かたる最近、動きが強いのが「小野薬」ですね。予てより指摘のように…新高値を更新しております。見事に…カタルは、この揉み合い後の切り返しポイントを事前に指摘していました。本来なら、カタル銘柄に採用される器ですが、高株価の為に見送った経過があります。このように、未来を先取する高PER株は、基本的に…株価に企業業績が追い付くまで持ち続けることをお奨めします。現状は明らかに割高ですが…その裏付けの読みで、仕手戦が演じられます。
この抗RD-1抗体は、全てのガン患者に効く訳ではありませんが、仕組みは、これまで否定されていた免疫療法の画期的な治療法です。京都大学の本庶佑名誉教授らの研究チームが発見したのは1992年。小野薬はこの分子に目をつけ、共同研究を進め世に出たのです。世界中で臨床が実行されており、小野の未来は明るいですね。
本来の株は…このような強弱感が、見所なのです。理想と現実の狭間に、株価は位置していますね。だから利益が出ない時に、未来の利益を夢見て…買う訳です。企業は高株価を利用し手資金調達して、研究開発の時間を早めます。10人の研究要員を100人体制にすれば…一気に時間が縮まります。その為にはお金が必要ですね。IPS細胞の研究に、国がお金を投じ、山中教授の研究は手を広げ、加速しています。どんな事業もお金さえあれば…大きく時間軸を進めることが出来ます。
日本通信の相場が、カタルの予想より大きくなった背景は、カタルと同じように高額な携帯料金に対する不満ですね。今の半分程度になるのが正常な状態だと思います。何しろ国が料金を決める産業です。電力料金もそうですね。何故、世界水準からみて割高なのでしょう。日本村論理の矛盾が背景に存在します。今回もそうですね。原発事故は東電の責任の筈で…何故、関電など他の電力会社が奉加帳方式で、原発の処理費用を求められるのでしょう。だから…中国共産党を大きな声で批判は出来ません。最近、問題になっているバター問題もそうですね。担当官僚を厳格に処罰すれば、彼らも真剣に善後策を考える筈です。その点、舛添さんが口火を切った国立陸上競技場の担当局長の更迭は、少し日本も変化したように感じています。
話はそれましたが…日本通信への期待が、あの相場を創りましたが、あまりに割高水準になり…未来に疑問を抱く人が増えたので…、本当に、そのような企業業績の向上が見込まれるかどうか? 現実を確かめる作業に入ったのですね。方向性は正しいと思いますが、会社が期待通りの利益を計上できるかどうか? 現状はかなり怪しいので、反発に時間が掛かっていますね。株価期待が先行し過ぎたのでしょう。でも実際にV字型の企業成長が確認されれば、また出直りますね。今、同じような状況にあるのが…ラオックスですね。カタルはおそらく買われ過ぎで、株価はカタルが仕上がり宣言をした300円を、再び、いつの日か分かりませんが、割れると考えています。しかし、このようなカタルの予想に反し、先日、投下した新宿などの利益が、予想外に好調だと出店が更に加速し、企業業績が伸び始めるかもしれません。最低、20円程度の利益が確認されると…一気に4ケタ相場に噴き上げるかもしれませんね。でも今は難しいと思っています。このように…、株価は未来の企業価値で、現実と対話をしながら…株価位置が決定されていきます。
今の日本経済の焦点は、「流動性の罠」からの脱出が、成功するかどうかですね。しかし世界経済は明らかに減速方向に見えます。カタルが懸念している1937年問題ですね。これは、かなり根が深く…そんなに簡単に解消される問題と違いますね。未だに米国は政府と金融機関の間で、綱引きが継続しています。ゴールドマンサックスなどが訴訟経費や、損失に備え積立金を計上しています。丁度、サラ金の過払い請求に似た構造ですね。額が多額なので…時間が掛かります。際どい綱渡りを見ているような感覚ですね。本日の日経新聞には、世界貿易のグラフが載っていました。(5面「世界の貿易、停滞際立つ」)
最近、自己資本比率規制の強化から、商品への資金流入が減っており、金融が押し上げていた開発費用の「ゲタ」が消えていますね。商品価格は需給のバランスで基本的に価格が形成されますが、そこに金融力の先物価格など…が加味され、これまで割高になっていました。これはISやロシアなどに対する米国の国家戦略が、背景に働いているのでしょう。昨日の日経夕刊3面の「米で清算・運用停止相次ぐ」です。この1937年問題は、全てオバマの清貧思想に端を発しており、金融機関への締め付けに起因しています。
だから…4日、日経夕刊の5面に書かれている「米株、大天井のサイン点灯か」と言う記事に繋がりますね。この辺りの流れに、隠れた背景は過度の自己資本比率規制にあります。FRBは1年延期し2019年に延ばしましたが…、現政権は、間もなく任期が切れます。TPP交渉は、中国の覇権問題が絡み、非常に重要ですね。カタルが米国大統領なら早期にTPP交渉を妥結させ、このルールをアジア圏全般に拡大させる方向性を示します。AIIBの動向など含め、米国と中国の覇権争いは続きます。豚は太らせてから食え!と言いますから、日本以上に、高齢化が加速する中国を叩く戦略は、着々と構築されているのでしょう。
結局、大きな相場の流れは、国家戦略に揺れるわけです。2003年からの折角のチャンスを、日本は自らの手で潰しました。集団的自衛権の問題などより、目先、国民が食えるかどうか…が問題ですね。上場企業まで、ブラック企業のレッテルが張られるほど…劣化している日本が、再び輝けるかどうか…それは流動性の罠から、早く抜け出し、スマートコミュニティーを構築できるかどうかに掛かっていますね。ようやく、設備投資が増えるかどうか…更新需要から未来を見込む研究開発まで、手を広げることが出来るかどうか…。今は瀬戸際に位置しています。ケネディクスの株価は、一つのバロメーターですね。
三菱UFJもそうです。ここに来て追い付いた野村、先駆した三菱UFJは調整しており、次のステップを秋に目指し動きます。ただ残念ながら…しかし若干、調整不足なのですね。この辺りが、どう相場に影響するか? 難しい判断です。統計を取っていると良く分かります。今年はGPIFなどの年金資金が主流の為、基本的に指数の動きです。個別株で人気になった株がありますか? ほとんどの株が…全体の動き(指数)に漂う、浮き草のような存在ですね。つまり株価は上がっていますが…多くの個人は、あまり儲かってないと思います。これじゃ…、なかなか力強い相場にも、景気にもなりませんね。
しかし…やがて指数も、実体相場に反映されます。この「まだらっこさ」が良いのでしょう。相場には、大切な要素の一つだと考えます。名目が実質を1%程度上回る状態が恒常化すれば…日経平均株価は10万円ですね。プライマリーバランス問題など吹っ飛びます。やがてスマートコミュニティーが進展すると、一気に時代の進化が加速します。ペッパー君は、その走りの現象ですね。一家に一台の時代がやって来ます。車のように…。嘗て冷蔵庫、洗濯機、テレビが三種の神器と言われましたが…同じような時代変化ですね。
さてグリーの決算が出たようです。アフターとしてのケアですが…基本的にのれん償却ですから、株価が大きく下がっているのは、おかしな理屈です。カタルは買い場だと思っています。既にかなりの期間調整を継続しており、浮上に向けたステップは…終わったと考えています。下値の650円前後の壁は、厚いのでしょう。中長期の投資なら…買いでしょうね。いずれ、田中君の器からして、株価は4ケタを目指すと考えています。仮に10年以内に1500円になるなら、7%定期を大きく超えますね。投資など…そんな時間感覚で臨むものでしょう。定期預金のような気持ちで、下値を拾いましょう。
明日に予定されているケネディクスの決算に、サプライズはない筈ですね。だって介護リートは、まだ上場されていませんね。6月25日のIRで承認されたとなっていますが…この収益が業績の反映されるのは、3Qの段階です。つまり今年後半に掛け、相場が在るかも知れない…という所ですね。問題は流動性の罠が深く、なかなか資産上昇が加速しないことです。賃貸料が低迷しているのは、景気循環の伸びが鈍いのですね。これは日銀がインフレ目標を達成できていない事とも、密接な関連性があるのでしょう。でも通常、これだけマネタリーベースを増やしている訳で…、何処かで…あく抜けする可能性が高いですね。故に、カタルはのんびり構えています。
8月の見所は…やはりTPP交渉の行方なのでしょう。カタルが懸念している1937年問題などの背景を、確り把握しておく必要がありますね。紹介した日経新聞記事を鵜呑みにしては駄目ですよ。所詮、いい加減な観測記事に過ぎないのです。自分なりの尺度を大切に磨いて下さいね。それでは…また明日。