カタル:1割、2割程度、上昇する株は簡単に見分けられますが…、2倍ラインになると…なかなか難しいのが現実です。しかし証券マンなら分かりますが、2割程度の上昇では商売になりません。先ずは顧客の説得に時間が掛かります。そうして…それから顧客の満足度が得られる水準と言うのは、やはり2倍程度の相場でないと駄目なのですね。つまり高水準に手数料を維持し続けると言うのは大変なのです。
預かり資産、100億ラインが目標でしたが…カタルの場合は途中で挫折しました。この失敗はベンチャリの失敗なのですが…カタルは金融庁の政策方針と言うのを軽視していたわけです。しかし実際の政策は、赤字企業には融資を実行しないと言うものでした。あの時は商社だけが、日本では資金提供できる唯一の存在でした。カタルが東大法科の出身で、商社の役員に人脈があれば…ベンチャリに繋ぐことができました。でも所詮は3流大のアホですから…そんな人脈もなく、失意の中で沈むしかなかったのです。
でも今の金融情勢なら、支援する銀行は、かなり存在するのでしょう。何しろ今は、金融庁が「事業性評価融資」のノルマを掛けています。その為にクラウドワークスのような赤字企業でも、三菱UFJが3億2000万円の融資を実行しています。この事実は三菱UFJがクラウドワークスと言う会社を保証しているようなものなのです。
そのベンチャーリンクの核であった「カーブス」と言う事業は、その後も順調に成長を続けているようです。昔、ベンリャリのFC企業だった「コシダカ」の株価が、ここに来て再び、上昇していました。保険屋さんの成長は、今一のようですが…それなりに商売になっています。つまり、あの時に目先の運転資金があれば…ベンチャリは完全に立ち直っていたのでしょう。あの仕組みは良かったのです。最高ですね。
この失敗の背景は、政策の時代性が如何に大切か?…を物語っています。カタルは40億円を飛ばして、実践を通じて、この事を学んだわけです。キャリアとは、何か? 単に本を読んだりしただけでは、得られないものなのです。ベンチャリの40億円の資金を飛ばす過程の心理状態は、経験したものでないと分からないと思います。上がる銘柄を当てる事など、そんなに難しい事ではありません。でも、ものに出来るかどうか…。それは別物です。
時代が、どのスピードで進んでいるか?…の判断は、実際に試してみないと分かりません。カタルはトランプ政権の誕生により、金融規制が緩和されるので…一気に流動性が世界経済に供給されるとの仮説を立てています。この現象の一つが本日の日経新聞のトップに出ていました。三井住友銀行が米国のリース会社を3500億円で買収するそうですね。お金など…もともと腐る程、あるのです。問題は、その資金が動くかどうか…。その資金を雁字搦めに縛っているのが、自己資本比率規制なのです。その為に世界中の銀行が資本の手当てに追われています。イタリアの銀行の動きを見れば分かります。でも三井住友は、現状の規制下でも、総資産を拡大させることができるのです。日本は…「流動性の罠」からの脱出が…あと一歩なのが…この現象からも分かります。
カタルの読み通り…主力の金融株は、お休み入っているようです。この間隙を縫い、アークなどの仕手系の低位株が、未来の過剰流動性相場に反応できるかどうか…。これは一つのヒントと言うか…、一つの重要な「試金石」なのです。相場になるなら…この発想が正しいことになります。カタルは事前に、この事を予想していたから、130円台から損切りのクロスを続け、尚且つ、買い増しをしていました。故に、追撃買いもしている訳です。その理由の一つは、昨日は信用買い残の推移で示しました。その前は出来高のグラフですね。
その為に、そろそろ始まると…、相場が始まる前に、事前予想していたわけです。でも時間はピッタリではなく、ずれています。今日は、別の見方を紹介しますね。全体相場は外人投資家のクリスマス休暇…乖離問題、更に、ここでは節税作業の影響を強く受けての相場展開なのでしょう。新興株の動きを見れば、分かります。ユビキタスやクラウドワークスは下げています。
逆にJTECは、ここしばらく相場がなく…シコリがないので下値を切り上げています。基本的にケネディクスも節税効果の動きでしょう。でもカタルも高値のケネディクスを損切りし、新たに新規で買っていますが…、あまり値幅がないのです。故に効果的ではなく…もう限界です。あと5000株ほどかな? それも…高値と言っても490円ぐらいですからね。1割程度じゃ…どっちでも良いですね。この節税作業の動きは、今週、一杯でしょう。つまり…逆説的には、今週が買い場になります。
さて先ほどのアークの二段上げの準備が整った…と、何故、思っているか? 11月22日に予兆がありました。151万株出来ていますね。その後、この日の高値88円を、少ない出来高で89円と…12月2日に上回っています。そうして12月6日は、92円で大台替わりです。だから12月7日の段階で「今日の市況」で取り上げたのです。
原稿がアップされる後場寄りは96円で、カタルも目先口座で買い増しを実施しました。本当は、1万株買おうと思ったのですが、板状況を観て2000株に減らし買いました。でもその日に…ストップ高の122円を付け、引けは116円で終わりました。この日の出来高が3141万株です。カタル自身、驚きました。
さて…何故、カタルが二段上げの準備が整っていると思うか? そもそも会社側の自社株の見解が、オプションの転換価格を130円にしている様に…この130円が基準なのです。でも今年に入り、株価は大きく下がりました。そうして、ここ数日…下値を切り上げています。16日の下値は122円、19日は121円、そうして本日は今の所は122円ですね。この122円は、12月7日にストップ高して…付けた最高値です。つまり、この日、商った3141万株は、総利食い状態なのです。ようやく…下値で買った人達の利食いが完了したことを示した現象です。もう、この水準での売り物は…多くない筈です。
ただ参加者は目先筋が多く、カタルの指摘する435円を目指す、名目時代をイメージしている人は少ないようです。故に…いつも引け際になると…手仕舞いの為に売られます。昨日の日証金残を観て下さい。130円台で「空」を売れば、必ず儲かるとの…確信を抱いている様な取り組み状況です。
でも相場全体は545兆円もの…資金が唸っているのです。三井住友銀行の買収を見れば分かりますね。いつ動き出しても不思議ではない状況なのです。だから三菱UFJが5空の幕開けなのです。そもそも…金融規制派のクリントン政権誕生でも、「金融規制克服論」が生まれていたのです。一気に過剰流動性相場に移行する可能性もあります。だからアークは試金石なのです。金融庁も「事業性評価融資」のノルマに変更したのです。これは「総資産を拡大させろ!」と言う事なのです。
ただ時代の方向性が分かっていても…、カタルの予想するスピードで、現実が変化するかどうかは、別の話です。ケネディクスを見れば分かります。いつも引けに掛けてアークの株価がダレるので…、短期口座は、余力がないので大きく買えませんが、本日は大引けで、アークを、余力の範囲で買ってみますね。
カタルの予測が、正しいかどうか…。まもなく判明します。先ずは…127円以上で引ければ上出来ですが、130円台なら…尚、良いですね。昔から、年末は「掉尾の一振」と言います。果たして、来年の相場を占うような展開に、来週なるかどうか…注目される所以です。
今日のレポートは、隠れたヒントが、随所に盛り込んであります。皆さんは気付くかどうか…。ソフトバンクの孫氏が、トランプ氏と会談した時のコンテ?(プラカード)にはFOXCONNの名前がありました。この現象を観ても…シャープが有望な理由が分かります。
良いですか…何気なく掲げられる情報の背後に、何が、隠されているか? それを読み解き…自分が、どう行動するか? 株式市場はノーベル賞学者が、負ける世界なのです。故に読者の皆さんは…賢い投資を心掛けましょうね。さてカタルが大引けに買うアークの株価は…一体、いくらになるのでしょう。
それでは…また明日。