進化を競う

本日の新聞に「名目GDP」の話題が載っていました。ようやく…名目です。23日の内閣府の発表のデータ元は此方ですが、感覚的に伝わりませんから、ネット上で他の記事を探し…此方がヒットしました。この3つのリンクを観て…自分がどのように考えるか? 日本人は与えられた情報を「そのまま鵜呑み」にして…それが正しいと思う人種です。

GDPランキングの推移

敗戦を経てマッカーサーによる「民族支配」が上手く機能した事例でしょう。さらに…たぶん聖徳太子の時代からの「村論理」(共同生活重視=他人に迷惑を掛けない)が下地に在ったからでしょう。

でも、その後の米国は失敗を繰り返しています。アフガニスタンは兎も角…イランの事例を観ると、米国の「覇権主義」が正しいのかどうか…分かりません。そうして最近のケースではトランプの「米国第一主義」です。米国はベトナム戦争でも…多額の出費をしました。

中国の「専制主義」と似た面がありますが…彼らの主張も理解できます。でも米国からの沖縄返還、イギリスからの香港返還を観ると…北方領土の問題は、あれだけ…安倍さんが尽力されましたが結局、駄目でした。でも「ウクライナ戦争」で…ゼレンスキーは、「民主主義」の真価が問われる…と述べていましたが、結果は「米国の一人勝ち」です。難しい課題ですね。イデオロギーでは「飯は食えない」という主張も理解できます。

話を戻しますね。このGDPのランキングを観ると…「政策官僚」が目指すと思われる福祉国家の「北欧」は、何れも…上位です。ノルウェーは石油資源がありますが…スウェーデンやフィンランドは詳しくないけれど、たぶん資源国ではないと思います。スウェーデンには自動車の「ボルボ」がありますね。でも…人口はスウェーデンの1042万人、ノルウェーは540万人、フィンランドは554万に過ぎません。いずれも…生産性が高いと言われています。

カタルは1985年からの政策官僚の…国策の選択は「間違い」だらけ…だと考えています。日米貿易摩擦が激化する1983年から1984年の時に…国家戦略を変えるべきでした。それなのに、なんの「善後策」もなく…そのまま「プラザ合意」を受け入れました。当時の首相は中曽根内閣で…宮澤喜一が大蔵大臣かな? その後「竹下登」の時に…バブルの「発生から崩壊」です。

カタルは、バブル当時「自分は出来る」…と思って、サラリーマンを辞めて「歩合生活」に入ります。でも結果は…この有様です。

カタルの歩合セールス時代の年収推移

1997年、1998年は実質的にセールス活動を止めて…国会図書館に通った日々です。何かが…おかしい。自分は悪魔か?と思っていたのです。何故なら、セールスをして顧客に株を買わせると…みんな全滅です。「買えば下がる」相場の連続です。

カタルは「失われた時代」を複雑な思いを抱きながら…努力を続けてきました。でも、残念ながら自分の「実力のなさ」を実感した次第です。世間の風は甘くはありません。どんなに努力をしても…駄目な事はたくさんありますから…ね。33年間の「悲哀の人生」ですよ。

上京以来…株価は一度も38915円の日経平均の壁を打ち破れませんでした。でも…来年から始まるのです。ようやく…始まります。そのレポートが、昨日の「今日の市況」です。馬鹿は…報道の意味を理解しません。一つの報道から色々…と発展させて、他の検索をしませんが…ネット時代は、便利になりました。

家に居ながら…「世界中のデータ」が手に出来ます。米国株の水準をみるとアップルやグーグルのプラットホームを確立させた企業のPERが21.5倍、18.2倍なのです。

総還元法性向の推移

これが世界標準です。ROE経営が世界基準なのに…日本は東芝の事例を観れば分かりますが、小さなお山の大将に拘り…村論理の「奉加帳」です。此方の報道を観て…何か気づきますか? まぁ一概に言えませんが…三菱UFJは過去の経過があるから…みずほや三井住友に比べ融資割合が低いのでしょうが…米国の子会社を売って、「戦略を変えた意義」は大きいですね。しかもインドネシアに力を入れています。人口は2億7600万人です。

そうして「自社株買い」です。ようやく…始まりますね。

我が国の銀行は、株式の持ち合いをしており…この「リスク資産」が問題にされていました。ティラ1とか…言う「自己資本比率」規制は、グローバル基準ですから…村社会論の株式持ち合い(危険資産の保有)は出来ないのです。その為に徐々に…「持ち合い株」を減らしてきました。

でも小学生でもわかります。純資産価値が1369円もあるのに…何故、株価は898円なのですか? 引き算をすれば…471円ですよ。自社株買いをすれば…一気に一株利益は…471円の計上になります。しかも…税金を払った後のお金です。資本効率を無視して…規模拡大の総資産経営をする時代ではありません。

時代は「少子高齢化」です。団塊の世代は、どんどん…「要支援者」(要介護者)に成り下がります。「老い」には…誰もが敵わないのです。カタルは来年早々に白内障の手術をしますが、年を取ってから大きな手術をするより…ある程度、体力がある内にやろうと思ったからです。

昨年かな? インプラントを入れて歯を整備したのは…「口内ケア」の大切さを、いろんな報道を読んでいるからです。故に、ものを食べたら…必ず歯磨きをしています。皆さんも歯科検診に行き…3か月に一度程度、診てもらいましょう。

何故、キャノンの「国内回帰」を、何度も、何度も…採り上げるか? この動きは今回の半導体の「経済安全保障」前からスタートしています。失われた時代の「空洞化の逆転現象」です。非常に、この意味は重要なのです。

今までは働く場所が「失われた時代」で、正社員から非正規になりましたが…今度は逆転です。少子化ですから…賃金はドンドン上がりますよ。日本製鉄の橋本さんが人件費について語っていますね。この中で「人材確保のためにも積極的に上げる方向でいきたい」と語っています。この時代性の「速度計算」が出来るかどうか…。

カタルは物価が上がり…年金族から若者に所得移転が進むと述べている背景を、何度も毎日、詳しく述べています。昨日の「今日の市況」のレポートには、たくさんのヒントがあります。でも読者のなかでも「1%」程度しか…あの真意を理解してないと思っています。

IRNETの閲覧データの推移

最近、この読者は増えて来ているようで…今週に入ってからは6000人台が続いています。やはり繋がりにくい時間帯がありますから出来るだけ分散をしてください。特にカタルがアップする11:30にも集中して更新できない時間があります。出来るだけ…11:35以降にお願いします。一度、サーバーがショートして3日間程度、閲覧が出来なくなったことが在ります。その後、容量を増やしましたが…。分散してくださいね。別に「早もの勝ち」ではないですよ。

カタルレポートの「良し悪し」は、自分が自己評価するものではなく…他人が決めるものでしょう。でも皆さんの興味は、あまりに程度が低いですね。 

儲かる銘柄? そんな解答が求めても…無駄ですよ。どんな銘柄にもチャンスがあります。

例えば…カタルはハイリスク・ハイリターンの候補株の一つに「エーザイ」(4523)を掲げています。昨日、下げた原因は此方です。3人目の死者です。死亡は重大な事故ですが…もともと痴呆症の薬がないのです。唯一、信頼性の高い原因の一つに考えられているのがアミロイドβの存在です。解説は此方です。

カタルは実際にお祖母ちゃんが、この痴呆症になって行く過程を観て介護を続けてきました。うちのかみさんは「自分がおかしくなって…殺人を犯すかもしれない」と言ったのです。歯磨きの手順も分からないようで…着替えを出すと、パジャマの上からズボンをはくのです。介護の負担を考えると…専門家に任せた方が、お祖母ちゃん自身も幸せかもしれません。

どうして…こっちも人間ですから、頭に来て「怒鳴り」ます。カタルなどは、何度、殴ってやろうと思ったか…一度も殴ることはしませんでしたが…風呂に入れる苦労をおもうと…。兎に角、大変なのです。

だから臨床治験ではなく、もっと広く実用化させて…死を乗り越えるリスクを取って、「進化」を選択した方が良いという立場です。だからカタルは金曜日に8500円で500株だけですが、追加で株を買い増しをしました。

カタルは、米国と言う国は、詐欺のような仕組みの「仮想通貨」を認めて、それでも…進化を「促す国」だと思っています。だから…マークスのブロックチェーンの実験中止の記事は、ある意味でショックでした。 故に…世界中で5G網が早く確立できるなら良いですね。グローバル論理は「効率化の話し」です。

日本は村社会だから「非効率な」生産性なのです。だから一人当たりのGDPが低いのですよ。東芝のケースです。東芝なんか不正企業だから…潰せばよかったのです。日野自動車も国土交通省の怠慢です。トヨタにも不正はあったのです。馴れ合いですよ。「和」を大切にする日本人らしい「調和の論理」です。

このエーザイの株価の話は、自分がどんな…「社会」を望むか?という「問い」なのです。それを…株価が高いとワイワイ言い、株価が下がると…グチグチ文句を垂れる…馬鹿らしい日本人レベルです。

株式投資と言うのは、良い銘柄を選択することではなく…多くは自分自身との「心の対話」の問題です。ブツブツ投資の基本は、投資と言うのは、絶対に儲かるし…絶対に負けません。ただし…その企業が消えるなら駄目ですよ。倒産とかすれば…「アウト」です。

株価が少し下がると…不安になる気持ちは、誰でも一緒です。でもその株を買った原点は、どんな気持ちで、その株を買ったのでしょう。株価が上がると思った根拠が「崩れた」かどうか…なのでしょう。カタルの戦略はこの所…苦戦をしています。

ITバブル期のソフトバンクを観て…この手の「社会変革を促す」株価は戻ると思っています。人類の「夢に賭ける」人間は、いつも希望を胸にして行動をするからです。

来年は、考えてみれば分かりますが…失われた時代の空洞化を始め…様々な弊害が消えて行きます。日銀の戦略転換は、その流れを示す「一つの兆候」に過ぎません。デンソーが溜まり続ける「内部留保」を活用して、自社株買いをしたり、設備投資をしたり…最近は、「Jトラスト」や「日本製鉄」のように「M&A」が加速しています。これは時代を買う動きです。「ロコンド」もそうです。

「M&Aは進化の促進」です。だから売り上げ規模が伸びている企業は、みんな買収をしています。マイクロソフトもアップルも…みんな同じです。「進化を競う」のです。

株式投資の意味と自分の感情のコントロールが、完璧なら…誰もが株式投資で儲かります。カタルレポートが、その為に「一助」になれば…幸いです。苦節33年間のドラマの凝縮なのです。また…明日。



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