アーカイブ:2022年5月29日

米国株高の背景(PCE)

金曜日の米国株は、何故か…大幅高していました。その原因は此方の報道のようです。このPCEと言う指標は馴染みが薄く…カタルはその意味を調べました。原稿をあげた後に気づきましたが…こちらの解説がより適切ですね。珍しく日経からです。

解説は「米商務省が公表する、米国の家計が消費した財やサービスを集計した経済指標。英語名称はPCE(Personal Consumption Expenditures)。GDPの約7割を占める米国の個人消費支出はGDPの先行指標として注目される。また、個人消費支出のうち、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視することから、特に注目されている。」と解説されていました。

PCEPI推移

そこで、このPCEを調べると…どうも一般的にはPrice Indexのサイトの数字が使われているようです。良く違いが分かりませんが、たぶん…データの計測が途中で変わったのかなぁ~と推察しています。此方のサイトでは、データの継続性が解らない為に…他を探ると此方がヒットし、そのデータをエクセルで落としてグラフを作成しました。

PCEPIの変化率推移

基本的に4月はエネルギー価格が下がったので、コアCPIなどもそうですが…月次で観ると原油価格の変動の影響が大きいように感じています。でも概ね…既に物価高は沈静化に向かっていると思いますよ。カタルはナスダック指数の推移を観ているとCPI恐怖に市場関係者は「煽られている」ように感じています。過度の悲観心理が蔓延しています。

そもそも…物価高と言うのは、変化率の話なのです。

「茹でガエル」の話と一緒です。この話を知らないと…意味が理解できませんが、カエルは変温動物ですから、徐々にお湯の温度を高めると自分が茹でられていることに気づきません。しかし熱いお湯に入れれば…急激な温度変化を避けようとして暴れます。人間は基本的に環境変化には対処できるのです。時間を掛ければ…問題はないのです。

事実、もっと高いインフレの時代もあったのです。事前の「心構え」の話です。今回はFRBが「一過性の物価高」を、あまりに強調したために…その対処に意見が割れて、多くの人が事前対策を怠りました。

だからインフレ問題に対して…過度の対応になったのです。通常は0.25%の引き上げに留める所なのです。きっと…選挙を控えているバイデンに煽られて…政策対応を急がされたのでしょう。コロナの対応も今から思えば…「過度の財政出動」でした。現金給付は行き過ぎた対応でした。だからM2の伸びが加速したので、株価も潜在成長率の「過度のリスク」を容認したのです。

この話は「個別株」の業績の良し悪しより…全体相場の投資マインドの話です。カタルが「個別株要因」と「市場要因」で株価が形成され…本来は個別株要因で、株価の判断を重視すべきですが、あまりの金融緩和が行き過ぎて…「過度のリスク」を市場が受け入れたのです。つまり「市場要因の膨張」により、株価が膨らんだのです。米国株は長い時間、名目時代を加速させてきましたから…バブルに近いフロス(小さな泡)の様相でした。その修正です。

此処でイーロンマスクの指摘が正解だというのが分かります。今の市場はあまりにETFの関与が大きいのです。本来の株式運用はパッシブ運用よりアクティブ運用に資金が多く配分されるべきです。しかし…現実は違います。

しかし日本の「個別株要因」は健全ですが…「市場要因」が過度に小さくなっています。リスクを取らない人間が非常に多いのです。市場要因がマイナスに働いています。だから日銀は資産インフレを容認しようとして危険資産である株式のETFを買っているのです。

それを馬鹿な解説ばかりを、日経新聞などが伝えるために正常な経済活動に、なかなか…戻りません。故に、個人の現預金残が1092兆円に膨らみ、企業の内部留保は484兆円もあって、PERが2倍以下の海運株が生まれるのです。買収価格ですから…皆がMBOやTOBを考えています。だからカタルは「株主還元」相場を謳っているから…カタル達は、株で損をしてないのです。

今の日本は「清貧思想の極み」です。

日銀が金融緩和を継続させるしかないのです。世界がインフレになって、初めて…日本は「正常な感覚」に戻りつつあるのです。だから株価は騰がるのですよ。少しずつですが…「配当利回り」投資(金利裁定)をする人が出てきています。当たり前の理屈です。

みんな…日本人は馬鹿だから、間違ったメディアの誘導に慣れています。NHKもみんな馬鹿な経済学者を登場させています。あいつらの言動を、過去に遡って検証してみれば良いのです。みんな「失業」ですよ。日本には、如何に「本物人間」が少ないか分かります。「仕組み」で生きる…「村社会」論理が、長く…続いている為です。

カタルが、勤めていた証券会社に、大量の山一証券の人間が入社しました。学歴はみんな立派なのです。でも全員が、3年も持たないのです。歩合セールスと言うのは…会社のブランドがない「一匹狼」です。本当の実力がないと…食えない世界ですよ。日本は、みんな偽物です。テレビの解説者の戯言を信じていたら…みんな貧乏になって、日本はどんどん…競争力を失ったのですよ。いい加減に気付かないと駄目です。

米国は市場要因が、過大評価されていますが…日本は逆の世界で、過小評価されています。

配当利回りも認めないのです。PERが2倍以下の株価が存在します。たった2年で元本が回収できるのです。もう狂った世界です。だから川崎汽船の株価は、必ず…高騰するでしょう。日本郵船の株価を抜くのが道理です。日本製鉄の株価が上がるのが道理なのです。だって配当利回りが…7.26%なのです。異常な株価を放置しているGPIFなどの機関投資家さんは、馬鹿の集まりです。

故に我々は正しい認識を「自分で見つけて」…自分の頭で理解をして、リスクを承知で投資をするのです。そうすれば、何れ…「億円」単位の納税者に成れるでしょう。

共同冨裕なんて幻想は、能力のない人間の戯言です。やはり雁行型経済で世界の年収の基準は20億円なのです。毎年20億円を株式投資で利益をあげるなら…4億円の納税者になれます。それでこそ…本物の世界でしょう。

目指せ! 納税者ランキング

是川さんみたいにフロックでも良いから、一度は納税してみたい「億単位の税金」です。そうすれば…少しは社会貢献の気持ちに浸れます。豊かな世界を目指し…日経平均株価の10万円です。それでは…また明日。

会員の方は、昨日、「新しい原稿」をアップしましたから…お読みください。



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