アーカイブ:2021年1月

時間軸は、人それぞれで違う

カタルレポートをどう利用しようが…前から「自由だ」と述べています。証券マンが営業活動に利用しようが構いません。カタルは一般的に入手できる資料を基にして相場観を組み立てています。

基本的にカタルの人格や性格が、レポートに影響を与えているのは仕方ないですね。すべてが正解と言うわけではありません。一応、証券マンの出身ですから、毎日、手数料を稼がねばなりませんから、あらゆる相場に対応をしようと考えています。それに投資家の力量も様々ですから…どんな顧客の好みにも対応できるように訓練を続けてきました。

前に大山さんの話をしたことがあります。彼は歩合セールスでも、伝説的なセールスで、証券会社の社長が、あまりの凄さに…全社員の指導をお願いした程です。その報酬として…彼は年間1億円を約束されます。しかし彼の指導に付いて来れない人が普通でした。結果は必ずと言っていいほど、儲かるのですが…時間軸の考え方が違うのです。金持ちと貧乏人の時間軸の考え方は違うのです。

この考え方を、理解できない読者が多いように思えます。

株と言うのは、直ぐに上昇をする株…時間軸がずれて、しばらくしてから上昇する株、様々な時間軸があります。貧乏人は大きなお金ではないので、自分が買ったら直ぐに反応しないと気に入りません。大概はこの時間の許容度は半年程度が限界のようです。しかし金持ちの時間軸は5年でも短いを考える人がいます。逆に下がり続ける株の方が理想的だと考える人も居ます。その方がたくさんの株を買えるからです。

日本で一番のお金持ちは日銀でしょう。だって無尽蔵にお金を作れます。輪転機を回せば…紙代とインク代がお金に変貌します。批判をされながら日銀がETFを買い続けています。ずいぶん批判されていましたね。

ここに来て…ようやく30年ぶりの高値とか言われ、最近はその取得方法について改善を考えているようですが、まだ買うのを止めるとも…買った株を放出するとも言っていません。

つまり「テーパリング」(出口戦略)の話です。この意味を直訳すると「先細り」の意味ですが…金融用語では量的緩和(QE)の縮小を意味しています。つまり通常は債券の買い入れの縮小です。国債やMBS=資産担保証券(住宅など)の買い入れの縮小の話を指しますが、ETFの買い入れやリートの買い入れも同じことです。

このテーパリングが話題になって来ました。今年後半と言う見方や来年にも実施されるという話もありますが、物価動向も加味され判断されます。通常、これだけ世界の中央銀行がジャンジャンお金を流していますが、商品はそんなに増えるものではありませんから、需給バランスで商品価格は上昇を続けます。しかし…既に先進国は、生活必需品は揃っており、昭和30年代の「もの」がない時代とは違います。

それに技術革新により、シェアビジネスが存在するように、効率化が進展していますから、ものの需要は落ちている訳です。基本的に日本経済のようにデフレ傾向になりやすいのです。だから中国が台頭出来る期間は、時間の問題で…逆に中国は、少子化問題がこれから深刻になります。この時間軸があと10年ほどかな? 

株式投資を考える場合、全体構造のデッサンが非常に重要です。闇雲に…世界のヘッジファンドが株を売り買いしているのではありません。ある意味で「だましっこ」のようなものです。安値で買った株をどうしたら高値で他人に売りつけることができるか?そのゲームのようなものですね。

ここに世相が反映され、株式投資は、奥が深くて面白いのです。カタルは皆さんに「無理をしない」投資を推奨しています。

この力量問題は自分だけにしか…その水準が、どの程度か分かりません。100万円の損得が基準の人も居れば…10億水準の人も居ます。千差万別です。自分の価値観だけで動く人は、大概、株式投資では負け組です。この境地はなかなか超えられません。

三菱UFJ(8306)の日足推移

例えば…三菱UFJにしましょうか…。

カタルは何度も、コロナ禍の暴落の最中に利回り裁定取引の話を持ち出して「鉄板相場」だと述べていました。必ず、儲かる銘柄になると思っていたわけです。しかしあまり投資効率は良くなったのですが…でも大きなお金、億単位の投資で、ユビキタスやロコンドを買う訳にいきませんからね。投資家層にとって、銘柄の選抜が変わる事例です。

三菱商事(8058)の日足推移

世界で一番と言われているバフェットも同じような選択をしています。例えば商社の中でも出遅れている三菱商事にしましょうか…。2200円が2600円だから僅かな値上がりです。最も人気のエレクトロンは約2倍です。カタルの推奨銘柄の村田製作も約2倍です。ですが…売り買いの量を見ると…やはり商社クラスの出来高でないと、あの金額の処理は出来ません。

東京エレクトロン(8035)の日足

カタルが、ケネディクスの後任に据えている株は、野村証券とT君です。このT君は既に皆さんに紹介済みであり、介護の「ツクイ」(2398)です。何れも…買い推奨の理由を述べており、何れ4桁奪回は間違いありません。

仕手性では「ツクイ」に分がありそうですが…所詮は介護ですから大きくはなりません。ですが…「チャームケア」(6062)なんか、この5年で10倍程度になっています。株式分割を交えていますから…あまり気づきませんが。ツクイの方が大きな会社なので、値動きはもっとマイルドですが…確実に成長を続ける会社です。

ですが…「博打心」のあるカタルは、あんまり食指が動きません。確実に儲かると分かっていても…ですね。

野村証券株を12万株買うなら…毎月、年金分程度の配当がもらえます。今期は日本橋本社の再評価益が計上されており、特別配当のようなものですが…20円以上は確実でしょう。1万株なら20万円で税金を引いて、16万円ですから、12万株の総額は株価が560円として6720万円です。信用取引なら、僅か、2000万円もあれば…利回り裁定の実現です。野村証券の信用金利は現在0.5%だとか…やはり数字に合います。

2000万くらいなら、だれもが持っている程度のお金です。既に時代は名目時代に突入しており、おそらく株価は年内に4桁の実現性は高いのでしょう。仮に遅れてもテーパリングが開始される来年の野村証券株は4桁を実現するでしょう。何しろ、銀行に先駆け、野村総研の株を売り、自社株買いを実施した会社です。だからカタルは昨年の9月頃から薦めています。あの頃は500円を割れていました。

お金なんか…いくらでも儲かります。ですがカタルは博打株が好きです。

ロコンドは、ようやく…ヒカル君たちの売り上げ計上に懐疑心が芽生え…ヤフーファイナンスの掲示板に、そのことが載るようになって来ました。カタルはこの可能性を昨年の夏の段階で指摘しています。一時的な売り上げ計上の可能性です。面白いですね。4000円になった時にカタルはこの懸念を考えていましたが、2000円を割れると市場が認知し始めるリスクです。

ですが…カタルはインフルエンサーの売り上げは継続するという立場です。だってテレビのBS放送を見ると分かります。皆さんは見たことはありますか? 

夜の11時を過ぎるあたりになると…各民法局は、みんな「テレビショッピング」の番組に変わります。あの宣伝費を出して商売になっているのでしょう。比較を考えれば…ロコンドの素晴らしさが分かります。ですが…今は何を言っても「焼け石に水」です。これは時間が経過しないと判明しません。逆に今は、待ったなしに信用の「期日」が到来していますから、売り物はジャンジャン湧いて出ます。だから買いたい連中も、慌てて買いません。

誰が、猫に鈴をつけるか?

まぁ、相場を見ていれば分かります。このような企業業の読みは面白いでしょう。企業を良く知って、内容が見えるようになると相場の焦点が見えます。

僅かな量ですが、今は「NPC」(6255)が一番、心を揺さぶられます。この株は昨年10月18日の会員レポート銘柄です。当時の推奨株価は381円で月曜日の寄り付きは384円でした。それが4桁に出てくるのです。

やはりこのような値動きでないと…なかなか心が躍りません。この感覚は貧乏人の感覚です。逆に11月29日に会員レポートで取り上げたA君の推奨株価は896円で月曜日は915円でしたが…今の株価は720円前後で低迷を続けています。下げ過程を推奨したためですが、やはり下げ続けるチャートも惹かれます。同時に10月31日のB君も、まだ動いていません。何れ…上がるのでしょう。

一般公開した8月23日推奨の石油資源開発の推奨株価は1763円です。今の株価は2189円まであって2041円です。2割上昇のバフェットより良いかな? 同じようなものですね。

高値圏で推奨したシマノも…当時は20340円でしたが、今はこれから業績発表を控え…株価は26265円です。まぁ、色んな意見はあるでしょうが…一応は会員レポートで会員料金を払う程度の価値は、あるでしょう。ソフトバンクなんか…あの推奨から2倍以上になっており…既に3倍近いかな? これほどの大型株ですから…いい選択でした。

8月9日推奨のSUMCOは、その後8月23日にも取り上げていました。当時の株価は1439円ですから…今の株価の2446円と比較してもらうと分かります。これだけ…株価が上がっているから当たり前です。ですが…今でもロコンドは好きですね。田中君のセンスはなかなかだろうと思っています。今は需給バランスが悪いからこんな状態ですが…力量の違いは、チャンスでもあります。

今日は「時間軸」の考え方を述べています。この感覚はそれぞれの力量で変わるのです。この力量と言うのは、資産力と精神力の話です。まぁ、個人の性格と言うか、何というか…。つまり動かせるお金と個人の「度量」の問題です。このバランスは自分だけにしか分からない話です。

人間にとっては、その時間軸が、1年も、2年も違う人がいます。カタルは、今の買い主体は10月から始まった「海外投資家」の流れだと述べています。だから相場の主流が、半導体株や電子部品株に流れています。ここに日銀のETF効果が加わり、年末の12月29日の714円高に繋がりました。

この動きは、間もなく変わるように感じています。カタルは空売りをしませんが、200日線乖離が大きく離れている好業績銘柄は、これから…どんなに、良い数字を発表しても、必ず、株価は「調整場面」を迎えます。昨年、夏のロコンドのようなものです。どんな株も、この試練は免れないのです。

今は選択が難しいから…カタルは東芝が、一番だろうと述べ続けています。実際に僅かな株数ですが…カタルは買っています。金曜も2975円で1000株を買いました。そうしたら…東証一部昇格だとか…。

こんなことは既存路線なのです。この後の読みもあるのです。だから鉄板だろうと思っています。キオクシアの売却代金は自社株買いに充てられます。カタルは、既にM&Aの対象企業だろうと考えています。確か…東芝は40%を持っている筈です。

既に、半導体業界は1社で1兆どころか…3兆円単位の投資額になっているのです。売却すべきでしょう。負け組なのです。3兆円投資が出来ない企業は設備投資で負けているのです。嘗て…日本のNECは世界でトップだったのですよ。何故、こんな「凋落」過程を歩んだのでしょう。

昔のカタルのページ

先日、パソコンに移行に伴い…昔の資料が出てきました。このホームページの開設は1998年3月なのですね。題名が「株式市場 日本を考える」と言うものでした。古い読者の人も居ますから…きっと懐かしいと思います。もうすぐ23年間になります。

今でも当初の気持ちから変わっていません。株式市場を見ると…日本社会の矛盾が見えてきます。株式投資を通じて、読者の皆さんに…日本の問題を考えてほしいと願っています。単に、儲けるための道具として提供しているのではないのです。

一緒に考えながら投資をして、自分の周りから…たとえ小さなことでも良いので、共に日本を良くしたいと思っています。今回はコロナ禍で医療体制の問題点が浮き彫りにされています。少子高齢化で膨らむ社会保障費の削減は待ったなしなのです。だから「グロームHD」(8938)の株価は1万円になると述べています。

金子さんは優れています。当初、暴落を続ける日本の地価が収益還元法で、利回り採算に合うことに目を付けてダヴィンチと言う会社を立ち上げました。そうして予期せぬリーマンショックの影響を受け債務超過に転落して、金融庁のバカ政策の為に退場を余儀なくされ…今度は不動産ではなく日本の課題は医療問題だという観点から、今回の事業を始めています。この会社が数年後に今のエムスリーのような立ち位置になっているかどうか…。

カタルは常に時代性を考えて投資をしようと述べています。介護のツクイはこれから要介護世代がどんどん増えます。もう決まっているのです。75歳を過ぎる「団塊の世代」が続々いるのです。

そうして…本日、これから書く予定の会員レポートは「禅」がテーマになります。何れ、皆さんにも伝えますが…まずは順番の優先度があります。これは仕方がありません。当然の格差です。

でもカタルは非常にオープンな人間です。東証のように著作権がどうのこうの…株価にそんな権利があるのかどうかわかりませんが、彼らは言いますからね。株価データを得るために東証にお金を払います。いくらか分かりませんが…日経新聞も非常にうるさいのです。自分達はロイターやブールームバーグなどのパクリを良くしているように感じています。

まぁ、著作権なども難しい話です。どこまでが…利用できる範疇かどうか…の判断は…。グーグルは、フランスで記事の掲載料金を払うそうです。

ですが…カタルはオープンなので利用してください。証券マンはカタルレポートをヒントにして自分なりに加工して商売をしましょう。一応、レポートのセンスは、なかなかの水準だろうと自負をしています。あまり読者は増えていませんが、一定の評価があるからずっと5000人から6000人の読者が続いているのでしょう。共に豊かな…寛容な社会の実現に向け、頑張りましょうね。

それでは…本日は、「時間軸は人それぞれで違う」をテーマに原稿を書きました。また明日。会員の方は更新が、深夜になると思うので…明日にでもお読みください。



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