革命的な価値観の変化

スマートコミュニティー時代に入り、我々、人類の価値観は大きな変化を迎えていると思います。これまでは物(物質)を手に入れる為に、対価(お金)を払ってきました。我々は、今まではGDPを増やすために、手を加え付加価値を付けて儲けてきました。小麦粉をこねてイースト菌を加え発酵させ、パンを焼くと、小麦粉を材料にして付加価値を付けて価格を上げてきましたね。この付加価値の合計金額がGDPです。我々日本人は、この「失われた時代」下において、このような付加価値を増やす事が出来なかったのです。完全な負け組国民です。

昔、駒形重吉(田中角栄の朋友=大光相互銀行やNSTテレビの創設者)の所に遊びに行くと…良く言われたものです。単なる枝豆に過ぎないが、「茶豆」と言うブランド付けて売り出すと、価格が2倍にも3倍にもなるというのです。これが商売だというのです。この話を…自慢げに、彼は話していました。

九州の大分県大分市の佐賀関で水揚げされるサバが、ブランド化され「関サバ」となって世に売り出されます。しかし豊予海峡対岸で獲れる「岬サバ」は同じはずなのに…市場価格は大きく違います。

トランプ氏は、メキシコ国境に壁を築くと言います。彼の頭の中の構造は、不法移民が流入し米国民の労働の場が奪われたという発想です。同じようにTPP交渉も反対していると言います。このような発想で、本当に強い米国が築けるのか?カタルには理解できません。まるで「負け組」国の発想です。国際競争と言う市場で、互いに切磋琢磨して自国民の資質を上げる為に、教育に力を入れるなら分かりますが…一時的には効果が生まれたとしても直ぐに崩壊すると思います。日本は終身雇用、年功序列と言う村論理を維持できなかったように…このやり方で国益を維持できると、本当に考えているのでしょうか?

世界中で起っているデフレ化現象を、低金利により新規需要を創設して乗り切ろうとしている手法は、前世代的な発想です。本日の日経新聞にも「借金=重荷、崩れる図式」と言うレポートが始まりました。証券マンは、此処でROEのデュポン式を頭に描いて下さい。

今は、人類の価値観が大きく変化している「パラダイムショック」(枠組みの変更)の最中なのですね。スマートコミュニティーが始まり、人類は戸惑っています。昨日、カタルは自身の人生を振り返り、如何に努力して歩合証券マンの生活を良くしようかと考えたか? 語りました。毎日、毎日、100軒~200軒程度の家を訪問し、見込み客をピックアップして行き、会社に帰ると、それらの見込み客に相場内容を伝え、フォローして行き、自身の顧客化を図りました。それでも月に10件の新規顧客を獲得するのは、容易ではありませでした。夜はレポートを書き、発送しフォローする。良く働きましたね。

それでもノルマの株式手数料、月に200万円を上げ続けるのは大変で…いつも、この「ノルマ」を達成出来ません。だって…「買えば、お終い」の♪毎日、毎日、あらし、嵐、氷の世界♪の「デフレ社会」ですからね。結局、証券会社を変えざる得なかったのです。

ところが…、転職を考え始め、その技術を身に付けために始めたホームページ「株式市場 日本を考える」で、自分の相場観を日記のように書き続けていたら、いつしか読者も増え、顧客募集をしたことがあります。そうしたら、いきなり100名を超える応募がありましたね。あまりに多くの応募があり、今度は此方が選別する立場になりました。この事は何を示すか? 商売のやり方も、時代に合わせ、変えなくてはならないのです。そうしてITバブル~小泉竹中改革で浮上し始めた経済の過程において、カタルは年収を1億円大台に乗せることができました。

今回、米国発の人気ゲーム「ポケモンGO」が配信され、マックがジムになると言います。マクドナルドの店舗に行くと、キャラクター同士で「対戦」が出来るのですね。これでマックは集客を図ると言います。でも…諸刃の剣ですね。コーヒー一杯で2時間も3時間も遊ばれると…店の稼働率は落ち、今までの既存ユーザーは、常に満席のマックに入らなくなる可能性が在るかも知れません。しかし集客力で売り上げアップできる可能性は濃厚です。「ジオフェンス」と言うスマフォの位置情報を利用して集客するアイディアですね。

やるかどうか分かりませんが…例えば、牛丼の吉野家にしましょうか…この店舗の近くを歩くと自動的に割引クーポンがスマフォに配信される仕組みが導入されると、やはり売り上げが伸びる可能性があります。ポケモンGOが利用しているARと言う技術は観光情報にも利用できます。歴史的な背景などを位置情報を利用して、観光名所になった背景を解説すれば…観光客の歴史的な知識を刺激し集客アップに繋がります。

実は数年前から、カタルはこのアイディアを商売にしようと思った時期がありました。何れ、誰かが始めるでしょう。この位置情報を支えるのが、準天頂型衛星の4機体制が必要だと言われています。日本もやる計画になっていますが、ずいぶん先の話です。故にカタルはスマートコミュニティー時代に対応した社会資本整備の一例として、準天頂型衛星(スマフォやドローンなどが利用するGPS機能を支援する衛星)の計画を前倒しにする財政出動を求めています。これは「コンセッション」などの仕組みを応用できます。スマフォ一台の位置情報利用の為に、課金すれば良いですね。昨日は、少年刑務所のホテル化構想がPFI形式で行われると報道されていました。

カタルはパソコン第一世代です。ビルゲイツなどと同じ世代です。今の政治家はまだ旧世代の人間が多く、このような発想に至らないのでしょう。トランプ氏も同じですね。カタルはスマートコミュニティー時代を迎え、「価値観の変化」が起こっていると思っています。物質的なものではなく、時間を豊かにするサービスが主役になります。知的好奇心を揺さぶる教育や文化の価値ですね。

単に…絵画を観ても…深さが分かりません。その絵が描かれた歴史的な背景や、作家がおかれた経済的環境などは、絵を見ただけでは分かりませんが、その様な価値観を付加する事により、鑑賞にも格別な味わいが増しますね。最近の絵画展では、このような「イヤフォン・ガイド」が当たり前になって、提供されています。先ほどの観光地のAR技術の案内はスマフォを利用した観光サービスの新商売です。

IoT時代の「クラウド化」のサービスは、すごい進化なのです。「ポケモンGO」などは、ほんのスマートコミュニティー時代の入り口の「一つの現象」に過ぎません。何故、カタルが「ユビキタス」や「クラウドワークス」に惹かれるか? 何れ、時間が推移すれば、皆さんの理解も進むと思われます。

クラウドワークの最近の行動は、なかなかです。先日、米国企業のクラウドフラワーとの提携、今度は、ペッパー君の会社であるソフトバンク・ロボテックスと提携し、ペッパー君向けの「ロボアプリ・コンテンツ」の作成募集を始めるようです。意欲ある若者が、世に出る登竜門になるかもしれませんね。その一翼を形成します。皆さんにこのワクワク感が伝わるかどうか…。

これまでの社会は、車を鉄から作り、人々を運ぶ豊かさなどを提供していました。そうして対価を得ていました。目に見えるモノに対する対価です。しかし人類がドンドン進化すると、多くの労働はロボットが肩代わりします。ファナックや安川が作ったロボットが人間の代わりになり、ものを生産して効率を高めてきましたね。

スマートコミュニティー時代の付加価値とは…何か? ポケモンGOを述べるまでもありませんが、楽しい時間を過ごす事に、対価を払います。洋服もタブレットを使い、専門家がアドバイスする時代になるでしょう。百貨店売り場に行けば…そのようにコーディネートしてくれる人が求められます。ユニクロは単に機能的な洋服を売ればいいのです。

しかしカタルが高島屋の役員なら、売り場の店員にコーディネート教育を実施しますね。ほら…ファンションセンスのある人は、起業が出来ますね。百貨店各社を回り、流行の最先端教育を…定期的に実施し、百貨店から、その教育費を対価として受け取ればいいのです。百貨店側は、そのような専門家を集めた売り場を構築できるなら、売り上げは確実にアップします。皆、商売が下手糞ですね。

カタルは有料の株式教室を充実させて…その礎を築き、後進に道を譲るのが良いのかも知れません。株式相場も今起こっている現象を、丁寧に解説すれば、皆さんの理解も深まり、相場が面白くなります。

何故、失敗したか?何故、成功したか?カタルは、良く失敗もします。最近の事例では博打を承知で買った、仕手筋任せの「ソフトフロント」です。カタルの経験上では、初めてのケースなのですね。この失敗は「糧」になります。カタルは身銭を切って実験を続け、そのキャリアを、このように蓄積しています。読者の皆さんは、タダ(無料)で、その実験を観て、自分なりに消化すればいいのです。「カタルが、また馬鹿をやっている」…と笑ってみていれば…それで良いのです。楽しいでしょう。

今日のレポートは、ポケモンGOが生まれる背景には、価値観の変化があり、我々人類がスマートコミュニティーの世界に突入している話をしています。付加価値と言うGDPの価値観が大きく変化しているのですね。しかし各官庁や日銀などは、これまでにないサービスなので…統計上、この金額を追えません。故に、古い尺度で経済運営をしているから、様々な、謎が生まれているのでしょう。イエレン時間やダリオ時間の話をしているのですよ。このような勘違いが、何故、起こるか?…と言うテーマを語っています。

まぁ、かなり高度の話だから、分からなくても良いのです。ざっくり読んで流して…毎日、カタルレポートを読んでいれば、何れ、読者のみなさんの知識レベルは上がります。カタルは自分自身で試行錯誤しながら…投資術を開拓しています。しかし皆さんはカタルが通ってきた時間を省くことが出来ます。これが教育ですね。先人の知恵の活用です。だから未来は相乗効果が生まれ、どんどん加速度的に進化して行くのです。

さて本日は、有料の株式教室レポートを、提供する日ですね。夕方頃、アップする予定です。それでは…また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2015.05.09

    傾向線
  2. 2020.07.25

    サマーラリー3
2024年3月
« 2月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
株式投資関連の本