やっぱり難しいですね。完璧な読みは出来ず…昨日は折角、買ったばかりの「Jトラスト」(8508)の625円、620円、615円の6000株分の同株数を、下値の買い595円、600円、605円の6000株を608円で売らざる得ませんでした。
この理由は信用の「担保率」の話です。常に、ギリギリの挑戦を続けている関係上…僅かな時間軸の読み違えが、昨日のように生じると…たった一日でも、処理を迫られます。更に「メルカリ」(4385)の400株も、「川船」(9107)の100株も「損切り」に追い込まれました。
カタルの問題点と言うか…。株式投資は「自分の心との葛藤」と書いているのはこういう現象を言います。
今年の損失は、全て…過剰な信用の建玉の為に、僅かな時間軸の読み違いで、損切りを余儀なくされます。もし…お金があるなら、追証水準になればお金を入れて、現引きをすれば耐えられます。
しかし常に、ギリギリ…の対応をしているために、昨日の「お船」の下落率は5%を超えましたから、どうしても評価損が膨らみ…その対応が迫れれます。証券会社にとっては良い顧客でしょうが…「貧乏人の性」の為に、今年の損失は、既に1000万近いのでしょう。船に新興株、やはり時間軸の把握は、難しい。「完璧な対応」など出来るものではありません。反省はしていますが…この性格は治らないでしょう。
まだ寄り前の段階ですが、何故、日本株は米国株の「金魚の糞」なのでしょう。
多少、影響を受けるのは分かりますが、日本株にとって、今の外部環境は悪いものではなくむしろ「好材料」に思えます。問題は、馬鹿が揃っている点でしょう。メディアの資質の低さを思うと…「情けないレベル」です。
今朝、ニュースを観ていたら、高速道路の橋脚の設計ミスがあり、やり直しだそうです。カタルが現役の頃なら、考えられないミスです。カタルの窓の前のマンション建設の現場の作業員のレベルの低さ…や、道路工事を観ると働いている人より…交通整理のガードマンの数の方が多く、実際に働く数より、「働かない」人の数が、遥かに多いのです。
狂った日本の常識は、どうかしています。本当に…株価の成り立ちを観ても、何故かな?…と思う疑問も多く、「狂った市場価格」が散見されます。いつになったら…カタルの世界観と、株価が一致するのでしょう。
ただ嬉しいのは…最近の若者が、株式市場に参加し始めています。間違った解釈でも、SNSなどを含め…ワイワイガヤガヤ…やっている点です。ここに日本の「未来の光明」を感じています。正しい方向性に、彼らを、導かねばなりません。
カタルレポートが正しいとは言いませんが、一つの選択肢になれば…嬉しい限りです。
米国の1万ドルの学資免除も、日本の5万円給付もカタルは「反対」派です。自助努力をすべきです。しかしガソリン補助の段階的縮小は、岸田さんにしては「褒められる政策運営」です。原油価格は落ち着いてきていますから、激変処置を解除すべきです。
この政策はパチパチパチ…。皆さんも、金利高が株安を招くという考え方は間違っていますよ。基本は激変するスピード変化に、対応力が追い付かないことです。
だから、カタルはFRBを批判しています。0.75%ずつ金利を上げるのはどうかな? 時間をかけた対応が、良いのだと思っています。金利水準は、たかが3%~4%の範囲で揺れるのです。成長株と言うか…米国の多くのハイテク株は、売上高営業利益率は20%を超えるとこは多いのです。金利コストが4%だとしても…この程度の金利上昇は、十分に吸収できます。過去、リーマン前の金利は5%なのです。悪戯に金利上昇に怯えることはないのです。早晩、株価も落ち着きます。
基本は変化のスピードに、「人間の心」が追い付かないことです。人間の対応力は高いものがあります。それなりに…時代に合わせて対処するものです。だから時間をかけるのです。この時間軸を、どう理解するか? 昨日は読者の一人と電話で話をする機会を得ました。その際に「乖離」の話をしたのです。
彼の主張は「Jトラスト」(8508)の株価が「もたつく」懸念でした。カタルは「乖離」の話をしました。
だって、考えてごらんなさい。今年の5月12日に274円を付けた株価が755円までなって、僅か161円下がっただけです。594円の時点でも5月の安値から2.16倍ですよ。それを僅か…2週間程度の「もたつき」で…人間の感情には「懸念」が生まれるのです。
ようやく…25日線にタッチした所です。欲張りも、いい加減にしなくてはなりません。5月から9月、4か月で2倍以上になった株に、まだ上昇が足りない「もっと上げれ!、もっと上がれ!」と鞭打つ方が、おかしな感覚です。乖離調整は、どんな成長株も絶対に通る関門です。
何故、200日線を用いて解説をしているか?
昨日のお船は久しぶりの下げですが…ようやく200日線に届いたところです。「商船三井」(9104)に至っては、昨日の下げでも、まだ200日線に届きません。たぶん…まだ下値があるのでしょう。本日も安くなる可能性があります。しかし…カタルは此処から買い始めます。200日線は3169円です。
この謎は時間軸で解明されると思っています。不可解な「低PERの謎」は、時間軸が解決するんでしょう。株価が上がらなくても…たぶん200日線を挟んだ展開で、2年以上は株価が耐えられるのでしょう。今の配当性向は30%程度ですが、法人企業統計を観ても47%ラインです。上場企業が50%以上の配当をせずに、上場企業と言えるでしょうか?
昨日、ある読者から、この配当性向のメールを頂きました。近年、100%配当をする企業が出てきているという話です。先日、「ニコン」(7731)のケースを紹介しています。「総還元性向」(株主還元)の話です。ニコンの配当は40円です。一株利益は116円ですから、配当性向は34.4%です。配当総額が約145億円です。ですが…同時に300億円の自社株買いを発表しました。だから総額で445億円ですから、利益総額の427億円を超えています。つまり100%以上の株主還元(総還元性向=配当+自社株買い)を実施しています。
逆に配当だけを実施するケースもあります。ここからの紹介は、読者から頂いたメールの引用です。
「最近、いくつかの銘柄を調べていたら、利益還元政策が変化し始めた企業が気になっています。カワタ (6292) は自己資本の2.5%の配当を宣言しました。三ツ星ベルト (5192)は今期と来期純益の100%の配当です。話したと思いますが、もともと優待目的でもっていた高千穂交易(2676)は3期100%配当の発表があって、発表後に1500円くらいで購入し2000円前後で利確しました。
サンコール (5985)は今期以降ROE9.0%を超過するまでは配当性向 75%とすると発表しました。これらの企業は自己資本が充実し、現預金が有利子負債より大きい特徴があります。私は同様の発表がある可能性のあるかもしれないと思い、東京製鐵 (5423)や中山製鋼所 (5408)のような電炉株を少し購入しました。小型株が多く大きな株数を持つことができないのが難点ですが、現在進行している株主への利益還元重視の流れに乗っていると思います。参考になれば幸いです。」
実は、この読者から過去に頂いたメールにこの「高千穂交易」が紹介されていました。昨年12月の話です。そのチャートを付けておきましょう。流石です。やはりお金持ちになった人は素晴らしい発想と感覚を持っています。
株式投資はある意味で「理屈通り」に動いています。問題は、時間を「耐える心」があるかどうか…。自分の感情で動くのではなく、一度、行動をする前に…チャートを観て、「乖離度合い」を確かめましょう。こんな事は、株式投資のイロハの話です。しかし人間は、どうしても…感情で動きます。カタルなど…21日のFOMCまで大きく動かないと…と思っていても「Jトラ」を買いたくて…担保に余裕が生まれると、直ぐに買います。
そうして僅かな時間軸の読み間違いで、買ったばかりの6000株を、やはり…売らされました。物理的な問題です。追証の「御印籠」の前には、ひれ伏しか道はありません。「ご老公様…畏れ入りました。」いつも…このパターンです。「馬鹿は死ななきゃ…治らない」のです。
何故、米国株の動向に、関係なく…日本株は上がるか?
何度も…何度も…書いています。内部留保の金額は516兆円ですよ。もうこれ以上は、積めないのです。悪戯に保身に走り、お金を積めば、TOBを掛けられる有様です。東芝のゴタゴタは、そういう事を示しています。
だから先ほどのメールのように…自己資本の2.5%と言う考え方やROEの考え方が登場します。なにも…配当性向100%なんか…は、「珍しくない時代」になります。米国は、既にずっと、そうなのです。「名目時代」は楽しいな。「我が家の春」を謳歌できます。
必然的に…「野村証券」株(8604)も上がるのです。
馬鹿だけですよ。米国株がどうのこうの…FRBが金利を0.75%に引き上げるから、どうのこうの…。カタルはいつも事前に、株式相場の「見どころ」を伝えています。今回の法人企業統計のポイントは3つです。
516兆円の内部留保と、高い配当性向、更に設備投資です。しかもこの設備投資は今までの設備投資と、全く…「異質」のものです。今までは海外に資金が流出していましたが、今回からは、国内に還流するのです。ルネサスエレクが休止を決めていた工場に資金投下して、パワー半導体の工場に900億円を投じるのです。
この建設工事は、地元の建設会社が請け負い、製造装置も日本で作ったものを…設置します。備品も、人材も…動きます。つまりお金がグルグル国内で回ります。貨幣乗数効果とは…900億円を投じると、このお金が建設工事に回り、請け負う建設作業員はボーナスが出て、地元の居酒屋で一杯やり、その居酒屋に、お酒を提供する地元の酒屋も潤います。その酒屋も従業員に特需の「お裾分け」をします。お金が何倍にも増えます。グルグル…回ります。この倍率を「貨幣乗数」と言います。
ルネサスエレクが国内に900億円投じると…昔は10倍ほどになって、効果を生んだのです。9000億円です。今までは「海外投資」に向かいました。中国にいくら設備投資をしても中国人は豊かになりますが…日本の社会に恩恵はありません。
こんな事は一般常識です。だから今回の設備投資は、非常に効果が大きいのです。熊本かな? TSMCが1兆円投資をすれば…何倍にも地元でお金が回ります。ソニーもそうですね。日本株が10万円になるのが道理です。
もっと日経新聞が分かりやすく解説してあげれば…誰もが「配当利回り投資」をします。1088兆円の現預金が動き出します。何故、「もう時間ですよ。」…と何度も、何度も皆さんに伝えているか? 馬鹿のカタルでも分かるように、皆さんに株の仕組みを解説しています。
自分が本当に豊かな生活を送りたいなら…何度も繰り返してカタルレポートを読んで検証をしてください。過去の検証をしてみれば、かなりいい線を述べている筈です。あとは皆さんの決断です。
Jトラストを買うのも、空売りをするのも自由です。
さて売ったばかりですが…下値が買えないようでは仕方がありませんから、追証の御印籠を気にしながら…また行動をします。何しろ、昨日は買ったばかりの6000株を売らされました。コンチクショウ!
貧乏人は常に「保険料」を払わされます。もう保険料は払いたくないし…かと言ってJトラの株は、もっと欲しいのです。最低、短期運用でも10万株、全体では出来ることなら15万株程、4桁になる前に揃えておきたいのです。15万株で1000円なら約350円幅で5000万、1500円なら…軽く1億円を超えます。これで老後資金を確保しないとなりません。また明日。
「失われた時代」を取り戻すために…行動力が求められます。