カタルは「市場の整合性」の話を良く展開します。市場では、様々な銘柄が互いに影響を与え合って市場価格が成立していると思っています。
例えば…カタルはツクイと言う株は、75歳以上の介護需要がこれからどんどん増えるから、市場のパイは拡大して介護業界が潤うから、ツクイの株は上がる筈だと思い株を買います。しかし別の人は介護なんて…儲かるわけがない、儲かれば…国は価格基準を引き下げて利益を奪う。だから地味な業界だし…株価は上がらないから、株価が上がったら空売りをするという人もいます。そのような個別株の意見対立から株価が形成されます。(個別株要因)
しかし今回のようにNY市場が1800ドルと大きな下落を見せると、多くの人は3月の悪夢が甦り、早めに対処をしないとダメだと考えて、カタルのように持ち高を慌てて落とします。大概は、儲かる玉を先ず売るわけです。このような現象を見て、全体相場の動向が個別株にも影響を与えている様子が分かると思います。(市場要因)
逆に、ニチイ学館がユニゾHDのように、MBOからTOB争い発展すると…ニチイ学館の株価は上がりますが、同業の市場評価の考え方が変わります。業界全体に比較要因からPER水準が高まりを見せます。
この業界は老人ホームの建設費が増すと、設備投資の償却費が利益を圧迫して…成長率が落ちます。逆に適度な投資を続けないと…売り上げも利益も伸びません。バランス配分が難しく…資金手当ての能力も要求されます。
この辺りの評価はマツモトキヨシなどの薬局やホームセンターなどのカインズやコメリなどの業態に、ある意味で似ています。一定の利益率があるなら、店舗を拡大していくと、どんどん売り上げも利益も増えます。
非常に成功した事例は「セブンイレブン」です。嘗てのセブンイレブンは成長企業でした。株を持っていると、どんどん増えていき、かつ株価も上がり続けました。100万円が1億、10億円と言う具合に…天文学的にお金が増え続けたのです。
最近の事例ではユニクロに続き、ワークマンがその路線を歩んでいます。同じように…介護の業界から世界に羽ばたく覇者が生まれても、何ら不思議ではありません。何しろ、我が国は世界に先駆け、介護の先進国なのです。否応なく…人口構成から見て高齢化が進展していきます。だから地味な業界と言う見方が覆る可能性があります。
今日はツクイの説明ではなく、主体と客観評価の話から、市場の整合性を述べて、カオス論理(バタフライ効果)の話を展開しようと考えていました。
例えば…金曜日に市場の人気博打株「テラ」に、治験をしてないのではないかと言う疑惑が生まれ…一気に株価がストップ安して、市場の場味を崩しています。NYダウ1800ドル安と相まって…全体相場に影響を与えました。その為にアンジェスもPSSも…同様に、最近、急騰した銘柄も影響を受けました。
この銘柄群で大儲けした種族はたくさん存在します。何しろPSSの株価は10倍だし…アンジェスだって5倍以上です。だからみんなウハウハ状態です。
多少の株価の下げはヘッチャラです。通常は一発目、2発目辺りまでは耐えられますが、3度、4度と下げ続けると…さすがに全体に警戒感が広がり、これまでの利益が消えますから相場全体が冷めてきます。
コロナからのバイオ関連株の花盛り相場に…当初から、カタルはついて行けませんでした。
そもそもコロナに対する認識が、一般の人とカタルは違い過ぎて、カタル個人の感情が、一般認識とかけ離れていたからです。(主体と客観論理)
常識が頭に存在して…馬鹿になれなかったのです。もっと単純な発想で馬鹿になれるなら…潤っていたのでしょう。ブイキューブにPSSなど…メドレーもそうですが、カタルは早めに素質を理解していたはずなのです。でも…馬鹿になれず、一緒に踊れませんでした。
この辺り…どうせ駄目株だという経験値が邪魔者になり…逆作用しています。カタルの反省材料です。
あまりに論理的に走る傾向があります。馬鹿になる若者精神が欠けているのでしょう。でも幸い、スマートコミュニティーは理解できます。DX関連はすんなり受け入れられます。これは時間軸の感覚です。
短命相場のケースはカタル向きではなく…じっくり手掛けるタイプだからでしょう。でもコロナ禍で、馬鹿人気株が生まれる背景も分からないではありません。
過去、資源株相場の日本石油、産金相場では住友鉱山など…馬鹿になったのです。やはり若い人は材料株に飛びつきやすい単純な発想です。イナゴ族の性格を理解しないとなりません。上手に彼らの力を利用しない手はありません。
年初に「魔法の鏡」を見て、もっと「どん欲」に…誓ったのに、折角のチャンスを利用できませんでした。初動の時にPSSもブイキューブもメドレーも乗れたはずなのです。これら人気株のチャートを付けて、カタルの今後の糧としなくてはなりません。
ちょっと、本日の原稿はチグハグです。頭の中では市場の整合性の絡みで、カオス理論のバタフライ効果を解説しようとしました。人気株が崩れると…やがて全体相場の勢いが失われる話です。
でも同じガラ(暴落)でも、上手くスイッチを切り替えることが出来るなら…全体相場の勢いは落ちずに、相場の方向性を変えるだけで、名目時代の相場展開が続きます。まだ売買代金や出来高を見ると…株価が上がったほど、業界は潤っていません。所詮、小型株の乱舞に留まっています。
果たして…本物の過剰流動性相場のイメージに、更に近づくことが出来るか…。NY市場の1800ドル安と言う亀裂を、上手く修復できるかどうか…。
もう上に行けと言うほうが無理な注文なのです。だから…どのコロナ関連の人気株も上値が重くなっています。テラのストップ安は、市場の方向転換を示唆する現象です。今週は上手く、別の新しい流れに相場を誘導できるかどうか…が、問われます。
カタルはやはりスマートコミュニティー関連のDXなどの銘柄に焦点を当てるべきだと思っています。
その意味で、いよいよ活況場面を迎えるチャンスが到来しているロコンドをまた買い増ししてみようかと考えています。本物の流れになるなら、ここから一気に出来高が膨らみ、一度はストップ高を交えながら、いよいよ活況期を迎えられるか…その真価が試されるのでしょう。上場来高値は2170円です。
果たして市場は上手く方向転換をしながら、新しい名目時代のバブル族を育て…更に…本物の「過剰流動性相場」に発展できるでしょうか?
なんとか…最後はこの原稿もまとめましたね。参考にそれぞれのチャートを付けておきますから、自分で検証され、方針を決めると良いのでしょう。「踊る阿呆」になり切れるかどうか…若者精神が問われます。
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