今日は、朝から世界の車の販売動向を見ていました。何故なら、景気動向が反映されると思っているからですね。ドイツの好調さはEU創設から決まっています。ドイツはギリシャなどの問題を餌にして、自国は潤っている訳です。更にユーロ圏も餌にして反映していますね。
イギリスにもジャガーやロールスロイスなどの車の名門はありますが、完全に車の輸入国になっています。イギリスの人口は6410万人ほどです。2014年は生産が1598万台で、登録は2843万台ですから、1245万台も輸入超過ですね。おそらくドイツですね。フランスも、そうなのですよ。フランスには日産の親会社、ルノーがありますが、フランスも50万台ほどの輸入超過で、221万台が2014年登録されています。此方の人口は6392万人ほどです。
ドイツには8110万人ほどが居り、生産が590万台で、登録は335万台ですから、およそ255万台…EU圏内及び、ロシアなどに輸出をしているのでしょう。つまりEUと言う枠組が出来て、一番恩恵を受けたのはドイツなのですね。スペインは長く、ヨーロッパの自動車生産基地でしたが、今はルーマニアなど東欧に、その座を奪われつつあります。スペインも生産は240万台もありますが、自国の登録台数は987万で、人口は4646万人ほどです。スペインの苦境はある意味で、日本化現象のミニ版ですね。日本は自動車では対抗していますが…他の産業はみんな中国に負けています。スマフォなどの大部分を、中国から輸入しています。
肝心の中国販売です。中国は現在世界一の自動車販売国です。2014年は2349万ですからね。米国は1684万台に過ぎないのです。ただ昨年から伸び率が鈍化している様で、今年に入り…前年比の伸び率が、マイナス圏に入っている月が多くなっています。その様子をグラフで見てください。
自動車産業は航空機などと並び、すそ野は広く、多くの産業に影響を与えます。設備投資にも大きな影響を与えています。つまり世界2大消費地の動向は鈍化していますから、世界景気の変化率が鈍ると…考えるのが普通ですね。今日は来客があり、レポートは此処までです。それでは…また明日。