かたる:流石の東京市場も、本日のNY市場を受け、安心感が横に広がるのでしょう。たぶん、これで年初からと言うか…春から始まった一連の調整過程は終了し、新しい局面に移行できるのでしょう。
でもカタルの述べる進化論になるか…単なる戻り相場の中間反騰なのか…依然、分かりません。基本的にNY市場も日本市場も最高値を更新しているわけで、強弱感は対立していますが、新しい局面に入るのでしょう。
カタルは「債券のフラット化」現象が指摘された以降、弱気筋が指摘する本格的な「景気後退」説は、今ではないと思っていました。
誰かが述べていましたが…あるとすれば、1年か2年後の逆イールド現象(10年物国債金利と2年物国債金利の逆転)から、2年物の金利が下降トレンドに入る時期に、株価は本格的な調整局面を迎えます。完全な業績相場の終焉です。
そうして、その後、かなり景気は悪化し、再び金融緩和や財政出動と言った景気刺激策が必要なほどの景気後退(リセッション)になる可能性です。
でもカタルはスマートコミュニティーの進展度合いで、もし景気の落ち込みがあっても軽いものだと思っています。どの程度のスピードで世の中が進化するのか? これが見えないのです。技術革新のスピードが問われます。だからトヨタの自前主義を批判し…お金は既に先駆者であるベンチャーに投じるべきなのです。
ZMPに10億円などと言う小さな金額ではなく、数百億規模…1000億円単位でも良いですね。ファナックが出資したプリファード・ネットワークスの場合もしかりです。同じお金の使い方として先駆する若者に大きなお金を使わせれば…時間が節約できます。開発は人力勝負でもあります。
日本の「村論理」は良い面も多いのですが、兎に角、参加者全員に妥協を求め、意見の集約に時間がかかります。根回しをして、徐々に外堀を埋める論法は…時間競争で負け組なのです。
半導体が何故、日本で衰退したか…。一つは意思決定の遅さ、それに失敗が怖くて責任を取る体制になっていない為に、常に大胆な大規模投資が出来なかったから、追い込まれました。チビチビと後追い投資では、時代をリードできません。巨額の兆円単位の投資には二の足を踏みます。
度量が狭い経営者ばかりです。お金の使い方を知らないのでしょう。その割に馬鹿な投資物件に騙されます。東芝などは良い事例でしょう。詐欺集団にとっては格好の餌になります。創業者は無一文から始めているケースが多く、だから大胆な投資に踏み切れます。ここの事例ではソフトバンクでしょう。孫さんのボーダーフォンの買収は、手もとにないお金を調達した大博打です。逆に日本企業の多くの買収は、豊富な内部留保の範囲の投資です。詳しく知りませんが、武田などは…出来レースなのでしょう。
話がそれました。「無知の恐怖」は過剰な不安を生みます。だから投資の正しい知識がバックボーンにあるかどうか…。ここが非常に重要です。金利と株価の関係を知らないなら、自分で勉強すれば良いのです。景気循環の意味も知らないで…儲かった。損をしたと騒ぐ馬鹿が多すぎます。メディアに登場する偽物人間の発言を鵜呑みにして、どうこうの…。
本物の人間は、メディアなどに登場しません。小手川君はもう登場しませんね。馬鹿らしい。所詮、素人には理解できない世界です。
でも金融の基礎知識が、ある程度あれば…無駄なお金を使わずにすみます。カタルは知識がなかった為に、小川さん(和光証券の元副社長)が「カタル君、今回は駄目だよ。銀行がやられている。だから折角だけれど…田舎に帰りなさい」と諭されたのに…その意味が理解できず、(この糞爺、俺が食えなければ、証券会社が倒産するわ)と、心の中でつぶやいたのです。
それほど…自信満々で上京したのです。でも結果は年収120万円の世界を2度も味わっています。そうして山一證券は倒産しました。「真坂、魔坂、まさか」の坂道人生です。
でも…そのようなつらい苦境を経て、ようやく掴んだこの知識、完ぺきではありませんが、後進の若者には、カタルと同じ失敗をしないように、頑張ってほしいと願っています。日本人はお金を卑下しています。投資と言うと…白い目で見られます。
元日銀総裁の三重野さんは、株が下がっても実体経済には影響がないと豪語しました。しかし現実は年金債務問題が数多くの企業では発生し、どの企業も大赤字を計上しています。市場の意味を知らず…株式投資を制限する馬鹿な常識が、官僚にも政治家にもあります。世間は株式投資と言うと…何か、悪いことをしているような目で判断します。学校教育には投資の考え方がありません。馬鹿教育ですよ。
そうして欧米人に騙されて…東芝のようにカスを引かされます。一所懸命に何年も何年もかかってため込んだお金をドブに捨てているのです。今の米中間の問題は覇権争いです。今日は此方の記事を読んで、各人の知識を補っておいてください。昨晩は大きく上がりましたので、本日の東京は強く戻ると思います。
かたるも、これで…一連の調整過程が完全に終わり…新しい展開を迎えるのだろうと考えています。しかし…まだ揺れは、何度かあるでしょう。
株式投資はいつもそうですが、真坂、魔坂、まさかの事態があると思って臨まねばなりません。それぞれの力量に合わせ、無理をせず、のんびりやれば良いのです。投資は慌てないことです。そうして分散を心がければ…リスクは軽減されます。日本人は、「付和雷同」の人間集団です。株式投資に絶対はないのです。
心理的に追い込まれると…在りもしない幻想に溺れますから、気を付けて行動しましょう。それでは…また明日。