日本株式の戻りが鈍いのは、海外投資家動向の為だと言います。2018年は5兆7448億円を、海外投資家は売り越したそうです。特に昨年12月はひどく…1兆1457億円も売り越しました。1月も…5626億円の売り越しとなっており、かなり多い水準です。 アベノミクスの採用当初の2013年は、年間で15兆円も買い越したのです。その後、2014年は8526億円の買い越しですが、2015年は3257億円の売り越しで、2016年も3兆6887億円の売り越し、2017年こそ7532億円の買い越しですが、再び2018年は5兆円規模の売り越しです。
つまりアベノミクスは「落第している」との…彼らの判定なのかもしれません。まだ2013年の15兆円もの買い越し額の蓄積があり、大幅な買い越し額ですが、この5年間に世界のマネーは増え続けていますから、やはり政策評価は悪いのでしょう。なかなかケネディクスの株価が上がらないわけです。その表を拝借して掲げておきます。 詳しくはこちらからどうぞ…
基本的にお金は儲かる処に集まるようになっています。お金が集まれば景気は良くなります。だから海外からの投資は大切なのです。日本人は、村意識が強く困ったものです。江戸時代の鎖国のイメージが継続しています。過去、いくつかの象徴的な出来事があります。ブルドックソースや日本空港ビルディングなど…。何れも海外投資家からのお金は要らないと言う排他的な主張です。今回の日産自動車のゴーン事件も同じニュアンスを持ちます。
お金を出しても、企業を統治する事が出来ないのです。どう考えても日本は異文化との印象を持ちます。故にデサントと伊藤忠の問題は、興味深い課題です。
もともとホリエモンが地検に挙げられたのは、フジテレビの買収事件が切っ掛けになっています。 東京地検と言うのは、本当にエリート集団なのか?
カタルは疑問に感じています。今回の場合もゴーン逮捕は正しい行動なのかもしれませんが、社会的な影響を考えると…本当に正しかったのかどうか。日産自動車を世界トップ水準に押し上げた立ち役者ですよ。西川などは、大会社の日産を経営できる器ではないのでしょう。単なる妬みに見えます。まるで韓国人と同じレベルのような印象を持つのはカタルだけでしょうか?
少し論点は外れますが…何故、同じ敗戦国のドイツは戦後の補償行動を周りの国から認められたのに…日本は、いつまでも引きずるのでしょう。慰安婦問題も徴用工問題も、彼らの求めに応じ…謝罪をすれば良い様にも思います。いつまでも…何度、謝罪を繰り返しても、相手は、更なる謝罪を繰り返し求めますが、その度に、言いなりになって謝罪をしたら、どうなのでしょう。その弊害と揉める弊害と、どちらが賢い選択でしょうか?
韓国経済は低迷をしており、国民の不満解消の為の「スケープゴート」(身代わりの生贄)が必要なので…日本はターゲットになっています。いつもの事です。
今回の日産のゴーン事件は、ゴーン自身が、確かに…行き過ぎた行動なのでしょう。でもそうせざる得ない日本的な仕組みが、背景にあったのでしょう。高額報酬に対し嫌悪感を持ちますからね。でも彼の請求は、日産の成長度合いを考えると…至極、当たり前の請求額に思えます。この事件を「切っ掛け」に、日本人も考え方を改めるべきでしょう。
先ほどの地検の判断ですが、本当に日本国の事を思うなら、幹部は、やはりゴーンの逮捕からの流れはあり得ません。このような扱いを見ると…外人投資家は日本への投資に対し二の足を踏みます。11月19日に彼は逮捕されますが…その後の海外投資家の投資動向は、この事件の影響を受けてないのでしょうか?
カタルなら、どちらに投資するかの判断に迷えば…「日本は異色」の国とのレッテルを張り、なるべく投資を引き上げます。何故、アジアの戦略的な拠点に、日本は選択されず、香港やシンガポールが優先されるのでしょう?
やはり安倍さんは、この辺りの原因を究明して、方針を転換する必要があります。日本食のレベルを考えると、日本民族は優れていると思います。でも排他的な村論理は、依然残っており、集団行動を求める社会の風潮もなかなか改善されません。
カタルは、もともとノルマ社会で育ち…無理をして、そのノルマを達成してきました。だから昨年のように、自ら課したノルマに挫折すると、トコトン…落ち込みます。リーマンショックと重なった「ベンチャーリンク」の失敗は、カタルが日本の社会構造を読み間違ったためです。誰もあの会社を助けなかった清貧思想がありました。たぶん僅かな金額なのです。20億円か30億円程度の資金があれば、乗り切れて…良い会社になったのでしょう。
その後の…「ダヴィンチ」でも、そう感じています。今回のスルガ問題も、この程度の事で…此処まで追い込むのかな?…と思います。かぼちゃの馬車は、やった方の自己責任です。それを、明らかに…責任を転嫁しています。嫌なら、最初から借金などしなければいいのです。それを預金残高の改ざんなどのミスを指摘して…、金融庁は、何故、行員が改ざんに追い込まれたのか? その背景こそが問題だと、思わないのでしょうか? ガチガチに縛る行動からは発展は、望めません。なかなか名目時代に移行出来ないのは…そのような社会を取り巻く環境がある為でしょう。
日本に…本当の意味で自由な行動が許されているのでしょうか? メディアの批評は、政治家などの発言の一部を切り抜きワイワイ騒ぎます。でも全文を読めば、メディアが言うような主張は、存在していません。
データもそうです。カタルは良くグラフの採用期間や、縦横比率の違いを工夫するマジックの話をします。同じデータでも加工の仕方次第で、受け手の印象はガラリと変わります。真実が歪められるのでしょう。文章もそうです。カタルは何年もレポートを発信して来て、その反応を見ています。何処まで…誇張して良いのか? 判断に迷う事があります。市場を煽ることなど…ある意味で、簡単です。少しのお金があり…相場を演出すればいくらでもお金は稼げるのでしょう。でも…
日本人は新聞を読んで、これはおかしい…と思わなくてはなりません。先日、新聞屋さんが、珍しく配達をし忘れたようで…日経新聞が届きませんでした。でもなんら困りませんでした。つまり日経新聞の記事の価値が、カタルにとって…かなり低くなっているように感じています。多くの記事が、他社のパクリなのです。共同通信など…の引用だからでしょう。ネット時代は、様々な価値観が大きく変化していますから、自分なりに…自分自身の価値観を改めねばなりません。
僕らは、「負けない」投資を、心掛けないとなりません。勝つ投資より、負けない投資の意味を、最近は噛みしめています。今回の会員レポートを、昨晩、書いていました。改めて…「株価位置」について様々なケースで解説しました。
何故、サンバイオ(4592)は、失敗に終わったのか? カタルが今回、取り上げているフリィー(6238)との…株価位置の違いを見て下さい。因みにこのグラフは同じ期間(180本)で、同じ週足を採用しています。でも時間軸を替え…日足にすると、こんな感じになります。
どちらの選択が正しいか…迷ったら、時間軸を伸ばして判断する方が中長期的な動向を捉えやすくなります。日足より週足を…週足より月足を…時間軸を伸ばすのです。チャートは60本より180本を…と言う具合に伸ばすと株価の方向性が、よりハッキリしてきます。
それでは皆さん、また明日。 会員の方は、日付が変わった辺りでアップしましたから、原稿をお読みください。