アーカイブ:2022年2月24日

2/24

相場観と言うのは、「主観の問題」だと述べてきました。この基準は、人により様々です。自分が相場で勝っているなら「強気」になりますが…相場に負けていると「弱気」になります。最近のカタルの心理は弱気に傾いています。一番の理由は、なかなか止まらない米国株です。

何故なのか? カタルには「謎」なのです。インフレ懸念からの金利高もウクライナ侵攻も大きな問題ではないと思っています。それなのに…何故、なかなか弱いまま…株価が反発をしないのか? 理解できません。故に「お化け説」(まだ現実化してない懸念)を疑うほどです。

一つ考えられるのは、日本同様に米国も指導者の能力不足です。米国は日本と違い…情報力はすぐれていますから…ウクライナ情勢もこうなる前に、手を打つのが普通です。でも…バイデン大統領は、手をこまねいているように見えます。弱腰外交です。これじゃ…相手に付け込まれます。

同じようにパウエルFRB議長は、一度、失政を演じていますから…やはり、この後の難しい対応を「見誤る」可能性があります。米国は、市場主義の国で事前準備していたから、カタルはソロソロ反発がある…とずっと考えてきました。

でも「切っ掛け」が、なかなか掴めません。よって…カタルは再び、本日も手持ち株を外しました。寄り値で売っていますから、今から思うと…かなり、安い株価で外したことになります。万年強気にカタルにしては、この対策は珍しいことです。

ウクライナ侵攻が突破口になると思っていましたが、段階的なイメージです。やはり焦点は3月の「FOMC」なのでしょう。

ナスダック指数の52週線と標準偏差の推移

基本的にカタルの基本認識は、此方の意見です。通常、既に標準偏差のナスダックは-2σのライン (ボリンジャーバンド) に到達していますから、あと下値があったとしても「僅かな範囲」でしょう。この標準偏差の確率は95.45%と言うデータがあります。

確かに…リーマンショック時も、ITバブル崩壊の時も、そのラインに収まっており…この客観的な指数は、信頼性があります。自分で調べてみると良いですね。なんでも…他人の意見に左右されるのではなく…自分で確かめて、自分の頭で理解をするように心がけるべきでしょう。カタルはいつもヒントを掲げています。

でも…カタルの主力の金融・証券・不動産の3点セットや、船株は強く…多くの読者の人は大きな「痛手はない」と考えていますが、ロコンドなどの…「テック株」と呼ばれる「マザーズ銘柄」に比重を置かれている方は「不安感」を強く、持っているのでしょう。冒頭に掲げた相場観は「主観の問題」と言うことを示しています。その事がよく分かると思います。

本日は全面安のシナリオではなく「遠くの戦争は買い」と言うジンクスが観られます。船株の反発は、その事を示しているようです。常識的に考えれば…船運賃は上がります。中国も鉄鉱石の価格交渉を進めており、間もなく…ばら積み船市況も反発するのでしょう。コロナ禍からの回復です。物価統制を強めていましたが、基本的に中国は固定資本投資を高めるしか…GDPを大きく回復する手立てがありません。

「共同冨裕」の旗印を降ろすわけにはいかず…こちらは「さじ加減」の問題なのでしょう。一番の問題は、ウクライナ侵攻への弱腰姿勢の米国を、習近平も…北朝鮮の金正恩も…興味深く「成り行き」を見守っています。隙あらば…付け込むでしょう。問題は此処です。

バイデン政権は期待されていたハリス副大統領も影が薄く…未だに多くの重要なポジションが決まらない現実もあります。民衆党すら纏められません。日本の岸田政権も似た構造です。

岸田政権も基盤である麻生派の「内部分裂」が囁かれ…勢力図が変わっています。カタルの評価は、やはり駄目総理のイメージを強く持っています。看板政策の「新しい資本主義」すら、なかなか…上手く説明できていません。彼の主張を正しく理解できる人が、居るのでしょうか? カタルには、やはり…サッパリなのです。

ただ…「トヨタ」(7203)は、労使交渉で「一発回答」をするような雰囲気です。この賃上げ交渉が、3%台で決まるなら…社会インパクトは大きいのです。果たして…どうでしょう。まもなく春闘の賃上げ交渉が山場を迎えます。岸田政権の最大の見どころは…此処になるのでしょう。

ナスダックの長い期間の上昇(長期的な乖離問題)は、どうしても…整理に時間を要します。カタルは、当初、描いていたシナリオでは、リーマンショック時の下落のように「下がり続ける」のではなく…一度は200日線を回復するという「リバウンド」が発生すると考えていました。

ところが…このシナリオが金利高だけでなく…ウクライナ侵攻など加わり、時間軸が怪しくなっています。故に期待していた米国のARKKのETFも、なかなか…下げ止まりません。ETFは、基本的に素人が関与していますから…長引く時間軸が、どう影響するのか? 最初は「押し目」だと思って、新規の資金が入りましたが…ここに来て諦める人も多いようです。

中国の「共同冨裕」も厄介です。テック株と言うかマザーズと言うか…時代を開拓する新しい産業ですね。この理念は、素晴らしいと思っています。カタルは応援派です。ソフトバンクは再び5000円を割れました。本日は5099-5125-4995-5008=5343200(9:50)です。川崎汽船は寄り値が安く…株価は反発しています。6940-7340-6940-7240=2807000です。

通常はインフレ懸念からの、金利高対応で金融相場の3点セットが強い筈ですが…冒頭に紹介したシナリオが存在します。

既に米国の市場は一時9回金利引き上げ説までありましたが…ここがピークで、今は米国の株安を受けて…7回引き上げ説から6回に下がっているようです。この路線はあり得ます。通常、カタルの考える正しい基本政策は、既にインフレ懸念に怯えて…株価は大きく下げていますから、FRBは金利を引き上げるにしても…0.25%に留めるのが妥当だと思っています。

もしバイデン大統領に「インフレを何とかしろ」と唆されて…0.5%の引き上げを実施すると、やはりオーバーキルの可能性が強く出てきます。カタルが一番心配しているのは、パウエル議長への「疑い」がある為です。一度、彼は失敗しています。

だから昨年は、パウエルが「間違ったメッセージ」を市場に与えたから…昨年の後半は「余分な株価上昇」が生まれたのでしょう。既に多くの株は、その超過分を帳消しにしています。ARKKのETFはカタル同様に…「きわもの」を選択しているために、BASEと同じように、既に相場のスタート時点まで…押し戻されています。

この後の悪いシナリオは、金融株などの動きが制限を受けます。まぁ金利の引き上げ速度が遅れたとしても、基本構想は変わりませんから…大きく株価が下がることはなく、考えられるのは高値圏での…「横ばい波動」です。。たぶん…このシナリオでしょう。

そうすると…3月配当取りの株主還元相場が主軸になり…海運株の選択が正しいように思えますが…何度も「仕掛け売り」が決まるのが、やはり…「気掛かり」です。たぶん…未だに200日線の乖離は縮まったとはいえ…大きなものがありますから新規の参加者が、なかなか増えないのでしょう。でも…昨年の9月時点ですから…そろそろ半年ですからね。新規の参加者が増えるかどうか…。

たぶん何度かの「仕掛け売り」は、その「誘い」だと思っています。既に春節が過ぎて…一部で指摘されていた春節が、船運賃のピーク説は覆っています。やはりカタルの当初の読み通り…夏までの米国港湾労働者のストライキ時分が、一番の「花形」環境なのでしょう。5月にはシブチンの三菱も…たぶん日本郵船は「自社株買い」を実施するのでしょう。

この三菱グループは岸田政権と違い、ようやく近年はROE経営を認め始めています。銀行と共に…この5月注目されるのは、資源高で潤っている三菱商事と日本郵船です。この両者が「自社株買い」を実施するのが合図となって日本全体が、ようやく…前向きな社会へ変貌する切っ掛けになると思っています。これがカタルの基本構想です。

三菱グループは、我が国経済の根幹をなす財閥です。基本的に日本経済のリーダーですからね。ここが変わると…日本全体がようやく方向転換します。もう岸田が何を言っても、周りが黙っていません。岸田政権は最後の官僚派閥の「むなしい抵抗」に見えることになります。この春に…色んなことが決まりそうです。

もう一度繰り返しますが…カタルは、自身の「力量」の判断で…本日もポジション調整をしました。「まさか」…とは、思っていますが、その…「まさか」のシナリオもないとは言えず…一応、警戒しただけの話です。通常は安値を割れても…「強気派が正解」です。

やはり時代をリードする奴は、常に…いるのです。でも自社株買いを実施しているソフトバンクでさえ…なかなか「底入れ感」が確定しません。5000円割れが二番底ではなく…まだ、その二番底を模索しています。

でも…ね。調べてみると分かりますが、本当に日本株は安いのです。配当利回りや純資産などの「買収価格」の銘柄が、ゴロゴロしています。100や200程度…あるんじゃないかな?その企業が、再評価される相場が、もうすぐ…始まります。

先ずは3月の米国のFOMCに、日本の春闘が見処です。そうして5月に三菱グループ…白水会は住友だから、三菱は「金曜会」かな? この動向が、5月に判明します。たぶん一気に38915円を奪回する大相場に向かうと思っています。

このゴタゴタが…最後の絶好の「買い場」になると思っていますが…皆さんは無理をせずに、ノンビリしましょう。要するに、今は…可能性がある話で、決まったわけではなのです。未来は常に変わり、株式市場は現在進行形で常に変化します。些細な値動きに「一喜一憂」するのではなく…ここは「大勢観」を大切にしましょう。

個人の力量は、それぞれ違いますから…自分の力量を把握されることが一番大切なことです。今は、儲けるより…どう、「この難局」を切り抜けるか? たぶん…カタルは早くからこのインフレ対応の金利高の相場を語っていましたから…皆さんはマズマズの成果だと思っています。

しかしマザーズ銘柄を信仰された方は大変です。事実、カタルはロコンドに傾斜しており、未だに…その傷は癒えません。もともと自社株買いのソフトバンクを選択したのも…買いが発生しない為に、「1兆円増資」を見直した経過があります。

今は、まだソフトバンクが活躍する環境ではありませんが、まもなく…FRBへの市場の信認が回復する筈です。そうするとやはりARKKのキャシーウッド氏の「潜在成長」論が活きてきます。やはり時代をラッセルする企業が、いつの時代も花形です。

お金は人類に「共通する理念」に使われるものです。戦争などの破壊により需要を生む時代ではなく…技術革新により、新しい産業を起こして…夢を与えてみんなを活発な行動に誘導をして、村社会構造を打ち破るのが、正しい需要でしょう。

DX投資は永遠のテーマです。時間軸が、少し…ズレただけの話です。心配には及びませんよ。時間を置いて考えましょう。また…明日。

嬉しいな。外したとはいえ…船が高いのです。なかなか川船の8770円を取ることが出来ず…8800円台を買えずポジションを落としていますが…それでも減った株数でも持ち株が上がるのは嬉しいものです。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2022年2月
« 1月   3月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728  
株式投資関連の本