僕らは「時間軸」に耐えられる限度は、どの程度でしょう。株式投資は米国では、長く株を持った方が「良かった」傾向が強いのです。その理由は、確りした…利益配分の確立です。多くの上場企業が、オーナー経営者で成り立っており、株主に「正当な配分」を実施します。
最近…ようやく日本も「自社株買い」が増えており、「増配」する企業も増えてきました。この二つを合わせて…、まぁ、株主優待制度もありますが、たぶん…これは日本独自の仕組みでしょう。一般的には、「自社株買い」や「配当」を指しますが、その還元率を「総還元性向」と呼びます。この比率が「問われる時代」になって…来ました。「ものを言う株主」のお陰です。
「総還元性向」(そうかんげんせいこう)とは、企業が、株主に対して…還元する利益の割合を示す指標です。配当金と自社株買いの合計を、当期純利益で割って算出します。計算式は、総還元性向=(配当支払総額+自社株買い総額)÷純利益×100です。
歴史のある企業の場合は、既に出来上がった企業ですから、多くの内部留保は必要ないのです。だから当然ですが、米国のように100%以上の配分をすべきでしょう。いろんな形で…外部から「資金」を調達できます。「社債」を発行しても良いし…銀行も「融資」してくれます。それらの資本を活用して、営業活動を通じて…「資金コスト」を上回る…利益を叩き出します。「付加価値」を、如何に高めるか?
昨日はFRBの金融政策の話で、お金の量をコントロールするQEやQTと言う政策やお金の金利を上下させて、社会的なお金のコストを決めるやり方を紹介しました。
FRBの最終目的は「景気」と「物価」をコントルールすることが使命です。しかし…同時にGDPを、常に「増やし続ける」拡大志向が求められます。何故なら、世界競争は貨幣価値で産出されます。軍事力の強化にも、お金が必要になります。
しかし…安全保障を含めた「治安問題」は、目に見えない「付加価値」です。「社会保障制度」も、そうです。年金などで暮らせる人は「幸せな環境」です。日本人は、正しい教育をされていません。
カタルが苦しむ…日本の制度上の「壁」のハードルを、どの程度にするか? 政策官僚の幹部と話をすると…その多くは「北欧型」の社会(高福祉国家)を観ています。この「政策官僚」の幹部とは…「事務次官」候補の人達です。事務次官と言うのは、その省庁のトップを務める人です。会社で言う…CEO又は社長になります。この出世レースでドンドン…同期は淘汰され…最終選考がされます。レースに残れるだけでも凄いのです。
一般論ですが…大蔵省の「課長職」と言うのは、一般企業の社長より「強い権力」を握っています。ノンキャリアの最終目標が、この課長職です。各省庁では「キャリア組」、所謂、大卒で、各省庁を目指す人です。多くは一流大学です。最近は早慶などの私学も出てきましたが、一般的に東大法科卒、または一ツ橋でしょう。京大や阪大は僅かでしょう。
最後は人脈になりますから…やはり先輩を、多く輩出しているのは「東大法科」です。毎年、公務員の「上級職試験」があり…その試験の上位者で、ほぼ…出世の行方が決まる…制度が定着しています。試験の上位者が、先ずは「米国」で、留学などを通じて、未来の友達作りがスタートします。次がイギリス、フランスなど…だいたい留学先などで、未来図が、およそ…分かる世界でしょう。
その過酷な出世レースで「淘汰」されます。その落ちこぼれが…大学教授や地方の政治家になるケースが多いようです。
何故なら、予算の配分権が中央の省庁にあるからです。文科省などの…大学への補助金配布などを含め、地方の財政支援などの「配分」も、中央の省庁が決定します。だからカタルの知り合いの家には、山のような…「お歳暮」や「中元」が届きます。中にはメディアからの招待もあります。カタルは、その御相伴に預かったことがあるから知っています。今はどうか分かりませんが、20年以上前にNHKの招待でしょうが…正面の桟敷席で大相撲の観戦を彼の奥さんとカタル夫婦でしました。
基本的に、メディアの情報の多くは、省庁内の「記者クラブ」で発表されたものの伝達です。情報をコントロールして…世論を誘導する技を若い頃から覚えます。僕らはある意味でお釈迦様の手の上で踊っているようなものです。
しかし近年は、この制度が崩壊し始めています。個人が情報を手軽に発信できるようになっていますから、「トヨタ」も情報統制が出来ないのです。各企業から、政治家の秘書に配属されるのは…あまり知らない人も多いでしょう。実際にカタルの知り合いの旦那はトヨタから、政治家の秘書に派遣です。しかし給料はトヨタから出ており、トヨタの社宅住いでした。
政治家も、裏方の自民党本部の「事務方」の力は強いのですよ。みんな…知らないのです。「天下り」の実態も分かりません。まだ現役ですから、あまり暴露は出来ませんが…毎日、ゴルフをして高給取りなのです。でも…このような「利権」は、当たり前です。
カタルの友達は大蔵省、今の財務省ですが…ノンキャリア組でした。彼は予算編成の時は、毎日「午前様」です。国会答弁の補佐も、大変なのです。「根回し」です。あの国会答弁は事前に質問が決まっており、官僚側が資料を政治家に提供して…答弁をしています。その祭に、事前の根回しが行われます。
基本的に「株屋」の世界も似たようなもので…大手証券に情報は集まり、まぁ相場はそれに左右されます。だから…大概、多くの場合は「知ったら、お終い」です。
昨年の段階から、トランプ政権の勝利を読んで、株を売るために、株価を上げたのです。今は一般的に流れるニュースは、「トランプ関税」が、どうのこうの…と騒いでします。つまり情報は、既に一般化しています。
だから先週は大量の株の売り越しになったようです。この報道は335億3000万ドルになっています。つまり…日本円で150円なら5兆円を超える金額です。一気に5兆円です。いくら…「懐の大きな」米国市場でも、株価は下がる筈です。何もファンドだけの「売りもの」ではないですからね。個人が持っている株なども、相当な量でしょう。

しかし…現実の株価は、どうでしょう。短期の動きを観るために、ここでは「15分足」を用い…弱いとされるハイテク株の「ナスダック指数」を事例に説明をしています。
如何ですか? 何度も「底値」を叩きますが、その度に「買い物」が入り…株価は「右肩上り」です。報道の内容と…現実の株価は違います。この「ギャップ」を皆さんは感じないとなりません。
だから情報は「コントロールされている」話をしています。カタルが何故、「市場の整合性」の話を、何度も「繰り返して」…説明しているか? 時代の流れを感じる為には、自分が実際に「相場を張って」…その「肌感覚」で相場を実感しないと分かりません。「市場の整合性」と言う概念は、たぶん…カタル独自の発想です。でも市場の様々な現象は「一つの流れ」を暗示しているのです。
世間で流れる「ニュース」は社会現象です。

SMAPの中居君の女性問題から、「フジメディアHD」(4676)の問題に発展しました。これは、明らかに…「ヤラセ」が決まった事例でしょう。事前に「フジメディア」の株を買い集めていたのです。

週足を観ると分かります。何故なら、市場原理から観て、「論理株価」以下に、株価が放置されていたからです。あの「コーポレートガバナンス」からの…一連の報道は、作られた情報だったと思っています。偶然なのですが、それを…上手く利用した「賢い」戦略です。
でも「時代の流れ」が…このような「背景」を生んだことを、考えないとなりません。昨年、初めに東証は上場企業の「PBR改革」を促す行動に出ました。この通達と、政府の「新NISA」対策は一体化しています。

時代の流れは「株高」に動いていることを、実感してください。何故、カタルが「野村証券」(8604)株だけを、買って置けば…それでも良いと述べているか? その意味が分かると思います。

実際に実質経済から名目時代に転換し始めたから、先ずは、その「雄」である「三菱UFJ」の株価が2000円台に乗りました。このような様々な政策が、株高の背景に在ります。近年の物価高は「当たり前」なのですよ。コメの価格が、どうのこうの…文句を言う人は時代を、まるっきり…分かっていません。
カタルが何故、「淘汰の時代」が到来し、年金生活者の老人から、働く若者に「所得移転」が進むと述べているか? それは物価の上昇に追い付かない「年金」なのです。誰が考えても明らかです。社会保障費の増大は、明らかです。既に薬が届かない現実に直面し、「待ったなし」の…改革です。何故、在庫を維持できない程の「行政政策」なのでしょう。
もともと…薬価政策が「貧困」だからです。毎年、薬価は引き下げられており、それでも、お金(予算)が足りません。だから消費税の20%は当たり前なのですよ。自分の都合だけを優先させるような政策は、不可能です。

株式投資をしていると「社会の疑問」に目を向けます。何故なら…株価が上がる理由があるからです。「エムスリー」(2413)を、何故、カタルが取り上げているか?
医療問題は、無駄を省くことが必要です。医療のDX化の促進です。社会貢献が出来るのです。「エムスリー」の株を買って、株価を上げるなら…「エムスリー」にとって、有利な条件で資金を得られます。そうすれば…自分の投資で、儲けられて…「社会貢献」も同時に達成できます。「ウィン・ウィン」の関係になります。お金の有効活用です。
株式投資は、「社会還元」でも…あります。

皆さんは、あまりに…貧弱な概念です。「タイミー」(215A)は、「働く老人」にも「優しい」仕組みです。だから法律問題があるなら、法律を改正すべきです。しかし既に厚生労働省から指導を受けており、「タイミー」は、その対処を発表しています。
この事実を「裏返す」と…最も怖い「業務停止命令」などは、行われないという事です。政策官僚には、逆らえません。だから各省庁の課長職が、現場の指揮権を握っていますから、上場企業の社長でも…彼らの顔色を窺います。「村社会論」です。でも…ね。そのおかげで、我々…末端の国民は、「ノホホン」と…生きていられます。通常なら、激しい競争社会に揉まれ…その多くは脱落します。
カタルの歩合給の世界では、東大に匹敵する高学歴の人達が、鳴り物入りで「歩合セールス」になったのです。あの山一證券が、倒産した時に、肩で風を切っていた連中が、1年、2年も「継続できない」競争社会です。歩合給の世界は、そんな世界です。
多くの証券アナリストが、外資系に引き抜かれますが…その多くは2年で「首」になります。カタルの仲間の野村証券の奴は、外資に行って…2年で首です。しかし、難関の競争を突破して、国内証券で今は活躍しています。もう退職した年だろうと思うのですが…彼は賢いのです。世田谷の一軒家を捨て値で購入しました。流石です。
カタルは、今は「ジェイドG」(3558)でケチョン。ケチョン…の目に遭っています。しかし自社買いの「お代り」をする…経営者だから大丈夫だと思っており、先週まで毎日100株ずつ、後場寄りも大引けも買い続けて…合計で2週間だから3000株と思いましたが、「休み」があったので2700株を買いました。この意味は、いずれ…皆さんにも分かります。
「三菱UFJ」でも…この上昇速度ですから、多くの人は、既に売却されたのでしょう。しかしカタルの「理論株価」は一株当たりの「純資産」に年間の「一株利益の10年分」を合わせた株価が、本来の企業価値です。つまり三菱UFJの一株の純資産は1751円で、利益は156円ですから、この10年分で1560円ですから、だから…妥当な株価価値は3311円です。更にこの利益は、ようやく…金利のある世界ですから、これから「グングン」…伸びます。銀行は全て同じです。
この株価の「上昇速度」を決めるが…「政策」になります。石破総理の10万円の消費券を問題にしているようでは、なかなか4万円から5万円に日経平均は届きませんよ。時代の進化の流れは、政策が決めます。
僕らは正しい時代認識を持って、相場に臨むのです。折に触れ…この「総還元性向」の話をします。「DOE」の話まで…今日は伝えることが出来ませんでした。企業が、長年の眠りから目を覚まして…競争原理で動くのです。最後に、夢のリンクを張って、未来を見つめましょう。本来なら、日本の企業が先頭を走る分野です。また明日。
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