2/2

かたる:まさかと思ったけれど…とうとうトランプ氏が共和党の代表に残り、アイオア州の大統領選に突入したようです。民主党もヒラリー氏の圧勝と思っていましたが、ここに来て社会主義思想のサンダース氏が、追い上げていると言います。米国経済の世相を良く表している様な展開ですね。やはり、リーマンショックなどの影響は、非常に大きな影を落としているようです。カタルは、やはり金融規制の強化が生んだ悲劇だろうと考えています。

株屋は常に…世相から時代の流れを探ろうとしています。人々の心は移り気ですから…ね。株式相場のテーマもそうです。たとえ偽物でも、ITバブルのような大相場に発展します。逆に本物でも…なかなか大きな相場に発展せずに、いつの間にか、忘れていた頃、株価水準が変わることがあります。

みずほ銀行株の週足推移

みずほ銀行株の週足推移

カタルにとって、株式市場の解説がチンプンカンプンな解説が多く理解に苦しみます。例えば銀行株の評価ですね。ここに来て三菱UFJやみずほなど…が、大きく売られています。解説によれば…イールドカーブがどうのこうの…で収益が減ると言う解説が多く支持されているようですが…カタルには、サッパリポンであります。イールドカーブ? 国債金利が下がると…どうして収益が悪化して銀行株は下がる程の現象になるのでしょう。むしろ、当座預金の付利金利0.1%などを、当てにせずに自主運用資金が増えるから収益が上がると考えないのでしょうか?仮に為替の影響を考慮しなければ…米国債を買えば1.9%ですから、ずっと大きな収益になりますね。リートはどうでしょう。4%、5%はザラですね。何故、イールドカーブなどと言う発想になるのでしょうね。誰が、お金は日本国債で運用しろと決めたんじゃい。馬鹿な解説が多いですね。このようにして株価は底打ちするわけです。

ただカタルは銀行株を早々に諦めたのは…株式の持ち合い解消の動きを警戒したためです。しかしこの水準になると…流石に買いたくなりますね。配当利回りを見れば良いですね。誰が預金をするのでしょう。株を買って配当を貰った方がずっと良いですね。日本の個人金融資産残高は1700兆円弱もあるのです。外人売り? 冗談じゃありません。時価総額がいくらですか? 550兆円しか…ありませんね。つまり、これまで国債に寝ていた資金が日銀の買い入れにより解放される訳です。本来の…裁定業務に目覚めると考えています。253兆円も眠る当座預金残高は非常に大きな規模ですね。

真っ先に思いつくのが…リートなどの国内の金融商品です。米国債などより、為替のリスクはなく、収益が確実ですからね。所詮、国内の銀行の資金運用部長などはサラリーマンですからね。カタルは地銀の資金運用部長に何度も面会し、投信などを売っていますから彼らの思考パターンは直ぐに連想できます。10億、20億と…リートにお金がドンドン流れますね。当然、国内最大のケネディクスにとって、願ってもない神風景気の環境が続きます。あとは経営者の資質の問題ですね。

銀行は0.1%や0.2%の世界から、否応でも…解き放たれ、正常な投資行動を迫られます。当然、運用資金利回りは上がりますね。だって日本国債などの利回りより低いものはありません。こんな常識を打ち破るイールドカーブのフラット化? 要するに…長期物と短期ものの鞘が抜けなくなるから…収益基盤が悪化すると言っているのですが、こんなバカな解説を信じる方がどうかしています。否応でも、本来の業務に無理やり引き戻される訳ですね。日銀のマイナス金利適用とはそういう事です。

まぁ、見ていれば分かります。本来なら、徐々に当座預金残高は減りますが…日本人はなかなか動きませんからね。今度日銀は現状の当座預金の付利金利を撤廃します。そうすれば…253兆円は、嫌でも動かさざる得ません。故にマネーストックは伸びて経済は活性化されますね。日銀マンの選択は素晴らしいですね。直ぐに銀行の収益に影響を与えないように時間の余裕を与えています。銀行株も…此処が底で上昇しますね。買い場ですよ。

本当に…解せませんね。シャープの発行済み株式総数は17億121万株ですね。株価が143円で時価総額は2432億円です。借金が7393億円あり、合計で9825億円ですね。産業革新機構は3000億円の出資、加えて銀行団に優先株2000億円の放棄と…更に1500億円の債務の株式化を迫っていると言います。一方、ホンハイは銀行団の持っている優先株を買い取り、その資金を含め7000億円規模を出資すると言います。小学生が考えても…銀行団にとって、ホンハイの提案の方が有利です。

故にWSJが「日本株式会から海外に告ぐ、立ち入り禁止」との見出しの記事が、報道されたわけです。数年前の日本空港ビルに対する出資に対し、日本の政治家が海外の資金は要らん…と文句を言った現象と全く同じです。金は出しても経営には口を出すな…と言う訳ですね。おかしな話です。

こんな道理が通るなら…お金を出す人は居なくなります。市場経済を全く理解していませんね。株価が200円に迫ると…ホンハイのTOBへの根拠は希薄になります。カタルは当初、3000億円程度の価値があると考えていました。つまり176円前後です。だから…最初の買い値が165円なのですね。先日、損切りのクロスを振り、121円に変わっています。ホンハイがTOBを掛ければ…事態は公になり、日本政府の動向が更に注目されます。

村論理なので、官僚筋は革新機構派です。シャープの経営陣も一度、550円の払い込みで騙されていますから…革新機構に傾いているのでしょう。焦点はTOBだろうと思いますね。日本に市場原理の真価を問う訳です。安倍政権内部は…揉めますね。面白いですね。カタルはホンハイの経営力を信じています。革新機構などよりホンハイ派です。3年で立て直せる…と言うのは経済環境を考えても道理ですね。革新機構入りでバラバラにされるより、ずっとシャープらしさが残り…良いと思っています。村論理は、一概に悪いと言う訳ではありませんが…カタルは市場原理派なのですね。故にサラリーマン生活を辞めて…実力本位の歩合セールスの道を選んだわけです。

原稿を書き進めていると…、当初、安かった銀行株がプラス転換になって来ましたね。通常、テクニカル面でも、出来高が増えてチャート的に天底を示すなら、そこが分岐点です。これは経験上のアノマリーです。多くの読者はケネディクスの動向が知りたいかな?

カタルは今日も買っています。480円から5円刻みで…下値に買いを入れています。今の株価は474円なので、475円まで買えましたね。そんなに多く株数を入れている訳じゃありませんが、先日の400円割れから再び買い増し方向に動いているのは事実です。おそらく高値保ち合いは数日で…売りが切れると思っています。でも皆さんが期待するほど…株価が飛ぶことはないと思います。今回は…業績相場のイメージですからね。つまり決算発表と今期の計画が問題になりますね。先ほど説明したように資金面では経営環境はプラスです。

アベノミクス失敗論も存在しますから、その人達は、当然、空売りになりますね。でも253兆円の威力は絶大です。世界景気は金融規制が続きますから、好転するとは言い切れませんね。でも米国経済が直ぐに悪化するとは思っていません。株価が下がったことで、米国も消費に対しブレーキがかかっている様子です。米国のGDPは0.7%だったかな?プラスでしたが、企業業績はマイナスですね。これはシャールガス関連などの資源が足を引っ張っており、更にGMなど…、アップルの方が、皆さんには分かりやすいかな?多国籍化した企業の中国市場の減速が影響しているようです。日本よりずっとグローバル化しています。故に、企業業績は2四半期のマイナスになっています。

でも此処で…原油価格などが落ち着くと…イエレン時間が再評価される可能性はあります。市場動向を見て分かるように望みは低いのですね。3月利上げなどあり得ません。仮に、あっても夏以降です。イエレン時間の評価は秋ごろにならないと…分からない訳です。日銀の追加緩和、更に3月はECBが予定されており、米国は経済の観測時間を与えられることになります。問題は中国ですが…特に資本逃避ですね。これは着々と手が打たれており、豊富な外貨準備があるので、カタルはレビーやら、ソロスの意見には賛成できません。でも株価は下がると思っています。でも出来高推移をみると分かるように…かなり少ないのです。政策の発動余地も多く…市場評価の一方通行の解釈は、危険だと考えています。

皆さんにカタルの考え方がうまく伝わると良いのですが…しばらく、日本経済の焦点は当座預金残高の推移が注目されますね。どの程度のスピードで資金移動が起こるかどうか…注目される訳です。株価はこのような様々な思惑により、実際のデータ推移より先行して動きます。ケネディクスの押し目は買い場だろうと思いますが…果たして…市場の評価は如何に? それでは…また明日。カタルが考える以上に、今回の日銀の選択は、素晴らしい選択でした。褒められる対応でしょう。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2015.03.11

    03/11
  2. 2017.09.13

    9/13
  3. 2023.12.29

    12/29
  4. 2019.10.09

    10/9
  5. 2021.12.29

    12/29
  6. 2020.07.07

    7/7
2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
株式投資関連の本