日経新聞の一面には「不安材料」がトップを飾っています。通常、このように記事が溢れると調整も一巡します。終盤ですね。何故なら、一般の人はこのような材料を見て不安になり、株を売ります。
でも先日も述べましたが、世界には溢れるマネーがたくさんあり、チャンスを狙っていますから、このようなときに買わないと…良い株が買えないからです。市場には有名な格言があります。「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感とともに消えていく」と言うものです。素晴らしい表現です。まさに「株式投資の神髄」と言っても、過言ではありません。この感覚は、どの相場にも言える基本ですから、よく覚えておくと良いですね。
常に自分の気持ちと、向き合うことです。この程度の下げで不安を感じるとすれば…それは自分の力量以上に、無理をして投資をしているのでしょう。若者なら分かりますが、既に老後の世界に入っている人が、博打、博打ばかりの世界が、常態化するのは、どうか…と考えます。まぁ、人生の中には、何度か、目一杯に無理をしなくてはならない事があります。でも年がら年中では…自分の感覚がおかしいのでしょう。これはカタル自身に向けた言葉でもあります。
じゃ、もう一つ…不安材料を提供しますね。此方のコラムの方が、日経新聞の一面より、値下がり効果は、効果的です。何しろ、GDP世界第二位の中国の粛清の動きですからね。最近、この記事に登場している11兆円規模の負債を抱えた海航集団は、今までは盛んに投資をしていましたが、現在は逆に、ドイツ銀行などの海外資産を売却して、債務を圧縮しています。まぁ正常化への作業なのでしょうが、兎に角、中国の世界経済への影響度は、計り知れないものがあります。鉄鉱石や海運市況など…を見れば、分かりますね。
ネット時代になり、その気になれば…個人でもある程度の情報は集まります。基本は官庁が発表するデータなど、公的機関の活用です。ただデータには、有料のものも、かなりあり…なかなか思うような資料が集まらずに困ることもあります。自分でデータを集めてみると分かりますよ。日経新聞など…いろんな資料を読んでいると「この記事はパクリだな」…と思うことが、よくあります。基本的に大手も、そんなに独自取材をしているわけではありません。そんなに人員が居ませんからね。
同じく、一面に東京ガスの1000億円の不動産投資の話が報道されています。日本では東急グループの投資活動が早く、IT企業の集積地の渋谷区の地価は堅調な動きです。日本人は、自分たちに「ゆとり」が生じて来て、その余力を投資に向けます。でも昔は違いました。でも最近は、ケネディクスの宮島さんのような考え方が一般的になりました。
そりゃ、そうですね。金融庁の馬鹿政策の為に、あの森ビルも、一時は…倒産企業扱いです。やはり、みずほが、危ないと言われたわけです。小泉・竹中改革の評価は後世が判断するとカタルは述べていましたが、やはり、あの竹中の行政指導は、やり過ぎだったのでしょう。その為の弊害の方が、大きく感じます。でもあの政策の為に綺麗になったのですが…難しいものですね。政策のさじ加減は…。
僕らは結果論を見て、ワイワイ言えますが、当事者の選択は難しい決断です。特に金融政策の波及時間は様々で…ようやく東京ガスが1000億円程度の不動産投資です。ダイエーの中内さんの事例を語るまでもありませんが…昔は、もっと違っていました。やはり日本には活力が足りません。
裁量労働制問題で国会が揉めています。野村不動産の過労死が問題化され…電通だけでなく、社会に影響を与えています。でも常識的には…過労死する前に、辞める覚悟で残業を拒否するのが、普通の精神状態の筈です。カタルなら、バカ上司に仕えず、会社を辞めます。上司に行って駄目なら、上司を飛び越え、役員などに進言をしても改善されなければ、会社を辞めます。それが一般的な行動でしょう。
本質的な日本人の資質が劣化しているので、世界競争に負けるのです。中国人の逞しさは凄いですね。移民族もそうですよ。駄目な社会なら、日本を捨てて、元気な社会に向かえばいいのです。カタルは転職しか考えませんでしたが…本当はあの時に中国に行くべきだったのでしょう。90年代の初めの話です。でもそんな勇気もなかったのです。お金が出来たら行くつもりだったのですが、無一文で開拓する勇気は、流石に、なかったですからね。
やはり最後は、教育制度の改革になります。でもこれは時間がかかります。早く手を付けても最低で、20年程度は必要ですからね。裁量労働制の国会論議を見ていると、バカらしさを感じます。官僚のアホさ加減も浸透していますね。
多くの仕事は、やって…「なんぼ」です。ただ会社にいる時間で、評価するものではありません。成果主義が当たり前です。誰も言わないから、せめてカタルぐらいは…自然淘汰の論理を主張しないとなりません。甘ちゃん報道ばかりをメディアは、すべきではありません。世界を基準に考えないと、どんどん日本が劣化します。
さて、ゴタクは兎も角…、昨日のLIBORの金利上昇はドル債務の返済問題に発展し、本日のロイターの記事は、中国は既に次のステップアップを目指しているという話です。いずれも重要なアイテムで、市場に大きな影響を与える可能性があるので、普段から考えておく必要があります。
この所、語っている「夢テク」の話と、日経平均株価の話は、似ています。カタルは1000円割れが、まだ買えるかどうか…を見ているのです。つまりこの環境下でも、なかなか1000円割れが買えないようであるなら、仕方ないから、上を買うしかありません。つまり…投げ物はあまりなく、利食い玉もあまりない訳です。
同じことが、日経平均株価にも言えます。日経新聞やNHKが、ガンガン弱気報道しても、なかなか下値が割れなければ…調整は完了するのです。つまり、このような弱気相場は、様々な現象を見る、絶好のチャンスです。
ケネディクスと三菱UFJの株価を比べれば…ケネディクスの方が相場の準備は整っていますね。逆に底割れしている三菱UFJは、まだまだ…と言うのが分かります。つまり…デフレ脱却は完了してないのでしょう。
分かりますか? 市場の上下には…様々な意味があるのです。
さてIRNETでは、現在、有料会員を、新たに募集しております。既に、今回の募集枠を超えた応募が、一日で、あるようですが…公平を期すために、3月9日まで募集するつもりです。詳しい要項などは、昨日、記載しましたので…それを読んでから応募してみてください。たくさんの応募を頂き、ありがとうございます。
なお、次回募集する場合も、落選の回数を考慮しますから、駄目でも…応募されておくと、良いかもしれません。「悲観の中で…新たな展開」が生まれるのです。また…明日。