かたる:ITバブル以来…新世代が台頭し、日本の国が大きく変わり始めています。この動きに待ったをかける「日本村論理」。通常、人間は新しいものに対し、先ず、拒絶の感情が強く働きます。今までの経験にない事への恐怖が原因と思われますが、セールスをしていると…その事が良く分かります。証券取引は扱う金額も多く…最初は、切っ掛けづくりですね。
隣の浜ちゃんが、顧客に信用取引を薦め、失敗する銘柄をドンドン現引きするわけです。いつしか…そのお客さんは10万株単位で売り買いをするようになり、銘柄にもよりますが500万~1000万株も保有する大口顧客になりました。ある日、マンションを買いに行くと言うので…最初は、きっと子供の為に、マンションを1室、買うのだろうと思ったそうですが…なんと、その顧客は一棟買いをするのでした。しかも2棟も買ったそうです。お金持ちは、世の中に居るものです。
隣の浜ちゃんから、その顧客を引き継ぎカタルも担当になり、興味を持って彼の人生をいろいろ聞きました。最初は蕎麦屋をやっていたようですが、いつしか質屋に商売を変更したようです。何しろ、業界を代表するほどの人でしたから、葬儀には自民党のお偉方が…並んでいました。カタルも晩年、お世話になり、銀行株中心に100万株程度の残を残した次第です。だって三菱UFJは下がりましたからね。こっちは800円台程度が安いと思っており、まさか500円を割れるとは、思っていませんでした。丹念に10万とか…5万と言う単位で買い下がりました。まさか…300円台に落ちるとか…考えもしなかったのです。株は恐ろしいものです。
このお客さんは、それほどの大口顧客だとは、最初は、浜ちゃんも思ってなかったようですが、カタル同様に、浜ちゃんも…証券マン根性を発揮して、常に、こっちは…内心、1000株顧客だろうと思っていますが、先ずは「1万株、どうですか」…と予想する10倍の量を、薦めるわけです。顧客は当然、「そんなお金はないよ。」…と否定します。でも顧客にとっても、大きく薦められて、悪い気はしません。大概は…「じゃ、2000株ほど付き合いか」となります。つまり…追証などの制度があり、どんどん残存を増やすのが、証券マンの仕事のようなものです。でも顧客の懐は広く、お金が出る、出る玉手箱のケースが、この事例のように、稀ですが…ありますからね。このお客様は、まさに、そのケースでした。
証券マンは、追証になってからが、勝負です。顧客は不思議なもので…何処から、得体の知れない金が出てきます。かなり無理をしていれば…電話のトーンで顧客心理が分かります。そんな時は無理をさせず、「切りましょう。またチャンスがありますよ。」と無情に…さよなら宣言をします。中には頭に来て…、今度は「空売りだ」と損切りをした銘柄を「空」売る顧客もいます。大概、往復ピンタになります。カタルは良く言われました。「お前が薦めて来たときは、売りだからな。」よし、「空売りして置け」…「えっ!お客さん、カタルは、買いで薦めているのですよ。売りじゃないですよ。」顧客は「良いから…売って置け」と言うのです。
こんな経験をカタルは、散々してきました。顧客に育てられたようなものです。これまでどれだけのお金を、飛ばして来たか…。まさにトホホの人生でした。時代が時代だから、仕方がないとも言えますが…その点、ブツブツは、賢いですね。常に両刀使いです。空売りも交えて商売をしていました。浜ちゃんも、カタルも買いだけしかしませんからね。そもそも、空売りは嫌いです。インフレ人間なのですね。デフレの世界では住みにくいのです。
昨日の日経夕刊の「十字路」、中前さんの意見は、実に面白いですね。量的緩和が、民間の活躍機会を奪っているという仮説です。カタルは金融デリバティブで膨らんだ実体経済を支えるため、仕方なく量的緩和を選んだと思っています。だから金融規制をやめるべきですね。そうすれば適正な成長を補うために、民間の出番が来ます。そもそも金融デリバティブを否定して、拡大したCDS市場を制限していることが、今回の世界経済の問題点です。故に「イエレン時間」と「ダリオ時間」の対立が起ります。まぁ、意見は色々あります。
どっちにしても…この金融規制問題がネックになり、本日の日経新聞の欧州委員会の勧告が起ります。イタリアの問題も、同じ根っこがあります。だってCDS市場を実物に置き換える作業は、膨大な資金が必要ですからね。オバマの清貧思想は、頭が固いのです。お金の意味を理解していません。証券マンでも、この感覚は分からないでしょう。
お金など…ある切っ掛けで、天文学的に膨らむのです。カタルは述べています。現物取引だけだと…株価が2倍になると、持ち金額は2倍になるだけですが…信用取引を利用すると5倍になり、更にテクニックを使うと、25倍になると述べています。金融の世界、オプションなどもあり…もっと飛躍的にお金を増やせます。要するに、本物の銘柄に出会い、その本物銘柄を、フル活用できるかどうか…此処がテクニックの見せ所です。
カタルは色んな実験をしており、既に5年以上が経過しました。実験をするにも資金が必要なのです。故に、あまり色んな実験を続けることが出来ません。当然、失敗もありますからね。まぁ、失敗だらけの毎日です。でも意外に弱いですね。中前さんのレポートが金融規制に触れていました。おそらく、これからドンドン増えますよ。此処がネックなのです。世界経済の問題点が解説されない以上、なかなか新しい世界に移行できませんね。故にゲリラ戦と諦めていますが…なかなか難しいのです。この春から夏にかけ、かなり個人投資家もやられているようです。「パイオニア」を観ると分かりますね。カタルは1月に失敗を宣言し、早々に退散し、今年4月、年末価格を上回った時に、再び、撤退を薦めています。
でも200円に近づき…そろそろ200円割れを覚悟して買い増しすれば良い…と述べましたが、未だに、下がり続けています。まるで「いつか来た道、帰る道」のコールが鳴りやみません。期待されるG20の開催は9月ですからね。保てるかどうか…。下値があるように見えませんが…どうも、導くスター株が存在しません。博打を承知で、ローカルで嫌いだけれど、ソフトフロントを選択しましたが、あえなく撃沈の様相です。通常は「初押しは買い」なのですが…。最近のHETに。また騙された可能性もあります。まだ分かりませんが…どうなる事やらケセラセラ。本日で3日目ですね。引け値より高寄りするのは…。これで下値が、止まればいいのですが、まだ危うい展開です。
カタルだって、この世界で飯を食っていたから、バカじゃありませんが、可能性のある銘柄を絞ったのですね。みんな、それぞれ検討したが、敢えて博打を選択して、またも失敗のようです。カイオムの時と一緒です。フュートレックは、動きがおかしいと…撤退したけれど、HETの癖を、今、ひとつ、理解してないようです。
今日はユビキタスが高いようです。これほどの逸材は、なかなかありません。誰が鈴を付けるか…なのです。クラウドワークスも、まだ確認されていませんが、おそらく…かなりの資質を秘めています。このような相場は、ある意味でチャンスなのです。小野薬も再び4000円割れが迫っていますね。
もう期日の売りは限られるので、やれば良いと思うのですが…良い仕掛け筋が存在するのかどうか。資金さえあれば…良い仕掛けが決まる環境です。
多くの人は、カタルと同じ間違いをします。未だにカタルは間違いを続けています。「落ちてくるナイフは拾うな」と言う格言がありますが…人間心理は、違いますからね。スケベ心が働きます。通常は安値を買うつもりでも…高値を掴むことになります。その事例として「大阪チタン」を、事例に解説しています。底入れのタイミングを解説しています。そろそろ…だと思っていますが、何しろ上昇角度が、この円高では鈍くなり、ベストの選択とは言えません。「ハニーズ」と言う会社は、円高で潤います。何しろ縫製工場は海外です。「スターゼン」などの食肉輸入もそうですね。でも…ね。食指は動きませんね。こちとら個人です。機関投資家とは違います。
多くの人は、高い日に株を買います。必ず、株は休み下がります。故に、何度かに分けて買うのです。一度に買うのは…馬鹿か天才です。「落ちるナイフ」の基本は、底入れを確認して、他人が利食いする時に、買い始めても良い訳ですね。上手に買おうとはせず、先ずは打診買いをして、様子を見るのです。本物は下がりません。打診した後も…ドンドン下がり続ける銘柄は、多くの場合、偽物銘柄です。ケネディクスは際どいけれど…何とか、まだ残っていますね。何しろ、他の金融相場銘柄は全滅様相なのです。先日、日経新聞で報道された野村証券の安値は338円ですね。カタルは「逆業績相場」から「金融相場」の端境期と述べています。この意味を噛みしめて…相場を観察すると良いと思います。頑張れ!カタル銘柄、それでは…また明日。