カタルは「アップル」の業態が、次世代の「産業構造」だろう…と思っています。何故なら、高い利益率なのです。売上高・営業利益率は30.54%です。今期予測のPERは25.73倍、営業キャッシュフローは1182億ドルで…売り上げは3910億ドルで、時価総額は2兆8328億ドルですから、PSRは7.24倍で…時価総額を、営業CFで割ると…23.96倍ですから約24年で「投下資本」を回収できます。

まぁ、この考え方は「フリーCF」で観るべきかもしれません。それなら時価総額から現金を引いて割るべきかもしれません。そうすると…時価総額は28328億ドルですから、現金は僅か293億ドルなので…そんなに違わず、ほぼアップルの場合は、営業CFとフリーCFは、あまり大きな違いはないのです。フリーCFは1088億ドルです。やはり回収資金は23年から24年です。

最近、思うのです。
カタルが習った「学び」では…「自己資本比率」は財務面で重要で…「50%以上」が、健全ラインと言われてきました。しかし「ROE」の考え方では、金利が「低い時」は借金をして、効率経営(ROE)をした方が…良いのです。アップルの自己資本は15.6%です。
アップルは徹底した「ファブレス企業」で、生産をTSMCや鴻海に移管しており、生産設備を持たない筈ですが、意外に「総資産」も大きいのですね。3649億ドルもあり…自己資本は、僅か569億ドルなのです。

年初に米国株の「乖離」は、高過ぎるとして…本来なら「空売り」を選択すべきですが…カタルは、常に「別の観方」をします。
何故、米国株は、高い…評価なのか? その理由を考えます。「市場原理主義」は、常に「市場価格は正しい」と言う信者です。故に、株価は間違っておらず…自分の考えが間違っているから…株価を肯定する為に、「AI革命」による更なる…飛躍である「AIのシンギュラリティ説」を述べました。更に「成長度合い」が加速するのです。それなら…高い株価評価も納得できるからです。故に、年初からは一貫して、この路線を語っていました。
しかし…同時に「不可解な現象」もみられるのです。

「エレクトロン」(8035)が8月5日の安値の22055円を9月9日に20450円と割り込むのですね。だから、あの時は「ビックリ」しました。カタルは8月5日の「安値を割れない」と思っており…22300円で「エレクトロン」の株を100株だけですが、買ったのです。この時に気付くべきでした。今回の一連の「繋がり」を…
しかし、あの時は、トランプ政権は、まだ誕生していません。「劣勢」は伝わっていましたが…今回の関税問題を、いくら市場が「未来を予見する」と言っても、やはり「無理」があります。そうすると…既にAI革命の「シンギュラリティ説」は、そもそも…その考え方に無理があったのでしょう。
年初の米国の株価は、やはり「空売り」だったのでしょうね。後の祭りです。もともと…週足や日足には、異常な「乖離状態」でした。だから、今の大幅下落もある意味では、妥当な「調整波動」なのでしょう。

今回のトランプ関税の「ガラ」(暴落)により…「アップル」の異常乖離も修正されました。ここで…「VIX」指数(恐怖指数)を観ると分かりますが、「リーマンショック」、「コロナ」と比較すると、今回は「普通の調整過程」の一環にも見えます。

そうして、それぞれの「アップル」の週足乖離の調整場面は、時間軸が長い為に拾えませんから…「3分割して」示しておきます。

リーマン時の「アップル」の 週足推移
カタルが、何故、「アップル株」が、今回の指標株になっているか? 一昨日のCNNのニュースを観ると分かります。一番、打撃を受けると思われる「アップル」は既に調整波動を脱出する過程の「下値揉み合い」に入った…と思っているのです。この理由は、他の指標でも、「同じ現象」が観られます。つまり今回の下落は、既に「過去のもの」です。
しかし…「第二幕」は、どんなものか?
こちらの「サイト」が良いのかもしれません。この場面では「とくに、米国と関税戦争に入った中国は、世界最大級の米国債保有をしていただけに、米国債を手放す動きを加速している。これまで米国と一心同体だった欧州も、フランスのマクロン大統領が安保策として、財界に対米投資の縮小を要請するなど、トランプの米国を敬遠している(仏財界はマクロンの要請を断ったが)。」と言う「下り」が…注目されます。
フランスは「政情」が不安定です。まぁ今の時代は、どの国も「インフレ後」ですから…庶民の支持を現役の政権は得られません。物価高は「庶民の敵」なのです。日本も…同様です。フランスは農業大国で、「ワイン」が打撃を受けます。マクロンが「強硬派」なのも分かります。

ドイツはEU全体での「関税処置」で…自動車の割合は高いのですが、今回のトランプ関税は、日本より、「優遇している」ようにも見えます。おそらく…中国は、米国債を売っているのでしょう。しかし中国は、前からずっと米国債を売り続けており、いつ峠を越えるかです。
だから30%程度を依存する「米国債」の懸念も生まれますが、一時、4.5%を超えて4.6%に近づきましたが、5%を超えて6%~7%台になれば…「大慌て」になりますが、この程度なら、売り圧力を「吸収できる」でしょう。
ある意味で…日本には「色んなカード」があります。
米国債の保有は、世界で一番です。しかも「対米投資」も世界で一番でしょう。この機会に、日本の商社は「食糧安保」を考え…米国で支配権を維持できると良いですね。「三菱商事」(8058)は動き出したようです。食料と言えば…「丸紅」(8002)を思い浮かべますが…たぶん各商社は既に動いているのでしょう。
中国が買い付けた「大豆」などを日本が引き受けて…それを「アジア圏」に販売しても…良いですね。未来は、確実に…「食糧難」が予想されます。だから「食糧安保」と言う言葉があるのでしょう。大幅安している「天然ガス」も同じです。ただアラスカ産などの輸入は「採算面」で合わない…と言われています。まぁ米国と共同で、政府も支出して整備しても良いのかもしれません。
中国が日本に「急接近」しており、米国と中国と天秤にかけて…交渉する手もあります。「チラリ」…と、散らかせるだけでも効果は高いでしょうね。今の米国は「四面楚歌」状態です。同盟国まで「高関税」をかけたので…トランプは「いい気」になり過ぎています。

90日間の棚上げを、直ぐに決めたのは、やはり…中国の米国債売りでしょう。まだ…「商業不動産問題」は、片付いていません。その途上でしたが…一気に、これから加速する場面で「トランプ関税」により金利が上昇して、今の「債券市場」は、ガタガタ…です。流通がストップしています。FRBが5%を超えるなら、米国債を買う事も、あり得ます。強制的な「利下げ」の手段もあります。

だから…「アップル」株の動向を見ていれば、今回の「関税問題」も分かります。
何れ…「ドル」と言う「基軸通貨」の崩壊場面が来ますが…今回は「予行練習」とカタルが言った意味が分かるでしょう。仮に、米国に「産業基盤」の移転させることになっても最低2年~3年は掛かります。一から始めるなら…5年程度は、かかる案件で…トランプは馬鹿ではありません。そんな事は、承知で…「パフォーマンス」を演じたのでしょう。

日経新聞まで、米国債の「急上昇」を述べて…「一面」扱いになりましたから、峠を越えたとみるのが…「妥当な考え」です。関税問題の本丸である「マツダ」(7261)も、意外に…下がっていませんでした。

何しろ…利回り採算は7%近く…200日線のマイナス乖離は「-28.8%」なのです。ここでは、やはり…カタルは、構造改革の「デンソー」(6902)を支持しています。しかし「時間軸」が掛かる…話です。目先は、調整が完了している「新興株」に軍配を上げます。

たぶん…5月に発表される「野村証券」(8604)の3月期の数字は「増額修正」されます。通常は、自社株買いも含めた対応をすべきですが…経営力が劣る奥田さんですから、分かりません。過度の期待を掛けられません。
しかし、政府は「新NISA」を推奨しているのです。実は金曜日の寄り付きで、娘にも…博打株の「3Dマトリックス」(7777)を1000株程度を「買って置け」と言ったのですが、口座には800株分のお金しかなく…彼女は「NTT」(9432)100株と「3Dマトリックス」(7777)800株で、人生で初めての…「株式投資」をスタートさせました。
勿論、新NISAの利用です。カタルは半導体の「エレクトロン」(8035)も買えると思っています。まぁ、急騰するとは思いませんが、「底値圏」からの離脱場面では、このような下値圏の「保ち合い」を、下に叩いてから…株価が「上がる」ことは、良く在るチャートの形です。

下値を叩き…弾みをつけてから…「株価波動」が変わるのです。約1年間の「値下がり」です。やはり…空売りをしておいても、大きく取れましたね。最近では…カタルは「キオクシア」(285A)も「買えない場面」だと…3月18日に述べていました。右のカレンダーから3月18日をクリックすると分かります。
でも魔坂…こんな事態は「想定」していません。
ずっと「強気姿勢」を述べています。基本的にカタルは「実質成長経済」を認めません。全体のレベルを下げる「清貧思想」は大嫌いな…考え方です。
今日の「プライマリーバランス」の実現は「名目成長経済」入りをしたから、実現をしたのです。ただ、また物価高対策と言う「ばら撒き」です。カタルは、逆に「消費税」を引き上げて…その代わり、導入されている「不可解な税収」(ガソリン税や復興税など)を、止めるべきでしょう。全ての臨時の税は「時限処置」をすべきです。複雑な「税体制」を簡素化すべきです。場合によれば…所得税もやめて消費税だけにすべきです。ただでさえ…「ジェネリック医薬品」は、供給不足になっています。貧困な…社会保障制度を改善すべきでしょう。
少し難しく…なったでしょうか?

株価の考え方で「キャッシュフロー」の大切さを説いています。本当はこの時期に「上場来高値」を更新した…会員レポート銘柄の「ベイカレント」(6532)などの「株価の成り立ち」を、時間がある時に語る予定です。本日は「アップル」株の事例を観て、株価基準はどう決まるか? …に少し触れました。
カタルは、たまたま…「ジェイドG」(3558)を「継続的」に取り上げていますから…売上高と株価の関係であるPSR 1倍は「当たり前」…と述べています。何故なら、過去10年間の「成長力」が、28.68%だからです。
既に、新しい「M&A」も発表されており、また売り上げは10%程度、伸びます。カタルは金曜日の大引けでは「追証懸念」が薄れたので…100株ではなく500株を買い入れました。更に月曜日も、決算発表前ですが…少しだけですが継続して買い続けます。
今までは、買った株価より、必ず、下がって株が買えました。
しかし今回は、初めて…「買い上がって」…います。成長株投資の基本は、常に…「買い乗せ」なのです。「タイミー」(215A)も、また買いたくなってきました。やはり…買っては投げる…「清貧野郎」の実質経済より、常に「高値を買い続ける」名目成長経済の方が「楽しい」ですね。人生は「楽しむ」のです。
皆さんには「本物の投資家」になって、欲しいと願っています。このような様々な試練を乗り越えて…日本は新しい時代に入ります。
「東洋電機」(6505)は、インドネシアの通勤車両向けが、牽引して好業績だったようです。カタルが何故、「アセアン中心」に、日本企業は舵を切らないのか…不思議なのです。中国は、習近平がベトナムとマレーシア、カンボジアを歴訪すると言います。日本の石破さんは米国対策も重要ですが…まずは足元も基盤を固め、「アジア圏の販路」を確保する政策に、「補助金」を付けて…民間企業の行動を促進させるべきでしょう。
本当に…「政策官僚」は、何故、真剣に動かないのでしょう。至る所で「劣化している」日本です。また…明日。
これから会員レポートを書きますから、会員の方は、明日にでも…お読みください。