かたる:カタルは、武者さんの考え方に近いですね。そのレポートが此方です。基本的に、強い米国を目指しており「ドル高」になるのでしょう。BRICsの誕生はCDS( Credit default swap)と言うリスクヘッジの仕組みが開発され、本来は、共産圏のような政情が不安定な国(中国)などへは、資金が流れないものですが…それを可能にしたのが、オプション原理を取り入れたCDSと言う貸出債権のリスクの分散化の仕組みです。様々な債権をパッケージ販売する事により、リスクを隠せ、リスクの販売を可能にしました。玉石混合なので当たりもハズレもあります。単純に危険なわけではありません。過度にリスクを取ったので、リーマンなどは破たんを迎えました。でもその時には、既に中国は世界の工場化の地位を確立させていました。
中国の指導者は優秀なのです。日本のように、「バブル潰し」をしませんでしたね。むしろ、容認姿勢を堅持しています。常識的に考え…所得の20倍もする家の価格です。日本の場合は、所得の7倍程度まで上昇した家の価格を5倍程度にする為に、資産価値を強制的に下げたのです。所得を上げるのではなく…資産価値を下げたのです。だから大量の不良債権が発生し、全ての金融機関が死滅状態になりました。明治以来、培った信用を、三菱グループと言えども崩壊させたのです。これが「失われた時代」の元凶です。
同じように、米国は過剰信用機能を強化して成長を続けてきました。グリーンスパンは名将と言われましたが、その背景にCDSと言う「影の銀行システム」が誕生し、ドルを過剰に膨張させました。それが破たんしたのが、リーマンショックです。AIGなどの制度システムが崩れます。しかし米国政府は批判を受けましたが…根幹だけは直ぐに救い、更なる出血を止めました。日本の場合と違いますね。日本は1987年頃からおかしくなり…株価は1989年を天井にして株価は下げ始めていましたが…、三重野元日銀総裁は、株や土地が下がっても実体経済に影響がない…と豪語して、金融を更に引き締めました。指導者が馬鹿だと、国民は疲弊します。三重野さんだけでなく、時の政府も同じです。宮澤なども税制を縛り銀行システムの崩壊を増長していました。
リーマンショックも、同じ金融システムの崩壊です。日本のバブル崩壊も同じですね。経済と金融は、表裏の関係で一体なのです。どちらの車輪も、うまく回らないと経済が活性化しません。こんな基本原理を忘れ、金融庁は、最近まで厳格な指導を徹底しています。
今も週刊文春で、騒がれていますね。金融庁は三井住友トラストの人事に口を挟んでいると言います。トランプ新大統領のフォードへの口先介入と同じ構図です。本来は新政府に移行してから…順序を経て、政策変更すべきでしょうが…Twitter攻撃です。当然、メディアは批判しますね。
さて…また話しが、それましたね。基本的に様々な理由でドル高になり、米国経済は過熱化の道を歩むのでしょう。当然、FRBは、賢いので金利を上げることでしょう。しかしかなり先は…トランプ氏とFRBは揉めるでしょうね。今は、この事は考える必要はありません。市場の動きと、様々な識者の意見が整合する流れが本物です。カタルは、この本物の流れを追い求めています。
ドル高の意味は…新興国から先進国への「回帰現象」と捉えるのが、一番、正しい道のように考えています。だから、昨年からの「シャープ」の仕掛けが、見事に成功したのでしょう。ホンハイは、何故、シャープの買収を決め、動いたか? EMS(受託生産)の衰退が背景にあります。1985年頃から始まったファブレスなどの現象が衰退するのですね。故に郭台銘氏は、先手を打ったのです。このシャープは本物に育つ可能性が高いですね。しばらく休めば…また買い場になると思っています。
同じ時期に…アークが出直って来ました。実際はシャープに遅れて登場しています。先日、カタルはキャッシュフローを比較しましたね。基本概念は、一緒に駄目になったのです。カタルがベンチャリで40億円を失った間違いと、同じことを、多くの経営者は犯しました。
まさか…福井さんが「羹に懲りて膾を吹く」とは思わずに…、更にサブプライムローンだけなら、兎も角。CDSシステムの破たんですからね。このリーマンショックも大きかったですね。折角の投資が回収できずに…失敗しました。もともとシャープも、アークも非常に良い会社でした。経営戦略の読み違いです。だから株価波動が…似ているのです。
伊達に…優先株の転換価格や経営者のオプション価格が決められている訳ではありません。最近、カタルはアドバンテストを推奨しました。何故か?…その背景を、皆さんは考えましたか? 考えない奴は馬鹿です。何故、カタルが、その銘柄に注目し…一時は1万株近くも、保持していたか? でもカタルは昨年ミスを犯しました。このアドバンを売り、クラウドワークに切り替えたのです。同じような株価でした。ところが、今は…アドバンテストは2000円近くに…クラウドワークスは900円割れです。1000万以上も違います。馬鹿ですね。本当に…。
アドバンに注目したのは、業績もさることながら…、オプションを発行していました。昨年8月の事です。行使価格は1382円ですね。カタルはこの水準で、アドバンテストを買っていたのです。既に昨年の夏は、半導体が好調なことが分かっていました。カタルは、スタート時点にSUMCOを手掛けています。確か…株価は800円前後だったと思います。今の株価は?…SUMCOは1527円ですね。カタルレポートって…本当に、よく当たっていますね。誰も、褒めてくれないから…自画自賛です。そりゃ、ケネディクスのように…4年目に入る奴もあります。でも概ね、正解が多い筈です。Vテクは3000円ですよ。今は13000円台ですね。
馬鹿は、おだてる…と木に登ります。アークの親会社のオリックスの宮内さんは、あれは…年始会のインタビューで、良い事を言っていましたね。トランプ政権誕生を問われて…「先進国への回帰」と、述べていたと思います。ドル高ですね。世界中の資金は、新興国から先進国へ…米国に向かっています。「グレートローテーション」なのでしょう。
アドバンは8月の1382円が今日は1円安く1962円です。一方、アークが行使価格を決めたのは2015年5月の話しです。131円で決めましたが…この株式を手当てするために、アーク自ら、市場を通じて134円で、買っています。半導体はタイミングがピッタリだったのですが…アークの経済環境は、ドル高になり先進国回帰が始まった…これからですね。おそらく…半年後辺りには株価は300円台かな? まぁ、経営者次第です。
更にアーク以上の財務内容の会社は、134社しか…ありませんでした。この基準は、現金の保有とか…利益余剰金などを時価総額と比較した検索です。上場している全企業数は、四季報上では3635銘柄でした。その中で134番目なのです。現金の保有が、時価総額を上回る企業は31社ありますね。そんな企業が並んでいるリストにピックアップされるのです。企業統治の観点からみて…自社株償却が期待されます。まぁ、オリックスの意向次第ですが…。
株価が安いからと言って…決して泡沫企業ではありません。自分で過去のデータなどを調べなさい。この理由は地域経済活性化支援機構が、必要もない資本を多額に入れた為に起った、株式の「発行過多」の状態だからです。
だから正常な経営者なら、おそらく企業統治の考え方から見て、株式を消却すると考えています。これはあくまでも…カタルの思惑です。だからカタルは、何年も待って…損切りのクロスを振っていました。故に、安い株価でも株を保持しており、動きを観ていたので、上がる前に、直ぐに指摘しましたね。
観察銘柄だったのです。まぁ、目先、直ぐに…株価が急騰するかどうかは分かりませんが…200円程度の株価は、いつでも、あり得ると考えています。だって…先進国回帰を唱えた2013年5月の高値の市場評価は400円ですからね。あの時は、実現しませんでしたが、今回はトランプ政権の誕生により、期待度は更に増していますね。
だからタイミングが、ピッタリ合うのでしょう。儲けると言う字は、信じる者と書きますが…皆さんは、カタルを信じるのではなく、自分の頭で考え、自分で判断を下すのです。最悪、1000株なら13万円が、消えるだけの話です。リスクは…常に付き物です。こんな当たり前のことを…何度も、書かせないで欲しいと願っています。日本人は低能ですからね。困った時代です。
今日は、先ほど…870円でクラウドワークスを買いましたね。三菱UFJの720円は買えるかな? 当然、ケネディクスも435円で、買いを1000株だけですが用いました。まぁ、カタルの動向が、当たる訳ではありませんが…ソニーなども強い動きですね。それでは…また明日。