財政ファイナンスの意味

フランスでのテロを見ると…、日本の集団的自衛権などの防衛問題も、他人事ではありませんね。でも生きると言う事に対しリスクは付き物です。病気になったり、交通事故で死ぬこともありますからね。リスクは完全に排除できませんから、リスク対応が必要になり、当然、どんな場面でも、リスクが存在するものだと言う「認識」が必要になります。

ところが…、画一化されたロボット教育を受けた日本人は、全て「お上」任せです。なんでも、陳情と言う形で、物事を進めてきた村論理です。でも鎖国制度が通用した昔なら分かりますが、情報が共有されるグローバル化時代に於いて…いろんな価値観が変わって来ました。

日本のGDP推移と政府債務推移
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日本のGDP推移と政府債務推移

その一つが、国の借金問題です。国内の資金配分の問題なので…何も慌てることはありませんが改善すべきことです。頭のいい人は、既に海外に資産を移しています。その状態を見てみましょう。統計の取り方が、長い期間、観察しようとすると…基準が変わっているので注意は必要ですが、概ね、同じような推移です。政府債務合計は日銀が発表している数字を用いGDPなどは内閣府のものです。

ご覧頂いて観てわかるように…、問題を先送りしてきたことは事実です。村論理ですね。コメの価格などの不合理さを、認めないとなりませんが…日本は長くJAなどの集票マシン機能が、政策の変更を拒んできました。その為に問題を先送りして来たのです。それが政府債務の増加と言う形で表面化しています。昔はGDP比率で50%程度だったのです。しかし名目世界に移行させる政策をせずに、問題の先送りをしてきました。昨日、述べた物価などの話に関連します。

カタルが、何故、「財政ファイナンス」に移行しているので、ケネディクスは、絶対に株価が上がると述べ…、「1300兆円の逆襲」と言うシナリオを採用しているか? その考え方の背景に、ある根拠です。日銀は流動性を供給するために、政府が発行した借金のカタである国債を買い入れています。これが返せるなら問題ありませんが…満期を迎えても、おそらく再ファイナンスでしょう。また国債を買うのです。でもいつまでも…この繰り返しは出来ません。

中国の通貨、「元」が国際通貨として認められ、SDRに採用されるとか…。でも中国はこの元と言う通貨を管理していますね。国外持ち出しも制限しています。つまりグローバル論理に反しています。自由な為替取引が前提になるのです。しかし欧州は中国に対し、ご機嫌伺いをしています。VWなど中国消費は多く、恩恵を受けている為ですね。イギリスがAIIBに参加表明したことなど…GDPの規模が世界第2位で、何れ、自動車販売数のように、米国を抜くことは明らかです。

日本の円も、自由に海外に持ち出せるのですね。だから一番怖いのは…、国民の信頼が失われると、一気に国民が、日本を捨て逃避する行動を取ります。だから財政規律は守らねばなりません。この財政規律を維持するには、社会保障費などを削減し税金を上げ、所得分配を見直すしかないのです。ある日、突然、政府は民間資金を凍結して、預金封鎖を実施するかもしれません。ギリシャのように…。国民の財産を巻き上げれば…借金は消えるからです。ガラガラポンは、様々な事が考えられます。

このような強制的なガラガラポンを実施しない為に、600兆円の名目GDP目標は必要なのです。名目成長が、実質を上回るインフレにすると…政府債務は自然に消えてなくなります。年率5%のインフレなら…20年程度で消えますね。「失われた時代」下に於いてGDPデフレターが発生し、実質成長率が名目値を上回るデフレ社会なので、借金がどんどんと膨らむのですね。だから…既に財政ファイナンス状態であるから…お金、日銀券の価値は失われ、資産価値(株や土地)は上がり続けるのです。

その中で…一番効率よく運用している会社が、「ケネディクス」と言う訳です。他人のお金を利用して、そのアガリから、利益を搾取する形態なのです。AUMはいくらでも膨らみます。インフレの胴元のようなものです。いくらでもリートと言う形で資金を集め、自分で利益をコントロールできる資産を増やせます。この政府債務問題が消えると…インフレにする必要性が消えますから…ケネディクスが成長する「元」が消えます。しかし日銀が財政ファイナンスをしている限り…絶対に資産効果は出てきますね。

この加速度が、問題なのですね。この加速度を示すのが、マネーストックの伸び率です。10%近くまで上げれば…政府債務などは、やがて消え、ケネディクスの株価は1万円に突き進みます。多くの上場企業の株が、今は純資産価値を割れています。PBR1倍以下はゴロゴロしています。でもマネーストックが伸びるなら…確実に資産は上がります。このような基本的な基礎を、確り、自分で理解して株式投資をすればいいのです。カタルは、事前に、どうして、その株が騰がるか? 背景を解説しています。あとは…読者の選択次第ですね。当然ですが…考え方が正しいからと言って、直ぐに成果が出るものではありません。仕掛け人の存在や、需給バランスがあるからですね。こんな事は常識なのです。

おそらく米国株が下がったことで…動揺している方が多いと思います。石油在庫は膨らみ原油価格動向も危ういですからね。サマーズ時間とイエレン時間は、常に揺れ動いているのです。でもFed Watchは70%近くで推移しています。市場は利上げを前提にして、シナリオを練っているのです。利上げは確実なのですね。既に一度、8月、9月に売りましたから、2番底があるかどうか…の問題だけの話ですが、直ぐに大きくは下げないと思っています。何故なら…米国には資金還流が起きており、世界で一番強いのですね。中国なども、既に対応済みですね。悪戯に…心配する必要はないと思っています。

日経平均株価は26週線を越え、プラス状態です。日経225採用銘柄は、7日間連続の陽線ですね。寄り付きに利食いで売られ、その後、買われているのです。個人が売り外人投資家が買っています。安倍政権は、なかなかですね。600兆円目標を不可能…と、多くのアナリストが言っていますが…、政策変更で、どうにでもなるのです。肝を押さえ自分なりの考えを確立して下さいね。何もカタルの考えが正しい訳ではありません。しかしカタルは自分なりに考え、その考えを実行しています。株価推移で心は揺れますが…それは自分の力量把握が出来ていない為です。ドル平均法で粛々と行動すれば…株は確実に儲かります。出来れば効率の高い投資をしたいものですが…なかなか現実の壁は厚いのです。良い相場なので…互いに頑張りましょう。



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