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かたる:本日は多くの人が、米国発の大幅な値下がりに動揺していると思われますから…その雑感を述べましょう。カタルのこれまでの経験では、この程度の下げは可愛いものです。指数で10%を超える下げを演じることも、過去には何度かあります。

ブラックマンディーは22.6%の下落率だそうです。その時は既に入社8年ほど経っていますが、当時は、新人研修に明け暮れていたため実戦を離れていたようで、あまり記憶に残っていません。カタルが経験し印象深いものは、その前の新人の頃のもので全取引銘柄に及ぶストップ安水準の相場を見たことがあります。社長は一面、売り気配に染まるボードを見ながら…深刻な顔をしていた姿が印象的でした。

でもいろんな経験を積んだ今は…このような下げは、丁度良い「ガス抜き」程度に感じています。カタルの経験からして、今回のように事前に不安を煽った場合、今までのケースでは大事になりません。ただ今回の株安の原因ははっきりせず…複合的な理由のようで、その辺りの不確定要素に関しては、嫌な感じを持っています。

株式相場は理想と現実の狭間で、常に揺れ動いています。時代の変化を、世の中の動きに先行して市場が示すわけです。でもこのように株が大幅安すると、トランプ氏は株安の影響を考え、貿易問題への態度を修正します。そのように市場と現実の間で、未来の事象は常に変わっていきますから、このような揺れが未来の現実を変えて行き、より良い未来を創っていくのが市場原理主義です。株価はすべてを語っているという市場原理主義と言うのか…カタルの勝手な解釈ですが、カタルは、この考えに信望しています。

だからこのような揺れは、正常な過程を示すもので…カタル達、株屋にとっては、歓迎すべきものでしょう。一番駄目なのは、三重野元日銀総裁のように…株式など実体経済の動きに関係ないと…市場の警告を無視して、相反する政策を実行する馬鹿が出現することです。失われた時代は、そのような背景があり、難しい時代に更なる混迷を与え、日本は「模索する世界」に陥ったのです。

今でも村論理支持者は大勢いますが、流石にトヨタの変貌ぶりを見れば…変化を見せるでしょう。ソフトバンクの孫氏は、朝日放送株を、経営が悪化する旺文社から引き取りM&Aを企てたのです。しかしライブドアの堀江さんと違うのは、村論理の壁を知ると…自らの矛先を収め、大人の対応を選択したところでしょう。故に、ライブドアとは違う路線になっているのでしょう。今回のテスラの選択も似たようなものかな?

これまでの経験から一度の底値では、揺れは安定しません。地震だって余震が何度もあります。自然界の現象は、同じなのでしょう。故に追証の人は無理をせず、持ち高を落とし、のんびりやりましょう。経験ではこのような揺れの目処は…最低、2週間程度の時間が必要です。その時間が経過し、徐々に振幅が小さくなるなら、もう大丈夫でしょう。

カタルの上司は、「こんな時は動くな」…と言っていました。動揺する心を抑えて、冷静に臨めと言うことなのでしょう。でも証券マンは銘柄の入れ替えのチャンスでもあります。どうせ、やられているなら、将来性のある株も同時に下げており、そちらに乗り換えるチャンスでもあります。カタルの証券マン人生は、そのようにして…数字を作ってきました。結果はウィン・ウィンのケースの方が多かったのです。

証券マンで大切なことは、常に「動ける姿勢」を維持することです。売りでも買いでも良いのですが…どちらに株価が振れても…常に手数料が上がるような売買をせねばなりません。動けることが、顧客にもプラスに働きます。でも損切はしづらいですね。

かたるは今回、上がると思っている株も機械的に売って…損を計上して動ける状態を維持することに努めました。最近は、目先投資の実験をしているため、流動性の価値を重んじた売買に取り組んでいます。

複利終価係数と言うものがありますが、利益状態で売買を重ね続ければ…儲けのお金が、また働きます。儲けが儲けを産む倍々ゲームが続きます。回転率を重視することは論理的に正しんじゃないでしょうか?

考えてみると、ROEもそうですね。 借り入れを増やし、資産効率を上げるために資産の回転率を上げます。売り上げ利益率が高いのは当たり前の話です。この話を株式投資に当てはめると、大きく儲かる株を手掛け、途中で、何度も売り買いをして…尚且つ、信用取引を利用してレバレッジを上げるのです。そうすれば効率投資になります。最近はそのように感じています。

これは小手川君を見て、カタルも短期投資を始めた実験を受けた考え方です。ネット取引は手数料も安く、投資スタイルも変わるのかもしれません。本日の相場は高いのでしょうが…まだ揺れる状態を前提で取り組まねばなりません。それでは…また明日。



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