明けまして…おめでとうございます。
カタルは毎年、進化しているつもりですが、昨年は多くの実験を通じて…学ぶことが増えました。常に…カタルレポートは、株式投資で儲けようと思っていますが、それだけが目的ではありません。株式投資を通じて日本国民が真の投資家になって欲しいと願っています。
時々…ヤフーの掲示板やメールを読んでいると…虚しさを感じることがあります。世の中に、正解などはなく…自分達で「作りあげる」ものだという認識の欠如です。「与えられたもの」ではなく…自分達の行動が、株価と言う数字になることを理解してないように思うのです。
カタルは、お金は「貯めるものではなく、使うもの」だと思っています。しかし使い過ぎるとなくなるし…。かと言って…行動を制約すれば「生きた知識」は欠如します。旅などをすれば、新しい経験を獲得できます。確かに…テレビなどの映像を観れば、ある程度の知識は得られますが、実際に自分が行けば、また「違った情報」を多く獲得できます。テレビなどの情報は表面的な感覚です。
カタルは「生活苦」から「新聞配達」をしました。約半年ほどかな? 最初の2か月間は体力が付いて行きません。でも無理やり体を慣らすと…約2か月間で「一人前」になります。
セールスはお手のものですから、直ぐに普通の営業員に成れます。都会では新聞の配達部数は350部程度が一人前の水準で、自分のエリアの部数を落とさない工夫が求められます。故に、常に「引っ越し」のトラックに注意を払い、新規開拓をしました。
その多くの顧客は、新聞を取る代わりの「おまけ」を求めます。最初はビールでしたが、「発泡酒」と言うのかな? 単価の安い飲み物です。それを一ケースと3か月分の契約とか…を獲得するわけです。色んなやり方が在りますが、カタルは直ぐに追い付きました。でも月間で20万円を獲得するのは…なかなか大変です。でも…そのために「体力」が付いて…お金をもらってトレーニングが出来ます。そうして、その年の夏に登山をしました。槍ヶ岳と富士山です。
今でも…多くのテレビ番組で「槍ヶ岳」を取り上げていますが、あの山小屋の風景や鉄のはしごなど…山頂には小さな社があり、あの山の上からの観た光景が、今でも…目に浮かびます。自分が、あの山頂に立ったから…テレビの映像が2倍も3倍も「豊かな時間」になります。
同じ事なのです。株式投資も、自分に知識がないと相場を楽しめません。相場をもっと完璧に読もうとすれば…「社会変革」を理解しないとなりませんから…常に「時代の観察」のために、高いアンテナを張らねばなりません。この沢山の選択の中から、選りすぐりの「もの」を見つけるのは、大変な作業なのです。
自分でやってみれば…分かります。「生きた教育」それも試行錯誤しているカタル自身の行動を通じて…皆さんが得るものがあるなら、それでカタルレポートの大半の目的は達成です。カタルは「日本人の知識レベル」が、余りに低い水準だと思っています。それは教育の仕方が間違っているのでしょう。そう考えています。小学校から中学、高校…そうして大学と…非常に長い時間を費やしますが、なかなか…「凄いなぁ~」と思える人に出逢えません。
でも歩合セールスは、なかなかの水準の人間が、多く揃っていました。面白い価値観の人がたくさん居ます。カタルは歩合セールスになって、様々な人と会って…「色んな経験」をして来ました。そうして結構、面白かった人生でしょう。
「メディア人」の入り口も、垣間、見ました。官僚との付き合いもあります。それもエリート官僚からカタルの友達の「末端のノンキャリア」の大蔵官僚です。彼の結婚式の印象も、なかなか…面白かったのです。
このカタルレポートは、実話を交えた読み物で…今の「苦悩するカタルの気持ち」が分かります。カタルは、常に「ステップ・アップ」を目指して…より高い極みを目指します。本日と明日は、今のカタルの疑問と、その解を見つける為の過程のレポートです。いつも言っていることですが、皆さんも…カタルレポートを鵜呑みにせず、自分なりに消化して、役立てて欲しいと願っています。先ずは…カタルの疑問を簡単に述べます。
実はカタルは米国株の乖離が、余りに高く「調整波動が始まるんじゃ」ないかと怯えています。しかし同時に、今は「新しい世界」(AI革命)の入り口に居り、「進化が加速する」かもしれないとも…考えています。先ずは、その代表格の指数であるS&P500の「乖離」度合いを観てください。このチャートは「月足」表示ですが、いつ…「調整波動」が始まっても可笑しくありません。今は「AI革命への期待」の相場になっています。そうです…「シンギュラリティ」の入り口です。
「シンギュラリティ」(Singularity)とは、人工知能(AI)が人間の知能を超える転換点、またはその変化を指す言葉です。だから…先日、WSJの「米生産性の奇跡、起きているかも」とのレポートを紹介しました。
この考えを裏付ける…画期的に変化が訪れないと、株価はこの乖離を容認できずに、「調整局面」を迎えるんじゃ…ないかと言う悲観的な発想と、いや、いや…「AI革命の進展」が、株価を「更なる高み」に押し上げる…という期待があります。
そこで…この休みに米国株の実際の現状の評価を確かめるために、今の「米国株」を様々な角度で調べることにしました。その成果が…此方です。実際はもっと膨大なデータなどのですが…都合上、簡単に纏めました。
カタルは「日立」や「重工」の株価は、既に「グローバル評価」になっており、さらなら株価上昇には、実際の結果が伴わないと株価は上がらないと思っています。
同じことが「米国株」にも言えます。米国株の時価総額上位20銘柄の株価データを観てみました。(数字などは、四季報のものを用いました。)「マグニフィセント・セブン」(Magnificent=素晴らしい)などの代表銘柄が並んでいます。
PERやPBR、配当利回りなどは古い尺度で、何か…別の基準があるんじゃ…ないかと考えています。多くの米国の経営者は「キャッシュフロー」を述べます。
そこで…営業CFやフリーCFを観て…今の株価評価の時価総額を何年で回収できるか? PERと同じ考え方ですが…観てみました。多くの企業は約30年分の利益で時価を評価しています。しかし…本当に、その基準が、合っているかどうか…は疑問です。そうして共通して言えるものは、売上高に対する営業利益の水準が30%台と異常に高く見えるのです。
小売業などの「薄利多売」のアマゾンやウォルマート、コストコなどが入っていますが、それでも上位の平均値は27.4%もあるのです。それら下位の5銘柄を除くと、平均で34.76%なのです。つまり100ドルの製品を売った儲けは35%近いのです。「付加価値」が異常に高いのです。
これが「AI投資」などで…更に高まるという主張が、先ほども紹介したWSJの報道です。「シンギュラリティ」の言葉は新鮮な響きです。
一方…人間は「持って生まれた」価値観があります。選択は「人により」選択の基準が違います。カタルは「ワクワク・ドキドキ」。出来れば…「楽しく儲けたい」という立場です。儲けるだけなら…そんなに難しいとは思っていません。
割安株のチャートを観ながら…大きく落ち込んだ時に、株を買うなら…かなりの確率で大儲けできます。実際にバフェットの投資が、それを証明しています。彼の投資は、本来の姿勢は「夢」ではなく…「現実の利益」に、投資基準を置いています。だからこのリストの中でも登場する「エクソンモービル」のような石油株に、彼は投資しています。
実際の彼の選択は「オキシデンタル」と言う石油会社ですが、エクソンと考え方は、同じことです。それでも8年程度持つなら…投資金額を回収できます。FCFでは14年です。だから「同じ考え方」のPERも、ほぼ同じ水準です。それでも…エクソンは13.39%も売り上げに対する「利益」があるのです。
最後に紹介するNHKのこの番組の中で、「トランプ関税」に怯え…注文が殺到している「ぶり」の養殖の話があります。「付加価値と競争」の話です。
村田製作がMLCCの分野で、シェアの獲得に「力を注ぐ」という記事を紹介した後に株価は低迷しました。世界シェア…が1番でも「高い利益率」を維持できないから、株価が下がるのでしょう。この「売上高営業利益率」の基準は、かなり重要な要素なのでしょう。
まだカタル自身、この結論を得られていませんが、上位20までではなく…普通の会社の米国株の水準を研究して…日本と対比させねばなりません。
本日は新春のテーマとして相応しいか…どうか分かりませんが、カタルの現状の疑問と株価を考えてみました。そうして…多くの人が、この「NHKプラス」の映像を観られると思います。途中は流して構いません。しかし最後の「15分ぐらいかな」ここは一見の価値があるでしょう。
TEDやNHKで…お馴染みのハーバード大学のマイケル・サンデル教授などが登場する前あたりからです。この中で「選択の科学」のコロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授も登場します。たくさんの選択肢があると「間違った選択をする」という…研究です。
人は育った環境のより「選択の基準」が、それぞれ…違います。自分らしい選択が出来るなら、それで良いのでしょう。明日も、「今回の続き」を書きますが…試行錯誤するカタルレポートを読んで、互いに「楽しい2025年」を送りたいと願っています。本年もよろしくお願い申し上げます。
カタルなりに努力を続けます。共に「豊かな一年」にしましょうね。また明日。