アーカイブ:2021年10月10日

雇用統計から考える

本日は、米国で注目される雇用統計が発表されましたので…その様子を交えて原稿を書きます。具体的な数字を集めたサイトが此方です。

米国経済指標の推移

カタルはこのようなデータを集めて…自分でエクセルにデータを落として…グラフを作成します。例えば雇用統計値の長いデータは此方に在ります。

米国雇用統計と失業率の推移

何故か? 自分でデータ元に飛んで、自分でデータを作れば…様々な条件を変えることが出来ます。一例を掲げます。上のグラフは期間の長いものを採用しています。そうすると…過去のリーマンショックより明らかに…今回のコロナ禍は凄い「激動」だったことが実感できます。

中央銀行の総資産推移

ここで…武者さんのこちらの中央銀行の資金供給の推移を観てください。元も原稿は此方です。日本と、欧米では雇用などの状況は異なりますが…それでも同じように対応するのが筋でしょうが…日銀は緩和姿勢を継続していますが、欧米ほどドラスティックに行動をしていません。

全てにおいて…日本と言う国は「しょぼい」と言うか…ドラスティックな改革を嫌います。基本的に日本民族は、成田闘争を好むようです。もう結果は…分かっているのですよ。しかし…その移行に時間を掛けます。「緩やかな」変化を好む民族なのでしょう。

パイオニアの指名解雇から、失われた時間を通じて、「希望退職」と言う制度を社会は容認しています。でも実際の構造変化は1985年のプラザ合意の時に改革すべきでしたが…それを避けて金融緩和を実施して円高不況を緩和、そうしてバブルの破綻を経て、未だに資産インフレ効果を活用せずに、ありもしない「バブルと言う幻想」の弊害に怯えているのです。

この清貧思想は、成田闘争と言う…時間闘争以外の何物でもありません。中国の「共同冨裕」を揶揄して「共同貧困」と言われていますが…日本は、その共同貧困の清貧思想の道を、ずっと歩んでいます。もういい加減にして欲しい。

所得が1億円を超えると納税額が下がるデータ

「1億円の壁」(1億を超えると税率負担が下がる話)と財務省論理を採用して金融所得課税を強化しようと…早速、官僚様の思惑通りの岸田政策です。この主張なら一律でなく…1億円以上の高額納税者に対して累進課税をすべきです。自分達は国民を騙す戦略を採用するのに…肝心の自分達の聖域にメスが入ると…途端にダニ連中は騒ぎます。「学術会議」のメンバー推薦を拒否しただけで、官僚様は猛烈な反菅政権潰しでメディアを誘導しました。メディアとの結託は明らかです。

本当に…日本国民を餌にして、駄目にする「ダニ集団」には、「良識」と言う概念がないように感じています。日経平均株価が「8日間、連続安」もするわけです。

この現象を見て…流石の岸田政権も首相方針演説では、この主張を撤回したようですが…岸田派の山本幸三は、福岡比例区選出の元大蔵官僚です。11区に出る予定だったのですが比例区に回された人間です。新進党などに鞍替えしたりして…岸田派に戻ってきました。

山本幸三は、宏池会出身の宮澤喜一の秘書だったのです。この宮澤喜一は、今の凋落した日本を創った元凶です。極悪人ですよ。こいつが東大のエリートで大蔵に行き…そうして政治家から、総理になり地価を下げる政策を実施して、金融界に大量の不良債権の山を作ったのです。

だから…日本は、非正規社員が大量に生まれました。結果は、パイオニアの指名解雇と同じなのです。その子分と言うか…秘書をした人間の山本幸三を福岡の選挙民は落とさねばなりません。

過去に失政した奴が、またしゃしゃり出て…来て、折角、30年以上も掛けて立ち直り始めているのに…また、こいつ等の好きにさせて良いのでしょうか?

メディアはどうして…山本幸三を、菅さんのように叩かないのでしょう。官僚とメディアの結託は明らかです。宮澤喜一は日本を凋落させた戦犯です。太平洋戦争に導いた人間たちと同類ですよ。晩年、宮澤喜一も反省をしていましたが…反省で済む話ではありません。どれだけの人間が失意の中で…自殺を選択したか? 本当に…狂っています。

こんな事は、ネットを調べれば…直ぐに分かります。池田勇人は立派だったけれど…宮澤喜一は「極悪人」です。何が…東大卒のエリート官僚だ! 実績のない馬鹿が、上に立つべきではありません。山本が、宮澤喜一の秘書官だった事実を知り…思わず熱くなりました。

カタルがどんな気持ちで…「失われた時代」を過ごしたのか…こいつ等は本当に社会のダニ以下の人間です。日本の事を考えた政策を実行しているのか…どうか、疑わしいのです。

中央銀行の政策の違いから…原稿を書くに辺り、山本幸三の出目を探り…思わず、興奮した次第です。

折角、ここまで戻しているのに…情けないなぁ~。冒頭の話に戻ります。だから…本当は日銀の黒田さんも、もっと大胆に行動すべきなのです。でも日本人ですからね。こんなものなのでしょう。

故に「時間闘争」になるわけです。いつまでも…いつまでも…。ついでに述べておきます。岸田は、「脱デフレ」を述べていますが…既にインフレを警戒しなくてはなりません。円安が進行しています。日本の食物自給率を観ると分かります。全てが輸入に頼っていますから、これからはドンドン物価が上がります。輸入インフレが日本の金利を押し上げて…財政破綻の方向性になります。

今までは、車で稼いでいましたが…EV時代になると参入障壁の壁が消えます。円安が加速すると「ガラガラポンの世界」がやって来ます。そろそろお金持ちは、円からドルへ…真鍋さんのように「海外逃亡」も、考えないとならないかもしれません。最後は、これで帳尻合わせです。ガラガラポンがやって来るのです。福岡の人は真剣に考えてくださいね。

期間の短い雇用統計と失業率の推移

冒頭の雇用統計値は、期間の長いものですが…短いものでないと最近の動向が分かりませんから、それを作成しました。9月は50万予想から大きく落ちて194千人ですが…WSJを読むと民間部門は31万7千人増で…8月の332千人増と同じような伸びを確保したと言います。今回は政府部門が123千人減となったために…全体の数字が落ちたという解説です。故に…テーパリングは11月のFOMCで決定されるという観測が主流のようです。

米国の時給と変化率の推移

カタルが気にしている平均賃金の上昇は前年同月比で4.58%まで上がっています。そのグラフも付けておきます。基本的にインフレは商品価格もそうですが…人件費の上昇が継続的なら警戒を要します。何もものだけではありません。この纏めた米国統計値を観ると分かりますが…金利の上昇からドルへの回帰現象が生じており…ドル高になっているために米国の輸入物価の上昇は和らいでいます。8月はマイナスです。ここに…米中対立の米国の狙いがあります。加えて…WSJのこちらの記事を参考にしましょう。読めない人は…こちらが良いかな? 

要するに…中国「虐め」です。中国の地方財政は地価の上昇神話に支えられています。約3割だそうですが…関連を含めると5割という説もあります。大変ですよ。中国は…恒大集団だけの話ではありません。加えて日本以上に少子高齢化が加速しますから…台湾問題のウェートが高くなります。中国の「戦狼外交」はエスカレートします。だから言論統制を更に…強化するのでしょう。この背景はようやく…恒大集団から発展する記事になっています。WSJは此方ですね。読めない人はロイターのこちらも同じようなものです。

ソフトバンクやブラックロックは、中国にどっぷり嵌まっていますが…ジョージ・ソロスはユダヤ迫害に経験が活きており、中国は…ショートです。出したお金は戻ってこない…と言う考え方です。

この辺りの未来図を、既にヘッジファンドは視野に入れています。本当に…株式市場を理解しようと考えていくと…素人が分かる領域ではないということが分かるでしょう。お金が絡むので…みんなシビアです。仮に中国が更に追い詰められて…台湾へ侵略を開始したら…TSMCに頼っている世界の物流システムは大混乱をします。

海運株のコンテナ船運賃の高騰が、何もコロナ禍だけの現象ではなく…未来図が拘わっている可能性もあるのです。この辺りは「混とん」としており…誰も未来は分かりません。半導体相場が一過性ではなく…安全保障問題に格上げされている理由も分かります。

何故、日本政府が多額の資金提供をしてまで…TSMCとソニー、デンソーなどを絡め工場を誘致するか? 半導体の「安全保障」の話が絡みます。皆さんは、あまりに単純に株式投資を考えています。

「市場の整合性」とは…軍事、政治、経済などすべての事象が絡んで株価が形成されています。それを理解しようとすると大変な勉強量が必要になり…尚且つ、人脈がないと内部情報は分かりません。

今回の村上ファンドの川船の貸株の本当の狙いは何か? そんなことは…当事者に聞くしかありませんが…当事者が正しい答えを教えてくれるとも…限りません。要するに分からないことを、いくら考えても仕方ないから…ケセラセラなのです。世の中はどうにかなります。これがカタルの生きて来た結論です。

今日は…米国の雇用統計から…世相を考えながら、原稿を書きました。難しいと…諦めないで…なんとなく、そんなものか…と思う程度、ポイントを押さえていきましょう。

雇用統計から…テーパリングに移行し…相場は動いています。だから三菱UFJで…この狙いが明らかになるのは…最も早いのがこの2Qの決算で明らかになる可能性があり…最悪でも来年の5月は実施でしょう。自社株買いを実施すると思っています。

ただ大型株の三菱UFJであり、最初は、どうしても…浮動株式の吸い上げに時間が掛かります。東芝のケースを観ると分かるでしょう。あんなものではなく…もっと三菱UFJは大きいのです。

加えて…金融界は日本製鉄の高炉廃止のように、構造転換が「待ったなし」の業界なのです。フィンテックの話です。米国では仮想通貨のETF化が認められそうです。ブラジルでも仮想通貨が法定通貨にする話が浮上していると言います。エルサルバトルに次いで…二国目になるかどうか…も市場の話題になっています。ホンマかな?

まぁ、色んな考え方がありますから、自分が、どの道を選択しても良いのです。大切な事は成功を前提にして、大きく行動をしないことです。成功を前提に行動をしますが…ブツブツ投資の主眼は、「自分の行動も疑っている」ことです。

だから一度に買わない、一度に売らない。しかも時間を置いた分散投資を推奨しています。それがブツブツ投資です。まだ難しい場面は続きます。

でもようやく…テーパリングの開始ですから、方向性は定まるでしょう。今日も難しかったかな? 分からなくても良いのです。毎日読めば…その内、何かしら会得出来ます。カタルの経験を赤裸々に語っていますから、無駄な「回り道」を避けられるはずです。

まぁ、…ノンビリやりましょうね。それでは…また明日。



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