アーカイブ:2021年8月

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先ずは昨日の…宿題に対するカタルの考える解答からスタートします。昨日の報道の中で、もっとも注目されるのはデンソーの松井CFOの会見を伝えたブルームバーグの報道です。その様子を、もう一度掲載します。此方です。

この内容の中で驚く事実があります。『デンソーでは、資本効率の向上のため自己資本比率を25年度までに50%まで(20年度は57.5%)引き下げる目標を掲げている。今後の利益見通しなどを踏まえると、何もしなければ自己資本比率は上昇していくため、松井氏は目標達成に向け「5、6年で何かしら1兆円ぐらい使わないといけない」と話し、M&Aと株主還元に半分ずつ配分することが検討されていると明かした。』と言う部分です。

このくだりで松井氏は、自己資本比率を57.5%から50%に引き下げてまで…積極姿勢に変わることが述べられている点です。そうして実際に…デンソーは、この時期に1000億円の自社株買いを発表しました。

つまりこれから稼ぐお金も、みんな社外に流出して…「お金が回る」ことを意味しています。マネーストックの上昇です。つまり…貨幣乗数効果が出てきます。体を沈めると…お風呂からお湯があふれるように、日本のバスタブはお湯が満杯の状態なのです。それが内部留保475兆円と言う数字の意味です。

カタルは日本株が、これから大きく上がる現象のくだりで…東芝問題を、何度もレポートで取り上げています。そうして最近急増するM&Aや、MBOを含めたTOBが多発する現象もカタルの考えを支持した表面的な現象です。

カタルが何度も指摘している「電通」(4324)の高橋まつりさんの自殺が2015年のクリスマスです。そうして翌年に労災認定がされ…社会問題化します。更に1年後にヤマト運輸でも…同様の過労死問題があり労災認定の裁判が行われ…「ヤマトHD」(9064)は料金の引き上げを決断して、同業他社も追随しました。この現象は2年程度の時間が掛かり社会に広がりました。電通の高橋さんの自殺を「切っ掛け」にして、世の中に、実際に広がっていきます。

このような現象は、みんな同じですよ。雁行型経済です。

だからトヨタ系の保守的な態度だった「デンソー」(6902)が、「自ら変わる姿」を見て…他社も追随をします。この社会現象は、東芝問題で分かるように…上場企業がお金を貯め込むことが、正しいかどうか…という事を考えさせた結果、自ら…事前に襟を糺し始めたのです。だから重要な報道なのです。

株価も同じです。「先導役」が生まれて…全体相場も盛り上がるのです。故に…仮にここで「海運株」がコケるなら…どんな銘柄の株を買っても、相場は育ちません。先導役の株価が先に上がり…その輪が、周りに広がるのです。

米国ではアマゾンが赤字の継続で、散々批判され続けましたが…立派な会社になりました。今はテスラです。

ところが…日本は「リクルート」が生まれると村社会構造でリクルートの江副さんを叩きました。「ライブドア」が生まれると同じように…堀江さんを叩きます。村論理で生活している人間にとって、市場原理の実力主義を叩くのは、当然です。カタルも村社会で生活をしているなら、自衛権を発揮し、自分達の世界を守ろうとする行動をします。彼らの実力はメディアの報道を観ると分かります。

東芝問題は、我が国の村社会構造に、一石を投じた現象です。故に昨年末、カタルは「東芝」(6502)と「野村証券」(6502)を買っておけば…それで良いと述べました。何度も説明しているつもりですが…読者の理解力は、それぞれ違います。カタルの狙い通りの考え方になるかどうか…。それは読者の判断です。カタルが正しいわけでもありません。

今しがた…川崎汽船の4810円の指値200株が買えました。実は「ロコンド」(3558)のあまり500株を売って…切り替えました。「余り」と言う意味は…保持数が10500株だった為に、キリ良く調整しました。期日が近く、どっち道…決済が必要でした。

先日買ったのは1450円だったかな? あと残りの…期日分は、僅か…5000株程度なので、現引きをして…対応する予定です。まだ信用の買い残は重く、しばらくは整理に時間が掛かるのでしょう。ですがカタルは田中君を信じており、また買います。海運株が一服したら、1万株程度は増やそうと思っています。

昨日も、ある読者からロコンドの問い合わせがありました。まだ2Qの6-8月分は2か月分しか月次の発表がありません。しかし株価が低迷している「チヨダ」(8185)の6月は-25.1%、7月は-13%です。一方、ハイクラスの「ABCマート」(2670)の6月は-15.6%で7月は9.2%でした。故にロコンドの2Qの数字も、通常は期待できません。

こんな事は常識です。しかし既に株価はその事を織り込んで…最後の最終調整を続けている場面でしょう。ですが…株価が下がっているから、その事を株価が織り込んでいます。だから決算悪で株価を叩くなら…そこが買い場になる可能性があるのでしょう。

ついでに野村は、配当取りの動きが海運株と同じで出るのでしょう。ですが…本格的な上昇は、まだ先と思われます。四季報予想は10円配当ですが…15円配当をするかどうか…が焦点です。こんなところで…良いですか? 

基本概念をしっかり持ってください。株価が下がればチャンスです。ですが…一度、このような本格的な整理に入ると、出直りに時間が掛かります。ただそれだけの話です。カタルはまた新高値を更新すると思っていますから、また株を買います。別に時間軸のズレだけの話です。カタルは決めたら最後までやりますが…ケネディクスは強制退場でした。

今回の海運株も「腹を括った」ので、本日も買っています。そのITバブル以外の事例で同じような現象を示した事例が…過去のカタル銘柄で推奨した「Vテク」(7714)です。

海運株の出動にカタルは、確かに出遅れています。カタルが現実を認識したのは入院している最中で、日経新聞の報道です。商船三井が550円も配当すると言う報道を見て…最初はまず100株がスタートです。

あの日は退院する日で、相場を見ていません。後場から…ですね。そうして郵船の配当などを観て、調べる気になりましたが…まだ本格的に稼働はしていません。その後です。

だから川崎汽船は5250円かな?…そこでも買っています。別に下げているから…と言って、しょげてはいません。ただ…あの内容なのに…何故か、値動きは鈍く感じます。簡単に…8月中に郵船や商船三井は1万円台に入ると思っていました。まぁ9月になれば…そうなるでしょうが…そのITバブル時のソフトバンク以外に、早めに仕掛けたのがVテクです。

2016年当時からのVテクの日足

なんと3000円前後から取り上げていたのです。しかし実際に市場が動くのは、その半年後ぐらいだったかな? 調べれば分かりますが…面倒ですから、そうして今の海運株のようなタイミングで株を買うのが、もっとも効率が良かったのです。その様子をご覧ください。

2016年に3000円前後で株を買って5000円前後で売った後に、実際の相場は始まりました。受注をする度に…株価が上昇していきました。最初の壁は15000円の手前です。このケースも玉が沈んでいく様子が分かります。株価は上昇を続けますが出来高は大きく膨らんでないですね。海運株もこのような動きになる可能性があります。基本的に玉が沈むと…株価は段々軽くなります。

カタルは良く「安川電機」(6506)批判をします。この株式は、常に割高な評価が定着しています。多くの機関投資家がファンドの「核」にしている為と思われます。先日の上位50位銘柄は無条件にファンドに加えられる候補になります。同じ意味ですね。基本的に日銀が浮動株式をかなり吸い上げていますから、僅かな金額で指数は上昇します。

3兆円の時価総額…日本郵船の株価で17641円が最初の目標になります。今回は、そこまで行く可能性が高いと思われます。それが単に通過点の可能性もありますが…今は、いくら法螺吹きのカタルでも、そこまで欲張りは言いませんが…株は分かりません。次に大商いする時に海運株の株価は飛びます。

これからですよ。怯んでは行けません。確り…買っておきましょう。これが駄目なら…何を買っても「無駄な抵抗」です。個別株が悪いのではなく…全体市況が駄目なのです。この外部環境の改善がないと…どの銘柄も下がります。

失われた時代に戻るのか? それとも新しい時代に旅立つかは…日本国民が決めます。オリンピックに反対をしているようでは…ダメですね。果敢にリスクを取って、ラッセルをするかどうか。皆さんのその行動が、新しい時代を築くのでしょう。

本日は、昨日の宿題をテーマに原稿を作成しました。どんな情報もハサミと同じです。「馬鹿とハサミは使いよう」と言います。カタルレポートを反面教師として使っても良いのです。利用方法は、読者の勝手です。それでは…また明日。



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