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かたる:敢えて…この戻り高値で「買い増し」を決断し買い乗せを実行しました。本日、買った銘柄はSUMCO、古河電工、そうして最も強い動きの東邦チタンの3銘柄です。

本当は…SUMCO以外は買いにくい銘柄です。古河電工は7連騰と…昨日まで、日経平均株価と同じ動きをしていますし…東邦チタンは1000円割れの水準から、既に売り物がガンガン出る「利食い圏」のゾーンです。それを承知で、敢えて…買い乗せを実行しました。買う株数は多いとは言えませんが、本日の日経新聞を読んでの…行動です。

その記事とは…先ずは、台湾の力成科技(パワーテック・テクノロジー)の1800億円の設備投資の記事です。本当に半導体が駄目なら、設備投資などしませんね。そうし…村田製作の積層セラミックコンデンサ(MLCC)の増産記事です。これはたぶん…以前に報道されていたものの「温め返し」です。ただ値上げを実施して、過去最高の設備投資額(ここでも…「流動性の罠」の動きが分かります。)の動きを好感しました。

そうして最近のDXI指数の動きです。この半導体指数は27000割れから27906ポイントと値戻しが進んでいます。更に、18面のスクランブルの記事です。国内機関投資家が「二の足を踏む」投資心理です。

そもそも…カタルの述べる「進化論」は、非常に「奇異な発想」です。

一般的には「債券のフラット化」から、景気はピークを迎え、景気後退期(リセッション)に向かうのが教科書の説明です。多くの機関投資家は、せいぜい続いても…あと1年か、1年半と言う景気循環論を述べています。現状はこの可能性が最も高いのでしょう。故に、此処からの戻りは「中間反騰」で、高値を抜けずに…また下がるシナリオとの解釈が一般的です。

明らかに中国経済は減速しており、日本のプラザ合意以降の展開を考えれば、「中国製造2025」のシナリオには無理があります。マレーシアを見れば分かりますが、93歳のマハティール率いるマレーシアの動きは「一路一帯」政策の不備を突いたものです。そもそも覇権主義を貫く中国が、ドルに変わる基軸通貨に選ばれる道理がありません。

むしろ日本が固定資本形成の依存から、苦しんだ同じ道を歩む…との見方の方が筋は通ります。でも中国は主導者が、宮澤喜一のような馬鹿ではありません。優秀なので…日本より、ずっと軽いのでしょう。

しかし…これまでの躍進のツケを払うのは「自然の道理」です。長かったですからね。1989年の「ベルリンの壁崩壊」を受け、東西冷戦の終結を受けた「平和の恩恵」を、一番享受したのは鄧小平の南巡講話でした。まさかの…共産党国家の市場主義への変貌です。

皆さんには…内容が難しいかね。でもカタルの読者層は大きく増えていませんが、かなりの識者が多いのです。大学教授や医師などの割合が高く、後は個人経営者など…皆さん、高学歴の優秀な人達ばかりです。今回の会員希望にも、そのような人達が多かったですね。残念ながら、選に漏れた方も多く…恐縮しております。

さて冒頭の日経新聞の一連の流れで見える道筋は…ここから「市場の整合性」の話です。時代の流れ、つまり様々な事象(出来事や事件などの一般的なニュース)には関連性があります。

例えば…貴乃花の引退届、これもそうです。これはグローバル化と個人主義の流れに沿った動きです。相撲界を会社と考えると…会社の方針に楯突くなら辞めるのが筋です。あれは筋が通りません。ただ一理あるのは、不当な要求があったのでしょう。

でもサラリーマンなら、「投資信託を売れ!」と言われれば、こんな損をするものを、販売できるか?…と上司に反論は出来ません。 カタルの時代は100万円の目標が1000万、それが、何と…1億ですよ。カタルは2億台だったかな? ノルマを達成して…ご褒美のシンガポール旅行です。いくらバブル期でも、きつかった数字です。

でも実に…僅かな期間に、100倍も目標値が引き上がりました。でもノルマは絶対です。それを無理して…こなしてきました。それを思うと…今の時代は甘えています。

だから貴乃花が本当に角界を変えたいなら、今は我慢して、じっと耐えて…自分が理事長になった時に、変えるしかないのです。それを…。カタルはそう考えますから、少し古い人間かも知れません。

要するに、理不尽な組織論は、いずれ時代の推移で衰退して行きます。これはインターネットの発展が影響しています。世界的な流れです。だから「本物の世界」なのです。故にカタルも…敢えて無謀な目標(年間の資産倍増計画)を掲げ、チャレンジしている訳です。

世の中の様々な事象は、一連の流れの中で発生します。その時代の流れにうまく乗る経営者が、成長を続けることができるのです。

「アマゾン」と「楽天」の違いは歴然としています。ジェフ・ベゾスは常に時代を切り拓いていますが、三木谷さんは、常に後追いです。クラウド、AIスピーカーなど観ると分かります。時代を切り拓いていますが、三木谷さんは携帯事業への参入です。それも設備投資が桁違いに必要な分野です。落ちぶれる仮想通貨に…後発で参入するようなものでしょう。

まぁ、カタルの解釈はどうでも良いのですが、要するに…日経新聞の村田の記事は大切です。車の電装化、AIの進展など、一気にスマートコミュニティーへの世界へ向かって、走っている姿に見えます。どちらにしても、仮にリセッションでも…産業革命を上回るスマートコミュニティーの進化は止まりません。故に、非常に緩い「落ち込み」の筈です。この辺り…古河電工の業績推移のカタルの観方と一致します。

カタルは、減益は今期限り…と考えています。来年2月には期変わりを控え、5月の決算発表時には、新高値に向かう可能性が生まれます。この辺りの時間感覚を会得して下さい。株式市場は実体経済の半年先を歩んでいると言われています。小野薬品は古河電工に先行して動いています。その古河電工は、SUMCOに先行して動いています。

車の電装化は躍進しますから、兎に角、半導体の使用量は、スマフォ等と比較できるものではないでしょう。車の単価は200万、300万です。故に半導体をふんだんに使えます。5G時代のコネクティッドカー時代になると…使用量は、ずいぶん違うのです。この辺りの時間推移の読みは難しく、方向性だけに留めておきますが…、市場原理と言うのは、常に、「必要な所」に、お金を流すような仕組みになっています。だからFAANGなのです。

この原稿を書いていて、猛烈に買いたい銘柄が浮かびましたが…先ずは、有料会員が優先されます。皆さんは、それからですね。でも…ね。会員でなくても考え方は説明していますから、今日の原稿を読めば、分かる人には分かります。

早ければ、儲かるというものではなく…株式投資は「塞翁が馬」のような所があります。東邦チタンをみれば…分かります。この株、これからですからね。皆さんが、あっと驚くような動きになる可能性が、非常に高いのです。

だからカタルは1400円割れが、安値だと思って買い続けたのです。でも「ぶらさがり組」が増えすぎて…調整を余儀なくされました。此処では実需筋が買っており、洗練された何処かのファンドの買いなのでしょう。

古河電工の5400円台の下げ途上を、買うのは買いやすいのですが…7連騰している3900円前後は、買いにくいですね。人間心理と言うのは、実に面白いものです。SUMCOも同じく…投資心理が変化しました。株式投資の極意と言うか…。鉄則は「買いにくい株」を買う事なのでしょう。それでは…また明日。



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