アーカイブ:2025年10月13日

調整局面もまた「楽し」…

さて今日は、皆さんは目先の話題に「溺れがち」と言う話をしましょう。

カタルは長年、「日本株の低迷」を嘆いてきました。このサイトを始めたのは1997年~1998年頃でしょう。当時は生活が苦しく…「株屋」人生に行き詰っていました。1989年に「夢」を抱き「希望」に燃えて…上京した青年でした。大学を卒業して、証券マンを10年間、やって来ました。小さな会社ですから、常にトップセールスです。故に…辞めた時の役職は「法人課長」でした。証券会社の法人部は、会社の顔ですから「花形部署」なのです。

まぁ課長と言っても…部下が居らず、法人部の新潟は、たった3人しか…居ません。直属の上司は「部長」です。新潟支店は、個人営業が主体です。でもたった3人でも新潟の政財界のパイプは、確り…あります。一番の印象深いのは、NSTの駒形さんです。

「駒形重吉」は明治の生まれでしょう。大光相互銀行を興し…その後、クーデターで解任されて、「NST」(新潟総合テレビ)と言う…「フジテレビ」系列の地方テレビ局を創ったのです。

基本的に彼は、非常に優れた「経済人」だったのでしょう。大光相互銀行の頃は、会社の金を使い…美術品を集めて若手の芸術家を支援しました。それは「大光コレクション」と呼ばれています。その関係でしょうが、彼の「米寿」の祝いに…「東山魁夷」、「平山邦夫」などが、わざわざ…彼を祝い、描いてくれた絵をモチーフにした風呂敷を参加者に配ったほどです。 

彼の人脈は凄く…財界では佐川 清(佐川急便)や政界では田中角栄の朋友です。角栄から娘婿の「直紀」を育てて欲しいと言われ、預かるほどの人物です。だからフジテレビの裏もある程度の知識はありました。彼の話は面白く…凄い話が「いくつも」…在ります。新潟の西大畑のマンションに住んでいました。カタルは、当時、ペイペイ社員ですから、いつも社長や常務の「カバン持ち」で、同行させてもらっていました。この法人営業の最後の3年間はいろんな面で、勉強をさせてもらったのです。

一番、大きな注文は「山形共済連」から受けたNTT株の1000株の注文でした。当時のNTT株は200万円から300万円の間の価格ですから、ワンショットで20億円~30億円の注文です。100株、200株は通常の感覚です。つまり2億から3億円の注文です。

新潟や山形などの金融法人、事業法人を回りました。だから信用金庫や信用組合の内部事情も良く知っています。この新潟時代の4年程度かな? 色んな経験を積みました。若手社員の育成で、当時、男性が6人~7人かな? 女性社員は、確か5人ほどでしょう。総勢11~12名を率いて「営業指導」をしたのです。当時の店のノルマをベテランと若手に分けて、消化していました。

完全な「天狗」になっていたのでしょう。だから歩合セールスになっても、「仕事は出来る」と考えて…上京したのです。この「切っ掛け」は、新人の頃の話です。野村証券が業界で一番と知ったのが、入社して…しばらく経ってからの話しです。たぶん秋頃かな? そうして上司の笛田課長に「会社を辞める」と申し出ました。「野村証券」に入り直そうと思ったからです。でも当然、常にトップを走っていましたから、上司は止めます。

だから…それでは「野村証券に研修に行きたい」…と、無理を言いました。困った上司は、今井専務に相談をします。そうして…親会社の「岡三証券」の東京地区で、一番できる店が「新宿支店」でした。その新宿支店に「一週間の研修」が決まりました。

そこで一番「輝いていた」のが、歩合セールスの日興証券を辞めた小菊さんです。彼は凄いのです。この世界で、たぶん…NO 1クラスでしょう。もともと大手証券には、歩合の制度はありません。だから歩合になる「野武士」は、みんな三洋証券や和光証券、岡三証券などの小さな会社に移ります。彼の月間の手数料はいつも一億円を超えていました。つまり…毎月の給料が4000万円以上です。だから年間では数億円です。

小菊さんの顧客は、「黒沢楽器」や「THK」の寺町さん、「武富士」や「マクドナルド」などのオーナーでした。一番の上得意は、マックの「藤田商店」です。藤田 田は、凄い人物ですよ。まぁ余談が長くなると「本題」に入れませんから、端を折って…憧れの小菊さんを目指して…カタルは「上京」したわけです。カタルを「和光証券」に入れてくれたのは、当時、「興銀」の常務をしていた杉下さんです。杉下さんにも、色んな逸話がありますが、又の機会にしましょう。

兎に角…夢を抱き、希望に燃えて「妻子」を連れて上京したのですがバブル崩壊です。そうして「山一證券」などが倒産していきます。株は、買えば下がるのです。そんな環境で、「買い一本」の「信条」を崩さなかったから、食えなくなり、「罪悪感」に包まれて営業活動を停止したのが「悪夢」の2年間です。

毎日、出社して、朝の連絡を顧客にして「国会図書館」に通い…夕方に社に戻る毎日です。とうとう「株屋では食えない」と思いました。絶望感です。だから株屋を辞めて、「ネット」の世界に行こう…と思ったのです。そこで誕生したのが、この「IRNET」の会社です。最初は有限会社でしたが、今では株式会社になっています。まぁ、この過程の話も色々ありますが、省きます。

基本は、此処なのです。

未来の「夢」に向かって、「希望」に燃えて…働けるかどうか…。少し前の日本株は、米国「政府機関の閉鎖」と…聞いただけで、日本株は、全く関係ないのに…株価は「大暴落」していました。「凍てつく…経済」だったのです。

松平定信の「寛政の改革」の結果です。昨晩のNHKの大河ドラマ に登場した「白河の水の清きに耐えかねて元の濁りの田沼恋しき」と言う「句」なのです。カタルが、いつも述べている「清貧思想」の概念です。昔は、もっと「大らか」でした。細かいことに「拘り」はなかったでしょう。

ひょっとしたら…今年初めに起きた「フジテレビ事件」は、1993年に起きた「パイオニアの指名解雇」に並ぶ…「歴史的な転換点だった」可能性があります。この「パイオニアの指名解雇事件」の結果…日本の「空洞化」が加速するのですよ。だから中国が、その受け皿になって、今日のように「経済発展」をしたのです。トランプ関税により、敵対する「米中の貿易闘争」は確実に「広がり」を国内回帰の広がりをもたらします。。

本日の日経新聞を読んで…この報道を観て気付いた人は、カタルの読者の中で、何人いるのでしょう?

「キヤノン」(7751)の 週足

一つの「報道」から社会の動き、つまり「時代の動きを検証」するのです。同じことが「連鎖」します。「国内回帰」を、早くに決断した「キヤノン」(7751)の御手洗さん、その株価動向を期間の長い週足で観ましょうか…毎月のようにカタルのページで採り上げていました。国内回帰が始まる…と述べています。

例えば…此方です。この原稿は2023年5月27日ですね。最後の方で名前が挙がっています。このページを紹介するのは、同時に、当時から「野村証券」(8604)を、ずっと…取り上げていた「証」です。別にカタルは誇張もしてないし、「嘘」も言っていません。基本概念を、確り…持っているかどうか。これは「大切な事」です。

カタルの読者の中で、武者さんの信者がいて…良くメールをくれます。返信はあまりしませんが、この人は、彼の信者なのでしょう。武者 陵司さんも、カタルと「同じ人種」です。ほら…彼もカタルと同じことを言っています。一方、慶応大学の小幡 績教授などは、「清貧思想」の考え方で、常に批判ばかりしています。テスラなどへの批評は、酷かったのです。

レポートを読む場合、その人の性格が大きく影響します。考え方の「成り立ち」です。武者リサートの武者さんは、確か…大和証券からドイツ銀行でした。そうして、強気では、「食えない」のでしょう。カタルと同じように「個人の会社」です。でも小幡さんは、確か…大蔵省の出身です。きっと官僚レースに敗れたのでしょう。推察です。一度だけですが、カタルが、銀座に店を出した「ビスタニュース」の時に、一度だけ、彼に会っています。

官僚から「政治家」になるケースも多いですね。立憲民主党の江田憲司さんは、彼は通産官僚です。そうして海部・宮沢内閣の時に内閣副参事官をして、橋本総理の時は大臣秘書官で行革を担当したのです。菅義偉さんの勧めで…政治家を目指したのです。最初は自民党からの出馬です。

各省庁で優秀な奴が、内閣の秘書官になり…政治家と官僚のパイプを繋ぎ、政策が動くのです。会員の方には、今回は「ラピダス」の話をしています。政治家も同じでしょうが…基本は、その人が「持って生まれた」生活環境により、その人の「信条」は決まります。

「ソフトバンクG」(9984)の孫さんは、確か…北朝鮮の出身だと思います。彼の小さい頃はカタルと年齢差は、ないですから…「朝鮮人虐め」に合っていた時代でしょう。日本人は大量の「罪のない朝鮮人」を、虐殺したのです。関東大震災の頃の「うわさ」が発端です。カタルが解説するより、此方を読んだ方が良いでしょう。

基本概念の話です。

この根底を理解してないと、日本の「構造改革の意味」が、理解できないのです。何故、カタルが「高市早苗」さんを高く評価しているか? それは彼女が、安倍派閥の重鎮である萩生田光一を起用し…「清濁併せ呑む」器の大きさを示しました。

更にその発言に「夢と希望」を持ってきています。人間が「前向きに」生きる上で…もっとも大切な「生活信条」を育てようとしています。「他人批判」なんかに…「明日」は在りません。人間は、「夢」に向かって頑張るのです。未来の社会に「希望」を与えないと、その心は育ちません。

その方法論の一つに、安倍さんは「スチュワードシップコード」を導入したのです。解説は此方です。だから「株式の保ち合い」が意味をなさなくなり…企業の「構造改革」が進んでいます。背景には「物を言う株主」の存在があります。だからこそ…日立製作所の株価が大きく上がって来たのですよ。

日本の内部留保の推移

この「背景」を良く…理解することです。故に日本の「内部留保」が動き出したのです。「設備投資」が一番なのです。最近はMBOやTOBが盛んになっており、企業は配当性向を高めています。それに加えて「自社株買い」です。無駄になっていた…お金が動き始めていますから、「貨幣乗数効果」が働き始めています。

設備投資の前年比(日銀より)

直ぐに分かる事例が、九州地区です。「TSMC」の進出で熊本県の菊陽町は激変しています。お金が、ジャンジャン…動いています。地価も上がり、人件費も高騰しています。

トランプ関税は「AI革命時代」を迎え、人類の大きな変化を「後押し」しています。確かに「リカード」の比較優位は、皆さんには難しいかな? 要するに…「適材適所」と言うか…「地産地消」は少し意味が違うかな? まぁこの発展でグローバル経済が発展しました。

これを利用して、中国は量の勝負で…相手の消費を奪い、そうしてから「断つ」のです。だから経済の「安全保障」の話から、国内回帰になっています。まぁ日本や米国にとっては、久しぶりの「好環境」です。だから「ラピダス」問題は、非上場ですが、レポートで、何回も採り上げています。その要になる…一つの「社会現象」なのです。だからカタルは昨年、「札幌」に行って…千歳の「街並み」をタクシーで回って、「現地視察」をしたのです。

株屋は、「実際の空気」を知るために大変なのです。カタルレポートは、そのような「生きた知恵」が混じっていますから、価値が高いのです。

相場が当たる? 外れる? そんな「次元」の話をしているのではないのです。日本人が国を思い…未来の日本を築くために…このサイトは誕生しました。

あの食えない…年収が120万円の世界です。当時の家賃は15万円か…17万円程度でしょう。どうして妻子を養うのでしょう。仕方なく…カタルは毎月50万円を手当てする為に、色んな「金策」をします。だからサラ金の社員から「ノルマ」を頼まれる…関係になるのです。必要もないお金を、50万円借りてやり…翌日、返済したら、なんと一か月分の金利が取られて「唖然」とします。全て「実話」です。

「夢や希望」があるなら…株屋は、未来の相場を語り…邁進できます。

配当性向の推移

「内部留保」の推移を観ましょう。「設備投資」の推移を観ましょう。最近は「配当性向」だけではなく…DORを含めた「総還元性向」の話になっており、米国型経済になって来ました。米国の総還元性向は85%ほどで、15%が内部留保です。日本は50%ずつでしょう。しかし…近年は、ドンドン上がっています。明日は「野村証券」だけでも、構いませんよ。株価が下がるなら、「配当利回り」は逆にドンドン…上がります。

だから、こんな「一過性の株価の下げ」は、チャンスです。約2週間だろうと思っています。最大で…一か月でしょう。でも利回りから観て、常識的な「買い物」が、ドンドン…入ります。個人の「現・預金残高」を観れば…分かります。

こんな好環境で「株」が下がるわけがありません。久しぶりのチャンスなのです。ようやく…モヤモヤした「乖離問題」から、解放されます。明日は「強気」に対処ですが…最も大切な事は…自分の力量を超えた行動は止めましょう。

追証の心配がある人は、相場観より、先ずは「自分の安全」を守るのです。先ずは「売りなさい」。持ち高を減らすのです。そうして…高くなってから…その株を買っても良いのですね。新高値を更新してから、株を買っても良いのですよ。

そんな事で「ノンビリ」やりましょう。カタルは「仕手系株」中心の立ち回りでしょう。「野村証券」(8604)、「日立製作」(6501)や「安川電機」(6506)から「ルネサスエレク」(6723)まで、まともな…株も「色んな」選択があります。カタルは「大阪チタン」(5726)、「3Dマトリックス」(7777)、「ジェイドG」(3558)などを選択しています。それぞれが、自分の気に入った株をやれば良いのでしょう。

お金が、動き出しています。だから「トヨタグループ」は「豊田織機」のTOB、「日本製鉄」も、「黒川播磨」や、「山陽特殊鋼」にTOBをかけ、更に「USスチール」の買収です。これは「M&A」ですよ。

「淘汰の時代」だとも述べています。実際に企業倒産は、多発しています。この現象が、社会が「動き出している」現象ですよ。つまり…眠っていたお金が動き出しています。このような「根底にある」日本の構造改革は、どんどん…加速します。もっとも大切な基本概念なのです。

馬鹿は自分で、相場を張ったことがないから、分かりません。「机上論」なんか…どうでも良いのです。僕らは「実践家」なのです。「後追い」の解説ではありません。年末は本当に…これで、日経平均株価は5万円台に突入する可能性が出てきました。

今回の調整が「切っ掛け」になって…本来の「野村証券株」らしい「値動き」になるかもしれません。もともと…野村証券などの株屋の株は「市況産業」なのです。半導体や「大阪チタン」などと同じです。

自分自身が、確りした背景を、「理解」出来てない奴が、やれ…「総裁」がどうのこうの…「トランプ関税」が、どうのこうの…と騒ぎます。

自分自身が、確り「理論武装」して、しかし同時に、もっと大切な事は、自分自身の「力量把握」なのです。相場観の前に…まず、ここの「点検」が必要です。ようやく…カタル自身のモヤモヤ感が、消えます。だから株は下がり、「追証」かも知れませんが、なんだか…「ワクワク」してきました。ようやく…「夢や希望」の世界を、語れるからです。明日からの相場が「楽しみ」なのです。

カタル自身は「ハイリスク」派閥ですから、「ハラハラ・ドキドキ」しながら相場を眺めます。それぞれのポイントを解説しています。AI革命の進展、日本の構造改革、M&Aによる成長など…色んな選択肢があります。互いに頑張りましょうね。また…明日。



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