ソニーの決算で見えるもの…

本日はソニーの決算を見てみようと思います。今でこそ、多角経営されたソニーですが、昔は、ラジオやウォークマンなどの電気製品の会社でした。今ではゲーム部門の売り上げが一番大きく1兆9438億円です。「プレステ」ですね。この登場が1994年12月に初代機が販売されました。ソニーのIRは此方です。

でも昔は「東京通信工業」と言う小さな町工場のイメージでした。ソニーに改名したのは1958年です。飛躍のきっかけはTR-55と言う日本初のトランジスタラジオです。その後TR-63と小型化に成功し、ポケットラジオになりました。次々にヒット商品を生み世界的に有名になりました。

今では、この部門は1兆2227億円を売り上げ、金融部門の1兆2284億円に並ぶ…ソニーの一角に過ぎません。ソニーは他に…映画や音楽、半導体など様々な部門が統合された会社です。

基本的に「消費者」に、直結する会社です。でも昨日のファナックは、生産者相手に商売をする会社です。でも基本は、アップルもアマゾンもそうですが、最終的には消費者の動向が、景気変動により影響を受けます。

内閣府が、景気ウォッチャー調査(街角景気)などを発表していますが、国内は、この影響を受けると考えると良いのでしょう。様々な職業の人に、景気の現状や先行きをアンケートしたものを、まとめた調査資料です。その様子が此方の指数です。

街角景気の推移

この指数は国内景気のものですが…ソニーはグローバル企業ですから、米国や欧州の景気動向にも影響を受けます。そこで地域別の売り上げ動向も把握する必要性があります。売り上げ部門別のセグメント、地域別のセグメントなどの把握が必要になるのでしょう。

正式な2018年の有価証券報告書は、まだアップされておらず、昨年のものですが…日本の売り上げが2兆3927億円(31.4%)、米国が1兆6737億円(22.0%)、欧州が1兆6346億円(21.5%)、中国が5579億円(7.3%)、アジア太平洋地域が8667億円、そうして、その他が4773億円です。

昨日のファナックの売り上げの内、3割近くが中国向けでしたが、ソニーは僅か7.3%なのですね。この違いを見るだけで、中国の歪な姿が、垣間見られます。読者の人は、カタルが、何を感じているか…分かりますか?

この資料だけでは…分かりませんよ。ソニーの経営方針が、間違っている可能性もあります。でもソニーは、明らかに力不足ですね。アジア圏は、購買力が盛んな成長国ですから、日本や米国に力を注ぐより、中国を中心に、人口が増えて成長力があるアセアンに営業力を集中させるべきでしょう。カタルなら…そうします。

もう一つが、中国の経済構造です。昔の日本と同じようにGDPの消費分野が低いのでしょう。内需振興が、中国の課題だと言う事です。メイドインチャイナ2025の前に、国民全体の生活水準を上げて、内需主導に変化させないとなりません。まるで内需振興が叫ばれた昔の日本を見ているようです。中国の問題点も、ソニーの決算数字を見て分かります。昨日のファナックとソニーの決算を比較しただけで、中国の経済構造の矛盾が見えますね。

本日はソニーの決算を見ている訳ですが、ソニーの将来を描く為には、様々な知識が必要なことが分かります。ソニーはプレステなどを、作って販売をするわけです。だから生活感にユトリがないと…娯楽の分野の支出は増えません。

先ず人間は、衣食住を満たす事なのです。特に食べることです。それから寒さや暑さをしのぐ衣類や住まいです。そのような最低限の生活が満たされて…初めてゲーム等の娯楽に時間を使う事が出来ます。

そうすると…皆が「景気が良い」と言う状態にならないと、なかなか、余暇に時間を費やせません。つまり所得水準が上がらないと…ソニー製品は売れません。

アフリカなどは人口が爆発しますが…先ずは、食品なのでしょう。味の素やヤクルト、グリコ等の食品企業は、新興国を早めに開拓して、イメージを植え付ける必要性があります。でもソニーが、食えるかどうか難しい国で…商売をするのは、無駄な時間でしょう。

でも中国の売り上げが、これほど少ないとは…調べてみて、少し意外でした。そうして米国より、日本国内の売り上げが、多い事も意外でした。つまり…ソニーの決算数字は、国内景気に、一番、影響を受けると言う事です。…と言う事は、国内に賃上げ効果は、これから徐々に浸透しますから、来期の数字が悪くなる道理があるのかどうか…。

日本は安倍政権の肝いりで、毎年賃上げ活動をしており、ようやくヤマト運輸の事例のように、正常な形に戻りつつあります。デフレの実質経済から、インフレの名目経済への転換です。これは電通事件が、生んだ効果ですね。高橋まつりさんの死は、無駄ではなかったのです。彼女の自殺が切っ掛けで…日本の労働条件の改定に繋がりました。

この動きは、まだ始まったばかりの動きです。ケネディクスの宮島さんも積極型に変化しています。この事例からも分かるように…日本全体が前向きに変化しているのです。この動きを見て、ノルウェイの年金基金が、日本国内で東急と組んだのかな? 不動産投資を始めましたね。ブラックロックも…新たに参入かな?

わかりますか? 景気の歯車が、徐々に動き出しています。本日はソニーの決算を見て様々な事象に、話題が飛んでいます。でもこのような組み合わせ作業が、出来ないとソニーの未来図が見えません。ソニーの株価を考える場合、日本国内の消費動向に一番影響を受けるのです。ソニーも、この緩んだ株価の所は…買い場に見えます。

皆さんは、あまりに短絡的です。会社側が、どう言う意図で数字を発表しているか? 経営者の性格や、意図を探ることができるのかどうか…。

ソニー程の企業になると、たくさんの引き出しがあり、決算数字の利益操作など…簡単に出来ます。前期の決算も、カメラモジュール事業の製造子会社を売却して283億円の譲渡利益を発生させ、逆に映画分野の営業権の減損処理1121億円をしています。エムスリーの売却利益もそうです。大企業は引き出しが多いので、簡単に利益操作ができるのです。

この時期の数字予測などを背景に、株の売り買いをするのは、賢い投資と言えるのかどうか…。決算数字の背景に隠れた意図を探り、株価の修正を狙うのが、正しい投資の姿でしょう。

多くの読者は、四季報数字と会社側が発表した数字を比較して株価判断をしますが、過去数年間の「会社の癖」を、知っていますか? 会社には、それぞれのカラーがあり、強気の数字を打ち出す経営者もいます。

最近、話題になっているテスラのイーロン・マスク氏などは、その口でしょう。決算発表で叩かれています。でも空売り比率は20%越えでしたかね。赤字企業に、この評価で企業を育てる米国と…些細な事を叩く日本のメディア文化。こんな記事を発見しました。カタルも、ほぼ同意見です。

どちらの方向性が、本当に…国民の為になるのでしょう。カタルは「寛容な社会」形成が、豊かな未来を築くと考えています。たかがセクハラ…などと言うと叱られるかな? TOKIOの山口君が叩かれていますが…財務省の福田元事務次官と比較すると分かります。相手は社会人で、テープで録音するのです。

日本人の一般レベルは、そんなに品格が高いのでしょうか? それとも、カタルの感覚が下品なのでしょうか…。そんな事も、あるわ…ね。ワハハ…と、笑って許せる「寛容な社会」を求めます。それでは…また明日。



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