さて本日は何故、日本株が10万円の高値を目指すか? その優位性を考えてみようと思っています。カタルは予てから日本株の復活を掲げています。その原動力の大きな力がアセアンを中心とする「アジア圏の躍進」です。そもそも…アジアの国々は人口が多いのです。
EUの国々と比較すると一目瞭然です。イギリスの人口は6722万人、ドイツの人口は8388万人、フランスの人口は6739万人、イタリアの人口は5955万人です。
でもインドネシアは2億7350万人、タイの人口は6980万人、ベトナムの人口は9734万人、フィリピンの人口は1億960万人などですが…ここに中国、韓国、台湾、そうしてインドの大国が控えています。アセアンの人口は6億6600万人ほどです。
特に上位4か国の経済成長は、なかなか高い伸びです。インドネシア5.6%、タイ4.1%、ベトナム5.5%、フィリピンは5.9%などです。この7億人近い人口のアセアン諸国は日本の昭和30年代の購買意欲が旺盛な時代を迎えています。まもなくインドも昔の中国に似た展開を迎えます。まぁ、残念ながら日本の空洞化による中国への生産基地移転など条件がないために、成長力は鈍いでしょうが…人口は魅力的です。
此処で日本の空洞化と…日本の生産基地が中国に移転した様子が分かるのが貿易統計ですから、その資料からカタルが1時間程度かけて…貿易統計の資料を基に、米中と日本の貿易額推移のグラフを作成しましたから、それをご覧ください。
2015年以前のものは5年単位にしましたが…基本的に90年代から始まったグローバル化の進展で、終身雇用の維持が難しくなったのに、日本の世論は変わらずに幻想を求め為、変化が遅れました。ここに…中国の鄧小平が1992年の「南巡講話」で「富める者から先に豊かになれ!」と言う市場原理の考え方を優先させたので…中国は飛躍したのです。
この考え方は、「雁行型」経済です。先駆したリーダーが全体経済を引っ張る考え方です。その代わり…能力の差は歴然としていますから、「格差の拡大」が生じます。基本的にカタルは東京に出てきて、色んなことを学びますが…やはり頭の良い奴は「桁違い」に優秀なのです。到底…勝てませんよ。世の中に優秀な奴はゴロゴロいます。その中から…戦いが始まります。
カタルは、安倍さんや菅さんが好きですが…岸田さんを嫌うのは、基本的にこの競争原理を否定する輩に見えるからです。今、中国が行っている「共同冨裕」は、毛沢東の文革と似ています。あの文化大革命は、貧乏人の「僻み意識」の表れでしょう。この共産党の平等と言う考え方を捨て…成長を取り入れたのが鄧小平でしょう。彼の力が大きく働き、グローバリゼーションの流れに乗り…中国は成長を遂げました。ここで…上海総合株価指数を観ましょうか…
株価はある意味で正直だと思います。このグローバリゼーションのピークが、リーマンショック前の…米国の緩和政策です。やはり基本的に米国の経済政策が世界に波及すると思って良いのでしょう。カタルが米国金利の上昇は5%台になるという認識ですが…今ではないと思っています。
この後に起こるアジア圏の躍進が過熱しますから…その時に、もう一つの山のインフレが起こると思っています。なかなか…このインフレ圧力は収まらないと思っています。継続的なインフレ状態が長く続く過程で、物から文化価値への移転が起こるのだろうと考えています。
この上海総合株価指数を観ると、「次の山」が、まもなく訪れるんじゃ…ないかと推察されます。通常、このような経済的な波は、「強弱」の流れが引き継がれるケースが一般的ですから、次の2023年頃に予想されるピークは2007年の山の6124ポイント抜く可能性も考えられます。
今、中国はゼロ・コロナ政策の影響で、大きな落ち込みになっています。代表的な現象は此方かな? 既に地方財政は疲弊しており、共同冨裕の清貧思想は維持できません。
これを打開する政策が発表されています。此方ですね。そうしてこの財政出動に続き金融政策でも緩和の動きに在ります。カタルの推察が正しいか、どうか…分かりませんが、案の定、鉄鉱石や石炭を輸入するばら積み船市況は再び上昇場面を迎える可能性があります。
商船三井の株価のチャートと合わせて…相場の未来を考えるのが「市場の整合性」の考え方です。カタルが、掲げる貿易統計の数字から…これは3月までの我が国の貿易統計の国別のランキングですが…アセアンの貿易額位置を観てください。何故、カタルがアジアの成長を取り込める日本の立ち位置が素晴らしい…と述べているか? 分かりますね。
だから「Jトラスト」の株価は、「4桁は単なる通過点」になる可能性があります。この話は月曜日に続報を書こうと思っています。自分で貿易統計の数字をエクセルに落として…グラフを作成したりする作業の過程の中で、色んな発見があります。カタルは日本の「失われた時代からの脱皮」が始まったと思っています。
米国はインフレに苦しみ…金融引き締めですが、中国も…日本も違います。そうしてその貿易額の推移を観ましょう。日本の貿易額上位は、韓国(3位)や台湾(5位)です。何れも半導体が強い国ですね。
インドネシアをはじめ…、ベトナムやタイなどの結びつき分かります。38915円の過去最高株の「奪回相場」がスタートします。本日の原稿は短いですが…中身はかなり濃いと思っています。自分なりに、カタルの構想をヒントに…日本株の未来図を考えてみると良いと思っています。
先ずは27270円の奪回からスタートです。この株価は「デフレの出口」なのです。この水準が日本の防衛線です。年内、日経平均株価は3万円を超えてくると思っています。
その理由は、「三菱UFJ」の株式持ち合いの解消加速の動き、「東洋建設」などのTOBの動き…そうして伝えている国内回帰の動きは、日本を活性化させます。賃金の上昇は継続的に進展する動きが…「未来に生まれることが確定」しています。
TSMCの工場やソニーなどの工場もそうですが…九州地区から賃金の上昇がみられるようになります。既に日銀が、かなりの浮動株式(ETF)を吸い上げており…ちょっとした「切っ掛け」で外人買いの嵐になります。指数は、簡単に3万円を超えますよ。この意味は相場を創ったものでないと…分からないでしょう。
誠備の時、加藤は「玉のプール先」を探していました。相場と言うのは、簡単に株価操作できます。今回の株価上昇は、日銀がバカバカ…ETFを利食いしても、なかなか…その上昇波動の動きを鎮静化できない程の大相場になると考えています。
昔の共同証券と同じです。あの余った利益で、兜町には証券会館が建てられたのです。歴史は繰り返すのでしょう。楽しい未来がやって来ます。野村証券の「雪だるま投資」だけ、しぶとく継続させるなら…使い切れないお金を捻出できるでしょう。有料老人介護ホームの億単位のお金を簡単に創れると思っています。
それでは…また明日。