43ぶりか…

最近のニュースを見ていると…2017年9月末の都市銀行5行の貸し倒れ引当金は、前年同月比13.4%減の9016億円だと言い、1985年2月以来「32年半ぶり」に1兆円を下回ったと言います。

有効求人倍率と失業率の推移

更に、10月の有効求人倍率は「43年ぶり」の1.55倍だそうです。このように…実に、四半世紀以上を経過している現象が、次々に市場を賑わしています。先日の日経平均株価の16連騰は、東証の創設以来の歴史的な現象が生まれたのです。

このような様々な事象が、経営者の心を動かし…厳寒状態だった「心の壁」の氷を溶かし始め、貯めこんだ現預金残(内部留保)の活用に向かいます。だからファナックは、フル操業を続けており、それでも…間に合わないのです。事前に工場用地を手当てして工場を建設していましたが、積極的なファナックでさえ…半年、遅かったと言われています。

経営判断は、非常に難しいですね。シャープのケースを見れば…分かります。亀井工場に続き、堺工場の建設が…命取りに繋がりました。

カタルは、ケネディクスの宮島さんを、一時、消極的だと…批判していましたが、当たり前なのでしょう。それが…経営者と言うものでしょう。多くの従業員を抱えていれば…馬鹿は出来ません。

一方米国は、法人減税法案が、上院でも可決されたそうです。これから上院と下院で法案のすり合わせが行われますが…トランプ政権、初の実績になります。この法人減税の恩恵を一番受けるのは、金融業界だと言われています。今後、金融規制緩和の進展が、どの程度か…。既にイエレン氏の後退は決まり、来年、パウエル氏が就任されます。

此処に来ての…米国の過剰なスピードアップ相場は事前の布石があった訳です。「ステルス・ヘッジ」と呼ばれるオプション市場の現象などが、一つの現象なのでしょう。ロイターではSP500のコール1枚に対し、プットは2.1枚のトレードだとか…みんなオプションなどで、ヘッジしている訳ですね。誰もが…長く続く、景気拡大期や株高に警戒感を持っている訳です。

ここで…カタルは述べています。相場の持続に欠かせないのは「強弱感の対立」だと言い続けています。

米国でもJPモルガンは、強い方のグループです。金融の世界は、完全に負け組と勝ち組に分かれています。英国のカーニー総裁は「EU離脱が無秩序なものになったとしても、銀行システムは、実体経済を支え続けることができると英中銀は判断している」と述べ、2014年のストレステスト以降、今回、初めて…全ての銀行が、テストに合格したと言います。

カタルはイタリアやスペインなどの問題国でも、改善が続いている事を何度もレポートで述べています。リーマンショックの後遺症が、ようやく…癒えている訳です。約10年ですね。日本は、もっと…長く掛かりました。此処に来て…カタルは邦銀株の割安感を、何度も…指摘しています。

この年末年始のスター株として、紹介している「ケネディクス」の観察期間は4年以上になります。今回は初めて…短期投資でも推奨をしている訳です。

「1300兆円の逆襲」は、非常にスケールの大きなもので…時代感覚です。だから、何年も続きますが…多くの読者にとっては、カタルが短期運用と述べている時間でさえ、我慢が出来ないのでしょう。

でも…金融の世界は、継続性と言うか…、我慢の世界ですね。競馬や競輪などの博打の世界とは違います。論理的な裏付けがあり、時代の変化が反映されるものです。冒頭に32年ぶりとか…43年ぶりとかの文字を掲げましたが…このような事象が、経営者の行動のインセンティブになります。

自分が株を買う時の気持ちの変化を、考えてみると分かりやすいですね。最初は、なかなか決断が付かないものです。でも時代の変化と言うか、株価が上昇して行くと…我慢が出来なくなり、やがて高値でも決断をします。

だから…カタルは、先ず100株でも良いから、最低単位で、まずは参加しろと述べています。少し良いかな? 行けるかな?…と、考えたら、先ずは否定から入らずに、参加する事に、意義があります。それから考えれば良いのです。どうせ失敗しても、僅かな量ですから、限られた損失です。

カタルは、いつもそうです。証券マンの頃は、先ず顧客に「そんな株数を買っても、意味がないから良いよ。」と言われました。でも10万株を買うのには、人間は抵抗するわけです。だから、先ず1000株を買ってもらうのですね。そうすると…顧客の心に、変化が生まれます。これが、証券マンが手数料を上げるテクニックの一つです。今の相場環境なら…軽く1000万円を突破するのが、一般的な上位グループの証券マンの水準です。

今は手数料が安くなっているし、上限がカットされていますから…なかなか1億円レベルを上げる証券マンは、大手でも居ないと思います。カタルも、とうとうこの水準を達成できずに、7000万止まりでした。一度は、達成したい大台替えでしたが…未達でしたね。まぁ、時代が違うから仕方がないかも、知れませんが…カタルの実力不足です。あのまま…当たり続けていれば、今頃は…。

もう直ぐ、今年も終わりを迎えますが…今年は2倍以上になる株をいくつ紹介できたのでしょう。「終わりよければ…全てよし」と言いますから、この年末年始相場に期待しているケネディクスが、綺麗に立ち上がることを望んでいます。今のところは…順調です。FAUGの一服感から、相場の流れに変化が生まれ、邦銀株などが注目されています。野村証券を先日、買って直ぐに利食いしましたが…証券株なども上がるのが道理でしょう。

このライン、先日は、合同鉄鋼や日本ヒューム管など…打診買いした事がありました。でもその時は、動きが鈍く、駄目でした。きっと早すぎたのでしょう。所謂、このような内需モノの相場は、これからなのでしょう。ケネディクスも、この範疇に分類されます。基本は、邦銀株などと…同じ路線です。この路線は「名目時代の確立」ですね。

様々な事象が…綺麗に重なるかどうか…。此処が、相場が綺麗に立ち上がるか、どうかの分岐点です。未来の出来事は神様が決める事なのです。故に、誰も先の事は分かりません。「有終の美」を飾ることが出来るかどうか…。もう直ぐ…2017年も消えて行きます。

また…明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2020.04.26

    勘を信じる
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本