いやはや…驚きました。完全に「市場マインド」を、読み間違えているような…カタル君です。今から思えば…エーザイの12000円台の買いは無謀だったのかもしれません。あの時からこれしかないと思っていました。
そもそも国際優良株と言うか…グローバル銘柄の活躍は分かっていますが…あまり儲かるように見えないのです。確かに「村田製作」(6981)は約1割、上がっています。しかし基本波動は「強含みの横ばい」でしょう。日経平均株価は大きく下がりません。しかし…かと言って、直ぐに大きく上がる道理もありません。
仕方なく…考えていくと個別の「仕手材料株物色」が一番、正しい選択に思えます。
エーザイなら株価が2万円でも、3万円でも可能だからです。しかし村田製作を今すぐに1万円台に復帰させろと言われても…そう考えると、株価が上がると思っても深追いは出来ません。どの株もそうなのです。こんな下で生まれた「パイプドHD」(3919)は凄いことなのです。
もともと…カタルは年初から「難しい相場」と言う立場です。基本的に関与したくない…。模様眺めの相場です。儲かりそうで…なかなか儲からない。唯一、可能性のある株が、エーザイに見えます。この株なら2倍や3倍は可能です。可能性の話ですよ。
しかし…カタルは、今回の7日間の連続安を見て…思います。
カタルのように株で儲かっている人間は、意外に少ないのかもしれません。多くは「ロコンド」(3558)の2300円台とか…「野村証券」(8604)の700円とか…の水準の株を抱え、損をしており…身動きが取れない状態なのかもしれません。
「東芝」(6502)は新高値圏ですが、信用買い残は、ほとんどありません。カタルも、たった500株しか持っていないのです。こういう上げ方をされると…個人投資家は弱いのです。貧乏人のカタルにとって…時間は試練です。
見えすぎる…と言うか、先読みと言うか…故にエーザイに傾斜しましたが、結果は「行って来い」です。
カタルは当初、11500円前後で株価は止まると強気に読んでいました。仮に下げても11000円割れの場面だろうと思っていました。故に、値幅に拘らず、毎日買い続けました。しかし…現実は7連続安です。仕方なく本日は、利食いできるものを、全てとは…言いませんが少し売りました。短期売買の持ち高は4000株から3500株に落としました。コンチクショウです。7月2日は、本当に上がると思っていましたが、駄目でした。出来高が逆に落ちましたね。182万株です。
つまり7月2日の時に、やる気があるなら、株を上げて…「仕掛ける」タイミングで動きません。今の市場状況を物語っているようです。
実質成長時代の名残が、色濃く残っている印象です。カタルはケネディクスが上がると思って待ち続けましたが、結果はTOBで痛み分けです。今の日本人の「市場マインド」は非常に弱いままなのです。何も畏れることはないのに、全く先が見えない馬鹿が揃っているようです。
日本株の最大の見処は…企業の「内部留保」が、もう積めないのです。
今までは…この水準が少なかったので、利益の8割程度を内部に積み、財務内容を改善してきましたが、もうハッキリ言って、株主還元率を100%どころから…120%と言う具合に還元をしないと駄目なのです。
ここの視点が「機関投資家」には欠けています。だから企業は積極的に設備投資に動くし…DX投資が盛んになり…効率化に向けて、社会は大きく舵を切ります。
昨年のTOBの数、MBOの数、「前田道路」(1883)は、「前田建設」(1824)にTOBを掛けられ…高額の配当を実施しました。その時に利益は188億円(一株利益=233円)でしたが、535億円(1株配当=750円)の特別配当を実施したのです。
この意味を理解せねばなりません。日経新聞が馬鹿だから…こういう事態になるのです。本日も、日経新聞に東京産業の大株主の商事が、株式の持ち合いを解消する話が載っています。
生保も損保も…新基準に向け持ち合い解消を急いでいます。
エーザイ株もその洗礼を浴びています。本日の日経新聞の一面に、株主の意見を無視すると…東芝のようになる事例が載っています。コーポレートガバナンスの重要性です。
今までの日本は株主を無視して、傲慢な経営をしてきましたが、基本的にソフトバンク(通信=9434)のように…利益の8割以上を株主還元するのが筋なのです。デンソーの2020年は159.3%の配当還元率です。そうして2021年は86.7%ですよ。まぁ、一時的に利益が減った影響がありますが…これが正常な感覚です。
内部留保(利益余剰金)の数字が、四季報では2兆7964億円もあり、借金は8542億円です。つまり2兆円程、現金も8973億円ですよ。これ以上、お金を内部留保する理由がありません。だから積極的に設備投資をするか…株主還元をするかの選択しかありません。
デンソーを観ましたが…このように日本株の「機が熟した」のです。
何故、「流動性の罠」を抜け…日本株が27270円のデフレのトンネルを完全に抜けたか? 何故、バフェットが日本の商社株を買ったか? その背景があるのです。しっかり勉強をしましょう。ところが…馬鹿な日本の機関投資家はメディアと同じレベルです。情けない限りです。
何故、東芝問題が重要なのか? 自分で、確り…とその背景を理解しないとなりません。
そう思っていましたが、さすがのカタルも市場マインドの体温を測るのは苦手です。
日証金の回転日数から80日近くの数字を見て、儲かってない個人投資家のマインドは知ってはいましたが…エーザイぐらい…やれるんではないかと思っていました。しかし7連続安には…「流動性の罠」のイメージが復活したために、安全策を採用し…少しポジションを空けました。また高値で買っても良いですからね。
ここは難しいのです。敢えて果敢にチャレンジを続けていますが、本当は休みたい…だから薄利多売買なのです。本日は村田もソニーも上がっています。でも…ね。深追いをしてもその恩恵を得られるとは思っていません。むしろ「ファストリ」(9983)なんかの方が面白そうに思いますが…100株買うにしても823万円じゃ…庶民が、株を売り買いする株価ではありません。
この水準でエーザイを売っても、利食いですからね。馬鹿をしたものです。
少し反省をしています。その代わりにロコンドを本日も買っています。1800円と1795円のラインです。1000株ずつ、買いました。そういえば…メールを頂き、昨日の原稿が間違っていました。1555円と1550円と書いたけれど、実際は1855円と1850円で1000株ずつを買ったのです。本日も1000株ずつ買いました。もともと…馬鹿になってエーザイを買うために売ったので…元の鞘に戻しました。もう少し買いたいのですが…売る人がいないかな?
ここで…セオリーですがロコンドのケースを観ると分かりますが、簡単に2000円台に入らなければ…何度も、何度も振れば良いです。
もう僅かな力で、株価が上がるようになっていますが、1900円台定着させるだけの力は、まだないようです。ただ日経平均株価が1000円以上下がっても、売りが出なかったように…1700円以下は「鉄板」のようです。カタルは、あの時に2万株程度売りましたが、株価は崩れませんでした。
今の下落は、その当時の再現です。
また新たな新規の参加者を募って…2000円奪回を目指せばいいのです。株は上値が重いと感じれば…こういう風に株価を下げることで、新規の参加者が増えます。しかし…エーザイは、がっかりです。この株価の動きをみると…なかなか名目成長時代への転換と言う道が険しいことが再確認できました。
昨日、読者からメールを頂き、武者さんのレポートが更新されたことを知り、その背景が理解できる資料があったの…それを拝借します。此方のグラフですね。
確かに日銀は量的緩和をしていますが…欧米と比較すると如何でしょう。黒田さんと言うのは「ステルス・テーパリング」を採用するだけあって…あれでも、やはり消極的なのでしょうね。日銀は、なんでも出来るのですが、やはり彼も人間で、「世間の風」を気にするのでしょう。比較的よくやっているのですよ。しかしこのグラフを見ると、日本人の慎重さが分かると思います。
カタルはパッパラパーですから、皆さんは、カタルの原稿を読み…それを割り引かねばなりません。カタルは昔の「株屋根性」丸出しなのです。もう化石人です。
そんな「失われた時代」の時間推移です。馬鹿らしい…時間闘争をやって、一体、だれが得をするのでしょう。もっと政策担当者は、株式投資を真剣にやった方が良いですね。これじゃ…いつまでたっても、なかなか時代は転換できません。
エーザイは、やはり…今の時代の「試金石」に見えます。何故なら…未来の「人類の進化」に向かって、果敢にチャレンジをしているからです。名目成長時代は、失敗を畏れずに…果敢に挑戦する時代なのです。保守的に、守るに入る実質成長時代とは違います。本日、少し利食いをしましたが、仕方なし…と思って諦めるしかありません。
この株は1984年の小野薬品のように成長しなければ…新しい時代はやって来ないようにも感じています。この考え方、どの評論家とも違うでしょう。株式投資と言う視点は、様々な焦点があります。東芝には日本の市場原理が問われているのです。同じことがエーザイにも言えます。それでは…また明日。
皆さんは…無理をしない。無理をするのは、カタルだけで充分です。カタルはこんな性格なので…常に馬鹿をやる人間です。ケセラセラ…植木等なのです。
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