの証券会社のアナリストが「川崎汽船」の目標株価(レーティング)を引き上げたので、寄り付きに買い物が集まったようですが…こんな連中は素人です。

カタルは、早くから「ITバブル」と比較しています。

このITバブルは新時代の幕開けを示したのです。だからアマゾンもアップルも…みんな大きく育ちました。馬鹿だけですよ。時代の流れが見えない奴は、川崎汽船の目標株価が1万円以下と言うのは…あり得ません。本日もカタルは200株だけですが、寄り値で買い乗せをしています。毎日、あの…初めての入院から退院した8月5日から、たぶん…毎日、海運株を買っているように思います。たぶん…。

そうして「腹を括りました。」もうPER5倍ライン、つまり一株利益が3000円なら株価は15000円まで…ガンガンの強気で臨もうと思ったのです。

儲けを出しながら…更に株数を増やす算段をします。短期の「雪だるま」投資です。この投資方法は、同じ銘柄から離れず…持ち株を増やすことだけを考える投資法です。成功するなら、あっと言う間に、資金は2倍どころではなく、5倍、10倍に膨らむかもしれません。

ITバブル期のソフトバンクの日足の動き

ただし市況産業ですから…「完全な博打」です。所詮、相場ものですから、時期が来れば…また株価は下がります。その博打を承知で、来年まで続くシナリオの先例がある「ITバブル」を参考にしています。故に、あの当時のソフトバンクと比較したチャートを昨日は載せており、何度も同じ解説を繰り返しています。

「だんだん…良くなる法華の太鼓」です。

信者は「南無妙法蓮華経」と唱えると…だんだん自己催眠に罹り、狂信的な信者に変わると言うような意味でしょう。ネットの解説では、『物事が徐々によい方に向かっていくことと、太鼓がよく鳴るということを掛けた言葉遊び。ということのようだ。 そういえば私の子供の頃に、日蓮宗の坊さんが題目を唱え、団扇太鼓を打ち鳴らしながら各戸を練り歩いていたことを思い出す。』…なっています。

証券マンは、顧客に同じようなセールストークを何度も話します。その内に…だんだん自分自身が、自分の言葉に酔いしれ…本当に、そういう風になると思い込むようになります。仕事のできるセールスが、同じ株を100万株どころではなく、数百万から1000万株も2000万株の買い込むようになります。カタルも、そのタイプでした。

でもこれが当たると大変ですよ。今まで100万円から200万円程度しか株式手数料を挙げられないセールスも、顧客資産が増えて…1000万円を割れることが、信じられないような状態になります。カタルが…そうでした。毎日、100万円程度の手数料は当たり前の数字です。みずほ株からの成功は、その路線でした。もう一段、上を目指して、金融庁の姿勢の読み違いで…カタルは「40億円」を失いました。トホホ…です。人生は色々あります。

カタルはITバブルを連想して…海運株相場をイメージしていますが…違うかもしれません。未来図は誰も分かりません。当事者さえ…分かりません。

デルタ株が生まれるとは…誰も、考えてなかったでしょう。またウイルスは形を変えるかもしれません。誰も未来図なんか分からないのに…その鬱憤を菅政権にぶつけ、責任転嫁と言うか…彼が格好の餌食になっているように見えます。ですが…カタルは、歴代の首相と比較して、彼は良くやっていると思っています。カタル自身は、かなりの「好評価」です。

日経新聞は、自分達の都合の悪い報道は大きく報道しません。何処かで観たのですが…事前調査ではオリンピックに反対する人が62%程度だったかな? しかし事後の調査では、開催してよかったと言う回答が60%を超えていました。カタルは、ここではトヨタの態度を批判しています。同時にトヨタの関連記事で、こちらを紹介しておきます。メディアはトヨタが大切なスポンサーですから批判を報じません。ですが…トヨタには雇用を守る役目もあり、この活動も理解できます。

路線が海運から離れたので…もう一つ大切なタイムリーな話題は此方です。この…「共同冨裕」と言う解説が、今の中国の変化の解説にピッタリ…来ます。これは有料情報かもしれませんから、同じような記事が此方にもあります。

同時に、ここでは…ジョージソロスファンドを始め、ARK社創業者キャシー・ウッド氏なども、中国からの投下資本の撤退組です。今回の姿勢転換をみて…中国からの資金逃避が続いているようです。これはソフトバンクが投資しているアリババ株の評価低下と同じです。

さて…話を戻しますか…。「小さな右肩上がりの揉み合い」今の海運株ですが…間違いなく資金流入が続いており、利食い売りを、確実に消化しています。だから「押し目待ちに、押し目なし」いつでも…「今が買い場」なのでしょう。考えても分かりませんから、最後は「腹を括る」しかありません。御用になったら、その時に、また考えればいいのでしょう。

いつもニコニコ…楽しい未来を考えて行動をしましょう。株価がここから2倍、3倍になっても相場が終わる可能性がないかもしれません。5倍、10倍になっても…不思議ではないのです。

先日、発表されたエレクトロンの今期の一株利益の会社予想数字は2378円です。株価は本日も下げていますが、43420円の評価です。カタルは半導体の設備投資は、昔は「市況産業扱い」だったと述べました。しかし半導体投資は増え続け…今では高成長が規定されている評価なのでしょう。故にPERは18倍もの評価を受けているのでしょう。やはりカタルには買えない領域です。ですが…社長の話では、来年も40%も伸びるとか…。ホンマかいな?…と思います。

川崎汽船の評価は1Qの一株利益は1093円です。エレクトロンは645円でした。故に4倍の2580円を下回る通期予想なのでしょう。でも本当に4割もまた伸びるなら…この数字は3000円を超えるでしょう。

一方、1Qに1093円だった川崎汽船は、その2.59倍の予想の通期では一株利益が2841円です。エレクトロンと同じような数字の通期予測ですが、株価は5160円です。

エレクトロンの43420円を取るか…川崎汽船の5160円を取るか?

両者の株価の差は…実に8.4倍です。同じお金ですよ。カタルは最低でもPERは5倍程度評価が正しいように思います。しかし…状況次第で、このPERはいくら市況産業でも…最大PER10倍程度の評価も考えられるのです。過去の事例では、いくつもPER10倍以上で株価を評価しています。果たして…この辺りの見方が市場に、どう浸透するか?

「情報の伝達」と「株価の一般化」は、どう展開をするか? 

興味ある実験です。次の四季報は、来月半ばの発売です。今回は同程度の一株利益を誇る「東京エレクトロン」と「海運株」を比較しました。半導体の設備投資は市況産業と同じで…波があるのでしょう。参考までに、こちらの報道もあります。スポット価格は既に頭打ちの状態です。「冬来る」か…。後は皆さんの選択次第です。それでは…また明日。

だんだん良くなる法華の太鼓か…。



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