アーカイブ:2022年2月15日

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思い出して欲しいのです。一昨年のコロナ禍で…驚くことに原油先物価格はマイナスになりました。その後、今回のインフレの主な原因は、原油価格などのエネルギー資源の高騰です。原油先物のチャートと米国CPIの様子を掲げて置きます。

原油先物価格推移(長い時間軸)
米国CPIの寄与率

この原因の一つは「パラダイムシフト」…所謂、「枠組みの転換」が進み…脱炭素化やEVなどの急激な体制転換が原因の一つですが、なかなか…この弊害を指摘する学者先生は少ないようです。政治家も馬鹿レベルです。

ここで思い出されるは…米国のイラク侵攻です。化学兵器があるとの憶測の下で強引に侵攻してフセイン政権を崩壊させましたが…この後のイラクを観ると、果たして政権崩壊が正しい道だったかどうか? 独裁政権でも…それなりに価値があるのでしょう。

この事は、直接的(表面的)な部分は良く見えるから…成果を強調しますが、全体像を考えて行動しているかどうか? 難しい課題です。 

どこの国も大変です。最近はネット時代になって…海外の動向が手に取るように分かります。ネットでニュースなどを観ていると…色んな人が、色んなことを述べており、画一化教育を受けたカタルは、日本で流されるニューとは、違う別の意見を多く目にします。今までの日本と言うのは、如何に…「誘導されているか」…が、ネット時代になりよく分かります。

株式投資をして、自分の未来図を「試す」わけですが…なかなか思い通りの成果が得られません。まぁ当たっている面もありますが、外れている部分もあります。しかも最大の課題は、「時間軸の選択」です。「時代投資」を心掛けていますから、未来の何処かの時点では…目標を達成をしていますが、自分が投資した時に、成果が表面化するかどうか…これが難しい。

BASE(4477)の日足推移

多くの皆様と取り組んだ「船株」などもそうです。基本的に「川船」(9107)は昨年9月27日に付けた8770円を抜いてない訳ですから…カタルが間違っていたわけです。でも一般論を実施していれば…9月の高値を売り、再び4000円台を拾うことが出来て…大成功の部類でしょう。しかし、もし…あの時にマザーズ銘柄に拘りを抱き「BASE」(4477)などを買っていたら、大変でした。選択の違いです。

川船(9107)の日足推移

実はこの川船のチャートは、カタルが印象深い任天堂の公募増資の時に、形がよく似ています。通常…このような3つの山は「三尊天井」と言い、駄目な形ですが…このようなケースから立ち上がったのが「任天堂」です。当時はインターネットもなく…カタルは毎日、方眼用紙にチャートを付けていました。

新潟支店で若手社員を集め…全部で10数名の若手社員の指導を任されていた時代です。支店を挙げて…「任天堂」に取り組んでいたら、当時、公募増資で野村証券から公募増資の協力依頼が来ました。公募株を分けるので…市場から株を買わないで欲しいと言うものでした。株価が大きく動くと…公募増資が出来ない時代です。

あの後、任天堂は良く上がりました。だからカタルの証券マン人生の中でも、記憶に残る体験です。その形が、今回の川船と同じような形です。

三尊天井を付けて駄目だと思わせて…大きく上がるパターンでした。今回がそうなるかどうか分かりませんが…船株の「配当性向」は、来期は大幅に上がります。今は内部留保が他に産業と違い、非常に悪い時期があった為、大きく毀損しています。つまり利益余剰金の積み立てがない状態です。だから川船は配当制限を受けています。

冒頭に掲げた原油先物価格がマイナスになったのは、記憶に新しい出来事です。カタルの時代投資の根底には、神様は「平等な采配をする」と言うものです。

多くの人生、時代の事象、なんでもそうですが、最悪期の大底を超えると…その後は大きく改善をするものです。株式市場の乖離現象に似ています。大きく評価されたと思ったら…今度は逆に大きく貶される…BASEは、カタル好みの値動きですね。本当にびっくりします。

同じ企業なのに…たった1年やそこらの時間で…みんながワイワイ言って大騒ぎをしたのに…今度は、みんながケチョン、ケチョンに貶す(けなす)のです。

人間と言うのは本当に勝手な動物です。我が家のおばあちゃんは痴ほう症ですが…我儘を地で行っています。たった一人の身内の親だから、最後まで暖かく見守ろうと考えていますが、こっちも人間だから…やはり、カチンと来ますからね。痴呆症は厄介です。こればかりは経験をしたものでないと、分からないでしょう。最近、他のケースでも体験していますから、カタルは既に…ベテラン領域でしょう。

話が逸れましたが…最近、思うのです。やはり「配当利回り」(日本製鉄)とか…PER(低PERの船株)と言うシンプルな指標の価値は、意外に高いんじゃないか…と思います。東芝のゴタゴタを観て…多くの企業経営者は「他山の石」として、市場原理を学んでいます。内部留保の蓄積が正しい経営ではなく…いつも果敢に利益に挑むのです。「借金ゼロ」などを謳っている経営者は、もう馬鹿レベルです。この金利下ですよ。

ここで…インフレ時代に、何故、「ITバブル」が誕生したか? そのデータを先日、示しました。皆さんは覚えていますか? たまたま…同じことを、本日、目にしたので、もう一度、紹介しようと思いました。流石、キャシー・ウッド氏です。彼女は、このWSJのインタビューの中で…こう述べています。


「とりわけインフレや金利、そして最も重要なイノベーションに関する考え方を巡り、当社は依然として、他とは大きく異なる」と述べている。 更に…「2000年代初頭の状況を引き合いに出し、ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムはそれでも年間売上高2桁の伸びを維持したと述べた。」とも言っています。

なにか…偶然でしょうかね。

ITバブル当時のアマゾンの財務データ

先日、カタルはBASEなどを解説するために「潜在成長率」の話をしています。その時に日本のヤフーと思ったけれど、データがなく…同じことですから、米国のアマゾンを事例に持ち出して解説をしました。同じことを、彼女は述べていました。

ITバブル期の米国10年債利回り推移

もう一度…アマゾンのデータと、当時の米国長期金利とナスダックの三つの資料を掲げておきましょうか…。馬鹿は、いくらヒントを掲げていても…分かりません。

ITバブル期のナスダック指数の推移

しかし経験を積むと、カタルような馬鹿でも、WSJの彼女の言葉を聞き…この背景を直ぐに思い浮かべることが出来ます。金利高が、株安に繋がるのではないのです。政策対応なのです。いくつかの資料を用意ましたから…自分なりに、一度、考えてみると良いですね。

ITバブル期のアマゾンの株価推移

今、株式投資で負けている人も…「ピンチはチャンス」と言う事例を、原油価格や船運賃などを観ると…分かると思います。

カタル自身、棺桶時代になりますから…若い読者に、学んで欲しいのです。人生は、山あり谷ありです。でも諦めずに…努力を続けるなら、必ず、道は拓けるのでしょう。自分でやらないと駄目ですよ。「親ガチャ」(親により自分の境遇が左右されること)なんて…言葉を使って、現実から逃避をするようでは、新しい道は開拓できません。いつも真剣に…精一杯の行動をしようとカタルは考えています。

本日は「保ち合い相場」で…まだ売り買いをしていませんが、このレポートを書いている僅かな時間にも、様々なドラマがあるようです。株式投資は楽しいですね。

負けても、買っても…相場を楽しみましょう。自分が、確りと背景を理解しているなら…市場を、更に楽しめます。今の「本流」(三菱UFJなど)を観て…色んな流れが市場の中には流れています。どの波に乗ろうが…自分の自由です。全ては自分の決断なのです。それでは…本日は此処で終了です。

東京都から配布された「抗原検査」をカタルは実施しました。カタルも、おばあちゃんも陰性でした。これで…保健所からの期限も過ぎて、晴れて「行動制限」が解かれるかな? ちなみにロンドンからシンガポールに移り住んだ娘の話では、シンガポールでは、行動制限はなく…陰性なら、なんでもOKだそうです。もう岸田の「馬鹿さ加減」にはうんざりです。日本人は、やはり画一化教育を受けているから、ストなどの過激な行動を取る人はいませんね。

しかしカタル達より、少し上の年代の人は、学生運動が盛んでした。あのバイタリティーが羨ましい。また…相場はダラダラ…と下がって来ました。しかし配当利回りや低PERはやはり絶対的な基準だろうと考えています。「恐れるに足りません。」 確りした「理論武装」をして果敢に挑戦をしましょう。また…明日。



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