かたる:先週から昨日まで…、ブレグジットの影響を受け大きく下がっていた日経平均株価は、なんと「6連騰」を演じました。果たして…本日は、どうなのでしょう。そう言えば…年初からの下げも「6連続安」で、この現象は、初めての事だとか…。これは記憶に新しい所です。この辺りが分岐点になり、「中弛み現象」も終了となれば良いのですが…。果たしてどうでしょう。
依然、日銀は、お金の供給を続けており、とうとう400兆円を超えたとか。…が、しかし、日経平均株価を観ても明らかのように、QE2以降の金融政策は実態経済に効いていないことを示しています。故に、日銀の限界論などが、堂々と日経新聞を飾ります。「いつか来た道、帰るコール」が鳴り響く、市場展開に見えますが、カタルは大丈夫だと強気に構えています。
この理由として…2006年当時の日銀は、不動産のミニバブルを警戒して、嘗ての資産インフレを見逃したトラウマに襲われ、マネタリーベースを3月から前年度でマイナス展開させ…なんと、11月には22%以上も、お金の供給を絞りました。
現在の米国と同じですね。FRBは「リーマンショック」時の激動変化を安全基準としているのです。そうして、その厳しい基準を元に、ストレステストを実施しました。未だにドイツ銀行やスペインのサンタンデール銀行は、失格になっています。FRBは福井総裁の時代と同じ間違いを犯し、バブルの反省をしているのです。しかし…この時の金融機関は、踊っていませんね。融資競争にもなってないのです。しかも不動産は収益還元法価格と言う、利回り採算価値での融資なのです。
この為に2006年は、マネーストック(M2)の伸びが0.5%を割れるのです。しかし今は、信用乗数効果が落ちていますが、日銀は大量の資金供給を続けています。流動性の罠などが働き、マネーストックの伸びは落ち始めていますが、現状でも3%以上の伸びになっています。此処が、大きく2006年当時と違う点です。そうして昨日、カタルは江戸時代から明治の変遷の時間的な価値を語りました。この二つの事象を観て…「いつか来た道、帰る道」にならないと判断しており、「景気の中だるみ」と言う言葉を採用しています。今は端境期なのでしょう。
マイナス金利は効かないと言っても実際に三菱UFJは国債入札の資格返上をしました。今年に入り、ようやく金融庁は本格的に方針転換を始めました。具体的には3月の赤字法人への融資再開、さらに6月の地銀への地方創生のノルマ設定です。これでようやくカタルは車の両輪が動き始めたと…解説していますね。本当は早くに金融庁も方針を転換すべきだったのですね。まるで戦前の特高警察のような検査は止めるべきだったのです。しかし小泉・竹中改革の後遺症が長く残りました。
残念ながら、世界基準の米国が、この誤りにまだ気付いておらず、トランプ氏やサンダー氏の台頭に繋がりました。これはカタルの仮説なので…実態は分かりません。しかし成功している筈のイギリスも不満があるから、離脱の選択になったのです。米国の大統領選も同じですね。日本は55年体制が崩れ、自民党は下野しました。体制転換を最近まで経験したのです。同じ構図ですね。共和党が主導権を握り、本来の市場原理が復活するかどうか…同時にトランプ氏の選択は、ヒットラーを選択するような恐怖もあります。難しい選択です。
もう直ぐ、参院選が終わります。そうすると、秋の財政出動が市場のテーマになります。お金がないからコンセッション活用など…IoTへの補助金政策などが主体になると思われます。意外に検討しているのがソフトの開発企業です。この現象は各社が競ってIoT対応を急いでいるのですね。消費者庁の移転実験など、完全にクラウド化の動きになっています。この辺りに…相場のヒントがあるのでしょう。IoTのユビキタスがどんな活躍をするのか…今から楽しみになっています。本日は若干安いようです。安い日に拾って置けば良いのです。何も、高い日に…慌てて買う必要はありません。
カタルの観測では米国大統領が決定される11月頃、新しい動きが生まれると思っています。来年はどっちにしてもバラ色相場になる可能性が高いですね。何故、ヘッジファンドが野村証券を選択したのか? 彼らの狙いも…そこにあります。カタルがケネディクスに賭ける狙いも、来年の動きを前提にしています。良い相場になるかどうかは、様々な条件が揃わないと駄目なのです。この辺りの感覚は、きっと素人には分からないのでしょう。
あとは…政策の選択次第です。此処での注目点は金融相場での活躍銘柄の銀行、証券、不動産の金融相場3点セットの株価、具体的には三菱UFJ、野村証券、そうしてケネディクスに注目して置けば良いのでしょう。カタルなのでケネディクスですが、東急グループは積極的な開発を早期に取り組んでいます。東急不動なども、きっと良い選択肢なのでしょう。でもこの感覚は来年の本格的な立ち上がり期のメインのイメージです。今はまだ相当…早いですね。先日、大阪チタンを底入れの実例として、時々解説しています。ただ銘柄に多少の難があります。上昇角度が鈍いという問題を抱えています。他に、いい事例が見つかればいいのですが…なかなか難しいのです。
大阪チタンは下落が止まり始めていますが…未だに確認が出来ません。多くの人は安値を買おうとしますが…そんな安値が分かる人は居ません。故に上昇を始めた銘柄が、休んでいる時に買えば良いことになります。例えば、たぶんクラウドワークスは、その事例だろうと思っています。上場人気で高値まで買われ…御多分に漏れず、過剰の期待感が剥がれ、人気を失い全くの圏外です。しかし効率的な人材活用は時代の流れであり、しかもクラウド上で効率的な仕組みの構築に関わっています。故に必ず、企業業績は伸び続ける筈です。この上昇角度が問題ですが、この辺りは企業業績の推移を追うしかありません。吉田さんの力量が、勝負の要になります。でも、たとえ赤字でも、計画以上に売り上げが伸びていれば…株価は必ず反応します。だから…この手の株は動いてない時に打診買いをしておき、様子を見るに限ります。チャートの推移も悪くはありません。きっと需給バランスは大丈夫なのでしょう。
肝心な点は、景気の中だるみ評価が正しいかどうかなのです。それはこの後の政策の選択に係わります。今はどちらかと言えば…端境期に位置しているので仕手系株の活躍期なのでしょう。相場の暖まり具合は、金融相場の銘柄の株価の堅さを観れば分かります。既に7月に入り、過剰な警戒感は解きましょう。理由は…今年は通常と違い、1月から株価が急落しており、期日の売りが皆無なのです。だから弱いように見えても…意外に底堅い動きに終始する筈です。それでは…また明日。