今日はカタルの「漠然」とした不安の一部を紹介しましょう。これから、トランプ政権の主導で、生産現場の米国内への「回帰現象」が表面化してきます。だから、上手くすれば…始まったばかりの「AI革命」を取り入れた「未来工場」が米国に誕生するかもしれません。既に中国では実用化段階になっており、自動車工場の「無人化」がスタートしています。トヨタは2030年頃の予定だそうです。この進展度合いは、非常に長い時間が掛かります。
通常、工場の設計から建設などは、どんなに急いでも2年以上は、絶対に掛かります。つまり、トランプが現職の大統領の内に、その成果は観られないでしょう。
あの「アップル」も、イヤイヤですが…米国内で生産を始めます。「ソニー」は、たぶん…米国内に工場がないのでしょう。だから「イメージセンサー」の中でも、CCDとCMOSイメージセンサーの世界シェアにおいて首位なのですが「サムソン」が代わりに生産すると言います。この製品は、かなり「割高になる」と言われていました。日本では20万円程度でしょうが、一説には、「50万円」説も出ていたほどです。これはオーバーだと思いますが、「割高になる」のは、仕方ありません。
「自由貿易」の基礎になっている考え方は、リカードの「比較生産費説」でしょう。適材適所で生産した方が「効率的」だとする考え方です。
日本企業の半導体の低迷も含め…日本の産業界の凋落は「自前主義」が、「間違いのもと」なのでしょう。そもそも「生産現場」を持たない「ファブレス」が主流になり、「EMS」(electronics manufacturing service=電子機器の受託生産)が盛んになった時に、自分達の手で「全てを賄おう」とする「総資産経営」を実施しました。これが間違いの原因の一つでしょう。終身雇用の「雇用問題」があったからです。
今回は、「トヨタ」や「日産」、更に…「ホンダ」は、これらの失敗を踏まえ、中国製の部品を使い始めています。自動運転でも、車の「電動アスクル」でも…電池も、既に中国製品が「世界一」なのです。ただ完成品ではないのでしょう。
長く時間をかけた検証、実験をしていませんから「不十分」ですが、それでも製品として、世に出して、「試行錯誤」の改善を、進めています。米国も「テスラ」などの自動運転は、数多くの「事故」を重ねていますが、それでも実用化を進めています。しかし日本は、まるっきり違います。架空の「安全や安心」を追求します。それほど…世界競争は激しいのです。しかし日本人は駄目です。
だからカタルなんか、わざわざ「自社開発」をしなくても、お金を使って「良いもの」を買えば良いと思います。これが「M&A」による…成長です。
何故、「ジェイドG」に注目を続けているか?
確かに…ネット販売なんか、ヤフーや楽天、アマゾンなどの「大手」に勝てません。更に…格安サイトの中国の「AliExpress」(アリエクスプレス)」や「TEMU」、「SHEIN」などがあり、家電・ガジェットに特化した「Banggood」、ファッションに特化した「ZAFUL」などがあります。そもそも…資金力が違います。
しかし「過去10年間」の「ジェイドG」の成長率力は28.6%と…非常に高く、此処から「正念場」を迎えます。変化が期待されるのです。ようやく…売り上げ数字が200億円ラインです。田中君が経営者として、「一皮むけるか」が、市場で試されます。
現在の利益率は10%を欠けて「7.98%」で…今期は「8.82%」の予想です。この現状からみれば、現状の時価総額は164億円程度ですから、既に大きく株を買えないでしょう。「成長性がゼロ」の仮定の話です。この話を説明するときに「タイミー」(215A)の解説もすれば、良いのでしょうが、皆さんは、自分で考えてください。
しかし…この数字は「マガシーク」の統合の「もたつき」があった「一時的な下落」でしょう。過去最高の「利益率」は、例の「ヒカル君」効果の時の13.9%です。靴ですから、どうしても原価率が上がります。しかし今回のマガシークは「洋服」です。たぶん利益率は「過去最高」を、目指すと考えています。この利益率が10%を超えて…15%台になるなら、「成長性」を加味して、株価は「倍増」でしょう。故に3000円を超える可能性が出てきます。
また「ジェイドG」の話になりました。株価と言うのは「正直」なものです。だから「現状の数字」が改善していることが、市場で「確認される」なら株価は、飛ぶのでしょう。このM&Aの行動力が、今後も注目される「所以」です。
「ルネサスエレク」の成長も、「M&A」の利用です。そもそも「M7」(米国の大型株=アップルなど)の成長は、未来の技術を早めに取り入れるために、盛んに「企業買収」をしています。しかし、日本企業の多くは「自前主義」なのです。
最近、ようやく…「他社との提携」が盛んになっていますが、「ラピダス」を観ると分かるでしょう。半導体の開発現場は、各社の研究者が一緒になって…試行錯誤して、製品を開発しています。「ラピダス」の社員も「ASML」や「エレクトロン」の社員も一緒になって…皆で「切磋琢磨」するのです。彼らには、共通の目的があり、それに邁進して…会社なんか関係なく、みんな「仲間」なのです。
まぁ、話がまた…飛びました。「漠然とした不安」の話です。
先日「現代自工」の労働者が大量に検挙されました。そうして強制帰国になったのかな? そもそも…米国で一斉に「兆円単位の投資」が、あっちこっちで起こり、それを賄う人が足りるのでしょうか? たぶん現場は大混乱をして…計画通りに、米国の工場は、立ち上がらないでしょう。「日揮」や「千代化」もそうですが…事前に、緻密な計画をしても「大赤字」が計上されます。生産現場は大変なのです。ここで…「日本製鉄」の純資産価値回復の話も関連をします。配当落ち後は株価が安いですが、「日本製鉄」の株価も、注目されます。理由は分かりますね。
更に…最近、米国は「高度専門職ビザに10万ドル申請料」のニュースが在ります。外国人技術者向けの就労ビザ「H-1B」の取得についての申請料金を1000ドル以下の料金から、いきなり…100倍以上の10万ドルなのです。米国製品が更に「割高」になります。
識者の述べる…関税は最終的に「米国民が負担をする」ことになるのでしょう。これは、徐々に…広がります。その経済動向が表面化するのは「来年」でしょう。まだ足元の今は、良いのですが、たぶん米国株は、大きく「新高値を更新せずに」、高値圏の「横ばい」で…「資金逃避」が始まっています。
EUや日本株の株高は、米国からの「資金逃避」でしょう。
来年は米国株が安くなっても、「日本株」だけが上がり続ける…「昔の姿」になるかもしれませんが、現状は先が見えるだけに「不安」を抱えたままの投資は、確認が取れませんから、「腰が引けます」。
やはり、パウエルFRB議長の懸念は正しいのでしょうが、政策は「間違っている」のです。時間軸の読み違えです。
彼は関税によるインフレを「過度に警戒」していました。しかし…現実の関税交渉が長引き…企業は「価格転嫁」を躊躇っていました。日本などを観ると、ようやく…関税が決まり、徐々に…これから「関税分の転嫁」が始まります。しかし、株価は新高値圏を維持しています。だから急速に…米国経済は「混乱」をするのでしょう。
パウエルの「利下げ」が遅れた影響は、来年にも表面化します。金融政策の効果は、半年以上、遅れて…「実体経済」に影響を与えるのでしょう。しかし、関税によるインフレが始まるのは、来年の半ばかな? 大きな「山」の前には、大きな「谷」が來る「激変時代」になる可能性があります。
ここから年末にかけては、後追いになって「利下げ」を迫られる可能性が在ります。米国は、「個人消費」のGDPの割合が高いのです。だから目先は、その後遺症が、一気に表面化する可能性が在ります。そこで…パウエルの利下げが遅れた「悪影響」が表面化する可能性が在ります。
この「チグハグ」感が「漠然とした不安」です。
日本は大丈夫なのですが…米国の混乱が、どう影響するのか分かりません。そもそも「兆円単位」の投資を、米国が吸収できるのでしょうか? それも「移民を抜きにした」白人だけで…。カタルの漠然とした不安は、一気に経済指標が悪化し…実態悪の経済が表面化して、FRBが、慌てて…利下げをしますが、今度は、逆に、米国内への回帰現象により、一気に景気が「浮上し」…インフレ圧力が一気に高まるから、金融政策が乱高下するのでしょう。
この激しく動く混乱を、市場がどう判断をするか?
まぁ現状は、まだ「見えない部分」ですから、「漠然とした懸念」の段階です。そう考えると、今の「歪な市場の株価」は納得できます。まだ…「よく分からない」のです。たぶん…カタルの考えも、纏まってないから「欠片」の段階です。こうやって、レポートに書くことで、カタル自身が、自分の考えを、徐々に「形にして行く段階」の話です。だから皆さんは、あまり「気にする必要」はないのでしょう。
名目経済が「ロームの謎」により、「確立段階」になって来たのでしょう。日銀のETFの売却も、始まります。微々たるものですが…たぶん株価は上昇を続けますから、このETFの売却額も、徐々に膨らみます。何れ「兆円単位」の売却になります。海外ファンドは、本格的な「日本株投資」を始めるのでしょう。
「船株の謎」は、あの段階では、まだ「実質経済」だから、すんなり株価が「想定通り」動かなかったと…今は解釈しています。でも「ローム」は有望なのですが…カタルの想定を超える相場になっています。たぶん、ここからは大きく上がらず、「高値圏の揉み合い」なのでしょう。
名目時代になっているかどうか…。日銀のETFの売却など…。お金が「回転」しだしています。つまり「貨幣乗数」が、更に上がるのです。「キオクシア」の株価上昇は、前半の落ち込みを「リカバリーする」未来の「爆利益」を先取りしたものでしょう。
現状の四季報予想は、既に「間違って」います。「ロームの謎」も「キオクシア」の株価上昇も、日銀のETF売却も、全ての現象は「日本経済」が、「名目経済」に急展開している現象です。でもカタルの「漠然とした不安」は、やはり…残ります。
だから仮に全体市況が駄目になっても…「名目経済」が定着しているなら、「仕手系株」の活躍になります。やはり…「大阪チタン」や「3Dマトリックス」の株価上昇が、期待されるのでしょう。故に…カタルが「今の段階」で、株を買えるのは、下値圏をウロウロする株か…。あるいは「仕手系の株式」になります。
明日から始まる「大阪チタン」の乖離は、まだ高いのです。だから買うのは、躊躇しますが…「100株ずつ」なら大丈夫です。仮に2000円を割れても「買い続けること」ができます。
ただ目先の高値の3035円は「普通の相場」で発生した…高値ではなく、「踏み」による…物理的な「一時的な高値」ですから、此処を抜くのは「時間を要する」可能性も残っています。しかし…同時に「日証金」の売り残が、「空売り」だとすれば「需給バランス」が、改善している所に、まだ「70万株のカラ売り」が起爆になって、3035円を超える可能性もあります。難しい判断です。
でもカタル自身は、月曜から100株ずつですが…2390円は買ったので、2380円から10円刻みで2350円まで入れて置き…更に2340円から200株ずつですが、取り敢えず…2300円まで「買い指値」を入れておきます。

仮に、一気に…更なる「下振れ」しても200日線の1787円は、まだ考えておらず、2000円前後だろうと思っています。何故なら、あの時に「下がると思って」株を利食いしたのが、2000円前後の「コマ」(チャートの形=ちいさな独楽の値動き)の時に、カタルは利食いしたからです。

仕手系の「初動波動」と言うのは、「押し」が「キツイ」(強い=激しい)のです。しかし「初押し」が、買い場になります。週足では、今週は「3週目」になりますから…「買い場」の週になります。カタル自身は「大阪チタン」で「博打」をしてみようと考えています。「事前告知」です。「大阪チタン」は、ハイリスクの博打株です。それを「覚悟した人」だけが参加を許されます。
しかし…下値は「誰も分かりません。」逆に、そのまま…「おじゃん」になって、時間軸の延長もあるのです。しかし…「2年以内の我慢」が出来るなら、此処から下値の買いは「儲け」になります。「何故か」は、何れ…また解説します。今日は、此処までです。また明日。