アーカイブ:2017年12月

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かたる:年末に来て…今年はマズマズの年だったと思います。昨年の電通のブラック企業問題や、ヤマト運輸などの賃金の未払い問題から、世の中が大きく変化しました。丁度、失業率が3%割れになる水準です。このような雇用統計値が、どんな価値を持つか…一般の人は分かりませんが、株式投資をしていると、このような統計値の重要性が分かります。

今は専門家でなくても、情報はネットで公開されており、やる気さえあれば…誰でも専門家以上になれます。そもそも証券会社のアナリストなど…いい加減です。彼らの書いたレポートのように売り買いをしていたら、多くの場合は損をします。専門家レベルも「ピンきり」です。

株式投資は、様々な情報が錯綜しており、どれを選択するか迷います。カタルは、いつも選択の狭間に身を置いています。貧乏人でなければ…こんな苦労などしません。しかし貧乏だから、常に最も良い効率を狙いに行きます。しかし所詮、未来など、誰にも分かりません。

証券マンも手数料を、どうやって上げるか? 対面営業では1000万円の売買手数料は、およそ10万円でしょう。だから、毎日1割上がる銘柄をみつけ、このお金を回転させれば…往復で20万円ですから、1カ月が20日間だとすれば、およそ400万円の水揚げになります。でも…そんな神様みたいな神業が出来るなら、苦労はしません。

カタルは現役のころ、自由になるお客様の玉があり、毎週、株式手数料強化キャンペーンがあり、1週間で一回転を狙いに行きました。結果は16連敗です。流石に…愛想の良かったお客様も、損を続けて16連敗では「いい加減にしろ」となります。

今は名目時代が、ほぼ確定され…株を買えば簡単に儲かる時代になって来ました。簡単な話です。安川や横河など観ると…たぶん他の銘柄も、みんな、もう正常な株価水準に大きく上がっているのでしょう。

来年に掛け、今度は、出遅れ物色が中心になるのでしょう。通常は一番手には敵いません。車と言えば…やはりトヨタです。財務内容も企業業績も、他の自動車株に比べると頭一つ抜けています。銀行と言えば…やはり三菱UFJでしょう。みずほなど3流域です。だってグローバル展開をみると遅れていますからね。

邦銀は、残された大物…と言うイメージです。カタルは長く邦銀株を推奨してきました。それこそ、馬鹿の一つ覚えで、明けても暮れても三菱UFJを沈潜していたのです。理由は、金融が復活しない限り、産業が栄える道理がないからです。どんな企業も、やる気があり、バックの金融が確りしていれば、必ず、産業は大きく育ちます。

今でも、カタルはベンチャリで40億円を飛ばした記憶が鮮明になっています。今の時期なら、誰かが助けたのでしょう。しかしあの時は、全ての銀行が駄目で、光通信の重田さんが、多少、ベンチャーにお金を貸していました。お金って面白いもので…同じ10億円でも厳寒の市況の時は、なかなか手に入れることができません。しかしバブル期になると100億なんか…たいしたことはなくなります。時代により、同じ価値観の筈のお金の価値は、大きく変わるのです。

カタルが何故、実質時代と名目時代では、価値観が一変すると述べているか…分かりますか?

実質時代は、常に利食いを優先させ…さらに上がるなら、大概は、空売りが正解です。しかし名目時代は利食いしたくなったら、買い増しをするのです。最近、実験と称してカタルは「東芝」と「サンフロンティア」を買っています。両者とも増資銘柄です。

昔なら需給が悪化するだとか…希薄化するとか…。負の面ばかりが強調されていました。でも時代は、既に完全に名目時代に入っているのでしょう。故に、この投資が成功するなら、時代は、間違いなく…「名目時代入り」している証明になります。

このような事象の積み重ねが、新しい相場観を育むのです。分かりますか? 三菱UFJは誰もが儲かる水準になって来て、利食い玉が壁になっています。でも誰が買っているのでしょう。最近、オーストラリアのニュージーランド銀行(ANZ)が15億ドルの自社株買いを発表しています。来年は、三菱UFJだけでなく…みずほなども金融庁は自社株買いを認めるのでしょう。

東芝、サンフロンティア、三菱UFJは一見すると、繋がりが見えにくいのですが…このように解説すると、名目時代を確認する株価に見えます。売り物が、あるから買うのですよ。サンフロンティアは、公募増資の打ち返しがあり、玉が集まります。今までは玉を集めるのに苦労して…やり辛かったのですが、公募の売り物があるから良いのです。これが名目時代の考え方です。

お金など…腐るほどあります。この株なら2000円、3000円に株価を持ち上げても違和感がありません。インカムではなく、キャピタルの偽物数字ですが…表面上の利益は良い数字です。名目時代が続くなら、継続性に問題はありません。株を買うか、買わないかの焦点は此処です。自分が時代の流れをどう感じているか…なのです。

多くの人は、株価が上がると、もっと上がると思うようですが…必ず論理的な背景がないと整合性が得られません。お金があれば、一時的に株価を作る事は出来ます。しかしそんなものは、直ぐに「化けの皮」がはがれます。

この所、沈んでいた夢テクは買われ始め、979円まであと一歩です。もう9月は終わり、12月ですから、今期も4/1が終了します。段々、4ケタ奪回から新高値を目指す時間推移なのでしょう。基本的に時代の流れを見ていれば…上がる銘柄は事前に分かる訳です。

果たして、増資の売り物を、切っ掛けにしてサンフロンティアは、炎のような上昇相場が見られるかどうか…。払い込み後に判明します。東芝もそうです。カタルはいつも事前に読者に話題を提供しています。株価が上がってから、言っている訳ではありませんよ。

本日は1260円が買え、1250円も買えるかどうか…。この実験は、どんな成果を収めるのか…楽しみです。一般的には…先ずは打診買いをして置き、1341円をクリアしたら買い乗せするのが筋でしょう。良いですか…三菱UFJだけが上がり、サンフロンティアが下がる道理はありません。何故なら、同じグループなのです。本日買っているケネディクスも同じグループです。

それでは…また明日。



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