「祝」と、言えるかどうか…

本日の記念すべき…日経新聞の一面です。

日経新聞一面より

35年とは言わず、34年ぶり…なのだそうです。1989年の年末が高値ですから、2月なので34年なのでしょう。日経新聞などはNHKと共に「国策」新聞で…ある意味で国民の気持ちを誘導する…意図的な方向性で描かれています。どうして、こうも…ねじ曲がった捻くれた性格になったのか…。昔は、もっと単純な男でした。まぁしつこく…何度も、何度も、鍛えられたのです。

報道の裏には「様々な思惑」があり…意図的に世間を誘導していることを…この間に学びました。株式の取引は、様々な「試練」があります。浮上したと思ったら…、また沈み、そうして浮上。…時には強烈に「撃沈」です。34年間の試練と一言ですが、当事者は「大変な苦労」をしてきたのです。だから…単純に「祝」最高値、奪回…と喜べませんが、ささやかに昨日の夕食時にかみさんと…ビールで乾杯をしました。

希望に燃えて…上京してから34年です。

一番苦しかったのは…山一証券が倒産して、次々に…北海道拓殖銀行などが消えて行く、1997年から1998年でしょう。セールス活動を止めて120万円の年収の世界です。国会図書館に2年ほど通いました。

何故、どうして? 

「絶望感」が漂う…時です。そうして転職を決意して行動を始めたら…「ITバブル」の到来です。これで…「時代は変わる」と思ったものですが、敢え無く…「夢の未来図」は消えました。

2003年当時のみずほ(8411)の日足推移

そうして「みずほが倒産する」と言われた2003年、みずほが倒産するなら「日本は沈没だ」と、不撓不屈の精神で、年初から株を買い続けても…どんどん下がって行きました。「10万円を割れるはずがない」と思ったのですが…現実は簡単に割れたのです。

既にチャートはないのですが…2003年からの回復過程のものはありましたから、それを提示しておきます。その後、分割などをしておりグラフの583円は5万8千300円です。確か…カタルの記憶では10万円を超えており…年初はスタートしたはずです。そうして4月28日の5万8300円が最安値です。そこから…怒涛の「快進撃」です。

カタルの営業資産は、全て「みずほ株」と言っても…過言ではなく、年末にはあまりに儲かって「引っ越し」を決意しました。何しろ…この過程で、預かり資産3億円が、40億円に増えるのです。西葛西から月島と言うか…佃の高層マンションへ移転しました。その頃の…月給は毎月、数百万円です。車も上京して、初めて買い替えて大塚家具で家具を買う時です。

「もう大丈夫」…と思ったものです。

リーマンショック時の日経平均株価の週足推移

でもリーマンショック後の「悪政」が、日経平均株価を7000円割れまで…向かわせる「トラウマ」です。バブル崩壊の後処理を失敗したトラウマが、金融当局に在ったのでしょう。

日本はバブルではなく…健全だったにも拘わらず、強烈な引き締め政策を実施して、極めつけは「赤字法人への融資の停止」です。この過程で健全だったダヴィンチが生贄になったのです。「紙一重」なのですよ。ケネディクスも森ビルも…政策って恐いですね。株価は7000円を割れる最安値に向かったのです。

そうして…2012年12月16日の投票を前に…新政権樹立を期待して株価は上昇を始めます。これが…「アベノミクス」と「大規模な金融緩和政策」の実施です。

アベノミクスからの日経平均株価の週足推移

のちに…異次元の量的緩和に繋がります。当初、海外投資家はこのアベノミクスに期待して大規模な日本株投資を実施しました。しかし…日本経済はなかなか現実を受け入れず…村社会論理を続けます。何しろ…日本人の心の底には「和を以て貴しとなす」の精神があります。市場原理とは少し違います。

2005年からの海外投資家の日本株売買動向の推移

なかなか変わらない姿と…安倍政権が主導権を失うと、それに呼応するように…海外投資家は手を引きます。どうにか…「路線の継承」ですから海外投資家も日本を継続観察しているのが分かります。そうして…昨年の4月頃から変化をみせますが、せっかく盛り上がった気運も9月の謎の米国金利の上昇でご破算ですが、今年に入ってから再び活発化しています。何しろ…年初からは3兆5214億円買い越しなのです。

基本は東証のPBR改革を始め…企業の「コーポレート・ガバナンス」(企業統治)の意識改革です。具体的には…会社が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みのことです。

本来、経営者は株主利益の最大化を達成するために企業の運営を行うのです。1980年代に、米国では、経営者が株主利益の最大化を図って運営しているかを監視する仕組みを設け、これを「コーポレート・ガバナンス」と呼んで重視するようになったのです。

「DMG森精機」(6141) の日足推移

海外投資家は、「ものを言う」株主から経営サイドの変化を観て積極化し始めました。株価の上昇は、基本的に「総還元性向」の高まりを受けた恩恵が背景に在る為です。内部留保を悪戯に貯めず…株主と従業員への還元です。何故か…異色とも思える株価上昇を示す「DMG森精機」(6141)、「ユニクロ」(ファストリ=9983)も同じです。そうして「リクルート」(6098)の自社株買いのおかわりなどです。だから「ジェイドG」(3558)も、必ず…経営姿勢が市場から評価を受けます。

更に…この後の春闘でも賃上げが確認されるから…一時的なリバランスなどの影響があったとしても…基本の株価波動は変わりませんね。メディアの述べている利益とか…PERの水準もそうですが、基本は総資産経営からの「ROE経営」の定着なのです。自社株買いもその一環です。金融庁が生損保に持ち合い株式の放出を指導する背景が「みんなで仲良く…貧乏する」政策の基本方針の転換を述べています。だから三菱村を中心に三菱UFJや三菱商事が自社株買いを実施しています。このような背景が日本に存在するから、世界のお金が日本に向かいます。

米中対立からの覇権争いが背景に在るのは…述べるまでもありません。確り…株高の背景を理解している人と…理解をしない人の差は非常に大きいのですね。目先の株価の鞘取りが…株式投資だと勘違いしないで下さい。そんな事では大きなお金は残せません。

カタルは「薄利多売買」から「雪だるま投資」への転換を試みているのは、スケールの大きな存在を前から思っていたからです。でも…貧乏人はスケベ心がなかなか消えません。基本路線を維持しようとしても「貧乏人の性」が邪魔をします。人生は楽しまなければ…意味がないとも思っています。儲けるだけなら…そんなにハードルが高い話ではありません。

完璧を目指し…飽くなき挑戦を続けるのがカタルの信条の一つでもあります。当然、こんな事は当たり前の事ですが…カタルの好みが考え方に優先されます。貧乏人だから…大型株が主流ですが…何故か、わき道を歩んでいます。まぁそれが個性と言えば…その一言ですが…「王道の路線」も、確り…示しています。あとは皆さんの選択の話ですね。

野村証券(8604)の月足推移

でもこれからも様々な試練があるでしょうが…先ずは「名目時代よ、こんにちは…」なのです。だって不思議でしょう。日経平均株価は38915円の関門を抜きましたが、未だに野村証券株は理想買いで付けた980円を抜けないのです。間違いなく…半導体ばかりでなく、日本の本筋は此処の基本概念があるから、株価が上がるのでしょう。カタルはそう考えて…最近、短期運用でも野村証券を3000株だけですが、買いましたね。勿論、5万株を保有している雪だるまの実験を続けるつもりです。

来週は、儲かったお金を引き上げて…現引き代金に一時的に充てて、そのお金をまた引き上げて…大好きな温泉にも行き、京都への移住も考えているので、その準備を始めます。不思議な巡り合わせです。苦労をする為に1989年10月14日に上京したのです。ようやく…本番なのに、カタルは何故か、お金への執着心も消えて来てノンビリやりたいなぁ~と思い始めています。

たぶん…日本が完全脱皮するなら…使い切れないお金が残るのでしょう。でもお金って…使うのは難しいものです。子供に財産を残すことが良いとは言えません。子供達には曲がりなりにも…なんとか教育をしたので、立派な成人に育ってくれました。犯罪をせず…「独立した家計」を持っています。パラサイト族ではないのです。

周りを観ると…「親のすね」をかじっている奴らも大勢います。カタルの人生は波乱万丈の部類でしょうが…どうにか、犯罪者にならず…この路線が続くなら、何とか生活は出来るでしょう。あと少し…まだレポート屋を辞められませんが…日銀のETFが完全消滅する頃には、なんとか…形になるかもしれません。基本は此処ですよ。

まだまだ…日本丸は正しい方向性を歩み始めたばかりなのですね。ようやく…一般的な世界に戻った所が…38915円の奪回なのです。

結局、この34年間は「スゴロク」で言う…「振り出しに戻る」…コマに止まって、スターラインに戻った所なのでしょう。「エルピーダ」の坂本さんの談話を、メディアは誰も報道していませんが、彼も苦労した人でした。何故か…今頃、政府の補助の大盤振る舞いです。

どんな気持ちでTSMCやラピダスの支援を観ているのでしょう。偽物国家は結局、米国の政策次第なのかもしれません。まぁ批判はこの辺にして…曲がりなりにも、ようやくたどり着く名目時代への形です。

ただ一つ…野村証券が980円を奪回するかどうかが…当面の試金石の一つです。

「ソシオネクスト」(6526)の 日足推移

半導体で踊るのは別に咎めません。正しい知識が必要です。微細化から集積化への流れを汲んで「ソシオネクスト」(6526)の株価も人気になって来ました。一応、会員レポートではこの間の安値水準で「チップレット」の話を伝えています。もう直ぐ2倍ですからマズマズでしょう。

この後…の焦点は、やはり分かりにくい「M&A」を決めた「ルネサスエレク」(6723)の株価が1万円を目指すかどうか…にも「焦点」が移るのでしょう。

「ルネサスエレク」(6723)の 日足推移

何故なら、多くの資料を読んでいると、柴田さんの狙いが見えてくるのです。ひょっとすれば…ひょっとします。エヌビディアを超える存在が生まれる可能性があるのかもしれません。カタルは利食いしたのですよ。100株だけの実験でしたから…でもこの後、カタルは本格的に取り組むかもしれません。この高値から…です。

会員でないと読めないかもしれませんが、一応、リンクを張りますか…皆さんも関連する知識を蓄積することをお勧めします。他にはこんなものもあります。カタルも素人なので…よく分かりません。でも何故か…本物っぽい…匂いがするのです。



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