本日、日経新聞トップの「世界の債務 10年で4割増」の文字で「マネー成長に回らず…」と結んでいます。内容を読むとリーンマンの再来を懸念する方向性です。まるで実質経済の論調は変わっていませんね。日本が「流動性の罠」の罠から、なかなか抜け出せない構図の一つです。
この記事と16面の「メルカリ」の記事と合わせて読むと…日本人と市場経済の間に大きな溝を感じます。順番に解説しましょう。
まず借金の4割増?…しかも10年です。同時に2017年の不動産上昇率は6%となっています。つまり金利を払っても不動産投資をした方が有利だからでしょう。10年で4割増は年間の利回りは3%~4%の成長力です。
大切なことは総額ではなく、GDPが伸びていれば良いのです。多少GDPの伸び率より、債務の伸び率が多く…この原因は中国の公共事業投資などの影響でしょう。中国は、この2年間、引き締め政策を実施しています。故に固定資本投資の伸び率が低くなっているのです。
この動向は中国最大級の複合企業の海航集団(HNAグループ)を見れば分かります。
「近年行ってきた海外投資の大部分を売却する意向である。その中には、ドイツ銀行の全保有株の売却も含まれる。 かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだったHNAが凋落している。航空会社やホテルなどを所有する同社は2015年から2017年にかけて400億ドル(現在のレートで約4兆4000億円)余りを費やした積極的な国際買収で企業や株式を取得してきたが、そのバランスシートを縮小するために海外に築いてきた帝国を切り崩している。事情に詳しい関係者によると、その背景には中国の規制当局や債権者からの新たな圧力があるという。」と報道されています。
一方、中国のCATLは、政府系資金(福建省系)を使って、ダンピングをして市場のシェアを大きく…僅かな期間に伸ばしています。なにも華為技術(ファーウェイ)だけではないのです。公正な競争なら…中国のスマフォメーカーは後塵に拝しますが、今では政府系の資金を使い勢力を大きく伸ばしています。次世代通信の5Gでは米国を超え、世界トップだとも言われているのです。このファーウェイを潰すのが、今回の貿易戦争の目的だとも言われています。
まぁ米国の狙いが、何処にあるのかは分かりませんが…基礎知識があれば、新聞報道にも奇異な言動をたくさん感じます。昨日NHKを観ていたら「チコちゃん」が、「馬鹿にしてんじゃ、ねぇ~よ!」と間違いを指摘している番組をしていました。
公共放送が、あの手の言葉を使い、国民向けに流している感覚が気になります。下品な言葉を連発しており、教育上、あの番組を見て子供たちの言葉はどうなるのでしょう。 これが問題化しない現実が心配です。民放なら視聴率が優先されるのは分かります。NHKの視聴料は強制的に徴収されているのです。
食えないから、理想を追い求められなくなります。EUはネット規制を掛けようとしていますが、この手の覇権を脅威に感じているのでしょう。でもグローバル化の地球連邦へ向けての一環の動きでしょう。今回のリーマンショックからの揺り戻し…ブレグジットやトランプ政権誕生など、人間社会では仕方ないのでしょう。
こういう危機と言うか…障害と言うか…を、乗り越え人類は進化するのでしょう。ここでの貿易戦争の仕掛けは、これまでの2年間の緊縮と輪をかけて…中国経済を揺さぶります。でも5G時代、基地局が膨大な数が必要なのです。でも基地局と言っても小さなものですが、それを光ファイバー網で結ばないとなりません。昨晩のNY市場のコーニングはいよいよ新高値圏に入って来ました。その様子が此方のチャートです。合わせてWSJの此方の記事も参考になるでしょう。
5G時代になると、VRやARなどの技術進化を利用したサービスが一気に広がります。我々は歴史を通じて…社会資本基盤整備の重要性を学んでいます。産業革命の素晴らしさは、蒸気機関を利用した鉄道網の構築です。これで一気に移動手段が発展し様々な産業が育っています。鉄鉱石や石炭などの鉱物資源の運搬も可能になりました。
道路や通信網の整備もそうです。電気や水道の大切さは、北海道地震でも再認識しています。5Gなどの通信網の確立は自動運転やコネクティッドカーを始め…IoTを支える必要不可欠なパーツです。WSJの記事を読めば、カタルが世界一の「コーニング」や「古河電工」を採り上げている理由が分かると思います。
時代の潮流を…どう先読みするか?
株式投資の…成否は此処に掛かるのです。ジョージ・ソロスはハンガリーでナチの支配下になる時に…イギリスに渡りました。もし情報の価値を両親が知ってなかったら、命がなかった可能性があります。良く命から二番目に重要なものは金だと言いますが…お金は預ける場所で「輝き」度が変わります。その采配をする左右するのは情報です。
日経新聞の論調をカタルが批判する理由が分かるでしょうか? ありもしない安全や安心を人質にとって、日本人を間違った方向性に誘導しています。沖縄の基地問題もそうでしょう。仕方ないから…移転なのです。普天間と辺野古、どちらの危険度が高いのでしょう。
いきなり理想論を述べても仕方ないと思います。無理な事を言っても…もっと現実的な対応をすべきでしょう。それとも…ごねて成田闘争のように時間を無駄に過ごすのか? あるいは、もっと政府からお金を引き出し、自分達の利権を広げようとしているのか? カタルにはサッパリです。
正論をメディアは報じず、間違った方向に誘導しているから…日本はいつまでも「流動性の罠」に嵌ったままで、失われた時間を過ごしているのです。
CATLの躍進は、僅か2年程です。もう既にパナソニックを抜いています。パナソニックも三洋電機を買収したから今の姿があります。でも日本人はメルカリも育てることが出来ないのでしょうか? アマゾンと…えらい違いです。馬鹿らしい限りです。
僕ら日本人は、もっとメディアの報道を吟味しないとなりません。まるでネット上のフェイクニュースのようなものでしょう。金融庁のスルガ問題もそう感じます。何故、そこまで追い込まれたか? データのねつ造も、スルガ問題も同じ土壌ではないのでしょうか?
故にカタルは、パッパラ、パーを推進しています。未来などは、誰にも分かりませんが、敢えてリスクを承知で行動するのが、人間の生きる事の意味ではないかと思っています。一生、ビクビク脅えて心配しながら生活をするのですか?
人間は、いつか…だれもが死を迎えます。どうせ生きるなら楽しくパッパラ、パーと失敗を畏れず、行動すればいいのです。メディアの「転ばぬ先の杖」姿勢にはウンザリします。観ていて面白くありません。馬鹿をやる人間を寛容に…、「あいつは面白いやつだなぁ~」と応援する社会構造の方が楽しいですよ。カタルはそんな寛容な社会を求め望みます。
でも株式投資には、リスクがあっても、成功する確率が高いものを選んでいるつもりです。当然ですが、失敗もあるけれども…そんな事は常識です。それをリカバリーするやり方がブツブツ投資でしょう。
本日は新聞やテレビ批判でした。自分自身で「見極める力」を持っていれば、問題はありません。一度、自分のもとに舞い込んだお金を、輝かすか…どうするかは、それぞれの各人の裁量に委ねられます。保身など…つまらない人生です。それでは…また明日。