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かたる:昨日の東京市場の下げは理解不能でした。カタルはてっきりNY市場の高騰を受け、日本株も高いつもりで…原稿をあげたのです。如何に、いい加減な読みか…カタルの実力が分かります。

現実はロイター通信によれば、貿易交渉の為替条項により「円高を懸念して」日本株は下げたと言います。ホンマかいな? トヨタの新安値を見てそう判断したのかもしれせんが…その解説に整合性はありません。

アップルの株価推移

一番心配されているのは、やはり米中間の貿易摩擦でしょう。でも一番打撃を受けると思われるアップルの株価は大きく下げていません。アップル製品の多くは中国製、この金額は馬鹿になりません。日本もそうです。そのアップルの株価は意外にしっかりしています。その様子をご覧ください。

カタルは様々なニュースを見ていますが…今のところ、単なる「ガス抜き」に思えてなりません。この後に途轍もない悪材料が出現するとは思えません。でも様々な問題が同時進行しており…市場が消化するのに時間がかかるのでしょう。サウジアラビアの問題も新たに生まれています。

そもそも日本株は、春と言うか…年初からこの貿易問題などの悪材料を消化するために株価は調整を続けてきたのです。ここでは最終コーナーのイメージで株価を見ています。

9月のSQ前後から、指数だけによる株価上昇ですが…一度は新高値を形成したのです。ただカタルの述べる「名目経済の確立」の過程で、戸惑っているのは事実です。それは空前の水準に高まる企業の内部留保が、円滑に市場に放出されないからです。これが「流動性の罠」の一因になっています。この心理は、ケネディクスの宮島さんを見ると分かります。しかし既に彼は2年ほど前に方針を転換し、積極型に変化しています。

だから利益の爆発が、時間軸で少し「ずれた」だけの話でしょう。最近になり、ようやくトヨタもソフトバンクと提携したように、新しい時代に追いつくために変化のスピードを上げました。

2016年だったか? トヨタはスタンフォード大のフェイ・フェイ・リー教授を招き、多額の予算を使って開発を始めました。カタルはあの時にトヨタの対応を批判しました。一から開発するのではなく、すでに開発している会社を買収して、技術導入すべきだと思っていたのです。M&Aは時間を買う戦略です。

日本企業は何でもかんでも…自前開発で乗り切ろうとするために、パイオニアのような悲劇が生まれます。パイオニアは凄いのですが…形になるまでに、長い開発時間がかかります。その間に時代は進化し、もっといい発想が生まれるかもしれません。だから既にある最先端のものを買収して、形にしたほうが時間を縮められます。

トヨタは、ようやく今回の提携で、その路線を歩み始めるのかな?…と考えています。このような事例が「名目時代の確立」を早める事象です。

だからカタルは、今回の東芝に注目しているわけです。その理由は車谷さんが自社株買いを発表したからです。通常はアークのように…過剰資本を温存します。

あんな再建なら誰にでもできます。お金さえかければ、会社は幾らでも存続もできます。でも日本は、村論理で、つぶれた会社を残します。払いきれない賠償金額なのに…東京電力は残されました。一度、倒産させるべきだったのです。

ところが菅直人は、国の責任を東電に転嫁し、その代わり東電の存続を決める選択をしました。その為に、実質的には債務超過なのに…村論理で例外を作り上場を維持させています。だから分かりにくく歪みます。

今回の消費税もそうです。軽減税率の適応を新聞社が受けるのです。メディアは猛省すべきです。いったい何が社会正義なのでしょう?

自らがイカサマを求め、軽減税率を適用させて社会改革を迫る? おかしいのです。これが村論理の矛盾です。だから「失われた時代」が長引くわけなのです。

まぁ、過去の事は良いでしょう。

トヨタが時間を選択し、東芝がグローバル基準を採択する。カタルはこの流れが、日本株を10万円に押し上げる原動力になると考えています。

要するに…既に、いつでも新しいスマートコミュニティーへ移行できるのですが、日本の経営者の意識が変化し切ってない為に、ジクジクした時間を費やしています。

市場を観察するときは仮説を掲げ、ポイントを押さえて市場を見れば…「杞憂の亡霊」に脅えることはありません。「無知は恐怖」に繋がります。日本人は株式投資の意味を知りません。昨日も話したと思いますが…市場と現実は、常にボールのやり取りをしています。株価が現実を変えるし、現実が株価を変えます。二つの間には相互関係があるのです。まだ読んでいる途中ですが、ジョージソロスの「再帰理論」と言うのは、多分そんなイメージの事を述べるのかな?

カタルが述べている「市場原理主義」は、現在の政策は株価で採点をされるのです。ようするに株価が上がり続ける国の政策運営は正しいのです。しかし日本株は、未だに1989年の高値38915円を抜いていません。これが現在の日本の政策評価です。安倍政権に移行し株価は上がっていますが…「流動性の罠」に陥り改善が遅れています。まぁ、辛うじて及第点と言うイメージなのでしょう。

メディアはグローバル基準のROEを解説してM&Aを推奨しましょう。そうすれば日本の経営者は感化され時代は一気にスマートコミュニティーへ移行します。昨日の安川電機は陽線率(寄り付きと引け値の比率)で4.53%の第一位でした。株価は業績数字を消化しているのでしょう。

これから決算数字が発表されますので…「杞憂」は、お終いでしょう。仮に貿易問題が深刻ならアップル株は大きく下がります。

良いですか…市場の反応を見て、様々な事象が正しいかどうか、判断するのです。市場には必ず論理的な整合性が流れ…その範疇で株価は構成されます。メディアは在りもしない無知な人間の動揺を煽ります。

しかしSUMCOの株価は、ここに来て強いですね。東芝も東邦チタンもそうです。市場をつぶさに観察して…正しい判断をしましょう。でも無理をすることはありません。しかし…もう直ぐ新しい世界が開けると考えています。

心配はないと思っています。それではまた明日。



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