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かたる:兎に角、7月の「カタルの短気」からの回復は一時的で、その後は下値を維持できない株が多く、どれも下値を割れる現象が広がっています。何を仕掛けても儲からず…損を積み重ねています。

「空売り」派は儲かってしょうがなく…ウハウハなのでしょう。転機になるのかどうか…23日の貿易関税が、一つの山場になっているようですが、たぶん…何も起こらずに良くて延期、悪ければ…そのまま高関税が発動されるのでしょう。

上海総合株価指数の月足推移

上海総合株価指数も、かなりヤバい印象です。下値を割れそうです。中国での日本車販売はマズマズですが、全体の自動車販売を見ると…中国経済はかなり危うい印象です。固定資産投資に頼った経済は逆転すると大変です。日本は既に経験積みです。資産効果を世界は認めていますが、この加速を支えるバックボーンがないと駄目です。日本の場合は、村論理と言う厄介な問題を抱えて、正常化になかなか移行できませんでした。

米国の貯蓄率推移

ただ米国では、新たに生まれたカタルの進化論を支持するレポートや発言などが相次いでいます。一つは此方のWSJの記事です。(これは有償かも知れません。)この内容は米国の貯蓄率がリーマンショックの影響もあり、予想以上に高かったというものです。

もう一つは此方の記事です。債券のフラット化から、通常は逆イールドになりますが…逆イールドなら、利上げをやめるべきだという意見です。この処置により落ち込みは軽くなり再び米国経済が成長するのです。前の貯蓄率の高まりと整合性が見られる現象です。

ただ古河電工は、また新安値水準ですね。今の株価は3395円です。このカタルの進化論の支持者は、あまり見られません。多くはモルガン・スタンレーのような意見です。ただ…昨日の原稿でトヨタの批判を述べましたが、コネクティドカー時代になり、車1台あたり情報は、年間1000ドルの情報価値を生むという意見もあります。トヨタがこの利用に力を入れれば、クラウド事業の創設になります。データサイエンスの力です。フェイスブックと同じ意味を持つのです。

本日の日経新聞のQRコード、実際はIIJ(3774)が関連しますが、本日も寄り付き高になり、回転が効かない可能性があります。兎に角、個人はメタメタな状態のようです。「下手なナンピン休むに似たり」程度の諺なら良いのですが、「下手なナンピン、スカンピン」と言う按配です。古河電工のケースは、まさにこれです。

こんな中でカタルが掲げたジャムコは素晴らしい成果でした。まぁ、どんどん上昇するのは、かなり先でしょうが…。兎も角、この環境下で立派な動きです。ケネディクスに突破口を期待しましたが、今の所は空振りです。昨日の日経一面の外資系ファンドのラサールの動きは、良い支援材料ですがダメでした。ノルウェーのSWFの参入など…日本は新しいステージ入りしているのに…なかなか投資家は、カタルのような評価をしないようです。

この原因は自民党の総裁選の影響なのかもしれませんね。石破氏なら確実に株価は下がります。決められない村論理の代表的な意見に聞こえます。馬鹿は上に立つべきではありません。仕事ができなければ意味がないのでしょう。カタルも3選には反対ですが、「流動性の罠」からの脱出は…あと一歩の印象です。22750円を上回れずにジクジクしているのは日米貿易戦争だけでなく、こんな所も影響を与えているのでしょう。

でも…ね。既に名目賃金が実質賃金を上回り、この成長力が消費を押し上げます。移民政策もあり、遅ればせながらもキャシュレスに向け、政府も税制支援かな? この辺りの動きもスマートコミュニティーを支援するものです。スピード感は中国と比較すると非常に鈍いですが…それでも進んでいます。だから…株価低迷もそんなに嘆く必要もないのでしょう。次にステップ・アップの準備に見えます。

成長株投資の基本は「売り上げの伸び率」です。利益のタガではありません。この辺りの教育が行き届いてないと日本企業が大きく伸びる素地が消えますね。赤字でも問題ないのです。メルカリは、どういう風になるのか…興味があります。LINEより可能性があると考えています。ただ今は事前に投資したファンドがあるのでしょう。故に儲かるので売っている人も居るのでしょう。あるいは市場が低迷しており投げが続いています。

その点…何かと問題を提起するスタート トゥデイ(ZOZOTOWN=3092)の前澤さんは可能性を秘めています。ユニクロになり得る素質があるようにも感じています。先日、役員向けにストックオプションを割り当てました。その転換価格と言うか払い込み価格は4332円~4527円ですよ。今の株価は3575円なのです。

多くの企業が、割安なストックオプションを発行しているのに…これは株主重視の姿勢の表れでしょう。経営者はこうでないと…駄目です。およそ1000円以上、株価を上げないと自分達も恩恵に与れないのです。個人的な行動は賛否があるでしょうが、やはり興味は尽きません。

スタートトゥデイの業績推移

四季報の予想数字は兎も角、実績でも10年で10倍程度の売り上げ成長の1000億円ですから、そろそろ次のステップ・アップする時期なのでしょう。内容は調べてないので分からないのですが…。此処からが難しいのです。果たしてどうでしょう。

此処からの下げは、一段と厳しさが増しますから、追証ラインの人は無理をせずに戦線を縮小しなくてはなりません。カタルもそのラインです。(ただ日証金からのデータは、峠を越えたのかもしれません。)困った問題です。貧乏人は、何がら年じゅう…追証と背中合わせの時代が続きます。

こんな事は「債券のフラット化」の原稿を書いた時には、既に判明していた事です。やはり一方通行の売買方法では限界があるのかもしれません。でも…ね。名目時代は、必ず、買いの方が有利なのです。それは市場経済の仕組みが資産効果を前提に成り立っているからです。これを悪戯に批判する馬鹿学者が、日本には大勢存在します。

日銀のETF批判などは最たるものです。このような論説が新聞に載ることが、失われた時代を作った元凶なのです。本当に…困った連中です。アレレ? IIJに支持が集まっていますね。果たして…やれるかどうか。ケネディクスも高いようです。今日は大丈夫だと良いのですが…果たしてどんなものでしょう。それでは…また明日。



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