かたるそれにしても…日本人の意識はイワシ民族で、流行に左右されるというか…。ムードに流される国民ですね。上海株が急騰した後に、大幅安したのは…個人投資家が大量に玉を動かしている影響なのでしょう。丁度、地所とケネディクスの比較を考えると分かります。基本的な収益構造は、貸しビルによる利益計上で同じですね。しかし株価推移は違います。地所の2013年5月の高値は2108円で現在株価は2600円台です。一方、ケネディクスは2013年4月に849円を付け現在は470円ですね。この株価の相違は何処から来るのでしょう。おそらく…買いの主体が機関投資家と個人が持っているかどうかの違いです。中国株も個人の比率が高いとか…。機関投資家が資金運用するという概念がない国ですからね。
最近まで、日本も同じ構造でしたね。GPIFの株式保有割合は低いままでした。米国のグローバル論理と比較すると分かります。全ての方向性は官僚が采配して予算を決めてきましたが、農業政策など観ると…本当に国民の幸せを考えているのかどうか…。分かりませんね。村論理を維持するための意見調整機関と言うイメージですね。国民の幸せを考えるなら、生産者より消費者が基準になる筈ですね。そうすれば門戸を開放し、自由貿易が主体になる筈です。安くて良いものが売れるのは、当たり前です。ただ健康などを守る規制に特化すれば良いですね。
お金の流れを確かにするために、郵貯資金を財政投融資に使い、経済成長してきた仕組みが破たんしたのが、ヤンバダムや諫早の問題です。様々な構造改革を経て、安倍政権になり急速に変化しています。今では再生医療などは、日本が世界でも先端に位置しています。JTECは有望な会社ですね。何しろ、細胞培養技術では、世界トップ水準なのですからね。最後は、この培養コストに問題が、集約されるように思います。世の中には、技術的に可能でも…実用化に至らないものが、たくさん存在しますからね。必ず、費用対効果が民間の世界では問題になります。
長く、下がり続けてきた地価が底打ちしたのは、この費用対効果の考え方です。収益還元法価格、所謂、投資に対し、利益がいくら還元されるか…が、基準になり、建物や土地の価格が決まっていきます。これに正常な経済構造なら、物価が毎年、上がる訳です。日本は財政難ですから、他国よりインフレ率を高くしないと…論理が成り立ちません。だから異次元緩和なのですね。ところが、学者先生の中には、未だに、この政策に対し、懐疑的な意見を述べる人が、大勢います。不思議ですね。政策が、「株と土地」を上げると宣言しているのですから…その流れの銘柄が、一番ですね。今は素人の機関投資家相場…。故に指数に影響のある日経採用の値嵩株が主体になり、先行している訳です。
まだ、株価が走り出すタイミングとは思いませんが…野村などは、ようやく浮動株式の吸い上げが進み、値動きが軽くなってきた…と、先日、述べました。昔は4ケタ以下の株ではなかったですからね。カタルはアルプスと…同じようにイメージしていますね。何故か…といえば、アルプスも昔は4ケタを割れなかったのです。その為にカタルの知り合いの東洋経済に勤務していた人が、この4桁割れから、自分でアルプス株を買い始め、暫く、痛い目に遭っていました。それが今では復活して、3800円台です。ただ野村は途中で大幅増資をし、かなり希薄化しています。だから4000円近い株価が実現するかどうか分かりませんが、どっちにしても、株価がかなり上がることは間違いないのでしょう。今は、先駆していた三菱UFJが休み、野村に焦点が当たっていますね。
この異次元緩和、ようやく、実質賃金が上昇し始め、アベノミクス効果は、少しずつ浸透するのですが、ケネディクスの株価を見る限り、この「流動性の罠」と言うのは深く、なかなか、日本丸は完全に動き出しませんね。株って、いつも思いますが、上昇し始めてから買えば良いのでしょうね。上手に買おうなどと思わず、完全な流れになってから買えば良いのでしょう。ジャムコなどを見ていると…本当に、そう思います。今から思えば…500円割れた辺りは、完全にボックスですからね。沢井もそうですが…、結局、時代性が一番大切だと気付かされます。株式投資は、この時代背景を、どう読むか?…に掛かっていますね。
例えば、メディアは中国株の暴落とか…。バブルは弾けた…とか、シャドーバンキング問題で、大量の不良債権が存在するだとか…、更に、GDPの7%成長は嘘で眉唾だとか…色んなことを誇張して取り上げます。大きな国なので…、いくらでも過度に行き過ぎた箇所があるのは当たり前の話です。それを…、極端すぎですね。
日本のこれまでの政策より、余程、素晴らしい経済運営をしています。それも世界第二位の規模で、7%成長ですからね。仮に6%に落ちても凄い数字です。おそらく中国のGDPは1400兆円規模ですから、7%で98兆円です。やく100兆円が毎年増えるのです。馬鹿にしたものではないですね。1937年問題もAIIBの設立で帳消しになり、逆転現象になるかもしれません。
ファナックは受注減により、大きく売られましたが、カタルが金持ちなら、間違いなくこの売られたところは買いますね。小野薬品の時もそう考えましたが…、100株で200万円から必要で…貧乏人のカタル向きの銘柄ではありません。トホホ…良いチャンスなのに。東洋経済だったか…何処が、発信元か忘れましたが、この解説には、おそらくフォックスコンのスマフォ製作のロボマシンの受注が、ピークアウトした影響を書かれていました。この影響で、昨日は予想外にVテクも下げましたね。カタルは、昨日は本当は高いと思っており、一昨日まで出していた3320円の買い注文を出し忘れており、本日、その指値で買いを入れたので、たぶん3295円で…また買えていますね。
でも皆さんは、注意した方が良いですね。通常は此処まで株価は下がらない筈です。この下げ方はひょっとすれば…赤字を思わせるような下げ方ですね。明らかに、みずほ証券のアナリスト予想は、外れているのでしょう。しかし…ファナックのロボマシンと同様なら、2014年3月辺りの数字は、もっと良いはずですね。それに…何故、この時期にM&Aを実施したのでしょう。現場にいれば、スマフォの動向は分かっている訳で、シャープの変調は昨年末からの話題でしたからね。M&Aとの整合性が、取れませんね。企業買収は増産設備投資より大掛かりな案件ですからね。まぁ、上海総合株価指数が急落し、ファナックの決算発表もあり、複合的に下げたのでしょうが…此処は、杉本さんの手腕の見せ所でしょう。このように失敗した銘柄の事ばかり書いているから、読者から誤解を受けるのかも知れませんが…アコムのようなケースもありますからね。
このアコム、もし…更に急騰するなら、本当に空売りを考えます。此処は、やはり休むのが筋だと考えています。三菱UFJと共に…野村も、同様に見えますね。がんがん高値を取るのは、もっと後だと思っているのですが…、果たして、どうでしょう。アコムは、なかなか買えず、簡単に買えるVテクと、両者の今後は、どうなるのでしょう。まぁ、この1Qの数字は、余り重要ではありませんね。とくに通期の読み筋は…あてになりません。FRBのイエレン女史も、習近平氏も、日本のレベルではないですからね。両者とも本物の政策担当者でしょう。故に、そんなに1937年問題など…過度に懸念を抱く必要はないと考えています。むしろ、この後の…TPP交渉から、この広がりが重要ですね。このルールは、一つの基準になるのでしょう。中国の減速なども…過度に悲観するほどじゃないですね。
相場全体を見ると、日本郵政上場に向け、新たな展開作りをしているように見えますね。アララ…昨日利食いしたアコム…また急伸していますね。アイフルもオリコも追随し始めているようです。でも…まだ7月だからね。まだ波乱があっても…不思議ではありませんね。上海株懸念が消えた後に、受注が好調なら…Vテクの方が、株価位置は下になっており、面白いかも…と、スケベ心をくすぐられますが…。これは危ない考え方ですね。むしろ、買いにくいアコムの追撃の方が、理屈上は、合っているようにも見えます。この選択は難しいですね。王道の野村や三菱にするか…。どれに的を絞るべきか? この選択が、問題ですね。まぁ、カタル君、のんびりやろうと、心に決めているので…どっちでも良いですね。投資に焦りは禁物です。
あの時に…同じ500円割れだったのに…。ケネディクスとアコムの選択では、大きな違いがありますね。株って、やはり面白いですね。全ては、仕掛け人の存在次第なのでしょう。この辺りのイメージは、波多野聖の「銭の戦争」(全7巻、角川)を読むと…リアル感が実感できるかもしれません。株と言うのは、難しい局面程、面白いのですね。シャープなどは、良い素質も秘めていますね。何しろ通常の経営者の力量なら、堺ディスプレイプロダクトのように、2期連続の黒字計上なのですね。銀行団が借金を株に変えるわけです。ラオックスが相場になってから…もう直ぐで1年になりますからね。あれは…10月でしたかね。新しいスターは、やはりアコムなのでしょうか?
僕なら、まだ仕上げませんが…こればかりは、他人がやっている事ですからね。むしろ…アイフルの空売りの方が、目先は面白く、安心かな? アコムを買って、アイフルを売る銘柄間裁定の戦略が、在るかも知れませんね。色んな実験を同時進行するには、カタルの力量が不足していますね。ファナックも面白そうだよね。さて、こんな風に、分からんことをグダグダ書いていても…仕方ありません。カタルは、明日は、原稿を書きますが、土曜日から火曜日までお休みを頂きます。長岡の花火に、墓参りを兼ねて帰りますからね。花火を見るのも…本当に、久しぶりです。それでは、また明日。