アーカイブ:2021年10月27日

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ここ数年…基本的には産業革命を超える「パラダイムショック」(枠組みの変更)が起きています。そうして大きな産業構造が変化するのでしょう。この現象はエジソンが電球を発明し…初めて使い始めた状況に似ています。

未来は見通せませんが…過去なら、ある程度の資料が揃っており、その歴史から未来を学ぶことが出来ます。この時代を良く知るためにカタルはアマゾンの会員ですから無料でアマゾンが提供する映画などを観ることが出来ます。そのサイトに「ザ・フード・アメリカ巨大メーカー」と言う番組があります。合計で3話ですが…このドキメンタリー映画を観ると、産業革命当時を知ることが出来ます。以前も紹介しましたが…非常に価値がある知識だろうと考えています。

株式市場と言うのは、謎が多いのです。しかし…カタルは市場原理と言うのは、水と同じで均衡の取れた水準まで…水は公平に流れると思います。市場原理主義です。

未だに分からないのが純資産価値と株価の関係です。本来、公認会計士が査定した会社の純資産価値は大きく時価と違わない筈です。ところが…株式市場は時代背景により、PBR(株価純資産倍率)だけでなく…人気が分かれ、同じ一株利益でもPERで100倍以上の評価を与える場合もしばしば…あります。

BASE(4477)の四季報数字

赤字企業が…なんで、こんな株価になるのかな? …と不思議に思っている場合もあります。一例を、掲げましょう。昨日、コロナ禍から個人の人気株で馬鹿人気になった「BASE」(4477)の株価を見ました。

BASE(4477)の日足推移

あのコロナ禍の時の安値は774円なのです。そこから…なんと、たった半年余りで株価は22倍以上の17240円まで行きます。このチャートの株価は、今年4月に1:5の株式分割をしています。つまり株価に直すと高値は3448円です。そうして株価は「半値八掛け二割引」と言う底入れの基本と言われる1/3以下(1149円前後)になっています。

このチャートを観ると…やはり昨日、カタルが解説したように…昨年の9月に株式市場の潮流変化が起きており、その影響を受けています。BASEは10月に入ると人気がなくなります。

昨年の3月のコロナショックから基本的に9月までがネット株を中心とするバカ相場でした。「ロコンド」(3558)も同じです。

皆さんは…自分の持っている株だけしか見てないから、市場の流れが見えないのです。この市場に流れる「潮流」(主体となっている相場の流れ)を、確り…捉えるか? それとも、その流れを見てないか? このように解説すると分かりやすいでしょう。

スミダコーポ(6817)の日足推移

昨日の日経平均株価の昨年9月からの上昇は、自動車や半導体が主体に変わったのです。カタルが春ごろから、何度も、何度も…「スミダコーポ」(6817)を買っては投げ…買って投げ…と底入れのタイミングを測っていた実験をやっていました。覚えている人はいるかな?

狙いは正しかったけれど、実際の動きがこれでは…なかなか上手く利用することが出来ませんでした。基本的な考え方は「トヨタ」(7203)も同じでしょう。この切り替えのタイミングで「エレクトロン」(8035)や「レーザーテック」(6920)を選択して置けば…良かったのです。

時代の先読みが、「如何に重要か」…この現象だけで分かります。

アララ…折角、信用の枠が空いたから、再び船株を買い増ししたら…昨日の安値も割り込む有様です。たぶん「材料出尽くし」の意味合いが強く…「一過性の運賃上昇」は続かないと市場は判断している現象です。

こんな事は分かっていますが、カタルには謎が多く…今は、この「低PERの謎」に賭けて強気の「雪だるま投資」を実践しています。しかし…効率的市場仮説の「株価は全てを知っている」と言う考え方では…こんなに株価が下がった後に、再び…新高値を更新した事例は観たことがないのです。

カタルは仮説として、ITバブルに匹敵する50年ぶりの大相場と言う仮説で、相場論を組み立てており、先週から今週が「買い場」だと述べています。

この考え方が一般的なシナリオです。9月の配当付き前に船株を売り、そうしてここで買い戻して、もう一度、相場に臨むと述べました。でも短期運用の口座は、そのシナリオを採用せずに…一本釣り相場の雪だるま投資のままです。故にピーク時から見ると4000万以上の損失です。まさにトホホです。

選択と実践の違いで、ここまで大きく成績が変化したのは、たぶん…カタルの初体験でしょう。折角、買ったのに、また株を投げなければなりません。既に3勝9敗か…10敗でしょう。なかなか連騰が続きません。

まぁ、基本的に、最近の安値を割れなければ…このシナリオを維持しますが…、やはりクリスマス後の年末年始の可能性が高いですね。11月の好業績でもこんな動きです。でも不思議です。どうしてか?

此方のサイトを見てください。北米の運賃は落ちてないのです。つまり…3Qも大きく落ちません。これは今回の船株の収益の元であるONEのスポット料金価格です。時間の経過で長期契約もこのスポット価格の影響を受け…随時上昇していることでしょう。スポット価格の影響度はコンテナ船が30%程度と言われています。ばら積み船では15%程度と言われています。

まぁ、このように上下をしながら…新しい株価の水準を探しているのでしょう。船株は下がったので…この話になりましたが、話を戻しましょう。先ほどの相場の潮流の話です。

カタルはこの船株も関係しますが、こちらの路線になるだろうと考えています。「バリュー株投資の流れ」です。このWSJの記事は有料でしょうから、多くの人が読めないかもしれませんが…基本はインフレが一過性か…そうでないかの読みの違いですね。その選択によって相場の物色の方向性が変わることを意味しています。

何故…昨日、澤上さんのレポートを紹介したか?

彼は基本的に国際優良株派閥と言うか…日本が得意とする電機株にファンドのウェートが高かったのでしょう。そのエレクトロンなどが大きく上昇したために…相場に付いて行くことが出来ず…テーパリングを切っ掛けに、相場が下がると思っているのでしょう。

しかし…論理的な株価は不自然さは、残ったままです。代表事例は三菱UFJの株価です。リーマンショック後に多くの浮動株を生みました。三菱UFJも例外ではなく、公募増資をしています。それも大量に…です。だから需給バランスが悪く、割安水準のままに放置されています。銀行のTOBは難しい。法律問題があります。新生銀行を見れば分かりますね。

ですが…昨日の情報では、「シティのアナリストはスイスの金融大手UBSグループが26日発表した7-9月期(第3四半期)決算について、調整後の税引き前利益がコンセンサス予想を33%上回るなど、素晴らしい四半期だったとの見方を示した。」

そうしてこう続きます。

「UBSの普通株式等ティア1(CET1)比率は14.9%に改善したが、目標である13%を超え、57億ドルの余剰資本があることを意味する。シティは「現段階では自社株買いに関する最新情報はないが、21年度の決算で、年間の自社株買いの規模引き上げが確認されると予想している」と付け加えた。」

でも不可解な水準なのです。

カタルは、インフレは一過性ではなく…このようなバリュー株の流れは続くだろうと思っています。故に「最大の謎」である低PERの川船に固執しているのでしょう。

最近の値動きは「日本郵船」(9101)の方がリードしているように見えます。しかし…そもそも買収も厭わない村上ファンドのような「ものをいう株主」が…この安値の株価を見逃すのでしょうか? 確かに、自分たちが買った株価から見れば…大成功で、利食い圏です。でも不可解な売り方ですね。まるで…もっと株を集めるために、売ったような演出にも思えます。

でも通常、船株のチャートは壊れている可能性が「限りなく大きい」のです。相場があるならここまで売られません。この現象をどう理解すべきか? 更に買うための演出か? それとも上手く利食いできないのか? 

通常、この11月の好業績を利用して買いながら売るのが普通のやり方です。ですが…皆さんの多くは、既に「一過性の船株相場」…と思っています。

しかし少なくとも来年の春ごろまで…この水準は大きく落ち込まないでしょう。様々な分析の結果…カタルは、運賃は落ち着くけれど、大きく下がらないと考えています。

川崎汽船のPERは2倍にも満たないでしょう。今の株価水準で時価総額は4884億円です。でも利益は半期で2300億円ですよ。通期では後半は落ちますが…3000億円を割れることはありません。今の読みでは4000億円程度でしょう。お金はジャブジャブ…こんな価格で手に入るなら株を全部、買います。この結果は来年まで持ち越しになるかもしれませんが…カタルは12月の後半は船株相場が市場をリードすると思っています。

つまりインフレは一過性ではなく…既にFRBは後手に回っていると考えています。このシナリオは米国の戦略の可能性もあると思っています。中国の行動を縛る為ですね。今の中国は恒大集団を見れば分かるように、完全なスタグフレーションの状態です。過去の成長期を夢見て過大投資をした為に、そのツケを払っています。

バブル崩壊の1990年代、初期のイメージです。しかし…中国は賢く…幽霊不動産、投資用に買った不動産を共同冨裕の概念で安く、庶民で提供するのでしょう。このバランスの問題です。あまり過度に締め付けると日本のような「失われた時代」になります。逆にガス抜き程度なら…早晩、回復するのでしょう。中国の指導者は優秀ですからね。日本の馬鹿官僚とは違います。

へぇ…「田中化研」(4080)が「ストップ高」しています。この会社は在庫の評価が加わりますから…今のようなインフレ気味の時は、業績は良くなるのでしょ。意外高に繋がる可能性があるのかもしれません。しかし今の焦点はこのインフレの解釈の仕方でしょう。ECBの行動も注目されます。

先ほどのBASEの話ですが…この行動パターンは可能性があるようにも思うのです。全ては売り上げの伸び率でしょう。もう少し株価が下がったら…カタルも買っても良いかな?…と考え始めています。ただまだ整理は未了なのでしょう。本日は久しぶりにユビキタスも1000株打診買いしましたが、船株が下がると…担保率の関係があり、行動が制約されます。

今の船株はそろそろ新しいスタートをイメージしていると思っています。本日、株価が下がったままではカタルの持ち株は減ります。また投げる羽目になります。しかしカタルの行動は兎も角…「川船の5000円割れは、もうない」と思っています。徐々に下値を切り上げるパターンで…年末年始の相場に期待しています。

既に11月は大きな相場は、ないと思っています。何故なら…ここまで下げません。ここまで下げたという事は、相場が終わってなくても…「時間軸が延びた」可能性が高いのです。たぶん…この理由はこのインフレ懸念と関連します。

むしろ天井は相当に高い…可能性が出てきたのです。本当は、来年いっぱい程度まで…相場への取り組みを続けるべきなのでしょう。低PERと言う基準は絶対基準です。何しろ買収して、採算に合う基準です。本当は日本郵船と統合させても良いですね。

こう考えると先ほどのWSJのバリュー株投資の話とも整合性があります。まぁ世の中にはいろんな考え方があるから…自分がどれを選択しようが…勝手なのです。本日はBASEを使って相場の「潮流」の話をしました。この流れのタイミングを上手く捉えられるなら、あなたは、既に…億万長者なのです

。昨年の春から何度も買って投げ、買って投げとスミダコーポの話はカタルの実話ですよ。でも結局9月になったのです。春ではなく3か月って短いようで…実際は長くて嫌になったから、あの潮流について行けず、ロコンドに拘ったのかもしれません。

ようやく…ロコンドの売買主体は安定してきました。新たな買い手が生まれる株価水準なのでしょう。理由は手口で分かります。このサイトは有料ですが価値があります。

最近カタルも会員になりました。仕方なく…それでその手口を分析していますが…データの解釈は難しく…長い期間データを追って、株価との関係を検証する時間が必要になります。ロコンドは、今まで80%台の現物株比率でしたが…昨日は94.57%です。

一方、信用残の返済は続き、昨日は28.62%の割合で返済していました。先週末の買い残は135万株です。カタル達が手掛けて…今までの最低の水準は昨年の3月13日の101万株です。その時の株価は648円でした。カタルは年初から取り上げ…その時の株価水準は876円でした。

冬になり…コロナ禍の外出制限が撤廃され…ブーツが売れていると言います。上手く行けば…この3Qは大きくは期待できませんが…マズマズの数字になる可能性もあります。田中君の頑張り次第でしょう。外部環境から見た株価判断は横ばいです。ロコンドはBASEと違い…天井は1か月早かったのです。まぁ、時間を掛けてノンビリやりましょう。ですが…今はやはり船株が最大のカタルの注目点です。

どんなシナリオがあるのか…日経新聞のトップに記事を掲載させるほどの力があるのですね。偶然に掲載されることなんか…ないのですよ。あの報道には隠された意図があるのが…当たり前と思うのが普通の考え方です。皆さんは、もっと大人の対応をしましょうね。目先の株価に一喜一憂せず…本筋の観た相場観を身に付けて欲しいと願っています。カタルももう棺桶が近いから…何とか、あちら側の世界を垣間、見たいものです。それでは…また明日。



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