カタルが「コンセッション」に拘る理由が、此方の記事で述べられています。日本政府の借金は確かに多いですが、優良な資産も多く、この資産の中から利益が継続して上がる資産を、民間に移管すべきだと考えております。「オリックス」を支持する理由の一つが、関空の利用権を政府から買い取り、国の借金を民間に移管させた点にあります。カタルは日本国の立て直しを考えるにあたり、資産デフレを止め、適度の資産価格の上昇が必要だと考えています。この考え方が「ケネディクス」の推奨に繋がっています。ケネディクスはコンセッションにも進出が出来ます。いや既に介護リートなどで実質的に進出しています。銘柄の選別とは、時代背景を考えて…選択するものなのです。
ソフトバンクやいちごHDが先駆した太陽光発電も、ある意味で同じ考え方の範疇です。ヘルスケアリートも同じですね。このような資産を使用した継続的な収入の道は、非常に多くのものがあります。道路もそうですし…空港から港湾設備も同じ考え方が応用できます。非常に魅力的な成長分野です。日本を代表する地所や三井不動などの優良企業が、尻込みをした案件である関空は、必ず成功すると考えています。この経緯をみると、まさに日本は、誰もラッセルをしない村論理社会ですね。本来なら適正な競争原理が働くはずです。しかしラッセルする人間がいません。ジャングルに、最初は道などありません。誰かが道を付けるのです。山道も同じです。
カタルのページを通じて、読者の皆さんにも「日本の在り方」を一緒に考えて欲しいのです。カタルは資金の流れが、次世代の社会を作ると思っています。故にスマートコミュニティー関連の銘柄を数多く掲げています。しかし日本は既得権力者が強く、なかなか前に進みません。その為に、いつも時代遅れになり後手を踏んでいます。幸い、安倍政権は再生医療などにも早期の認証を与えています。JTECの「ジェイス」(人工皮膚)に「ジャック」(人工ひざ軟骨)などは、臨床試験のようなものです。一応、薬として認可されていますが、適用基準が非常に限られ…厳しい管理がされています。故に後期臨床実験なのです。しかし世界で初めての試みです。今度は網膜も実用化されます。ラッセルをする人達を応援する政策です。
公道を利用した自走車実験なども、その一例です。日本のように安全安心を優先する清貧思想の社会構造の中で、批判を恐れずに技術革新を進める姿は共感を覚えます。TPP交渉もそうですね。EUで勝ち組のドイツの事例を見れば明らかで…市場の障壁がなくなれば日本民族は、優秀だと思うのです。いつも「食」を考えるとそう思います。しかし日本は長い失われた時代から、なかなか抜け出せません。その理由は様々ですが…一番は資産デフレです。ようやく公示価格も僅かですが、8年ぶりの上昇になりました。今はデフレの出口が見えています。
カタルは不思議に思っているのが…、なかなか世界的なインフレに移行しないことです。理屈上、世界の中央銀行が、これほど、お金をばら撒いたことは、過去の歴史の中でありません。この原因として考えられるのは、一つは金融デリバティブの存在が、如何に大きいものだったか? オバマ政権の政策は、余りに目先的です。高給取りの金融界の人間に焦点を当てるばかりで…基本的な考え方が間違っています。金融デリバティブ機能の為に…本来は貸せない国、共産国の中国などですが…本来は政権転換のリスクがあり、多額の資金を貸す事が出来ませんでした。しかし保険機能(CDS)が発達したことで、リスクを取れるようになったので…中国などの新興国経済が飛躍的に発展したのです。
リーマンショックを切っ掛けに、世界経済は大きな金融機関はつぶせないと言う甘え構造と言うか、対策の為に金融規制を強化しています。一番は自己資本比率規制ですね。しかしいつも検査を受け精査されているのに…利益の割に自己資本の調達金利が高すぎます。故にドイツ銀行が、ココ債発行の為に叩かれるのです。これが世界経済の足を引っ張っています。金融デリバティブの容認に向かうべきです。故に一昨日紹介した記事が、非常に重要な意味を持ちます。バーゼルで緩和の方向で検討されている動きですね。読者に人にとっては難しい話かもしれません。あるいは興味がない話かもしれませんが…銘柄を理解するためには、背景を知らないとならないのです。
昨年の8月から…実際は2015年5月からですが、バーナンキ元FRB議長がテーパリング(量的緩和からの出口戦略)発言をした時から、世界経済の後退は明らかになっていたのです。そうして実際の金利引き上げが昨年の12月です。年初からの外人売りなど…様々な要因がありますが…下準備が完了したから、利上げを実行したのです。此処でイエレン時間やサマーズ時間、更にダリオ時間などが流れ…カタルはこれまで、様々な時間の考え方を。解説してきました。ジョージ・ソロスなどのファンドもあり、これほど意見が割れている経済の見方も珍しいですね。非常に混沌としています。しかし真実は一つです。
此処で参考になると思われる記事を一つ紹介します。今の米国株市場には1兆ドルの空売り残が存在すると言います。およそ100兆円ですから、非常に大きな金額ですね。日本の市場も、かなりのカラ売りが存在します。しかし…よく考えてくださいね。世界の中央銀行は紙幣を刷り撒くっているのです。これで通貨の価値が落ちない筈がありません。此処に重要なキーポイントが存在しますね。「儲けの種」があります。読者の皆さんは分かりますか?
カタルはイエレン時間が正しいのではないか?…とも思っているのですね。バフェットが昨年後半に…先行き見通しが悪い中で、利回り採算の不動産リートを購入しました。日本でも最近、ブラックロックが、ようやくリートを積極的に購入しています。リートの日証金の回転率は5日を割っているものが多いですね。この傾向は、かなり長い間続いています。ケネディクスの大相場があり得ると思っています。昨年36億円のレガシーアセットを中心とした特別損失を計上したケネディクスは、既に含み損失の不動産はなく、全て利益のものを残しています。既に誰かが…、鈴をつけ始めていると推測をしています。だから株価が下がらずに…およそ4000万株の信用残が消えたのです。
まだ分かりませんが…米国経済は資金回帰が起っており、悪くなる筈がありません。イエレン時間が正しい可能性は、濃厚なのです。此処で、先ほどの空売り残1兆ドルの話が効いてきます。意外に下がらず、横ばい…もしくは上昇するかも知れませんね。新たな先進国のインフレ世界です。それが自然な考え方です。世界中の中央銀行が、ばら撒いた資金の相場です。日本株の38915円奪回は…意外に早いかも知れません。
相変わらず…強気のカタル君らしいレポートでした。