かたる:いやはや…折角のトランプ相場も、ジョーカーに変身しそうです。「ブレグジット問題」の再熱で、一気に保護主義の台頭から世界貿易の縮小リスクを視野に入れるのか? もともと…カタルが、最も懸念している展開が、この最悪のパターンです。仮に、このリスクが表面化して実現するとすれば…株式相場の下げは、こんなものではありません。昨年の最安値も、簡単に下回る可能性もあります。でもトランプ氏は、金持ちになった成功者だから…そんなバカではないと思っています。
昨日のNY相場ダウは、そんなに下がっていませんが、金融株の多くは3%を超える下げです。これが、嫌ですね。そもそも…トランプ相場の基点は、「金融規制の緩和」でした。まだ分かりませんが…米国の金融株の動向に、注意を払う必要があります。その様子を代表的な銘柄のゴールドマンサックで観ている訳です。
何故かと言えば…トランプ政権の政策担当者の古巣であるゴールドマンサックスの動きを観ることが、この動向を把握する事に、繋がると考えている為です。このチャートは、上がる前の…最後の下げの買い場なのか? あるいは、暴落前の最初の第一歩か?…判断に迷いますね。
そもそものカタル予測は、12月の初めに調整波動入りしていたので…、大統領の就任式を切っ掛けにして、株式相場は、切り返すと言うシナリオが…第一候補です。(当初の予測はあのまま株価が上がり続け、この就任式で一服か?…と考えていました。)だから、急騰したトランプ相場の最終場面の調整局面と言う認識が、今の所、最有力のシナリオです。この高値保ち合いのボックス相場の判断は、難しいのですね。カタルが、よく強気を貫いて失敗するパターンの一つです。現状は、まだ買い場との認識を持っています。だから昨日も三菱UFJを買ったわけです。
しかし本日の三菱UFJは、昨年12月30日の安値を下回り、697円まで入っています。5空からの最初の高値は687円から697円ですね。この保ち合いの最安値が11月28日の650円かな?つまり本日の700円割れは、買い場になります。強気を貫くなら、この辺りの下値を買い進めることになります。ただゴールドマンサックスの右肩上がりの保ち合いの時間は、少し長く…そうして昨日は大幅な陰線です。形は、あまり良くありませんね。
テクニカル面で観ると、あまり「歩」が良いとは言えず、カタルも更に買いを進めるか…それとも持ち高を縮小させるか…判断に迷うところです。幸い、かたるはまだ儲かる水準のものが多く、金融株の下値の物は、利食いをしていません。かなり買値は下ですから、この水準でも儲かる水準です。強気を貫くか…。どうしようか…難しい選択です。だから…諺どおり、「強気相場は、懐疑の中で育つ」と…言うのでしょう。
今回は、かなり悪い条件が揃っています。ブレグジットの再熱、トランプ政権の保護主義懸念、問題は、やり玉に挙がっている中国です。習主席はスイスのダボス会議で保護主義の動向を、強くけん制しました。一方、安倍首相は、トランプ氏の会見に備え…インドネシアからベトナムなどの南沙問題に絡む首脳と会談をしており、布石を打ちました。安倍さんは、中国嫌いです。故に米国抜きのTPP交渉を進めるとは思えませんが…切り札を手にしています。オバマも、この事を懸念して、トランプ氏に釘を刺したのですが…肝心のトランプは、今の所は「やんちゃボーイ」の悪戯小僧のイメージです。
だから…株式相場は面白いですね。世情判断から、どう相場を解釈するか?意見が割れます。様々な日々の事象を受け、株価となって、変化して行きます。その株価動向を観て、政策が決められていくのが、市場原理主義ですね。政策のアドバルーンを掲げ、その反応の市場動向を観て、政策に反映させるわけです。
此処で市場を無視して、我流の意見を貫いたのが、元日銀総裁の三重野さんですね。株価が大幅に下がって、金融政策を批判しているのに…株が下がっても、経済は大丈夫だと…豪語して、間違った資産バブル潰しに手を貸しました。これが失われた時代の原点であり、その後、永遠と…日本が、苦しむ切っ掛けになりました。電通のTさんも、亡くなった三重野さんの被害者とも言えます。東芝問題もそうですね。如何に、市場が重要か…分かるかと思います。
結局、株価が上がる政策が正しいのです。カタルは28年ですね。もう直ぐ30年が経過しますが、未だに38915円の新高値を更新できない現実を嘆いています。簡単なんですよ。政策を変更すれば…簡単に株価は高値を更新して、皆が幸せになるのですが…。その政策を実行できる度量がない人物ばかりなのですね。常識人ばかりが、上に居ます。だから失われた時代が、永遠と続き、暗い「流動性の罠」から、なかなか抜け出せないのです。1兆円以上もの資産を抱え、株価が低迷している現実は、狂っています。ケネディクスを、更に買い進むべきかどうか…。ゴールドマンサックスの株価とも、関係があります。
素人は、単純に株価の行方を聴きたがりますが…そんな未来は、不確定なのです。正しい道を選択すれば…株価はドンドン上がり、みんなが豊かになります。しかし選択が間違っているから、1989年の高値を、未だに取れないのです。
3%成長を続けると…30年間で2.427倍ですよ。如何に…日本の政策担当者が、馬鹿ぞろいか分かります。この間に…米国は10倍になったのです。およそ7から8%成長を続けて来たわけですね。資産インフレ効果を利用して、成長を維持しても…トランプ氏の誕生ですからね。人類にとっての現状の変化(スマートコミュニティー)は、それほど、大きなパラダイムショック(枠組みの変更)なのでしょう。
皆さんも、市場を通じて…日本の政策を、共に考えて欲しいと願っています。カタルは単に銘柄を当てる目的だけで、このサイトを続けているのではないのです。市場原理主義とは、どんなものか? 政策が株価に及ぼす影響は、どんなものか? そんな背景の解説を通して、政策をともに考えて欲しいと願っています。カタルは永遠と…政策批判を、このサイトを通じて、繰り返してきました。
今回の安倍政権の誕生は、最大のチャンスなのです。カタルの投資技量と同じで…政策もあと一歩なのですが…、なかなか最後の壁が、超えられません。経営者もアホが多いですからね。たぶん…三菱UFJは買い場じゃないかな? 下がっても…先ほど示した株価ラインです。687-697円の筈。最悪は650円ですからね。
今日、買うか…、明日、買うか…。分からないから…株数を減らし、700円まで買いに行ってみましょう。現在の株価は699円30銭です。はい、買えました。699円20銭で、お買い上げです。さて…実験は楽しいですね。儲かるか、損をするか…。自分自身の仮説を試す場所ですね。所詮、金融株が崩れれば…どの株も下がります。どれでも…ですからね。それじゃ…また、明日。